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ちゃり林

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夢のイトウを手にして、、想う、

  • ジャンル:日記/一般
今回の旅について↓
https://www.fimosw.com/u/rincraft/siwrvg1fieh8bx

よろしければ、ストーリーのアタマからどーぞ











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幸か不幸か、
着いた初日から魚をバラしてしまった僕は、
この後、狙いが定まらず、迷走に次ぐ迷走を繰り返していた。





次の釣行も、、その次も、、、

歩き廻っても、投げても巻いても狙いが定まらない、
キモチが浮き足立って落着けない。


上かなぁ、下かぁ?  やっぱあっちの川かなぁ? この沼? あ、サーフ行くか??
フローティング?シンキング?バイブ?トップ? のべつ幕なしと云うか、四方八方と云うか、、、
やってるコトがグラグラにブレまくってしまい、全く行動が定まらない!
あ、あっちにフライマンが、あっちが良いのかな?行こうかな?
こっちにベテランっぽい人が、
やっぱこっちに居るのかなぁ、、、とかとか


優柔不断MAXな感じ、、、






あの時、
『コレなら又会えるカモネ♪ 次ちゃんと獲れば良いや』
とかって思ってしまったコトを痛烈に反省しながら、
むしろあのワンチャンスが交通事故的確率だったと言うコトに気がつく迄、辛い時間を過ごす。





この地に来て、
これまでに何人もの夢追い人を見かけた。
この寒風吹きすさむ中、トキには横殴りの雪を受けながら、水辺に立っては、なにか祈りの儀式の様に黙々と竿を振っていた。
見るほどに狙い方攻め方が人それぞれで、
この釣りに一つのパターンなど無いのかもしれないと思った。
そして、見かけたたそのほぼ全員がそのまま背中を丸めて帰って行った。


この釣り、そんなに甘いモンぢゃ無え!


今更痛感しても遅いのだ!


















そんな僕を見て
TAKEさんがボソッとアドバイスをくれた。


「ちゃりさん、想いがブレたら釣れないYO」


このトキの僕に、シンプルに刺さる鋭い一言だった。





実はここまで行動を共にしていたTAKEさんはもちろん、ツララのショータ君もキッチリ良い釣りをしている。
(あえて、二人の釣果は当人達のログに任せるが、この数日間、何人もの釣り人に会ったけれど、魚を釣ったのを見たのはこの2人だけ(驚)そして言い方を変えれば、仲間内で僕だけがボーズ)
やはりソワソワと落着けなかった。
そろそろ帰りの飛行機までのカウントダウンも始まるのか?という焦りも手伝い、
定まらない、支離滅裂な質問に輪を掛けていた。



そんなボクを見抜いた、一番的確なアドバイスだった。

“想いがブレている”


ふと、我に返る。




今の自分
せっかくこうして夢を追い求めに来ているのに、

“釣りたい”ばっかりで、“釣りを楽しめていない”コトに気がついた。


イカン、ボクの釣りが出来て無い





強く反省をしつつ、


持って来たジムビームをあおった。

ちょっとニガい






せっかく無理して作ったこの貴重な時間の一つ一つ、
このキャストの一つ一つを大切にしなければもったいないぢゃん!


夢にまで見たこの一瞬一瞬を、もっと丁寧に楽しまないと!



2杯目は、お湯割りにして、一気に寝た。


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+++

水を観察し、流れを見極め、変化を読み、
ココに、こうして居るやもしれない、魚を想う、
その場合こんなルアーをこっちからこう流すと反応するかな?それともこうか?
狙いを定め、その一投にストーリーを思い描き、丁寧にアプローチする、、、、
それで魚が応えてくれたらたまらないよね!
それが僕の好きなルアーフィッシング!


いつものヒラスズキだって何だってそうだったぢゃんか!


ただ闇雲に沖に向かって投げれば釣れるとか、絶対無いし!


釣りの醍醐味って、そもそもそう言うもんだったろ?
ソコがたまらなく楽しいんぢゃん!

そして、ボクは今、夢を追い掛ける釣りを楽しむためにココにいるんた!

結果を焦りすぎるあまり、僕はソンなコトすら忘れてしまっていたのだ。


+++






翌朝、日の出よりも前に水辺に立った。
ブラインドキャストはもうしない。
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まず落ち着くべ、
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相棒と呼べるそのタックルを置いて、大地に、水に、相棒に御神酒を捧げ、ボクも一口含んだ。

よし、キモチもリセットだ!



キモチも新たに
ルアーの着水点が目で追えるタイミングまで待って、釣りを開始した。








【以下後付けの妄想に付き戯言注意!!】
初日のアイツはYO、そこにたまたま居るのが分かってて打ち込んだんだよな。
イメージとしてはナブラ撃ちみたいなもんだと思って良い。
ソレはアリだよな。
でも、
なにもイメージできない水面にただ投げたって無駄打ちなだけだ。
例えば、何も見えていない大海原に、もしかしてそこに居るかもしれない仮想マグロに向かって投げまくったって、宝くじよりも当たらないのと同じだ!
五感を使わず、イメージを持たず、ただラッキーパンチだけを求めてキャストを繰り出す。
そんなの夢ぢゃない!

ブラインドキャストはもう一投もやらないとは言わないけれど、それをしに行くんぢゃないと決めた。

さて、どうする?

聞くところによると、
イトウは回遊もするけれど、基本的には根に付く魚なのだという。
では、今の僕に居着きの大物をピンで狙えるか?
イトウ釣り1年生の俺にイトウの着き場が分かるのか?
いや、正直全く分からねぇ、
全く見えてこねぇ、、、
しかも、残念ながらこれまでの時間でボクはコレと云ったボトムのストラクチャーを見つけられていない。
目に見える構造物もこの付近には無い。

この広大なエリアを相手に、コレから足とルアーを消費しながらボトムトレースを繰り返して探し出してゆくコトができるのか?、、ま、、本来は、それも一つの理想なのかもしれないが、かなり厳しいと判断した。


では、ボクにイメージできること

たった一つだけ見つけられた情報がある。
一つの流れと、そこに絡むハッキリしたブレイクラインの存在
ボトムノックしつつ、確かめることが出来ていた。
2段、手前にうっすら見えてる一段と、奥にもう一つ深いの、
そして、いま僕の居るところは潮位変動の影響を受ける。
そう、絶対そこを通っていったり来たりしてるヤツも居るハズだと、、妄想した。


魚の居場所が見えなきゃ、通り道で待ち伏せするしかねーべ!
ココでやり切ってみよう!!と、、、、


そんな、分かったよーな、全くわからないよーな神頼みの様なイメージから、ボクは狙いの場所を決め、夜明けから陣取って、
一定のインターバルで場所を休ませながらイメージする流れにルアーを乗せた。
そう、思った、

ココはカッコ付けて、というコトにしてくれ(自爆







正直に言うと、濃すぎる衝撃により、細かい記憶がむちゃくちゃなのだ。
要はそんな感じだったと想う。



糸の先にはタイドミノーベースのRmagicカスタム。
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TAKEさんがこの釣りに合わせて、時間を掛けて開発して来た、まさにイトウスペシャル!
実はコレ迄に、TAKEさんも、ショータ君もこのミノーでちゃんと獲っている。
ボクその神通力にあやかり、コレのチャートバックカラーをチョイスした。

よし!
コレでやりきってみる!




そして、




想いを強く!
心の芯で握った!



どう狙って、どう巻いたとか、どう流したとか
そこは、、、さ、
ボクの宝箱に仕舞わせてくれm(_ _)m
イトウ挑戦1年生がドウコウ云えることぢゃない。


ただ一つ自信をもって言えることは、
ひたすら丁寧に、
丁寧にイメージした。











ドゥィン‼︎ッと掴まれて何も出来なくなった。

相手の動きが遅いので、一瞬は根掛かりかと思ったけれど、、そこに根は何もないコトは分かってる。
だから自信を持ってラインにテンションを掛けた。
そして、
ごぉン ごぉンと妙にスパンの長いクビ振り!

あれっ!
こいつすげぇデカいぞ!!?


硬いはずのグリグリナナハンが気持ち悪いくらいに曲がる。

大丈夫!信じてる!!



グン!
ドラグヤバいけど
でも
行かさない!!♪
挙げるまで!
慌てない♪
(Y’sふう)
最近気に入ってる曲がアタマをよぎる、


ヨシ!
楽しめてる!!




不必要に怒らせない様に、急の付く動作はしない。
走るなら、相手と一緒に水辺を走った。

一瞬顔が水面に出た! 想定よりも大きすぎて心底ビビる。




ふと、前回のコトがアタマをよぎる


ボクは不安になって、遠くで釣りをしていたショータ君に手を振って叫んだ。
何をして欲しいと言うより、
見てほしかった!
やっとココにたどり着いたことを見てほしかった!!
そんな気持ち
ゴメン、ショータ君にも大事な釣りの時間を、





こからはアドレナリンダダ漏れになり、
何があったか覚えていない。
もしかしたら耳からあ溢れてたかもしれん




ボクは最後、水に飛び込んで全身ランディングをした(;´д`)
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やらかした!

とうとうやっちまった!



ついに、
ついに想いが通じたと言うか、
悲壮感すら漂い始めた僕を同情してくれたのかもしれないと思った。




その深く年輪を重ねた堂々とした姿と、神々しいばかりの存在感にしばらく見惚れてしまった。


シッカリとこの手で抱きたくもあったけど、ネオプレンの手袋は外さない方が良い気がした。

すまん、
もう少し、少しだけ付き合ってくれ。


針掛けておいて、勝手なモンだな
まってろ、
直ぐ外してやるぜ



イカン、
手足の震えが止まらない。
プライヤーですら上手く掴めない
手が、がちゃがちゃしてうまくいかねぇ、、、




記念写真をひとつ、良いかい!?
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泣きそうだし、、、



ありがとう、
本当にありがとう
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見送ってからもしばらく興奮が収まらなかった。

今日はもうキャストする気になれないや、


投げたけど、、(笑




祈る思いがこの大地にやっと届いた様な、 
やっと許された様な、
むしろ許してもらったような、、、
一歩だけ、進めた様な、


言葉はよくわからない。


兎に角、幸せだった。


何故かそこはに、たどり着いたゴールと言う感覚は無く、
何か、コレから始まるストーリーを感じた。




















生態系ピラミッドのコトを少しだけ勉強したコトがある。

1kgのオオタカが1年間生きるためにどれだけの生き物が必要かと試算すると、
小鳥が1000羽以上、
その小鳥を支える青虫が1.1億匹以上、、
そして、それを支える莫大な緑の森が必要なんだそうです。

、、、、、


コレはあくまで試算値だが、
大型の最終捕食者を支える生態系ピラミッドのスケール感をイメージするには十分なデータだと思う。

神々しいばかりのその魚体を思うに
この、褐色の水面下にどれだけのポテンシャルを秘めているのだろうかと想像すると驚く。
ただでさえ貧栄養なこの冷水の生産量を考えると、
この1匹の巨体を支えるための大地がどれほどのものなのか、そのスケール感は想像の域を超える。


山々の源流に端を発するその一滴から、森の恵みをかき集めながら、それでいて汚染に侵されることもなくここまでの規模の水流となり、何万、何億という生命を宿し、脈々と流れ続けて、その頂点がここにあること、


たぶん、それは当たり前の、ごく自然の姿なのかもしれない。
でも、今の世の中において、その当たり前を維持することが、ものすごく難しいということをたくさん見てきた。


だからこそ、それがここにはあると云うコト
昔から、ずっとこうしてあると云うコト

あの一匹がそこに居たコト、

その一匹に出会えたコト、


その重さにまた改めて鳥肌が立った。









正直、その後の釣りは、一つの糸が切れたようにあまりよく覚えていない。


僕らは車を走らせて、
北の大地で、この環境を支えるために尽力していられる佐川さんにお話しを聞きに行った。
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今この瞬間だけではない、
過去からの時を含めて全部
脈々と続くこの流れを、ありようのままこうしてあり続けていること、
魚だけでは無く、山、森、大地を想うこと、
その結果として、イトウ達の住む豊かな環境を想う
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並々ならぬ情熱、そしてロマンを感じた。








その流れがイトウという神、   川のヌシを育んできたこと、




ありがとう

この魚を釣るということは、そういう時間的、空間的に積み重なる数えきれないほどの想いの結晶
そのものを感じることなのだと思った。





ショータ君の言葉を借りると、
ただ釣れる、釣った。では片付けちゃいけない
と、
釣りを旅する人ならば、
それだけでは余りに勿体無い重さを感じた。


あれだけの魚が、そこに居ると云うコト



ありがとう。




知れば知るほどに、未だ知らないと云うコトを知り、
ますます好きに、
ますます憧れの、大きな夢になった。






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やり切った男達









ありがとう

また、この大地の胸を借りに行きましょう、、、


























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