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▼ 磯GT

GTという魚の存在を知ったのは一体いつ頃だっただろうか。思い返してみると、釣りを初めたばかりの小学生の時に、すでに親から釣りを教わっていた友達に「海外の魚でルアー釣りの最高峰」と教えてもらったのが最初だったと思います。
私がGTという魚の存在を知ってから約２０年間、心の奥ではずっとこの巨大魚と真っ向勝負をしてみたいとおもっていました。
その想いは釣りにのめりこんだだけ大きくなり、大きい魚を釣る度により大型の魚を求めるようになり、最終的には南海の大海原でGTを釣りたいと願うようになりました。
さらに自分のちょっとしたこだわりで、船からよりショア、ショアでも磯、磯の中では沖磯より地磯でつりあげたい。
しかし現実は厳しく、サラリーマンの身分ではなかなか長期の休みをとることは難しく、関東から磯GTをやろうと思っても金銭面の負担もかなり大きい、行けるチャンスは年に一回有るか無いかだ。またもし上手く遠征の日程を組めたとしても海が時化れば全てがパーだ。リスクが高い。
一体自分は何のために生きているのだろうか。仕事は貴いものであるが必死にしがみついていく程価値のあることだろうか。様々なことに想いを巡らし、気が付けば上司に辞表を提出し、離島に移り住んでいました。
それから半年、ついに地磯からGTを、少年の頃の夢を手中に納めることが出来ました。

しかしこれは終わりでなく始まりなのです。
この島にはもっと巨大なGTやマグロがうようよいるし、試したいことも沢山あります。
人生夢だらけ。行動するか、踏みとどまるかは自分次第。何が良いか悪いかでなく、人がどう思うかでもなく、ただ悔いの無い人生を歩みたい。



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