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岡林 弘樹(オカバ)

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カリマンタン釣行記Vol4「墜落」

注:なかなか色々な事が起きますが、これはチルトリップの「完全開拓旅」であり「ツアー事業」の内容ではないのであしからず。

勘違いが起きるとダメなので最初に書いておきますね。
まぁ、ツアーの開拓も大変なのよ・・・って話です。














ではでは。











カリマンタン釣行記Vol4「墜落」














はじまるよー。





















朝、特に寝過ごすこともなく起床。
したのは良かったが・・・。

なんだか腹の様子がおかしい。

ずーっとゴロゴロ鳴ってる。
痛くもなく、出る様子もない。


痛くないしなぁ・・・。
あまり気にしない事にした。


そして居間に向かうと。
床に倒れ込むビックリマン高田。


どうやら風邪をひいてしまったようで、かなり酷そうな様子だ。


コイツが倒れてんの初めて見たかもな。
なんて思いつつ。
「行けるか?」の問いに「行ける」とのアンサー。


なまじ、昨日魚からの反応があっただけに、引き下がれないのがお互い同じ気持ちなのだろう。


出発は昼からのようだ。
現地に着いたら15時くらいになりそう。

昨日の感じからすると、水などはある程度自分で持って行ったほうが良いのかもしれない。

なんとなくそんなことをに思い。
高田が寝ている間、村にある売店で色々買い込む事にした。

少なくとも水くらいは・・・。
食料は現場でも何かしら出てきそうな雰囲気はあったので、とりあえず水とレッドブル、衛生用品などをひと通り購入。


荷物をまとめ、昼まではじっくり休養することにした。




















そして、昼ご飯を食べた後に異変が。


便意を催し、トイレに行くが・・・。
ありえない程の下痢に襲われた。
腹痛はあまり無いが、とにかく止まらない。


やばい。
辛すぎる・・・。


こんな時には便の様子は見ておかないといけない。
血が混じっていると、症状の重さは変わってくる。


海外で下痢はつきものだが、油断してはならない症状でもある。


しかし・・・。
俺まで体調を崩してしまった。


ここから、またあのバイク乗らないといけないのに。


そう。
一番の不安は、体調不良で乗るあのバイクだ。
健康な状態でも振り落とされそうになるのに、こんな体調で乗ってホントに生きて辿り着けるのか。


俺だけでなく、高田にも言えることだった。


南無三・・・。


身体中、力が入らないんだが・・・。




























家を出ると、既にスタンバイOKのバイク達。


それに、抜け殻のように乗せられているビックリマン高田。


俺は昨日と同じ「エヴァ」に乗り込んだ。


エヴァはこっちを見て笑っている。














ちなみに。
今日は村には帰らず、河原で一泊することになる。
なので、餌も昨日より多めだ。
ミミズや鶏の内臓など色々用意してもらった。


鶏は、村から一羽丸々買い取ったので、余った肉はキャンプ先で食べられるハズだ。




「鶏が食べられるぞ!」的にテンションの上がる村人達。



そして一泊予定なので、昨日より荷物が多い。


が、誰も持ってくれようとはしないwww


唯一、俺のロッドバズーカーだけはJAKARIAが持ってくれたが。


人数はいっぱい居るのに・・・。
皆自分の荷物でいっぱいだと言い持ってもくれない。



というか、ポーターで雇った意味なくね?


もう仕方ない。
体調不良+荷物多めという、昨日より過酷な状況で、バイク旅が再びスタートした。



















もちろんだが、この道中も死にそうだった。



前のバイクには、力なく乗せられるビックリマン高田。
それをボーっと眺める俺。



乗り方が上手くなったのか、昨日より落ち着いて乗れるようにはなったが。
突然来る急発進やカーブに付いていくのは必死だった。


まぁ、もうコケてもいっか。
的な境地に辿り着いていた感は否めない。














幸い、お腹の方も暴発することなく(めちゃくちゃ我慢したけど)バイクは進み続け。







何度も転倒の危機を乗り越えつつ。











到着!!!








着いた瞬間。
マジで生きてて良かったって思った。



そしてめちゃくちゃしんどそうな高田。
俺は一刻も早くビッグをしたい・・・。



お互いに顔を合わせ、今日も生きてて良かったと実感した時。



RYANが言った。



「記念撮影しようぜ!!!」










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左からMARCEL、僕、RYAN、JAKARIA
下はビックリマン高田。







こんな状況で記念撮影するのは生まれて初めてだった。
空元気感満載の我々に注目して欲しい。

















とりあえず荷物を降ろし休憩する。
体調もどんどん悪くなってる。
身体もだるいし、腹も痛くなってきた。


これ、赤痢とかだったら笑えねーな・・・。




昨日、ポイントに着いた時のあの高揚感からの転落たるや。



まさに墜落・・・。
















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赤の袋は、水とレッドブルだ。
命の水。大切に保管しなければ。




かなり体調は悪いが、頑張ってタックルの準備を行う。









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高田は準備するどころではなく、倒れ込んで寝てしまった。
相当悪いようだ。
MARCELが風邪薬を持っていたようで、それを貰って飲んではいたが。



良くなるといいのだが・・・。







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いや・・・。
準備したけど動く気が起きない。
むしろ下痢は酷くなる一方で、10分に1回のペースでビッグを降臨させている状況だ。



もはや死地に変わりつつあるこんな場所までホイホイ着いてきてくれる可愛いタックル達を紹介★



※タックルデータ1※
ロッド:TULALA エルホリゾンテ70
リール:ビッグシューターコンパクト
ライン:PE3号+60LB
仕掛け:10号オモリのぶっこみ仕掛け(餌は鳥内臓)


※タックルデータ2※
ロッド:TULALA ピメンタ55
リール:ロキサーニパワーシューター
ライン:PE4号+60LB
仕掛け:10号オモリのぶっこみ仕掛け(餌は鳥内臓)



みたいな。




相棒達よ。
頑張ってくれ・・・・!!!



俺はもう限界だ・・・!!!




相変わらず、村人達は完全に俺らを無視している。
一番良いポイントである滝の下を陣取り、奇声を上げながら楽しんでいるのが見える。



まぁ、こんな状況で滝の下なんて行ったら俺たち死んじゃうけどな。



MARCELだけが俺らの異変に気付いており、少しだけ気を使ってくれていた。



こんな中だと、少しの気遣いが本当に嬉しい。

















竿を出して寝込みたいが、腹痛が凄くって寝られない。
身体中が乾いていくのが分かった。



そして、何気なく自分の荷物を見ると。




保管しておいた水が盗られてるではないか!




3本買った水が2本になっている。




なんでやねん!!


ひとりで水にツッコミを入れてしまった。




そのくらい意味不明だったのだ。




どうやら村人の誰かが盗っていったっぽい。




いやもう勘弁してくれ。
何もせんのは許すが、人のもの盗るのだけはやめてくれ・・・。



























ここで少しだけよぎった事。


「これ、生きて帰れなかったりしてw」


ここまではなんとなく、実感なくよぎった感覚だった。














高田は寝たまま起きない。
腹痛に耐えながら竿を眺め、アタリもないまま日が暮れて。



あっという間に夜になってしまった。





夜は流石に冷えてくる。
しかも、無風の夜は滝の飛沫が離れた所でも飛んでくるので逃げ場が無い。





体調不良に身体を冷やす環境。
状況は過酷を極めていた。






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ベースキャンプ付近では村人達が晩御飯を食べていた。
火も起こっていたので、温まる為に近づく。




お腹は空いていないが、何か食べないとホントにヤバい。
そう思いRYANに「食べるものある?」と聞いてみた。




そして出されたのは。





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写真が暗くて見えにくいけど。





鶏のガラである。
こすぎ落とす程にしか身は付いていない。


しかも食いかけやんけ!!!



(おめぇら!俺らの買った鶏ぜんぶ食いやがったな・・・!!)


なんとも言えない気分、というか普通に悲しい気分になってしまう。



骨に付いた身をしゃぶる俺・・・。



虚しくてすぐやめたけどね。
















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もはや「犬に餌をやる飼い主の写真」にしか見えない。



しかも、それだと俺は犬になってしまう。



ワンワン!!(半狂乱)




















倒れていた高田も、薬が効いたのか少しだけ動けるようになっていた。

そんな高田を見て。


RYAN「俺が風邪に効くマッサージしてやるよ!」

と言い、高田にシャツを脱げと促す。




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不安そうな表情のビックリマン高田。





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「これ、めっちゃ効くんだよ!すげーだろ!」
と言いたそうなRYAN。


基本、ノリノリなRYAN。
打って変わって楽しそうな表情だ。












スプーンを背中に当て、ゴリゴリと引き始めた。



「いたたたたたたt!!!!!」


マジで痛そうwww


ゴリゴリされる様をキャッキャと笑いながら見てたけど・・・。






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うわぁ。


マジで痛そう。


黒魔術的な光景に、ちょっとだけ引いてしまった。


ちなみに、このマッサージは全然効果無しでした。














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俺もう疲れたから寝るよ~。
的な。



RYANも俺たちをほっぽって釣りに出かけたまま帰ってこなかったしな・・・。






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こんな状況だから身に染みるが、火って本当に偉大だ。
自然の前では人間はちっぽけなんだな、と痛感する。



相変わらず、下痢は止まらない。
こんな中で・・・。
村人に盗られた分、水分を節約しないといけないのが辛い。



今日はもう寝よう。
投げ込んでおいた仕掛けにも全く反応は無いし。



タックルを引き上げ、今日はもう寝る事にした。











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寝床である。
屋根も無いので、滝の飛沫がずっと飛んでくる。


ゆえに、レインコートを着ないと寒くて堪らない。


ちなみに、写真に写っているこの黒いシートも、体調不良を気遣ってくれたJAKARIAが貸してくれたものだ。


これが無いと、多分俺たちは地面で寝る事になってたんだろうなぁ。



てか、ヘビとか大丈夫?


ここって、やんちゃなヘビさんとかいっぱいいるよね?



むきだしのオイラにヘビさん噛みついてイチコロ★なんてならんかね???




え???





もう疑問を抱くだけ無駄なのだ。







そして。
村人は、基本的に俺らを無視である。


体調が悪かろうが気にも留めず、むしろあの日本人なに倒れてんだwwwくらいの様子だ。



村人からのバックアップが薄いのも、この辛い状況を作り出す原因なのかもしれない。



ぶっちゃけた話、最初からこんな環境に行くものだと思っていればそれなりの対策は出来た。


出ないご飯もなんとかするし、寝床だって自分で用意するのだ。


ここまで丸腰になってしまったのは、この状況がいわば村人による
「ガイドサービス」だったからだ。


油断したのだ。


ガイドがあるから、雇ってるから。
色々と用意されると思っていたのだ。



まぁガイドなら、少なくとも食と寝床が用意されるのは普通なのだが・・・。
認識が甘かったのかもしれない。



それは高田も同じ気持ちなのだろう。



もう一度やり直したい・・・。



でももう二度と来たくもない・・・!


という変な葛藤を抱きつつ、再びビッグを降臨させまくって身体を空っぽにした僕。



滝の飛沫を全身に浴びつつ、漬物のような状態で死んだように眠るのであった。


(ホントに翌朝死んでないといいけどね・・・。)




















カリマンタン釣行記Vol4「墜落」~終~
次回へ続く・・・。

 

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