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27th Q&A

春は別れと出会の季節。


卒業や入学、就職、異動など場所の変化や人の変化


慣れたところから、新しいところへと環境が変わることは


寂しくもあり、楽しみでもあって、それでいて少し不安もあって


いろんな感情でなんか胸がいっぱいですよね。


そんな変化の多いこの季節はバタバタと忙しいですが


それと同時に何かを始めるにはとてもいい機会でもあります。


そんな僕も新しいことに手を伸ばしてみようかみまいか


横目でお嫁さんの顔色を伺いつつタイミングを探っている、そんな春です。笑


◇新緑の頃


桜の木が葉桜に変わる頃、稚鮎の遡上も本格的に始まります。


この頃になると、半透明だった体も銀色に、口も鮎特有の櫛型に形成され、小さいけれど見た目はもうしっかり鮎。


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岸際や瀬まわり周辺を、群れを成してギラギラ、ピョンピョンと泳いでいる姿を確認することができます。


そんな稚鮎の遡上や、周囲の木々が段々と深い緑に変わっていく景色を見ると清流鱸のはじまりを感じます。


◇鱸の遡上


稚鮎の遡上に伴い、僕たちもまた清流域へと意識を向ける訳ですが


稚鮎の第一陣が清流域に達しているタイミングでは、そこに鱸の姿はありません。


鱸の遡上となるタイミングは、稚鮎の第二陣、第三陣の大きな群れが遡上する


そう、新緑の頃です。


なぜ最初ではなくそのタイミングなのか。


そこには次の2つのことが大きく関わっているように思います。


「水温」「雨」


・まず、水温について


春先の稚鮎の第一陣遡上の頃は、清流域の水温はまだ冷たく


稚鮎にとっては遡上し始める水温でも、鱸にとってはまだ生活する適水温ではない感じ。


だから、そのタイミングの鮎の遡上には鱸はつきません。


このときの水温が大体8度〜10度あっても12度位といったとこ。


一般的に稚鮎の遡上が水温10度位から始まり、遡上が活発になり始めるのが14度〜17度


そして、鱸が生活する上での適水温と言われているのが15度〜21度


これを考慮すると、清流域で稚鮎と鱸がリンクし始めるのは春先や春初旬頃ではなく


水温が上がり始め、稚鮎の遡上も活発になる春中旬以降辺りだと、ある程度予想ができます。


・次に、雨について


これまで乾期によって河川の水量は減少傾向にあり


とくに清流と呼ばれる上流域は、稚鮎はなんとか遡上できる水位でも、鱸の遡上にとっては厳しい水位状況。


ですが、その乾期もおわり、春先に芽吹いた植物や木々の成長を後押しするかのように


この頃になると、ある程度まとまった雨が降り始めるようになります。


そうなると、渇水だった上流域も徐々に水位が回復


そのタイミングで第二陣、第三陣の稚鮎の大きな群れの遡上とともに、ここで一定数の鱸が遡上していきます。


まぁ、水中の中を見てる訳ではないのでハッキリそうとは言えませんが、そんなイメージです。


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水温が上がり始めるタイミングと雨のタイミング、清流域まで遡上してきた清流鱸。


やっぱり遡上してくる鱸って、サイズ問わずなんかカッコいいんですよね。


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@yugesato

そして、そんな清流鱸は自分が釣らなくとも最高に嬉しい。


◇想像を超えていく


そんな清流鱸のなかには、より過酷と思うような瀬や大きな堰を越えて


シーバスフィッシングなんて想像もしない、僕らの考えなんて軽く超えて遡上して行く個体がいます。


そして、そこは河川というよりはもう山間部。笑


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そんな人里離れた山間部まで上がってくる鱸を「山鱸」と呼び、一部のシーバスアングラー、鱸釣師から敬意を持って親しまれています。


山鱸って鮎についているからと言って、けっして、サイズが出る訳でも、数が釣れる訳でもなく


むしろ、水域に対しての絶対数が少なく釣れないことのほうが多いです。(僕は、、)


それでも、何故かそれを追い求めたくなる、そんな一匹に魅せられる釣りです。


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僕の山鱸の師匠と調査を繰り返し、やっととれた今年最初の山鱸。


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早朝、静けさのなか、突如乾いたような捕食音とともに現れた二本目。


釣れればそれはすごく嬉しいが、これはそれが全てではないというか、なんて言っていいのか、難しいですが


フィーモフィールドモニター、ザキミヤさんの言葉をかりるなら


「居ない魚を探しに行く釣り。至高


まさに、この言葉に尽きる。そんな釣りだと思います。


もしかすると、ただただ居ない水域でキャストを繰り返し


せっかくの休日、休みの時間を、ただただ無駄にするだけかもしれません。


なんなら、途中から鱸釣りをしているのかさえ分からなくなりはじめます。


答えは返ってくるのか、そもそも答えなんてあるのか。


そんな自問自答を繰り返す日々、、、そして、あるとき思います。


こうやって山鱸のことを考えているとき、向き合ってるとき、これこそが山鱸の最高の時間なんだと。


まぁ、思うのは自由だし、考えは人それぞれで、どれが答えなんていうのはないんですが、釣れなくてもなんか楽しい。そんな釣り


さてさて、今日も鱸のことを思いながらタックルをイジイジ


あれこれ考えながら持って行くルアーをボックスに詰め


見えないものを求めて、ない答えを探し彷徨いたいと思います。


おわり


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