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2020 最後の源流

朝夕は涼しいを通り越して肌寒くなった、9月某日。
今シーズン最後の源流アタックをすべく夜も明けぬ内に家を出た。


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そこそこ水量のあるこの川も、この域になると川幅がギュッと縮まりルアーを流すコースも短くなる。

気温低下と水温低下。
盛期のイワナであれば、離れたところからでもすっ飛んで来てルアーに食らいつくが、この日のような条件でそれは期待出来ない。


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魚はいるにはいる。
しかし、寸でのところで食いつかないという痺れる展開に終始した。

まるでアマゴのようだ。
イワナがアマゴのように追ってくるけど食わない魚に変貌している…。

流れの緩いところにいる魚はことごとくルアーを見切る。

入渓してしばらくの間は、あと一歩で釣れない時間がしばらく続いた。



決め手に欠け、徐々に打つ手が無くなっていく。
苦し紛れにスピナーを急瀬に落とし、ドリフトさせてみる。
すると、待望のアタリ!


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やっと、釣れた。
白点がまだ残っているが、おそらくヤマト系のイワナだ。
成長とともにこの白点は消えるのだろうか。
もしくはハイブリッドか?


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そのまま釣り上がるが、どうも反応が良くない。

魚がいないわけではないが、釣れる感じがまったくしない。


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太陽はほとんど雲に隠れていた。
日陰の多い谷川に浸かり続けていると、体温は次第に奪われていく。

谷が深まる毎に引き返したい気持ちが強くなっていた。
しかし、自分の中にいるもう一人の自分が
「いや、まだだ。もっと上流へ行こう。」
と言う。


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(ときどき釣れるが、このサイズ)



しばらく進むと、とある釜の川底に不自然な黒い岩が転がっているのが目についた。
離れたところからジッと観察していたら、その岩はフラッと動くではないか。

「魚か?」

目を凝らして見ていると、やはりその黒い岩はときどき動く。
よくよく見ると、それは岩ではなく尺に迫る大きなイワナだった。

シーズンラストを締めくくるにはこれ以上の魚は居ない。
俄然、気合いが入る。

市販ミノーのキレキレアクションは合っていない感じだったので、自作ミノーのゆったりアクションで誘ってみる。

最初の数投は反応が薄く、イワナは流れてくるミノーを眺めているだけの状態だった。

単純に満腹なのか、ミノーを餌として認識していないのか。

動きは非常に緩慢で、
定位している半径の2メートル以外は動かないといった状態だった。

それでも、しつこく何度も投げていると、次第にミノーに興味を示すようになっていった。

イライラしているのか、興奮しているのか。

勢い余って浅瀬まで突進してきたイワナは、そのまま私の足元の岩陰に定位し、流れてくるミノーを今か今かと待ち構えている様子だった。


私は岩陰に身を隠し、イワナの鼻先にミノーを送り込み、チョンチョンと誘いを入れた。

距離にして2メートルもない、超接近戦である。

タラシをヒトヒロほど取り、リールは巻かず、そのままミノーをリフト&フォール。

数秒後、ゴゴンとアタリが手元に伝わった。

しかしサイズのわりには何とも弱々しい引き…。
そのイワナは大した抵抗を見せることもなく、私はいとも簡単に抜き上げてしまった。

ジッと魚を眺める。
そのイワナはものすごく痩せこけていた。


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長さこそ尺近くあるが、頭だけが大きくて胴体は細く、まるで蛇のようだ。

おそらくこのイワナは何年も生きた魚だろう。
体色や顔付きで何となく分かる。

だが、今のこの時期にこれだけ痩せていては、おそらく越冬は出来まい。

喜びも束の間。
私の心情はむしろ罪悪感の方が大きくなっていた。

これ以上釣り上がってはいけない、そんな気がした。


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時間にはまだ余裕があったが、私はここでロッドをたたむことにした。


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シーズン最後に大物を釣りたいという欲は満たされたが、それと同時に私にとっての釣りは、数や大きさを求めるものではないということが改めて分かった。


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