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夕焼けのカウント

  • ジャンル:釣行記
西陽のエネルギーは、水の中に立ち込む自分の目を細くすぼませ、空高く存在する光は、この時だけ身体の正面から顔全体に。そして黒いウエアの上半身を火照させ、風波がちゃぷちゃぷと鳴る。
夕マズメのオレンジ色の空から、僅か数時間で青黒くなる新月回りの夜。
鞭のようにしなる''♯1''が素直に曲がり込み、ガイドを抜ける糸の音。
サミングする時の摩れる音。
そして、小さな無数のギヤと表面を覆う液体が仕事をし、ギヤが回る感触がわからないくらい滑らかに、ルアーがこちらに戻ってくる。
その合間、今夜の浅瀬はどうか?やや塩分濃度が高い喫水域のつぶやきを聞く。

西陽が沈む時、太陽の下に拳を縦に置く。
小指が地平線、親指が太陽の下であれば''指1本''の長さを''10分''と計算ができ、約50分後夕日が沈む計算となる。
是非、お試しあれ。


■真夜中のランデブー

''真夜中のランデブー''
''それは危険なアバンチュール''
''まだ遊んでいたいの 探さないで''

確かに危険な臭いだったさ。笑
※写真注意


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仲間と今年掲げた春の釣り。

''鹿児島バチ抜け''

ハレンチで危険な'ランデブー'のお出迎えに興奮と感動がありました。


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※写真は先日釣果です


冒頭で述べた海からの'つぶやき'は、ランデブーに夢中な虫達。に、水面下で''プチュっ優しく吸い込み、反転した時の尾ビレの残存だけを静かに残す。
'奴ら'に夢中なのは俺たちだけではないようだ。笑
活性は高く、食べ方が上品な鱸達はしっかり餌を取り、東京湾で嗅いだどこか懐かしい'香り'が鼻の奥を仰ぐ。

絶妙なレンジ、トレースコース、そよ風、細かい流れ。
水面下たった数センチに、我々は頭を悩まし、バチ抜け初体験の仲間と立ち位置を細かく変えながら無言で糸が抜ける音を聞く。

緩い風が下げ潮を優しく助長させゆっくりと流れが出る。
流れの絶妙な変化にアジャストすることを狙い、次第に水面下で静かに反転する鱸の気配が広がり始める。
ボイル音は出ない静かな攻防は、ドラグ音でヒットを確信し、サポートに入り、がっつり、強く、静かに握手し声を小さくニヤケる。笑


「やりましたね!」

「やったねぇ!」

たった二言で、苦労と思いが報われる最高の瞬間だ。笑

1時間半を超えると、ランデブーは大半の姿を消す。
しかし、水の中ではなにかが見えているのだろうか?
定期的にボイルが起こるが一目ではなかなか区別が付けにくい。 
ルアーのシルエットにうるさいこの日の鱸は、アングラー4人中、バイトとヒットを繰り返したのは我々二人。
その奥深さがよくわかる。
この繊細な釣りを得意としているのか?
仲間はバチ抜けにしっかりアジャストさせ、しっかりヒットを重ねていた。
お見事。の一言である。

''こんな鱸釣りがあるんだねぇ''

と冷静を装っているつもりだが、隠しきれてない事は黙っておこう。
ニヤニヤルアーを操る我々の顔は、銀色の鱸の鱗に鏡のように写っていたのかもしれない。笑

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今春のバチ抜けを一段落させる、顔が二枚目の鱸。
この唇には何度と目を奪われ、惚れ惚れしたことか。
優しく手を離すと、カバッとエラを開けスーっと流れに身を任し、海へと帰っていく。
ありがとう。浅瀬の猛者、鱸。

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