ビッグベイトタックルお迎えから鱗付け 実釣編①

ビッグベイトタックルお迎えから鱗付け 実釣編①


舞台は整った。

いや舞台はずっと整っていた。

家から10分少々車を走らせたそこに、そこら中にモンスターが潜んでいる。

改めて恵まれた環境で生活をしていると思う。


〜ある朝〜

私は目覚まし時計を毎朝5:55に鳴るようにセットしてある。仕事のためだ。

しかしどういうわけか、ここ数年、3:30〜4:00くらいの間に、夢の中なのか、心の中なのか、はたまた実際声に出ているのか、

「ヤバいっ!」

と叫んで目を覚ますことが再々ある。週に3.4回ある。

何がヤバいのかは分からない。そんな日は起きてまずトイレに座りスマホで天気とタイドグラフをチェックしながらその日の業務内容がどんなものかと思考し、目覚まし時計に起こされるまで二度寝するのか、釣り場に向かうのかという選択に迫られる。

大概、後者を選ぶ。勿論、この日もそうだ。


この日ヤバいのは潮のタイミングだった。

狙いのポイントに到着するのは大潮の満潮1時間前。個人的にスズキにしてもアカメにしても大きい個体が口を使いやすいタイミングだと思っている。

そしてその後、下潮のひと流れ目に朝マヅメが絡む。

興奮してきた。

NEWタックル鱗付けのチャンスだ。

支度を済ませ、車に乗り込む。


第一希望のポイントは残念ながら先行者がいて入れなかった。

朝マヅメというにはまだ少し早いこんな時間に、熱心な人もいるもんだ。敬意を表したい。

かといって第二希望などまるで考えていなかった。


そういえばと、ある明暗のポイントに岸から1mくらいの足元でいつもボケーっとしている魚がいる。またこいつがデカい。そこにアカメがいる日もある。

他のアングラーも散々叩いてはいるだろうが私自身初めて見せるルアー、サイズ感。タイミングはいい。どんな反応をするだろうかと、そこへ向かう。


第二希望はすんなり通った。水辺に降りる。今日も、いた。ええサイズ。いつもの鑑賞用スズキ。相変わらず岸からすぐそこ、水面から20センチくらいのところで体を浮かべ、ボケーっとしている。

朝食の時間です。


100lbリーダーの先にはスナップを介して大阪お兄ちゃんK9。

クラッチを切り大阪お兄ちゃんK9がグリップに届くところくらいまでラインを出し、クラッチを戻す。

ターゲットを目視しながら、その少し向こう側に大阪お兄ちゃんをぽちゃんと落とす。反応はない。ロッドを煽って大阪お兄ちゃんを、朝食(偽物)を、ターゲットの目の前にお届けする。

ボフっ!

食った。

あんなに繰り返しキャスト練習をして、ああでもないこうでもないとチューニングをして、入力の力加減が体に染み込むまでルアーアクションの練習もしたのに、垂らしたラインを水面に置いて、さびいただけ。

ルアーパワー恐るべし。

向こう合わせでフッキングを決めると同時にランカー確定魚とのファイトに備え腰を落とす。

が、引かない。

手元に確かな生命感を感じるものの、これまでMLのシーバスロッドで獲ってきたランカーシーバスと比べたら遥かに物足りない。

ロッドパワー恐るべし。

クラッチを切って5mほど泳がせ、2回3回とエラ洗させてそれなりに弱った所で難なくキャッチに成功した。


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大阪お兄ちゃんを口に咥え、メジャーの上に横たわる魚体は紛れもないランカーシーバスだった。なんと美しい。

ファイトこそ物足りない部分もあったがそれを楽しむためのタックルセッティングではないことを知った。

この魚に会うためのMEGASOULでありカルコンであり太糸であり、大阪お兄ちゃんなのだ。


実釣編②へ続く

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