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父が死んだ

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石狩で綺麗な鱒を釣ってから、
ちょうど2ヶ月
釣りを全くしなかった。

我慢、、、もしていたかもしれないが、
そもそもする気にならず、
好きだったコト、あれこれしなかった。


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去年の今頃、
山の上で火を焚いて、魚を焼きながら寿司を握っていた時にカミさんから電話を貰った。
「父親が倒れた」と、
漆黒の闇の中身動きが取れず、悶々とした夜を過ごした。
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仲間には朝まず目のキャンセルを告げて急いで帰る
父親の意識はあった。けれど、
その日からは病院と施設を行ったり来たりになり、そして半年以上は自分で立ち上がることは出来なくなった。
そして
その父が死んだ。

もう言葉は喋れないと思っていた父から最後に聞いた言葉は、「帰りたい、」だった。
けれど、
あの日救急車に乗ってから、一度も家に帰してあげることが出来なかった。



“忌中”というらしい、、、、

常識の無い僕は初めてこの単語を口にした。
検索すれば、
[忌中は肉や魚などの生臭は避けお酒は飲まずに、門戸を固く閉じて喪に服していた時代もあり、現在でも昔の習慣が残っている地域もあります。
忌中期間は、故人の冥福を祈る時期なので飲み会は控える習わしだと、]あとで知った。

だからそんな理由では無くて、
ただ何となく、、、
長いコト、釣りをする気にならなかった。

男は誰でもそうなんだろうけれど、
親父の存在は、最初の男先輩だった
物心ついて以来、興味のあるコト全ての師匠だった
一生懸命に追いかけた
釣りをした、魚の料理をした、海に潜った、モノづくりを嗜んだ、山に登った、車を弄った、、、、思えば全部真似だ。
やがて、父のするその妥協点、
その全てが気に入らなくて、
自分ならもっと!自分ならこういうふうに、、、
そんな気持ちから僕の全てが今こうしてある気がする。

だから、自分でできる大人になってからは、あまり一緒に遊んでなった気がする。
そして自分の拘りが出来た時には、はじめは教わってたことすら忘れていた。


晩年、自分の力では海に行けなくなった父が
「タコを釣りに行こう」とよく言ていた。
行くとなれば、安全な足場から、ちゃんと釣果を、、、とか考えだすときりが無く、
僕はおっくうになり、いつもはぐらかしていた。
でも、父には何度も誘われた。


なのに、応えられなかった



石狩で綺麗な鱒を釣った翌日、
ススキノのホテルで電話を受けた
父親が逸去したと、
ある程度心の準備は出来ていたので、涙は出なかったし、辛くも無かった。
すっかり元気の無くなってしまった母と、事後の報告だけを待つ姉も、それぞれの事情を理解できていたので、
1人で施設の入退去や病院の入退院、施設の度に変わるケアマネさんと介護、リハビリの計画やお金の話、更に最近では母もアヤシクて、2人分を気に掛ける日々が続いていたから、、なんて言い訳をしてしまうけど、
ショウジキに白状すると、込み上げて来たのは悲しみでは無かった

“あ、少し楽になるのかなぁ、、”
ナドと、、少々不謹慎なモノだった。

急いで飛行機を手配して帰ると、押し寄せるのは感情よりも
~~しなきゃいけないとかの問答無用がバラバラと迫って来た。

それはら又大きく別の話題なので、また次の機会に、、

気持ちが負けたのか?
しらんけど、喘息のような咳が止まらなくなった、
体がツラくて、何もワクワクしない。
そんな中でますます釣りから遠ざかっていたんだと思う。
気持ちが海に向かわなかった。

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偶然だけど、倒れるちょうど一ヶ月前に、
天気が良く、出来心で仕事を休み、
のんびり海を散歩することが出来た
今思えばコレが最後だった

僕の“好きなコト”を教えてくれた師匠の死は、
全く痛みを感じないと思っていたけれど、、、
最後に父が望んだ釣りをはぐらかして、
帰りたいと最後に発した言葉さえはぐらかして、、
やればできたのに、
やり方なんてなんとかなっただろうに、、、
そんな心残りが、
何か、僕の気持ちの幹に近い所で何かを抉った様なツライ感覚を覚えた

心が負けて、
体調がなかなか戻らない、、





まぁ、良い

別に気持ちが沈んでるワケでも無い
コレはこれでゆっくり噛み締めてみよう、
やがて
前を向くさ

ココからまた改めて
僕の中に芽吹く、ぼくのワクワクを育てていこう

慌ててはいない
また自分の中から突き動かされる様な、
抑えられない気持ち、
寝ても覚めてもアタマの中に繰り返しやってくるあの感じ、
インスピレーションに従ってワクワクを追いかける気持ち

あのエネルギーで生きてきた
コレからも、そうしていきたい

ジワジワ来てる、
また
育てていこうという気になってきた。

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