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ぼくの厳寒期ヒラスズキ釣行記録2026 〜 FIELD STAFF 越地雄基 〜

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 皆さん、こんにちわ!

 LEGARE FIELD STAFFのコッシーこと越地(こしぢ)です!

 

 厳寒期の終わりを知らせる桜の開花宣言により、福岡磯ヒラシーズンの中で《最も辛く、最も学びのある季節》が終焉を迎え、シンプルにメンタルをゴリゴリ削っていくだけのような日々が終わったことに安堵しつつも、この時期にしか味わうことの出来ない「発見」「経験」といった挑戦がまたしばらく出来なってしまったことに気付いて悔しい気持ちも入り混じり、嬉しいのか悲しいのかよく分からない複雑な心境ではありますが、今年の厳寒期も福岡ヒラスズキを追い掛けて、トライ&エラーを繰り返してきました。
 

 今回のブログでは、見出しのとおり、僕の約2ヶ月弱におよぶ厳寒期釣行についての振り返り・・になるのですが、「なぜ、厳寒期のヒラスズキ釣りが面白いのか?」、「なぜ、厳寒期のヒラスズキが釣りにくいのか?」といったことを、持論を展開しながら書いてみようと思います。
 

 従って、これから書いていくことは僕という人間の主観想像から生まれた未熟な仮説になります。
 それぞれの地域に共通するものではありませんが、読んで頂けたら幸いです。

 

〜 ヒラスズキ釣りにおける厳寒期とは 〜
 

 ヒラスズキ自体がマルスズキよりも温暖な環境を好む魚なので、四季でいうならば当然「冬」がそれに該当するのですが、先日まで磯ヒラ師達で賑わっていた遠浅のシャローエリアにエントリーすると一切の反応が得られずに終わってしまうことがあります・・(汗)。
 

 だいたい、それが厳冬期の始まりです。
 

 実は、この現象・・海水温(特に放射冷却)と密接に関係しているようで、「太平洋側」「日本海側」では、そもそもの平均水温が違うので全国的に何度を下回ると・・とは断言することは出来ませんが、僕の住んでいる福岡(日本海側)であれば、海水温が《14度》を下回るとヒラスズキからの反応が急激に低下する・・と考えています。
 

 皆さんにも心当たりはありませんか?
 厳寒期の時期に午前中では反応が取れなかったけど、日が昇った午後になって反応が取れるようになったり、同じ場所に戻ってアプローチしてみたらヒラスズキが釣れた経験は・・。

 もちろん、これには潮汐(潮の上げ下げ)や潮位の関係性も捨てきれませんが、ヒラスズキが釣れたタイミングで試しに水温を計測したところ、午前中では14度を大きく下回っていた水温が14度を越えていたんですよ!

 

 これが、僕が水温に固執するようになったキッカケの1つであり、厳寒期の指標の1つとして捉えています。

 

〜 厳寒期のヒラスズキ釣りの面白さ 〜
 

 ヒラスズキ達からの反応が急激に落ち、普段のアプローチでは反応すら得られないし、福岡の中で有名な地磯に入っても人がいない・・。
 

 これはもしや、福岡では成立しない釣りなのか?・・と、考えていた時期が少なからずありました。
 

 当時は釣れなさすぎて「14度を下回ると絶対に釣れない」という仮説を立てていた頃だったと思うのですが、インスタグラムの投稿で明らかに福岡よりも平均水温が冷たい地域でヒラスズキをキャッチされている磯ヒラ師さんがいて、単純に自分が未熟なだけだと気付きました。

 それからは、誰もやらない福岡厳寒期のヒラスズキ釣りに魅力や面白みを感じて今に至り、「14度を下回ると絶対に釣れない」ではなく、「厳寒期(14度)はあくまでも指標で、厳寒期(14度以下)の釣り方がある」という考え方に変わったのですが、厳寒期のヒラスズキ釣りの面白さとは、《何となく》が一切通用せず、《明確に》アプローチしないと釣れないことだと思います。

 

 表現が大雑把ですが、とりあえずサラシに投げて流しながら巻く・・が《何となく》というアプローチであるなら・・。

 《明確に》とは、このサラシの崩れ方的にこの位置に根があって、水深がそれなりにありそうだから、もしヒラスズキがいるのなら、波の影響を受けないレンジでこの方向に頭を向けて待ち構えているかもしれない。だったら、立ち位置はココに立って、風を考慮してこんな感じでキャストして、弱ったベイトを演出するようなスローなアプローチでやれば反応が得られるんじゃないか?というように、より詳しく考察していくことだと思います。

 

 このように、もっと状況を観察して、仮説を立ててヒラスズキを狙うこと・・、これが《明確なアプローチ》になります。

 

 結局のところ、明確に釣りを展開していくには厳冬期でしか学べませんし、誰しもが最初は《何となく》の範疇にあるトライ&エラーのアプローチの中で偶然見つけたヒラスズキからの反応が「点」(厳寒期のヒラスズキの狙い方の断片)となり、それらが繋がって「線」となり「形」となり、明確にイメージ出来るようになると思っているので、この積み重ねて上手く成長を遂げていく過程はシーバスフィッシングと一緒で面白いです。

 

 投げないと分からない・・。

 この分からないことこそが面白い・・。

 その過程もひっくるめて厳寒期のヒラスズキ釣りの面白さとは、1尾の価値を存分に堪能出来ることだと思います。

 

〜 厳寒期のヒラスズキはどこにいる?(小型編) 〜
 

 秋では水深1mよりも浅いドシャローエリアまで差し込んで釣れていた小型のヒラスズキ達・・。

 彼らは基本的に群れているので、彼らがいると数釣りを楽しめる訳ですが、厳寒期に突入すると反応すら得られなくなります。

 この時期になると、定置網に小型のヒラスズキがよく入ってきているようで、近所の直売所に並んでいるのを頻繁に見かけます。
 

 さらに、定置網の漁師さんに話を聞くと「冬になると小型のヒラスズキがよく獲れる」・・とのことなので、小型のヒラスズキ達は低水温を避け、捕食活動の出来る安定した水温の沖に抜けて停滞していると考えています。
 

 どうして小型の個体だけが先に沖へ抜けてしまうのか・・というと、諸説ありますが、「スズキ」という魚は成長するにつれてオスからメスへと性転換する魚と言われているので、小型のほとんどの個体がオスなのではないか・・という部分からの着想ではありますが、良好な精巣を維持するために、強い遺伝子を残すために低水温を避け、放射冷却によってキンキンに冷えてしまうシャローに小型の群れが差してこないと考えています。
 

 従って、厳寒期においては釣れるヒラスズキのサイズがぐんと上がります!

 寒くてもやる価値ありますよね!

 

〜 厳寒期のヒラスズキはどこにいる?(中型・大型編) 〜
 

 大型が狙いやすくなるのが厳寒期・・。

 温暖な環境を好む魚がどうして厳寒期に突入したにも関わらず、磯へ差し続けるのか・・。
 

 厳寒期のヒラスズキ釣りに挑みはじめた当初は、単純に種の全滅を避けるために少数一定のヒラスズキだけが磯に残っているだけ・・で、絶対数が極端に落ち込んでいるから釣れない・・と思っていましたが、キャッチを重ねていく度に絶対にそうではないと思うようになってきました。
 

 だって!釣れる魚みんな体高もバリバリ高くて太くて丸いんですよ!

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― 厳寒期ではグッドコンディションなヒラスズキばかり ― 

 マイノリティな訳がない・・って思ったんです。

 きっと、低水温という過酷な環境を度外視してでも、産卵期へと突入するために必要な一定のエサが安定して供給されるから・・だと思います。
 

 さらに、根に隠れておけば波の影響を受けずに身を隠し続けられ、エサが通過したら捕食行行動として浮上するだけなので、荒磯は産卵を控えたヒラスズキにとっては効率の良い場所なのかもしれません。

 

 問題は、低水温で活性が落ち込んだ条件下で、小型よりも間違いなく賢くて用心深い魚をどうやって釣るか・・です。

 

〜 厳寒期を3つに分割して作戦を立てる! 〜
 

 厳寒期を1つのシーズンとして捉えてしまうと、ひどく厳しい釣りの連続に思えてしまうのですが、この時期を生態ベースで3つに細分化することで、場所の選定やアプローチ、ルアーの選定の精度を上げることが出来ます。
 

 まず、厳寒期(前期)ですが、小型のヒラスズキがシャローエリアから抜けてしまったタイミングになるのですが、中型以上のヒラスズキはこの時期でも積極的にベイトを追い掛けているので、秋のタイミングで中型以上のヒラスズキが釣れるポイントやその潮回り等を把握していれば、小型が抜けて数釣りは厳しくなってきますが、厳寒期の中では最もヒラスズキが釣りやすいタイミングに該当します。

 福岡の場合、この時期にマルスズキの産卵時期とバッティングするので、コンディションの良いマルスズキも釣りやすくなります。

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― REGALIA100LTにてキャッチ。サイズは中型ですが、太くて丸いマルスズキ ―

 従って、活性が落ちるヒラスズキよりも食い気の立ったマルスズキも入ってくるような場所では、これはこれでヒラスズキだけを狙うのは難しくなります(笑)。

 

 続いて、厳寒期(中期)ですが、前期よりも水温が下がり、産卵を控えているので、体が重いためか積極的にベイトを追い掛け回すような行動はせず、波の影響を受けない深場でじっと待ちながら弱ったベイトを見定めて、狡猾的に捕食活動をしているようです。
 

dnsjvpcksz2prxm8zrm9_480_480-1578edc2.jpg― ― UNIFORCE130F(ヘッドレス)にてキャッチしたヒラスズキ ―
 

 従って、中期ではルアーサイズよりもアクションや速度に注意しつつ、効率よく狡猾的に捕食活動が出来そうな場所(水深や流れ)を見つけておくことが重要かと思います。
 

 最後に、厳寒期(後期)ですが、産卵が終わり、著しく体力が低下している時期になります。
 中期と同じく、明確且つスローなアプローチが必要ですが、中期がルアーサイズを選り好みをしていないのに対し、後期は小粒なルアーに偏食を示しているように感じているので、僕はシルエットを誤魔化したいのでクリア系のカラーを多用してヒットに繋げています。

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― RAPTOR90SSにてアフターヒラスズキ ―

 
 ちなみに・・。
 この厳寒期(後期)を終えると厳寒期が終わるのですが、この頃になるとヒラスズキ達は最低限の体力を回復しているので、積極的にベイトを追い掛け回すようになり、完全回復を目指す「春爆」というボーナスイベントが発生します。

 

 

〜 厳寒期ヒラスズキ釣りのまとめ 〜

 個人的な推論の多いブログとなってしまいましたが、少しでも厳冬期のヒントになってくれたら・・と思い、書いてみました。


 最後にまとめておきます。

・ 厳寒期は自分の実力を試すことが可能!
・ 厳寒期はサイズが上がる!
・ 厳寒期を3つに分割してアプローチを試みる!
・ 放射冷却の影響を受けやすい遠浅エリアには注意する!




2026年も課題だらけで終わってしまったので、2027年に持ち越すこととなってしまいましたが、今よりもさらにレベルアップするためにイメージをより深く捉えられるように、これからも厳寒期のヒラスズキと向き合っていきたいと思います!

 

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