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目指せM点超え!
▼ 時間と自分と戦う~大分Seabass~
寒気も弱まり、寒さも一休みといった状況の数日前。
個人的にはこの時のように暖かいままでいいのだが…。
また、寒波到来らしいが。
それはさておき、先日は少し久々に大分へと足を運んできた。
シーバスのハイシーズンもそろそろ終盤戦となっているだろう中、期待を膨らませて約190km車を東へと走らせる。
前日からきっちり準備していた為、滞りなくスムーズに出発できた。
それでも前日の仕事終わりが22時半。
到着したのは日付変わって深夜3時であった。
今回は3時から夜明けまでの3時間足らずが勝負。
仮にここで釣れなければ、さすがにデイが厳しい時期で望みが薄く、日没から帰宅時間までの2時間程度のナイトゲームにかける外ない。
プランとしては最初は明暗のラン&ガンだった。
こう、僅か1日しかない状況下では答えの早い明暗部が地形変化や流れを絡めた釣りよりもシーバスに出逢う為には確率が高いからだ(実際には今回殆どオープンの釣りとなった)。
メインベイトはコノシロ。
私が心踊る三大ベイトの1つ。残り2つは落ちアユとイワシ。
今回はこのコノシロを主体に考え、下流部から最河口部を中心に移動を繰り返した。
コノシロに着くシーバスは良型が多く、アベレージサイズも大きい。
私の場合コノシロパターンのメインルアーとして120mm以上の大き目のシルエットのミノーを多用する。
本当に多く見積もっても勝負になる時間は5時間程度。
移動時間まで加味すればもっと少ない。
まず入ったのは旧ホームの明暗部。ここはコノシロパターンでというよりは、特大の一発を秘めるポイントの為、後悔しないよう最初にエントリー。
かなり久々にNutmeg氏と合流し、共にロッドを振る。
明暗部上流側に入らせて頂く。流れは小潮だが、秋は夜潮だけあり、流れは結構早い。
遠投が有利なポイントの為、いきなり鉄板トレイシーを投入。
普段はナイトゲームでは切り札的に使用しているが、時間の猶予はない。
最初から投入。
表層、中層、ボトム付近をさらっとチェックするが反応なし。僅か20分あるなしで移動。
粘ることは時間が許さない。
下げ7分程度というタイミングを考えれば、シーバスも下った可能性も大いにある。
次に下流のコノシロパターン定番ポイントへと入る。
ここはオープンエリア。
シャローエリアで水深はさほどないが、過去美味しい思いを何度も経験し、相当に通い詰めたポイントである。
ここはウェーディングでギリギリまで前に出る。
ミノーを主体にデッドスローで広範囲を広く探る。
ここはどちらかと言えば粘りのポイント。逆に言えば粘れば出る可能性は結構高い。
レンジを変えつつやっていくと、時折コノシロに当たるが、群が小さいようで、数も少ない。
すぐに移動も考えたが、回遊の可能性も否定できない。
移動を躊躇させるような状況であった為に小一時間粘ってみるも不発。
流れもあり潮目も射程距離といった状況で期待したが、ダメであった。
もっと粘れば出た可能性は十分あったと思う。
なんとも見切りがつけにくい。そんな印象だった。
さらに河口部へと移動する。
夜明け直前。
ここもウェーディング主体。
コノシロは十分いるが、例年に比べれば少ない。
もうコノシロが抜けつつあるのだろう。
最初の夜のラストチャンス。
恐らく、この状況では予想通りにデイでは勝負できそうにはない。
夜が明けるまでに何とかしなければ…と焦燥感もあったが、神経を研ぎ澄ます。
流れも、ベイトも釣れる条件は揃っている。
しかし、無情にも明るくなった青い空がタイムアップを教えてくれる。
朝までお付き合い頂いたNutmeg氏としばし談笑し、私は頭の中で日中のプランを考えつつ、仮眠。
昼から再度行動を開始。
ただ、デイではシーバスはやらなかった。
ジグをつけて近郊で遊んで、夜に備えた。
可能性は日が落ちてからの数時間しかない。
翌日仕事の為逆算すれば、2時間程か…
正直参ったな…という思いが強かった。
最初の夜にシーバスを引き出せなかったのは短時間では致命的とも言える。
しかし、私は諦めが物凄く悪い。初場所ならまだしも、何百回と通った大分でホゲれるか!
そんな思いでフィールドへと再度日没後シーバスを求めにいく。
帰宅時間まで時間がない。
今回のラストチャンスだ。
手堅く行こう。その思いから…明暗部へ。
見切り早めで行こうとは思っていた。
ミノーからのスタート。
干潮直前、最後の下げの流れが出ている。
しかし、徐々に手前の流れも消えつつあり、沖の流芯付近に絞られていく。
逆に狙う場所が狭まりチャンスじゃないかと前向きな状況判断をする。
ミノーをフルキャストし、明部から明暗の境をかすめる。
何も起きない…
ならばと暗部までドリフトでルアーを流し込む。
それでも、何も起きない。
レンジを一気に変えて、鉄板投入。トレイシー25をフルキャストし、さらに沖を狙った。
それでもダメ。魚信を感じない。
15分といったとこか、即見切りをつけ、移動。
同じく明暗部への移動を考えていたが、別河川河口部の明暗部先行者あり。
これは参ったと思ったが、残り時間僅か1時間半でシーバスを獲る為の最善の方法を考える。
頭をフル回転させ、3分程考えた結果、明暗部に入れない今コノシロのいるオープンエリアで狙おう。
本当はオープンは回遊待ちの性質もやや強い為、時間がない時は避けたい選択であったが、昨日の河口部のコノシロの状況を見た感じでは、結果を出せるかも知れない。
この可能性に最後の時間賭けてみることにした。
広大な河口エリアに私は立った。
極力いい流れが岸よりにあり、コノシロの溜まりやすい場所に立ち位置をとった。
まず、鉄板トレイシー15を付け、近辺にコノシロがいるか?そして、群のレンジを調べた(コノシロがいるかのチェック時私はよくバイブでまずチェックする)。
沖目ではゴツゴツ当たるが手前はあまり当たらない。
レンジ的にはボトムからやや上。
水深は私の立ち位置ではおよそ沖目で2m切る程度。
チョイスしたルアーはBlooowin!140S。
シルエットの大きさ、潜行レンジ、飛距離からの選択。
アップクロスからクロスに広範囲に投げ流れに乗せて極々スローにリトリーブ。
時折コノシロに当たる。
レンジは外していない。
これでいい。
が…バイトが出ない。
約1時間経過し、残り時間30分程度。
全神経を研ぎ澄ませ、バイトを取りにいく。
そして、沖目にややダウンで沖の流れにフルキャストでルアーを入れて、ラインスラッグを取っての巻き始めにドスっとバイトが出た。
バシャバシャっと激しいエラ洗いが出る。
シーバスだ。
待望のヒットだ!!
ヨシッっと思ったが、ここはまず冷静になる。
フッキングは良さそうだ。
恐らく今回最初で最後のチャンス。
ロッドを倒し、ラインテンションを張ったままで、ややドラグを緩める。
流れもあり、下流へと魚は走る。ロッドはZele、Zeleのパワーであれば流れに逆らって寄せることも可能だが、外れる可能性もある。
強引にいかず、自分が下流へと下りシーバスとの距離を詰める。
ロッドのバッドにずっしりと乗るこの手応えはなかなかのサイズだろう。
強引なファイトはせずに時間をかける。
今回大分での最後に掴んだチャンスだ。バラシは許されない。
間合いを詰めて寄せるが、やはり秋の魚。パワフルだ。
寄せては、ドラグを出されてを何度か繰り返す。
足場も高く、ロッドを倒してもエラ洗いが防げず、ヒヤッとするシーンも多かった(レバーブレーキなら防げる)がシーバスの体力が少し落ちたところで勝負をかける。
一気にランディングに持ち込む。
最後はドラグを締め、ネットイン。
慎重に慎重にファイトした魚はランカーに2cm届かなかったが、体高のある、コノシロを食った大分シーバスをキャッチ。
当初大分も終盤戦とは言え、最初のナイトゲームの3時間で魚は出せると思っていた。
しかし、蓋を開けてみると、思いの外コノシロの群が小さく、初日出せなかった。
ただ、コノシロを中心に考え、拘ったことが結果的には良かった。
最後時間的には追い込まれたが、この魚を手にでき安堵感に包まれた。
このシーバスは自分の意地の1本と言える。
今回の大分釣行では自分と時間との闘いだった。
暖かいシーズンと異なり、デイという選択肢を捨てざるを得なかった。
ナイトゲームのみでの勝負で苦労はしたが、秋らしい魚をキャッチできた。
自分の中では価値の高いシーバスとなり、大分を後にした。
まだ今年の大分も終わりじゃない。あと、1~2回時間が許せば行くつもりだ。
次もまた真剣勝負がしたい。
シーバスと時間と…
そして、何より自分と…
Tackle Date
Rod TIEMCO Jumping Jack
Zele93S
Reel SHIMANO STELLA
C3000
Line 山豊テグス
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Leader 山豊テグス
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Blooowin!140S
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