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古賀 亮介‐snif

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Narage65と出会ってみました(ちょっと濃いめ)

BlueBlueから、新作ルアーの発売です。


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ナレージと呼んであげてください。

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Narage65(ナレージ65)
全長65mm 重さ17g フックST-46#8×2個 リング#2
希望小売価格:1,380円(税別)


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対シーバス、チヌ、フラットに非常に効果的、
かつ機能的なものが出来上がってきました。

シーバスとチヌをメインに置いたスタンダードな使用感、使用法については、
僕が云々語るより、遥かにクオリティーの高いログと、どうやって撮影したのか不思議なカッコいい動画をペタリさせていただきますm(_"_)m

山田テスター
http://www.fimosw.com/u/dSUKE/orjesamy2zstbf



良く飛んで、スローに使えて、トラブルレス。
欲しかったものの穴がまた一つ埋まった感じです。


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さてさて、僕のとこにも一足お先に着弾。

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バジルの種を採取中に、なんとなく並べてみました。
美味そうです。

新しいものに出会ったら、早速試したい僕なので、
ちょっと家の近くでナレージ投げてきました。

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すっかり魚の抜けきった湾奥河川。
魚は上げの一瞬だけ。ほとんど居ません。
今年の僕は追いかけるのはアジだけで手いっぱいなので、追い掛けません。


今日は調査をお休みして、ナレージのスイムテストに徹します。

新しいルアーに出会ったら、まずやるやつですね。


まずは飛距離。
樹脂製ボディとはいえ、バイブレーション。

鉄板ほどではないけど、流石によく飛ぶ。

リップがある分、少しだけ暴風時は空気抵抗で軌道がバタ付く場面があるけど、
僕のキャストで風速10mくらいの風でも、軽く60m。(PE0.6)
色んな投げ方しても絡まない。



十分な飛距離を確認したところで遊泳姿勢を確認しようと、足元に落としてみた。
すると、ラインテンションを抜いた瞬間にその場で真横を向くナレージ。
そこからいきなりブンブンいいながらスパイラルフォールしだした。

僕はこの派手なフォールに衝撃を受けた。
いや、ちょっと違う、実のところ正直、少し引いた。
『普通、この動きは絶対リーダー拾う。』と。

しかしこれがナレージなのだ、と次の瞬間に思い知る事になる。

すっかりと破たんして螺旋を描いて落ちて行ったルアーは、
すぐに何事もなく立ち上がって泳ぎだしてしまったからだ。

そして何度やっても結果は同じだった。


狙って作ったスパイラルフォール?


シンペンやストレートワームの水平フォールも、
メタルジグのバックスライドも、
チューブベイトのスパイラルフォールも、然り。

フォールというのは、すべからく魚に『こいつは食える』と認識してもらうキッカケであり、スパイラルフォールに関しては、更に、獲物を下から見上げている魚に対してリアクションを誘発しやすいという特性がある。
しかし、そんな特殊技能を持つプラグに今まで出会わなかったのは、ラインを拾うトラブルの多さで、先達歴代のルアービルダーは、誰しもそのフォール軌道を避ける傾向にあったからである。

『こんなに絡んじゃ使えないよ』って。

その点、ナレージはリップとウエイト、フックの位置バランスが
非常にうまく設定されていて、余程無茶な入力をしなければ、
そんなトラブルが極力発生しないように作られている。

ちなみに、スパイラルフォールは魚が逃げる。という説もある。

確かに嫌う場面もあるだろうが、
イレギュラーアクションとはそういうものだ。

しかし多くの場合は、そのリアクション要素の差し込みどころを、
魚とズレたタイミングで釣り人が勝手に入れてしまった場合に
相手を驚かせてしまうのだと、僕は思う。

『食っても良いかなー』ってゆっくり追いかけてるところに、
獲物がいきなり顔めがけてローリングソバットかましに来たら、
反射的にどんな奴だって避ける。

虫が人の目の前をぶーんって飛んでたとして、
捕まえようと手を差し出した瞬間に、
そいつが突然目に向かって飛んで来たり、口の中に入ったりしたら。

まぁ、なかなか無い話だけど、そういうなかなか無い話と同じ。


大事なのは
・いつどんなタイミングで、
・何処から追い掛けてきた魚に、
・どの角度で、どれくらいの距離動いて魅せるのか。

何の魚種が相手でも、どんなメソッドを用いてもそうだけど、
それはとても大事な事。



ついでに特殊なフォールの裏技として、
潮の流れている場所で着水と同時に少し巻いてテンションを掛け、
脈釣りの要領で軽くラインを張って落とし込んでいくと、
潮を受けてその方向にスライドさせながら落とし込む事も出来た。
シーライドのスライドに近い効果がバイブレーションプラグでありながら演出できるのだ。
これは細かいテンションコントロールありきの操作でもあるので、
強風下では、その操作って難しくなるんだけど、コレも非常にイイ動きになっている。
もっと簡単に出せるセッティングもありそうなので、コレは僕の研究課題。

そんな小難しい応用技も持ってる、投げこみがいのあるやつです。


ナレージを生かすも殺すも、
この『特徴的なフォールの使い方次第』と言えるでしょう。





最後は『浮き上がりやすさ』と『震える限界速度』。
つまり、どのくらいスローに引けるのか。という話。


65㎜で17gというサイズ。
ライトリガーの僕からすると、これは結構重い。
にもかかわらず、リップで水を受けて水中での抵抗を増幅させることで生まれる、このスローなスピード感は、このサイズのバイブレーションプラグとしては、一番遅い部類。
ほぼボトムに着けた状態で小さく跳ね上げてゆっくり巻いてくると、
立ち上がって泳ぎだすスピードもかなり遅めからである。

逆に水深のあるところでリトリーブ速度を徐々に遅くしてスローに泳がせてみると、
デットスローのボトムクロール=スローロールにおいて、
ナレージのボディーが震えているのに竿先にも手元にも感知できない、微弱な波動を発生させる速度帯の存在も同時に確認することが出来た。

ナレージはそこから、全く動かない棒引きになるまでの幅が結構広いようだ。
振るえるか振るえないか、ギリギリのスピード。
この微波動を発する速度は樹脂ボディでも鉄板でも共通して、
バイブレーションプラグのキモとも呼べるスピードである。

ほとんど波動を感じない速度、そこにも奥行きがあって自由度は高い。


しっかりテンション掛けて持ち上げると、望んだ幅で持ち上がる。
僕は74か85くらいでやるけど、
ロッドはもうちょっと長めの方でも利点は多そうだ。
9ftくらいでも良いかもしれない。
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ワームに近い精度を持ちながらもテンポよく。

内臓ウエイト重心の髙さからテンションが抜けた刹那に、
不安定さを利用して中層でもその場でヒラ打ちを掛けることが出来る。

これが何処で生きてくるかというと、ボトムから目線を水面方向に向けて、
下から追い上げて追尾してきた魚に対して抜群の威力を発揮するわけですね。
明滅効果というやつです。


深めに沈んだシーバスやチヌ、サーフのフラットはもちろん、
当然、根魚とマダイやハタ類に効くのは想像に易い。
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常食している甲殻類の演出はもちろんの事、
以前出くわしたカタクチ付のアコウなど、特に抜群の効果が期待できる。

これまでストンストン、ヒラヒラとジグのリフト&フォールで追わせきれなかった魚に対しても、従来とはまた違ったアプローチも可能になってくる。




スタンダードなセッティングで投げ倒して概要を掴んだら、
ロッドを入れ替えたり、フックセッティングをいじったり。

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ダブルフックにすると、フォールのスパイラル軌道が少しだけ抑えられ気味。
それでいて、ちょっとだけ絡みやすくなりました。
ルアーの整形って本当に奥が深い。


元々のナレージのポテンシャルをスポイルせずに、
自分の釣りに少しずつ近付けてみる。


今回の検証は激流にまでならない河口域でのお話だけど、
もっとトルクのある潮が効いた外洋堤防の外側なんかなら、
潮流に絡めてのドリフトもがっつり加えて、
さらにスローな面白いアプローチができるよね。


好奇心が膨らんでいきます。




多分次の釣行で、僕はこんなことをするでしょう。


こんな場所から
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思いっきり沖に投げて、ボトムまで落としこんで。

潮に乗せながら平坦なボトムでスローロール。
はじまりは自由な大海を悠々と。


潮のヨレにあたったら、それが地形変化の始まり。


ぶるぶるっとワンストローク持ち上げたら、さあ、その先は?
持ち上げられたナレージは、惰性でオートな0.5秒のフリーフォール。

重心の髙さゆえにオートでヒラを打つナレージ。
さながら自身に迫りくる捕食者に気付き、驚いて跳ね上がってしまった獲物のよう。


一気にテンションを抜いて戻したり、ジャークを入れて跳ね上げれば、パニックを起こした小魚。
何処に逃げたらいいのかもわからない。

何事もなかったようにリトリーブを再開して泳ぎださせてみたり、
竿先をフォールに合わせて微テンションで送り込めば、潮に乗って次の岩陰にむかってスーッと。
これは己が運命に気付いていない能天気。

竿先を止めたまま待てば、それはもう圧倒的に無防備な甲殻類。
ジタバタしてもなんともならない。もう、どうにでもして。



この先の演出は、その時次第。
オートマでもマニュアルでもあなた次第。



またひとつ、面白いルアーに出会いました。
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