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▼ エポキシ接着剤、硬度比較 ~感度に拘るなら接着剤も拘るの巻~
タイトル通りです。
感度に拘るなら接着剤も拘らんとダメやろ?と思ったので。
今回は硬化テストと硬度の比較を行ってみました。
記事は接着剤に迷った方向けに書いているので
それ以外の方にとっては誰得情報です(笑
今回のエポキシ検証やアルミアーバーの追加、ガイド変更に伴い
パーツ内訳表も更新しております。
~詳しくはこちらの記事へ~
実際の硬化テストで比較したのは以下の製品
コニシ エポクリアー(5分)
コニシ クイック30(30分)
デブコン 2Ton Epoxy(Clear)
New
デブコン 5ミニッツエポキシ
他にも目安として硬度表が明記されている製品も同様に比較していきます。
硬さは主観表現ですと非常に曖昧なので今回は前に習った事がある硬度数値を思い出して
ホームページや各種技術データシートを見つつ
ここ2~3日の間、夜間にコツコツと情報収集してました(笑
もっと早く思い出せって話です。…無駄に出費が嵩んでしまった。
硬度には試験のやり方でロックウェル硬度、その他色々ありますが
今回はショア社のダイヤモンドハンマーで叩いた時の跳ね返りの高さを
ダイヤルによって判別した「硬度:ショアD/Hardness Shore D」数値にて表示しております。
強度とは別に単純な素材の硬さを数値化した分かりやすい物となります。
数値が高いほど硬質になります。 87~88あたりで表面硬度だけは鉄に近くなるんだとか。
金属の硬度測定はショア測定法ではないですから比較は難しいのですが…
ショア硬度測定法(重さ約36gのダイヤモンドハンマーを約19㎜の高さから落下させ、ハンマーの反発高さによって硬度を測定する方式)
数値が1変化するごとに容易に判別が出来るレベルで硬度が変っていきます。
ただし硬くなれば当然、柔軟性は無くなるので割れやすく脆くもなりますし
溶かし難くなったりして修正もやりづらくなります。
素材との接着相性も加味する必要があるので
この数値が全てを物語るわけではないという事を、ご理解ください。
なお、混合は1:1ではなく精密スケールを使い主剤1 硬化剤0.9~0.95の割合にしております。
高い天秤でもない限り、まったく同じ分量は不可能なので硬化剤を少なくした方が硬化不良になりません。
硬化剤がわずかに少なくても問題なく硬化しますが多ければ硬化不良起こすリスクが一気に上がります。
--追記--
混合は空気を噛ませないように行ってください。
空気を含み過ぎると発泡樹脂状態になり強度が極端に低下します。
粘度が高すぎる国産エポキシは嫌でも空気を大量に噛むのがなんとも…
手動ポンプ式エアリムーバーでもコニシやセメダインのエポの気泡はまず抜けません。
デブコンでも難しいレベルです。
--追記終了--
注意書き
エポキシが皮膚に付着しないように手袋を付けて作業を行ってください。
液剤によっては皮膚に炎症を起こす可能性があります。
目に揮発成分が入らないようにゴーグルをしましょう。
手に付いた場合は無水エタノール、消毒用アルコール等で拭き取り
その後、流水と洗剤をしみこませたスポンジで手を洗ってください。
メタノールは有害ですので手のふき取りには使わないようにしましょう。
評価は☆5つを万点とします。
ではスタート
-------------------------------------------
1.コニシ エポクリアー 5分タイプ

個人的評価:★マイナス
硬度/ショアD:80
爪を立てれば容易に痕がつきます。
短時間タイプでは硬い部類です。(コニシ談)

気泡:そこそこ抜けてくれて透明度も高い
元の透明度も高く、気泡もやや抜けやすいからか30分タイプよりクリアな仕上がり
臭気:臭い!この部屋臭うよ!!
換気をしっかりやらないと被害は他の部屋にも…
マジで臭いです。
感想:
30分タイプより硬い言うてもどんぐりの背比べです。
換気ブースの前以外で使いたくない代物。
感度重視のロッド作るなら使わない方が良いです。
-------------------------------------------
2.コニシ クイック30 30分タイプ

個人的評価:★マイナス
硬度/ショアD:80ですが5分タイプより明らかに柔らかい。
メーカーに問い合わせしてみると
工業製品と違って、シビアに計測していないので
多少の差は切り捨てて一般向け接着剤は80で統一しているとの事。
ようは、面倒クセーから全部80で良いや!って感じらしいです。
んなめちゃくちゃなー(ーー;)
気泡:エアが一番抜け難く色は即効白濁します。
大きい気泡も暖めない限り永久に残ります。
臭気:くっせー!!!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜー!

感想:
エポクリヤー5分型と同じ力を入れてもこっちのほうが爪の痕が明らかに深く明らかに柔らかい。
8回硬化テストを行い8回共硬度はイマイチです。
叩いた時の音は、あまりにも弱々しく軽い。
というか実際コニシのエポキシの中では柔らかい部類との事(コニシ談)
トップガイドとティップとブランクの接合はこれで行ったものの非常に感度が悪く
熱して取っ払いデブコンにチェンジしました。
恐ろしく柔軟なロッド、耐衝撃性のロッドでも作るとかでも無い限り、買わない方が良いです。
ロッドビルドに置いては使う価値がまったく無いです。
-------------------------------------------
3.デブコン 2Ton Epoxy(30Minute)

個人的評価:☆☆☆☆☆
扱いやすさと硬度両方の観点から最高のエポキシ
2014年11月現在でも最高のエポキシとして使っております。
30分硬化タイプです。
完全にカチカチにするには24時間以上放置が必須です。
粘度はエポクリアー、クイック30、Eセットより低く
混合時に気泡が入りにくいです。
ただし漏れ出してくるほどサラサラではありません。
常温の水飴レベル。
硬度/ショアD:83

気泡:粘度がわずかに低いからか非常に抜けやすく3種類で一番クリアになります。
これならエアリムーバーで気泡浮かせて
トイレその後にを1振りで気泡を完全に抜く事が出来るかも。
臭気:鼻を数センチ近づけてようやく分かる程度。
念の為、換気はしておきましょう。
価格:50mlタイプは割高 128x2の9ozタイプは格安。
感想:
さすが燃えよデブコンです。
今までに無いくらい圧倒的にカチカチです。
叩けば高い音がします。
コニシの上2つと同じ力で爪を立てても一切、痕はつかない
より力を込めて爪を押し込んでもほぼ傷つきません。
1円玉でガシガシこすってやってようやく傷がはいります。
実は5分タイプの方が硬度は85と硬くなります。
少々扱いにくいので30分タイプが1つあれば事足りることが多いようにも思えます。
容器はシリンジの押し出し部分が合体したダブルシリンジ(デブチューブ)方式なので
左右均等に同じ圧で押さないと主剤と硬化剤のバランスが悪くなりますが一方で海外には大容量タイプがあり
そちらのほうが、まだ良いと思われます。

256g(9oz)タイプ(主128g、硬128g)タイプもあります。
現在はアメリカから個人輸入しかルートはありませんが
かつてはKK HOBBYさん←クリックすると飛びます。にて取り扱いがありました。
箱潰れが多くて取り扱いをやめたそうです。
箱潰れでも中身は無事ですので箱潰れてもかまわないよ!という方々・・・是非とも再販要望を出しましょう。
お値段も2,263円と送料は高い地域でも最大800円と安価です。
米国から輸入しても現在の円安状況では値段に大差ありません。
英語でやり取りしないといけない。商品が来ないトラブルが多い。
輸送に3週間~3ヶ月掛かる。これらを考慮したら
国内ルートの開拓は必須ですからご協力をお願いします。
-------------------------------------------


4.デブコン 5minute Epoxy
個人的評価:硬度だけなら☆☆☆☆☆
扱いやすさを加味するなら☆☆☆
総合評価:☆☆☆
硬度/ショアD:85
30分タイプと同様パテのように硬くなります。
完全にカチカチにするには24時間は必要です。
24時間たってカチカチになってなかったり
表面に指紋がつくなら硬化不良です。
臭気:コニシのエポキシと同じような臭いがしますが
臭気の強さは3分の1以下です。
粘度:日本の接着剤と大差無し
価格:50mlタイプは割高 128x2の9ozタイプは格安。
気泡:液剤を暖めない限り、結構入りますが
日本のエポキシと比べて遥かにマシ。
↓は少しだけ暖めて混合したもの。

感想:
通販で日本版を購入
中身は同じ物だそうです。
透明度はこちらは黄色っぽいです。
透明の主剤の粘度が高く
硬化剤の粘度が低いせいでシリンジを押しても
透明な主剤ばかり出てきて全然均等に出てきません。
30分タイプと違い逆に扱いづらいです。
アルコールランプ等の熱源で黄色の硬化剤を暖めないと
まず均等に出すことは不可能です。
この5分型だけはシリンジのくっついた部分を切り離して個別に計量しながらやるほうが良いという結論に。

扱いやすさ優先ならやはり30分タイプの方です。
最終的な方さは5分タイプの方が硬くて間違いないですが
いかんせん融通がきかないレベルで硬化が早いのでトップガイドくらいしか出番がないです。
そしてエポキシですのである程度の柔軟性はあるので
ガラスのように砕ける事はありません。
厚みがあれば割れます。
ブランクとアーバーの接着には最適でしょうが
リールシートとアーバーの接着は時間が短すぎるので×
請け負っているロッドリメイクのトップガイドは5分型を購入して接着します。

256g(9oz)タイプ(主128g、硬128g)タイプもあります。
現在はアメリカから個人輸入しかルートはありませんが
かつてはKK HOBBYさん←クリックすると飛びます。にて取り扱いがありました。
箱潰れが多くて取り扱いをやめたそうです。
箱潰れでも中身は無事ですので箱潰れてもかまわないよ!という方々・・・是非とも再販要望を出しましょう。(主に30分タイプを)
お値段も2,263円と送料は高い地域でも最大800円
米国から輸入しても現在の円安状況では値段に大差ありません。
英語でやり取りしないといけない、商品が来ないトラブルが多い。
輸送に3週間~3ヶ月掛かる事を考慮したら国内ルートの開拓は必須ですからご協力をお願いします。
---------------手持ち以外の接着剤---------------
5.デブコン 5minute Epoxy Gel

個人的評価:トラップ 無星
硬度/ショアD:82
感想:
ある意味トラップです。ジェルタイプと通常タイプでは硬度が落ちます。
よく似た名前の製品ですので間違えて購入しないようにしてください。
片方が水色のジェル剤となっているようです。
まぁ、国内で間違える事は、ほぼ無いと思いますが…万が一というのもありますので。
-------------------------------------------
6.デブコン 1 minute Epoxy

個人的評価:☆
硬度/ショアD:80
感想:
コニシのEセットと同程度の硬さと思われます。
臭いが少ない分コニシよりオススメですが
問題はどこに使うかです。
混合している間に固まります(爆
-------------------------------------------
7.コニシ Eセット

個人的評価:無星
硬度/ショアD:80
気泡:そこそこ抜けやすいです。90分硬化式なので当然かもですが。
それでもドロドロですから抜けきらずにある程度は残ります。
感想
コニシのエポキシ接着剤は細かい数値を端折って全部80で統一してます。
硬度的にはコニシのエポキシでEセットが最も硬いとの事(コニシ談)
しかし、そこは80の領域から外に出る事は有りませんので
どう足掻いても、どんぐりの背比べです。
まず間違い無く80以下に仕上がると思います。
とにかく混合がシビアなのか柔らかくなる事が圧倒的に多い。
接着力もイマイチ。
過去にルアービルド用に使っておりましたが接着時間が長く
硬化不良率も高いのでリストラ。
-------------------------------------------
8.セメダイン ハイスーパー30

個人的評価:☆☆☆
硬度/ショアD:82
臭気:くっさーい
感想
市販の国内の家庭用エポキシ接着剤の中では硬い部類。
コニシとは比べ物にならない硬さ。
デブコンより1も数値が低いのでデブコンと比べてもそこそこ差があると思います。
どこでも手に入るエポキシの中では一番オススメ。
-------------------------------------------
9.Flex Coat 4oz Rodbuilders Epoxy Glue(通称G4)

硬度:不明 聞いた話によるとデブコンと同程度との事。
デブコンのどれですのん?(゚Д゚;)
一応、硬化したら凄まじくカッチカッチになる代物のようです
粘度:かなり柔らかい部類との事です。
ティップやリールシートの固定はある程度粘度が高くなるまで放置が必要でしょう。
臭気:不明
気泡:粘性が低い分、一番抜きやすいでしょう。
熱したりエアリムーバー使えば比較的簡単に取れそうな予感。
熱する→エアリムーバー(漬物用でOK)→浮いた気泡→トイレその後にを1振りプシュッで完璧やねヽ(`▽´)/
特徴としては他のエポキシより硬化時に発熱し
混合量が多いと煙が出るくらい温度が上昇するとの事。
それほど温度が上がるってコとは成分的には注型用のレジンキャストみたいなもんですね、多分
-------------------------------------------
11.Z-POXY系

硬度/ショアD:73から83
感想
たんまり入ってます。
特に買う必要は無いと思いますがコニシヤ「セメダイン買うくらいならコッチでしょう。
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11.デブコン WR アルミ粉含有リキッドタイプ

硬度/ショアD:88
感想:業務用です。硬い高い(6000円オーバー)
WR-2はパテタイプとなりますのでご注意を
ショアDの88ともなると金属に近い硬度になります。
強度とはまた別ですのでご注意を
こんなもんロッドビルドに使う人いるの?(笑
とくにオススメはしません。
-------------------------------------------
と、ここまで比較していくとロッドビルドではデブコンの5分ト30分型あれば大体、事足りるのがわかります。
色々書いてきましたが何故ここまで拘るのかと言いますと
隙間のせいです。
接着剤の差が出るのは、この隙間が大きい時です。
ティップ径は0.7mmでガイド内径は0.8mmと0.1mmの空間があり、そこに接着剤が入ります。
これが0.8mm同士で元素材同士の密着している面積が広ければなら大差ないんでしょうが、隙間が大きければ大きいほど接着剤による穴埋めが必要になるので影響も大きくなっていきます。
しかも、チタンとチタン、チタンとカーボンはエポキシより圧倒的に硬いわけで
その隙間に両素材から比較した場合、極端な話スポンジ並に柔らかい接着剤を流し込めば
当然、その部分で伝達ロスが少なからず発生します。
さらにティップとブランクの接合部はティップを
台形に広がったテーパー部分に差し込むので、隙間が生じやすいので
振動をブランクに直接伝える接合部は最も重要な箇所と言えます。
ここも柔らかすぎる素材を使えば当然伝達ロスが起きてるはずなので
ここも硬めの接着剤を使うに限ります。
ただし融通がきかないレベルで硬い接着剤はブランクに必要以上の負荷をかける事になりかねないのでケースバイケースが良いと思います。
恐らくティップが6-8mm程度の埋め込みでピーコック5917程度の硬さのブランクなら、硬度85のデブコン5分エポキシでもギリ大丈夫でしょう。
これがメタルロックY611黒Sのような硬度ショアD84でしかも変性アクリルだったらパキッパキになるのでブランクに悪影響が出兼ねませんのでご注意を。

そんなわけでデブコン5分タイプが届き次第、トップガイドはデブコン5分型にチェンジします。(*´艸`)
ティップ接合部は30分型で、くっつけちゃったので未定
硬化テストを行って良い結果が出たなら再び取っ払うかも?
リールシートやアルミ・ハイブリッドアーバーの接着においては余裕をもって30分タイプ
一発勝負でいけるなら5分型でも良いと思います。…失敗しても知りませんヽ( ゜ 3゜)ノ
タコ糸とコルクは浸透しやすい液体の瞬間接着剤で硬めるのが一番ガチガチになるとの事ですが
その後のリールシートとの接着なんかは硬度の高いエポキシが無難そうです。
リールシート含めて全体が曲がるような船用のロッドを作る場合は、アーバーや接着剤もある程度、柔軟な物が良いと思います。
接着剤ごとき、そこまで拘っても人間に差なんて分からないだろうが!アホか!とか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
最初からガチンコの高硬度の接着剤使ってて、より硬いのにってんなら区別つかない可能性がありますが
今回のような場合は誰でも体感出来るレベルで差が出ます。
そもそも、柔と高感度の両立がチタンティップロッドの最大の利点なのに感度面で、わずかにでもマイナスになる要素を
わざわざ、自分から好んで仕込むようなマネをしたくないので
ロッドビルドに手出したからには、細かい部分も追求したくなるのが自分の性分ってもんです。
コニシのクイック30からデブコンとの差ですが
本当におもろいですよ。
まず壁にこすった時の音も感触が劇的に変化します。
コニシ30分タイプでトップガイドとティップとブランクを接合
結果:ゴゴゴゴ…(音は鈍く手元まであまり響かない)
デブコンでトップガイドとティップとブランクを接合
結果:ジジジジジジン(音が高くなり手元までしっかり振動が伝わるように)
こうしてみると接着剤が感度に与える影響は大きいんだなと改めて実感しました。
デブコン試してよかったー!ヽ( ゜ 3゜)ノ
硬度80(も怪しいが)と83でこれほど変るなら
83から85も結構差が出るかもしれない。
硬度2の差というのは数値では小さく見えますが
実際は、びっくりするほどの差が出る物ですので
実際に使った場合が気になります。
それくらいコニシが柔らかすぎるんです。
申し訳程度のスレッド用エポキシ紹介
スレッド、コーティング用はライトフォーミュラがオススメです。

硬化不良を起こし難く、UVカット剤も入ってます。
ロッドが曲がった時に負荷が掛かっても少し柔軟性があるのでクラックも入り難そう。
実際にテストブランクでやってみたら良い感じです。

スレッドに隙間が開いてるのはスキルが足りない証拠です。
透明度に関しては硬化剤が黄色いのでシルバー、ホワイト系のスレッドの場合は透明度の高い東邦産業のエポキシが良いと思います。
ただし、こちらはUVカット剤が入ってませんので紫外線劣化が気になりますが何年くらいで黄変やヒビが出るんでしょうか気になります。
以上、エポキシのお話しでした。
おまけ
エロイ人に精子なんて酷い事を言われたのでちゃんと成型したのもアップするよ><
あ、でも上の精子は消しません。(・ω<) てへぺろ.

----------追記--------------
エポキシの混合方法について。
エポキシは主剤と硬化剤のバランス
液剤の温度、気温等で硬化速度や硬度が左右されます。
低粘度のレジンでアクセサリーパーツ
標本の封入、模型のパーツ複製等を行う場合は
主剤と硬化剤を、それぞれ暖めるとやり易いわけでよく使われるやり方ですが
やっぱり接着剤でもこの暖める作業がエポキシをきれいに混合するのが一番でした。
分量は精密スケールで作業しつつ
やや多めに混ぜることをオススメします。
デブチューブも30分型はそこそこ均等に出るんですが
5分タイプは出ません。シリンジの黒い部分の押し出し面
こいつを切り離して個別に測りながら使うほうがマシです。
30分タイプは国内製品よりカチカチになり
5分は超ガッチンコッチンで、もはや比較対象になる物は家庭用には存在しない。

暖めですが金属容器(Mr.塗料皿や万年皿)を使います。
30分タイプは燃料用アルコールで素早く拭き取ればキレイになりますが
5分型は使い捨てと思ってください。

アルコールランプを弱火かつ遠火にして
ヘラはカードを切った奴がベスト。
こんな風に混合前の液剤を数秒間、暖めます。
アルコールの芯は短くし火力を最小にします。
トロトロだからって、こいつでSMプレイはしないでくださいヽ( ゜ 3゜)ノ

混ぜてる途中に粘度が上がったら、また2~4秒ほど遠火をかけて暖めて
容器を火が届かない場所に避けて混ぜます。
あくまで軽く暖める程度です。
温度にしたら多分40度とかそういうレベルで十分です。
容器を持ってもアチってならない温度にしてください。
暖めすぎるとレジンが変性して硬化した時
イマイチな硬度になります。
こんな感じで混ぜたエポキシは
空気をあまり含まないのでクリアに仕上がり気泡も少なくなります。
30分型でも、冷めるとかなり粘度が上がって硬化が始まってるのが分かります。
これを5分型でやると1分型のようになります。
トップガイドとかそこら辺の接着くらいしか時間が間に合わないと思います。

この方法でやると、常温で混ぜた時と比べて
低気泡で高密度かつ透明度が高く
メーカーが発表している硬度に近い硬度が出せると思います。
硬化不良も熱し過ぎない限り大丈夫です。
コニシのエポキシをこの方法で作ると吐き気レベルの臭気が発生するので
やるなら今まで使った中では最も低臭気なデブコン30分型がオススメ
5分型も多少コニシの物と同じ臭いがしますが、さほど気になりません。
感度に拘るなら接着剤も拘らんとダメやろ?と思ったので。
今回は硬化テストと硬度の比較を行ってみました。
記事は接着剤に迷った方向けに書いているので
それ以外の方にとっては誰得情報です(笑
今回のエポキシ検証やアルミアーバーの追加、ガイド変更に伴い
パーツ内訳表も更新しております。
~詳しくはこちらの記事へ~
実際の硬化テストで比較したのは以下の製品
コニシ エポクリアー(5分)
コニシ クイック30(30分)
デブコン 2Ton Epoxy(Clear)
New
デブコン 5ミニッツエポキシ
他にも目安として硬度表が明記されている製品も同様に比較していきます。
硬さは主観表現ですと非常に曖昧なので今回は前に習った事がある硬度数値を思い出して
ホームページや各種技術データシートを見つつ
ここ2~3日の間、夜間にコツコツと情報収集してました(笑
もっと早く思い出せって話です。…無駄に出費が嵩んでしまった。
硬度には試験のやり方でロックウェル硬度、その他色々ありますが
今回はショア社のダイヤモンドハンマーで叩いた時の跳ね返りの高さを
ダイヤルによって判別した「硬度:ショアD/Hardness Shore D」数値にて表示しております。
強度とは別に単純な素材の硬さを数値化した分かりやすい物となります。
数値が高いほど硬質になります。 87~88あたりで表面硬度だけは鉄に近くなるんだとか。
金属の硬度測定はショア測定法ではないですから比較は難しいのですが…
ショア硬度測定法(重さ約36gのダイヤモンドハンマーを約19㎜の高さから落下させ、ハンマーの反発高さによって硬度を測定する方式)
数値が1変化するごとに容易に判別が出来るレベルで硬度が変っていきます。
ただし硬くなれば当然、柔軟性は無くなるので割れやすく脆くもなりますし
溶かし難くなったりして修正もやりづらくなります。
素材との接着相性も加味する必要があるので
この数値が全てを物語るわけではないという事を、ご理解ください。
なお、混合は1:1ではなく精密スケールを使い主剤1 硬化剤0.9~0.95の割合にしております。
高い天秤でもない限り、まったく同じ分量は不可能なので硬化剤を少なくした方が硬化不良になりません。
硬化剤がわずかに少なくても問題なく硬化しますが多ければ硬化不良起こすリスクが一気に上がります。
--追記--
混合は空気を噛ませないように行ってください。
空気を含み過ぎると発泡樹脂状態になり強度が極端に低下します。
粘度が高すぎる国産エポキシは嫌でも空気を大量に噛むのがなんとも…
手動ポンプ式エアリムーバーでもコニシやセメダインのエポの気泡はまず抜けません。
デブコンでも難しいレベルです。
--追記終了--
注意書き
エポキシが皮膚に付着しないように手袋を付けて作業を行ってください。
液剤によっては皮膚に炎症を起こす可能性があります。
目に揮発成分が入らないようにゴーグルをしましょう。
手に付いた場合は無水エタノール、消毒用アルコール等で拭き取り
その後、流水と洗剤をしみこませたスポンジで手を洗ってください。
メタノールは有害ですので手のふき取りには使わないようにしましょう。
評価は☆5つを万点とします。
ではスタート
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1.コニシ エポクリアー 5分タイプ

個人的評価:★マイナス
硬度/ショアD:80
爪を立てれば容易に痕がつきます。
短時間タイプでは硬い部類です。(コニシ談)

気泡:そこそこ抜けてくれて透明度も高い
元の透明度も高く、気泡もやや抜けやすいからか30分タイプよりクリアな仕上がり
臭気:臭い!この部屋臭うよ!!
換気をしっかりやらないと被害は他の部屋にも…
マジで臭いです。
感想:
30分タイプより硬い言うてもどんぐりの背比べです。
換気ブースの前以外で使いたくない代物。
感度重視のロッド作るなら使わない方が良いです。
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2.コニシ クイック30 30分タイプ

個人的評価:★マイナス
硬度/ショアD:80ですが5分タイプより明らかに柔らかい。
メーカーに問い合わせしてみると
工業製品と違って、シビアに計測していないので
多少の差は切り捨てて一般向け接着剤は80で統一しているとの事。
ようは、面倒クセーから全部80で良いや!って感じらしいです。
んなめちゃくちゃなー(ーー;)
気泡:エアが一番抜け難く色は即効白濁します。
大きい気泡も暖めない限り永久に残ります。
臭気:くっせー!!!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜー!

感想:
エポクリヤー5分型と同じ力を入れてもこっちのほうが爪の痕が明らかに深く明らかに柔らかい。
8回硬化テストを行い8回共硬度はイマイチです。
叩いた時の音は、あまりにも弱々しく軽い。
というか実際コニシのエポキシの中では柔らかい部類との事(コニシ談)
トップガイドとティップとブランクの接合はこれで行ったものの非常に感度が悪く
熱して取っ払いデブコンにチェンジしました。
恐ろしく柔軟なロッド、耐衝撃性のロッドでも作るとかでも無い限り、買わない方が良いです。
ロッドビルドに置いては使う価値がまったく無いです。
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3.デブコン 2Ton Epoxy(30Minute)

個人的評価:☆☆☆☆☆
扱いやすさと硬度両方の観点から最高のエポキシ
2014年11月現在でも最高のエポキシとして使っております。
30分硬化タイプです。
完全にカチカチにするには24時間以上放置が必須です。
粘度はエポクリアー、クイック30、Eセットより低く
混合時に気泡が入りにくいです。
ただし漏れ出してくるほどサラサラではありません。
常温の水飴レベル。
硬度/ショアD:83

気泡:粘度がわずかに低いからか非常に抜けやすく3種類で一番クリアになります。
これならエアリムーバーで気泡浮かせて
トイレその後にを1振りで気泡を完全に抜く事が出来るかも。
臭気:鼻を数センチ近づけてようやく分かる程度。
念の為、換気はしておきましょう。
価格:50mlタイプは割高 128x2の9ozタイプは格安。
感想:
さすが燃えよデブコンです。
今までに無いくらい圧倒的にカチカチです。
叩けば高い音がします。
コニシの上2つと同じ力で爪を立てても一切、痕はつかない
より力を込めて爪を押し込んでもほぼ傷つきません。
1円玉でガシガシこすってやってようやく傷がはいります。
実は5分タイプの方が硬度は85と硬くなります。
少々扱いにくいので30分タイプが1つあれば事足りることが多いようにも思えます。
容器はシリンジの押し出し部分が合体したダブルシリンジ(デブチューブ)方式なので
左右均等に同じ圧で押さないと主剤と硬化剤のバランスが悪くなりますが一方で海外には大容量タイプがあり
そちらのほうが、まだ良いと思われます。

256g(9oz)タイプ(主128g、硬128g)タイプもあります。
現在はアメリカから個人輸入しかルートはありませんが
かつてはKK HOBBYさん←クリックすると飛びます。にて取り扱いがありました。
箱潰れが多くて取り扱いをやめたそうです。
箱潰れでも中身は無事ですので箱潰れてもかまわないよ!という方々・・・是非とも再販要望を出しましょう。
お値段も2,263円と送料は高い地域でも最大800円と安価です。
米国から輸入しても現在の円安状況では値段に大差ありません。
英語でやり取りしないといけない。商品が来ないトラブルが多い。
輸送に3週間~3ヶ月掛かる。これらを考慮したら
国内ルートの開拓は必須ですからご協力をお願いします。
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4.デブコン 5minute Epoxy
個人的評価:硬度だけなら☆☆☆☆☆
扱いやすさを加味するなら☆☆☆
総合評価:☆☆☆
硬度/ショアD:85
30分タイプと同様パテのように硬くなります。
完全にカチカチにするには24時間は必要です。
24時間たってカチカチになってなかったり
表面に指紋がつくなら硬化不良です。
臭気:コニシのエポキシと同じような臭いがしますが
臭気の強さは3分の1以下です。
粘度:日本の接着剤と大差無し
価格:50mlタイプは割高 128x2の9ozタイプは格安。
気泡:液剤を暖めない限り、結構入りますが
日本のエポキシと比べて遥かにマシ。
↓は少しだけ暖めて混合したもの。

感想:
通販で日本版を購入
中身は同じ物だそうです。
透明度はこちらは黄色っぽいです。
透明の主剤の粘度が高く
硬化剤の粘度が低いせいでシリンジを押しても
透明な主剤ばかり出てきて全然均等に出てきません。
30分タイプと違い逆に扱いづらいです。
アルコールランプ等の熱源で黄色の硬化剤を暖めないと
まず均等に出すことは不可能です。
この5分型だけはシリンジのくっついた部分を切り離して個別に計量しながらやるほうが良いという結論に。

扱いやすさ優先ならやはり30分タイプの方です。
最終的な方さは5分タイプの方が硬くて間違いないですが
いかんせん融通がきかないレベルで硬化が早いのでトップガイドくらいしか出番がないです。
そしてエポキシですのである程度の柔軟性はあるので
ガラスのように砕ける事はありません。
厚みがあれば割れます。
ブランクとアーバーの接着には最適でしょうが
リールシートとアーバーの接着は時間が短すぎるので×
請け負っているロッドリメイクのトップガイドは5分型を購入して接着します。

256g(9oz)タイプ(主128g、硬128g)タイプもあります。
現在はアメリカから個人輸入しかルートはありませんが
かつてはKK HOBBYさん←クリックすると飛びます。にて取り扱いがありました。
箱潰れが多くて取り扱いをやめたそうです。
箱潰れでも中身は無事ですので箱潰れてもかまわないよ!という方々・・・是非とも再販要望を出しましょう。(主に30分タイプを)
お値段も2,263円と送料は高い地域でも最大800円
米国から輸入しても現在の円安状況では値段に大差ありません。
英語でやり取りしないといけない、商品が来ないトラブルが多い。
輸送に3週間~3ヶ月掛かる事を考慮したら国内ルートの開拓は必須ですからご協力をお願いします。
---------------手持ち以外の接着剤---------------
5.デブコン 5minute Epoxy Gel

個人的評価:トラップ 無星
硬度/ショアD:82
感想:
ある意味トラップです。ジェルタイプと通常タイプでは硬度が落ちます。
よく似た名前の製品ですので間違えて購入しないようにしてください。
片方が水色のジェル剤となっているようです。
まぁ、国内で間違える事は、ほぼ無いと思いますが…万が一というのもありますので。
-------------------------------------------
6.デブコン 1 minute Epoxy

個人的評価:☆
硬度/ショアD:80
感想:
コニシのEセットと同程度の硬さと思われます。
臭いが少ない分コニシよりオススメですが
問題はどこに使うかです。
混合している間に固まります(爆
-------------------------------------------
7.コニシ Eセット

個人的評価:無星
硬度/ショアD:80
気泡:そこそこ抜けやすいです。90分硬化式なので当然かもですが。
それでもドロドロですから抜けきらずにある程度は残ります。
感想
コニシのエポキシ接着剤は細かい数値を端折って全部80で統一してます。
硬度的にはコニシのエポキシでEセットが最も硬いとの事(コニシ談)
しかし、そこは80の領域から外に出る事は有りませんので
どう足掻いても、どんぐりの背比べです。
まず間違い無く80以下に仕上がると思います。
とにかく混合がシビアなのか柔らかくなる事が圧倒的に多い。
接着力もイマイチ。
過去にルアービルド用に使っておりましたが接着時間が長く
硬化不良率も高いのでリストラ。
-------------------------------------------
8.セメダイン ハイスーパー30

個人的評価:☆☆☆
硬度/ショアD:82
臭気:くっさーい
感想
市販の国内の家庭用エポキシ接着剤の中では硬い部類。
コニシとは比べ物にならない硬さ。
デブコンより1も数値が低いのでデブコンと比べてもそこそこ差があると思います。
どこでも手に入るエポキシの中では一番オススメ。
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9.Flex Coat 4oz Rodbuilders Epoxy Glue(通称G4)

硬度:不明 聞いた話によるとデブコンと同程度との事。
デブコンのどれですのん?(゚Д゚;)
一応、硬化したら凄まじくカッチカッチになる代物のようです
粘度:かなり柔らかい部類との事です。
ティップやリールシートの固定はある程度粘度が高くなるまで放置が必要でしょう。
臭気:不明
気泡:粘性が低い分、一番抜きやすいでしょう。
熱したりエアリムーバー使えば比較的簡単に取れそうな予感。
熱する→エアリムーバー(漬物用でOK)→浮いた気泡→トイレその後にを1振りプシュッで完璧やねヽ(`▽´)/
特徴としては他のエポキシより硬化時に発熱し
混合量が多いと煙が出るくらい温度が上昇するとの事。
それほど温度が上がるってコとは成分的には注型用のレジンキャストみたいなもんですね、多分
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11.Z-POXY系

硬度/ショアD:73から83
感想
たんまり入ってます。
特に買う必要は無いと思いますがコニシヤ「セメダイン買うくらいならコッチでしょう。
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11.デブコン WR アルミ粉含有リキッドタイプ

硬度/ショアD:88
感想:業務用です。硬い高い(6000円オーバー)
WR-2はパテタイプとなりますのでご注意を
ショアDの88ともなると金属に近い硬度になります。
強度とはまた別ですのでご注意を
こんなもんロッドビルドに使う人いるの?(笑
とくにオススメはしません。
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と、ここまで比較していくとロッドビルドではデブコンの5分ト30分型あれば大体、事足りるのがわかります。
色々書いてきましたが何故ここまで拘るのかと言いますと
隙間のせいです。
接着剤の差が出るのは、この隙間が大きい時です。
ティップ径は0.7mmでガイド内径は0.8mmと0.1mmの空間があり、そこに接着剤が入ります。
これが0.8mm同士で元素材同士の密着している面積が広ければなら大差ないんでしょうが、隙間が大きければ大きいほど接着剤による穴埋めが必要になるので影響も大きくなっていきます。
しかも、チタンとチタン、チタンとカーボンはエポキシより圧倒的に硬いわけで
その隙間に両素材から比較した場合、極端な話スポンジ並に柔らかい接着剤を流し込めば
当然、その部分で伝達ロスが少なからず発生します。
さらにティップとブランクの接合部はティップを
台形に広がったテーパー部分に差し込むので、隙間が生じやすいので
振動をブランクに直接伝える接合部は最も重要な箇所と言えます。
ここも柔らかすぎる素材を使えば当然伝達ロスが起きてるはずなので
ここも硬めの接着剤を使うに限ります。
ただし融通がきかないレベルで硬い接着剤はブランクに必要以上の負荷をかける事になりかねないのでケースバイケースが良いと思います。
恐らくティップが6-8mm程度の埋め込みでピーコック5917程度の硬さのブランクなら、硬度85のデブコン5分エポキシでもギリ大丈夫でしょう。
これがメタルロックY611黒Sのような硬度ショアD84でしかも変性アクリルだったらパキッパキになるのでブランクに悪影響が出兼ねませんのでご注意を。

そんなわけでデブコン5分タイプが届き次第、トップガイドはデブコン5分型にチェンジします。(*´艸`)
ティップ接合部は30分型で、くっつけちゃったので未定
硬化テストを行って良い結果が出たなら再び取っ払うかも?
リールシートやアルミ・ハイブリッドアーバーの接着においては余裕をもって30分タイプ
一発勝負でいけるなら5分型でも良いと思います。…失敗しても知りませんヽ( ゜ 3゜)ノ
タコ糸とコルクは浸透しやすい液体の瞬間接着剤で硬めるのが一番ガチガチになるとの事ですが
その後のリールシートとの接着なんかは硬度の高いエポキシが無難そうです。
リールシート含めて全体が曲がるような船用のロッドを作る場合は、アーバーや接着剤もある程度、柔軟な物が良いと思います。
接着剤ごとき、そこまで拘っても人間に差なんて分からないだろうが!アホか!とか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
最初からガチンコの高硬度の接着剤使ってて、より硬いのにってんなら区別つかない可能性がありますが
今回のような場合は誰でも体感出来るレベルで差が出ます。
そもそも、柔と高感度の両立がチタンティップロッドの最大の利点なのに感度面で、わずかにでもマイナスになる要素を
わざわざ、自分から好んで仕込むようなマネをしたくないので
ロッドビルドに手出したからには、細かい部分も追求したくなるのが自分の性分ってもんです。
コニシのクイック30からデブコンとの差ですが
本当におもろいですよ。
まず壁にこすった時の音も感触が劇的に変化します。
コニシ30分タイプでトップガイドとティップとブランクを接合
結果:ゴゴゴゴ…(音は鈍く手元まであまり響かない)
デブコンでトップガイドとティップとブランクを接合
結果:ジジジジジジン(音が高くなり手元までしっかり振動が伝わるように)
こうしてみると接着剤が感度に与える影響は大きいんだなと改めて実感しました。
デブコン試してよかったー!ヽ( ゜ 3゜)ノ
硬度80(も怪しいが)と83でこれほど変るなら
83から85も結構差が出るかもしれない。
硬度2の差というのは数値では小さく見えますが
実際は、びっくりするほどの差が出る物ですので
実際に使った場合が気になります。
それくらいコニシが柔らかすぎるんです。
申し訳程度のスレッド用エポキシ紹介
スレッド、コーティング用はライトフォーミュラがオススメです。

硬化不良を起こし難く、UVカット剤も入ってます。
ロッドが曲がった時に負荷が掛かっても少し柔軟性があるのでクラックも入り難そう。
実際にテストブランクでやってみたら良い感じです。

スレッドに隙間が開いてるのはスキルが足りない証拠です。
透明度に関しては硬化剤が黄色いのでシルバー、ホワイト系のスレッドの場合は透明度の高い東邦産業のエポキシが良いと思います。
ただし、こちらはUVカット剤が入ってませんので紫外線劣化が気になりますが何年くらいで黄変やヒビが出るんでしょうか気になります。
以上、エポキシのお話しでした。
おまけ
エロイ人に精子なんて酷い事を言われたのでちゃんと成型したのもアップするよ><
あ、でも上の精子は消しません。(・ω<) てへぺろ.

----------追記--------------
エポキシの混合方法について。
エポキシは主剤と硬化剤のバランス
液剤の温度、気温等で硬化速度や硬度が左右されます。
低粘度のレジンでアクセサリーパーツ
標本の封入、模型のパーツ複製等を行う場合は
主剤と硬化剤を、それぞれ暖めるとやり易いわけでよく使われるやり方ですが
やっぱり接着剤でもこの暖める作業がエポキシをきれいに混合するのが一番でした。
分量は精密スケールで作業しつつ
やや多めに混ぜることをオススメします。
デブチューブも30分型はそこそこ均等に出るんですが
5分タイプは出ません。シリンジの黒い部分の押し出し面
こいつを切り離して個別に測りながら使うほうがマシです。
30分タイプは国内製品よりカチカチになり
5分は超ガッチンコッチンで、もはや比較対象になる物は家庭用には存在しない。

暖めですが金属容器(Mr.塗料皿や万年皿)を使います。
30分タイプは燃料用アルコールで素早く拭き取ればキレイになりますが
5分型は使い捨てと思ってください。

アルコールランプを弱火かつ遠火にして
ヘラはカードを切った奴がベスト。
こんな風に混合前の液剤を数秒間、暖めます。
アルコールの芯は短くし火力を最小にします。
トロトロだからって、こいつでSMプレイはしないでくださいヽ( ゜ 3゜)ノ

混ぜてる途中に粘度が上がったら、また2~4秒ほど遠火をかけて暖めて
容器を火が届かない場所に避けて混ぜます。
あくまで軽く暖める程度です。
温度にしたら多分40度とかそういうレベルで十分です。
容器を持ってもアチってならない温度にしてください。
暖めすぎるとレジンが変性して硬化した時
イマイチな硬度になります。
こんな感じで混ぜたエポキシは
空気をあまり含まないのでクリアに仕上がり気泡も少なくなります。
30分型でも、冷めるとかなり粘度が上がって硬化が始まってるのが分かります。
これを5分型でやると1分型のようになります。
トップガイドとかそこら辺の接着くらいしか時間が間に合わないと思います。

この方法でやると、常温で混ぜた時と比べて
低気泡で高密度かつ透明度が高く
メーカーが発表している硬度に近い硬度が出せると思います。
硬化不良も熱し過ぎない限り大丈夫です。
コニシのエポキシをこの方法で作ると吐き気レベルの臭気が発生するので
やるなら今まで使った中では最も低臭気なデブコン30分型がオススメ
5分型も多少コニシの物と同じ臭いがしますが、さほど気になりません。
- 2014年4月9日
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