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職人魂

  • ジャンル:日記/一般
  • (道具)
ソル友に、“お寿司屋さん”という、
ちょっと憧れちゃうお一人がおりまして、
コトある毎の、コメントがさすがなるほどなコトが多く、とてもリスペクトしておりました。




ある時、
お父さんが体力的に限界となり、
お店を畳むと、

そんな話を聞いてしばらく
そう、半年くらい経った後かな?

お父さんが、亡くなられたとお聞きした。

その話の中で、
お父さんの残した柳刃包丁を使ってくれないか?
と言う話を頂いた。




ありがたい
そんなふうに自分を認めて貰えたコトは本当に嬉しい。

でも、
魚料理が好きだと言うダケで、
自分はタダの素人

魚を扱う者として、
包丁は職人の魂とも言える大切な物

その事の重さに、しばし躊躇した。




しばらく悩んだ末、
そこの紆余曲折は省略するが、
その申し出をありがたく頂くことにした


仕事明け、
横浜のとある駅まで取りに行った。




そして、手渡された二本の魂は、職人の時間がたっぷりと注ぎ込まれていた
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“柳刃包丁”
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それは魚を最後に仕上げる道具


魚を扱う者であれば、
それぞれがそれぞれに、それなりのこだわりがあるはず。

自分も例に漏れず、
現在21cm、25cmの二本の杉本を相手魚の状態に応じて使い分けている。
コレらのいわれについては、今回はイイでしょう(省略)、、たまいつか、、

ただ、なんとか使いこなそうと頑張ってるところです。


そこに加わった今回の二本
しかも、紛れも無い、本物の職人の道具


ココは親指を当てる場所だろうか?
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こういうトコロから、傷の一つ一つまで、何とも言えないオーラを発している。

佇まいだけで絵に成る。

実は、しばらく迷った挙句、
ガラスの扉の向こう飾っておりました。

かっちょええし♪




でも、
道具であるからこそ、使ってナンボ!
魂を託された僕は飾っているだけでは申し訳無い気がする。


駄菓子菓子、
25cmの柳刃は既に手元にあり、そのまま使うとなると、
さすがにそこは被る。
頂いた物は、僕の物より使い込んであり、刃が薄く、昆布締めや、白身の削ぎ切りには良さそうである。
しかし、2本は多い。

と、同時に、
実は現在、短いモノが無く、
14-5cmの小回りの効く細工包丁が欲しいと思い、探していた。
なんて事情もあり、





実は結構悩んだのだが、
同じ長さの包丁が3本も有っても、素人には中々使いこなすことが出来ないコトもあり、、、



職人の魂に対して無礼な気もするが、
ディスプレイスタンドの上で曇らせるよりも、
僕の求める形で使い込んでみようか、
思い切って状態の悪い方を一本、リメイクして、
欲しかった一本を作って見る事にしました。

この魂の歴史の第二章目は、
某素人のキッチンで、小物捌きや、細工モノに活躍してもらいましょう。


プロフェッショナルの道具
青紙の鍛造
素材を活かした良いモノが出来るかな?
そーいえば、
刃物弄りも素人である(≧∇≦)




先ず、
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バイスに挟む。

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中子が見えちゃってますが、かなり腐食してますね
当然引き抜くなんて無理ですから、
細かく切って壊すしか無いです。

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予想以上に中子がヤられていて、
このまま差し込むにはちょっと頼りない感じです。

先ずは、
グリップを造りましょう。
あ、和包丁ですから、「柄」と云わないとダメですね♪




さて、
いきなり材に悩む(。-_-。)

針葉樹の方が柔らかくて手に馴染むかな?
檜の柾目を使うか?
いや、
柔か杉るだろうか!?
杉も

かと言って、
柏や楢では硬すぎて馴染みが悪い。

そもそも加工性が悪い。

3年乾燥の薪棚を、眺めながらしばし悩む。

で、
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手頃なヤツ発見、
庭で切った椿の木だ。
白木で肌が美しい

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理由はないが、
線は引かず、フリーハンドでエイヤー的に形を出していく。

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ナタで荒っぽく形を決めて、
小刀で丁寧に削って行く。
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細かいトコロはカッターが良い。

柄の先端の水牛の角は再利用する。
そこ合わせて加工する。

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ほーれ、いい感じ♪
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ピッタリに出来た。

だんだん作業がノッて来たトコロですが、
只今深夜!
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残念ながらこの先の作業は、電動工具の登場で、音がハンパねえので一時中断( ´ ▽ ` )ノ
ココに穴開けて差し込むぜぇー!
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さて、
日曜日

続き行きましょう!

すげえ悩んだけど、
ココは思い切って一気に加工します。
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職人の魂にグラインダー当てるのには抵抗があった。

でも、自分なりに使いこなすのもありと考えて、一本は好きにさせてもらうことにした。

刃に熱が入って、ナマシが入らない様に、大型のバイスをヒートシンクにすると共に、大事な刃の部分に濡れ雑巾を掛けて削ります。

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10cmくらい刃を落とします。

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古い中子を落として、
みねの部分に新しい中子を造ります。

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中子の先を焼いて、一気に打ち込みます。
ココは躊躇してはいけません。
焼きを入れることで、中子よりも少し浅く開けた下穴にジューっと刺さります。
で、焼きなまされた部分は早くサビが来ます。
柄の中で中子が錆びることでグリップをより確実にする、、、

以上は、手元の包丁を観察して、柄のわずかなコゲや、今回の柄の中でのサビっぷりから想像して、妄想してやって見ました。

ので、

正確にはどーやんのか知りませ〜ん!



で、
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ジャジャーンとなっ!

先端の欠けもキレイに修正して徹底的に研ぎました♪

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で、
水でよく洗うと共に、柄に水を一度含ませると、
a9osufehvyfbputwbp2m_920_558-2db0e779.jpg乾燥した木が膨張して中子や、水牛の角にガッチリ噛む様になりました。
ぐへへ、

シャキーン♪
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あー、
テンション上がる♪

この感じ!
このサイズ!

欲しかった一本にドンピシャ!

キスのしゃぶしゃぶするならコレでしょう♪
ハゼの刺身って美味いんだぜェ〜♪♪

あ、
すいません、
取り乱しました。


そんな訳で、
受け継いだ逸品

しっかり使わせていただきますm(_ _)m




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