プロフィール

HAYAO.

神奈川県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:22
  • 昨日のアクセス:178
  • 総アクセス数:141930

QRコード

靴紐は赤

  • ジャンル:釣行記
「ヴヴヴッヴーん。シュッ」

咳き込む声、竿の音、リズム。
持ってるライトはヘビー級だけど、釣りの道中だけは盛って話さなくたってその光は水面へ照る事は無い。
二人で並んだ足場の悪いポイントに、挨拶を兼ねた二言三言交わした後、寡黙になる。
横目で見える暗いシルエットだけが心地よく、キャストする回数、回収までの時間、リーリングの様。
これを常夜灯の少ない光から読み取り、俺とは違った目を持つ相棒の狙いを読む。
''川から何も気配を感じられてない事を隠すように''
磨き方も、生まれも、生き方もまるで違う二人。
二人で振ろうが、釣りの最中だけは生まれ持ったそれぞれの世界を便りに、思い思いの釣りをする。
沈黙の中、お互い刺激しあいながら。

会話が始まり出し、感想と反省と今後への言葉が出てきた時は、お互いほぼ諦めてた時なのだろう。
この会話の最中は、謙遜を忘れ、肌からの四季を忘れ、時間を忘れる。
屈託のない笑顔につられ笑いし、腹筋が痛み、少ない光量の中語ってるのに、そのオーラは明るく見える。
忘れていた北寄りの風を感じると、絶妙な沈黙の後、サラッと俺たちは別れる。
次、一緒に見る予定の空の色と、探し続けてるエポックメイキングな展開を一言だけ語って。


■靴紐は赤■

靴は新しく、履きたいものを程好い頻度で買い換える。
''好きな靴は良い所へ運んでくれる''
と、当時好きだったちょっとスケベな女の子がそー教えてくれた事を感謝している。
光が差し込み、靴下が見えるみすぼらしい足元を見かねて、その子は靴を買う手助けをしてくれた。
その時の靴紐が赤だったのが今も頭にある。
「運命の赤い糸か。。靴紐は赤を履こうかな」
あの時、なんとなく閃いた事をずっと実践して、俺が履く靴紐は全部赤にした。
それでなのかわからないが、出会う人、別れる人が俺の中ではっきりしたように思う。
好きな靴を履き、良い所に運んでもらった先に、運命の赤がなにか仕事をするのでは?
験担ぎなんてしないくせに、こんな意識を持ってる自分が笑える。
あの時の女性はもう、ウエディングドレスに袖を通し、旦那様の趣味で買った車を上手く乗りこなせず、左前に少し大きめの傷を作ったと聞いた。
そんな女性の旦那だ、大丈夫さ。怪我は?っときっと笑って心配してくれたハズだろ?
俺の子、二人も産んだもんな。笑


■東京湾鱸■

久しぶりの地元へ竿を出してきた。
ホント、すごい釣れっぷりに東京湾の豊かさが身に染みた。

4ox7crdca6ucp48xs7a2_480_480-1309c6d7.jpg



jpagzifc93heunfwivxd_480_480-1e5b283d.jpg



2i2pcr7acgmtczvx2gyi_480_480-cce4ccf5.jpg



ssu5u9tzjkrgxiosh54s_480_480-0f533f48.jpg

香る風、感じるベト付き、臭い。
懐かしいと思う前に、こんなに臭かったっけ?笑
自分の耳じゃなく、鼻を疑った夜を笑った。
このポイントは本来稚アユが通過する時、数日間だけ大型が混じる。っと当時踏んでいたポイント。
釣り人は誰も居ない。
まだまだ開拓の余地を物語る良い夜だった。
さて、新たなる土地へ。
いろいろ落ち着き、僕の鱸道のスイッチが入り胸高まる日々の開始。
どんな魚?どんな釣り?
孤独に向き合うからこそ、見えてくるものがある。

コメントを見る

第一精工 高速リサイクラー2.0
第一精工 (2013-02-18)