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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

筑後川清流鱸釣行 判断

最近よく耳にする言葉に、釣は旅であるというのがある。

追い求めて、それに向かい努力をし続ける、出逢うために歩き続けるものが釣だとしたら、それは旅と言えるかもしれない。

僕にとっての旅は独りで気の向くまま続けるもの、誰かに計画されみんなと行くのは旅行であり、旅ではない。

僕にとって、自分で選んだ道筋の先に、何かがあると信じて進む事、それが旅なのかもしれない。

その道の先に「答え」は必ず用意されている。

もしも、「答え」が用意されていないとしたら、努力が足りないか、道を間違えているという事。


そして、昨夜も釣場へと向かった。

決して遠くは無い、自宅の前を流れる筑後川のポイントまでは車で5分と掛からない。

何時もの駐車スペースへ車を止める。

タックルを準備する前に、まずは「深呼吸」深くフィールドの空気を吸い込み、身体へ取り込む。

そこに吹く風の音、水の匂い、星と月と雲、そして大地の呼吸、せせらぎの音色、その日の状況を五感全体で感じる。

自分の精神状態を、その時の釣にシフトさせて行くための準備である。

普段の日常生活では、そんな季節感が麻痺してしまう。

夏なのか、晩夏なのか、初秋なのか。

我々人は季節を言葉にして理解しようとするが、季節、それはそもそもが流動的なもの、言葉にするのは難しい。

言葉ではなく、言葉にならない感覚の部分でその時のフィールドを自分に取り込むのである、これが釣にとってどれだけ重要な事かは、現場主義の釣師であれば、ご理解頂ける事かと思う。

さて、今夜もコンディションで言えば良好であるが、清流鱸に出逢えるか?と聞かれれば、「確実に」という確たる自信は無かった。

ただ、そろそろ鮎の動きがあるのではないか?という部分では期待していたとは言える。

タックルを準備して、今夜の100%のピンポイントへコモモを送り込む。
魚が居れば、そのまま水面爆発のはずだが反応が無い。

「やはり鱸は抜けたか・・・」そんな一抹の不安が過ぎる。

筑後川フィールドの秋は早いのである、下流域でシーズンを追ってきた経験上、10月下旬には、殆どの鱸が海へ落ちだす動きを見せる、概ねあと一ヶ月で秋のシーズンは終わるのである。

その後も魚は釣れるが、探し出すのは大変な苦労をする時期が待っている。

それをそのまま、上流である清流域で考えれば、「落ち」に向かって、今月中には動き始めても何ら不思議は無い。


暫くして、流芯を外れたルアーからコツッ!アタリ。
そして鰓荒い、流れの場所からすれば、鱸ではないが・・・・・

意外に重量感のある、ファイトを魅せたのは。
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セバスチャン(瀬のブラックバスの愛称)だった。素晴らしい体高で、45cmもある。バス釣りなら満足サイズなのだが、今夜は狙いが違う。

うむ・・・一級ポイントから鱸が抜けて、この魚が居るという事は、終わりなのか?


それから更に流速のある流れを求めて、ゴロタ石の有る荒瀬を狙う。

瀬の中でルアーを捉えたのは、マナマズ。

グネグネとしてトルクフルなファイトで中々の釣堪え。
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これも50cmを超えるサイズで、久々に天麩羅にしたかったが・・可愛くなってリリース。

流芯のサイドはバス、瀬はナマズ。

その後、Bloowin!140sでボトム付近を広範囲にトレースするが反応が出ない。




清流鱸は何処にいるのだろう。




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道がわからないときは、しばし待つ、何か閃くまで、フィールドを休めて散策する。 

無駄にキャストしても先には進まない。

じっくり待つのも釣なのである。

途中、広いシャローのガンガン瀬を、BlueBlueプロトの鉄板(トレイシー)で広範囲に探りをいれると、ガガッ!と引っ手繰られる。

そのまま下流へ反転し、ドラグを鳴らしラインを5mほど引き出したところでフックアウト。

反転後のスピードとこの流れに付く魚を考えると清流鱸しか考えられないが、此処もそれ以上の反応は無く終わる。


減水、クリア、瀬、まだ落ち鮎がさほど居ない。

そんなパズルを組み合わせると一つの答えが見えてきた。



テトラ帯である。

そして、早瀬の沈みテトラのエッジの流れを狙う。

水深1.5m、ただ、掛けた後の難易度は一級である。

平瀬狙いのショートリーダー20LB0.5mをストラクチャー仕様に30LBを2mに組み直して、ドラグを閉めこむ。

まずはTDペンシルLDとDUO のタイドペンシル100でチェックしながら反応を探る。


沈みテトラの早瀬の下流、闇の中で何かの捕食音が数回聞こえる。

それは、近づいてきてる、上流へ徐々に移動している感じであった。

接近、衝突まであと僅かである。


先日もそうだったが、時刻は午前2時半、この時間から何かの地合が動きを見せているのは確か。

そうなると、食わせの、シンペンか。

ワンダーにチェンジして、表層のサーフェイスフィルムギリギリの所をV字の波を付けながら、ドリフト&ターンで攻める。

その時、ターンを仕掛けるのは、テトラのエッジの上。

鱸がそこに居れば、反応が出るはずである。

30分ほど後だろうか?反応は無く半ば諦めモードだった時間に。

「ババン!!!」と突然の派手な水面爆発!!

その後ロッドを捥ぎ取られんばかりの暴力的なトルクで、魚が暴れている、流れにのり僕との角度は、ほぼ下流へ一直線。


まずい。


魚は間違いなく。


清流鱸だ。



先日3連発でやられたサイズである。



何としても獲りたい。



岸から5mほどはテトラ地獄、擦れればメインのPEからブツっと行く事になる。

だが岸は藪が茂っていて、勿論下流へは下れない。
その前に魚を掛けた場所で獲るという僕の流儀には反する。

そう考えているうちに、魚は手前のテトラスレスレに潜りながら下流へ走る。テトラのエッジは深く掘れているから逃げ込みたくなるのも、当然である、更にまずい事にラインがテトラに擦れている。

後の展開で100%アウトの「答え」が見えている


過去の経験上、アレをやるしかない。

そして、アレを実行した。



それは、覚悟を決めてドボン!


僕は腿まで瀬に飛び込み、腕を可能な限り前に伸ばし、テトラに擦れるラインを回避する。


うしゃーぁーー!!と気合を入れて、リールを巻く。

泣いても跳ねても、リールをひたすら巻く、これ以上早瀬を下られたら、この重さの魚は回収不能である。

運良く、頭が上流を向いた。

一気にランディングポイントに誘導、それにしても重い。
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何だ、この頭の大きさは・・・

顔だけ見たらメーター行ったかと思ったが。

案外短い(笑)

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極太、清流鱸。これで今までの負けはチャラでいい。
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この風格で80cmジャスト、この頭のでかさと、異様に発達した分厚い下顎。何てカッコイイ魚なんだろう。
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嘗て、故郷の大河で釣っていた魚とはまた違う。

そして、筑後川、下流域で釣れる魚ともまた違う。

これが筑後川、清流鱸の個性なのかもしれない。

初夏から本格始動している、筑後川清流鱸釣行においてある意味の目標達成を今回する事が出来た。
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僕みたいな釣師でも、時には本気モードで釣る時がある。

釣行を連続させる事は少ないのであるが、時には集中して釣りをする事がある。

魚との勝負も時には良い。
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完全にやっちまったけど、次回はウェーダーだな・・・(笑)



嘗て僕がまだ20代の頃、東北の某本流で80cmクラスのアメマスを護岸からのキャスト、ライトタックルで掛けてしまい、ブッシュで川を下れず寄せる事が出来ずキャッチできなかった苦い経験があり。

この次ぎ同じ状況になったら、川に飛び込んででも獲ってやる!!と悔しがった事があった、でもそれは、今夜に繋がっていたのとだと思えてきたら、それはそれで良かったと思えてくるから不思議である。



魚との真剣勝負で負けることもあるけど、勝つ事もある。



ピンチの時、咄嗟の判断がその勝敗を分ける事だってあるんだ。



そのまま護岸に転がり込み、大の字になり両手を広げて月を見上げる。
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なんて心地良い気分だろう。

今回も自分らしい釣りが出来た。

川よ、鱸よ、友よ。

ありがとう、ありがとう、ありがとう!





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■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 862EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.5
LEADER:平瀬20LB:0.5m テトラの瀬30LB:2m



■釣行日時・場所
平成25年09月24日 0時~3時半




福岡県 筑後川 中流域(清流域)






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