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▼ 続 魚釣り腕時計
- ジャンル:日記/一般
以前のログで魚釣りの際に着ける腕時計について触れたことがありましたが、少し感じ方が変わってきたのでこれについて書いてみようと思います
魚釣りと言ってもいろんなスタイルがあり、ウェーディングや磯釣りのようなハードなものから、おかっぱりでほぼほぼ手を水に着けない釣りなど様々
でも基本的には、普段の生活に比べて腕を激しく動かすことも多く、水に腕を漬けなくても雨に降られる日だってあるので最低限の必要な要素は次の2つだと思います。
衝撃に強いことと、一定程度の防水性能があること
この2つの観点から少し深堀りしてみます
今の腕時計の種類は大きく2つに分けられます
昔ながらの機械式と昭和40年代頃から発展してきたクオーツ式
1 機械式時計の特徴、メリットとデメリット
機械式の特徴はその名前のとおり、針を動かす動力源が歯車やテンプ、ゼンマイなどといった機械からできています。ゼンマイを巻き上げ、これがほどける力を利用して針を一定速度で動かしています
なので、ゼンマイが巻き上げられている限りは他のなんの動力にも頼らず自律的に時を刻み続けます
機械式は人間が能動的に手で巻いてあげる手巻きタイプと腕に着けて生活していればその動きで自動的にゼンマイを巻いてくれる機能のついた自動巻きタイプがあります。
今は一部のマニアックな機種を除いて自動巻き時計が主流となっています。(セイコーで言えばプレザージュ、グランドセイコーなどはほぼこのタイプ)
メリットは腕時計を着けていれば自動的に巻き上げてくれる自律性です(壊れない限りはある意味ずっと動き続けます)
万が一壊れても修理が可能です。部品がメーカーに残っていれば有償無償問わず、メーカーは直してくれます 比較的安価な機械式腕時計でもきちんと直してくれます
デメリットは、歯車を組み合わせて動いているので比較的衝撃に弱いことと、腕に着けずにおいておくと2日くらいで必ず止まってしまうことです 今はだいぶ進化してフルに巻きあげた状態から3日間程度はとまらないものもあります 毎日着けるのであれば問題ありませんが複数本の腕時計をTPOにあわせて使う場合は、これが意外と面倒です 機械式を着けようと思って手に取っても、止まってしまっていると一からリューズを指で巻き、時刻を合わせてやる必要があります 少し面倒です
あとは機械式の宿命で衝撃や激しい揺れには少し弱いところです 歯車が嚙み合って動いているのでしょうがいないですね
2 クオーツ式時計、メリットとデメリット
クオーツ式は日本のセイコーが発明した当時としては画期的な機構です この影響でスイスの伝統的機械式時計メーカーがかなりの打撃を受け、アメリカのほとんどの時計メーカーはこの当時倒産したそうです 確かに自分が子供頃はクオーツ式時計は高級品でした 調べてみると日本で最初に発売されたセイコーのアストロンというクオーツ腕時計は45万したそうです 昭和40年代にこの価格ですから如何に当時クオーツ時計が貴重なものだったかがわかります 今や100均でもクオーツ時計を買えますので驚愕の価格です
クオーツ式時計はその名のとおり水晶振動子に電流を通すと同じ周期で振動することを利用したものです 機械式に比べると部品も少なくて済み、薄く軽く作ることができる上、誤差も少ないので当時はクオーツショックと言われて世界の時計業界に衝撃を与えました 機械式時計の誤差はどんな高額なものでも一日2~3秒、ほとんどの機械式は一日10秒程度は進んだり遅れたりしますが、クオーツは一月でこの程度の誤差しか生じません
あまりデメリットはなさそうですが敢えて揚げるなら、電源が必要なことです クオーツ式腕時計には電池が入っており定期的にこの電池を交換してやらないと止まってしまいます まあ数年は持ちますが
最近ではソーラー式の光発電によるクオーツも増えてきて、セイコーで言えばソーラー、シチズンで言えばエコドライブといったものがありますので、必ずしも電池が必要とも言えません
機械式に比べると衝撃に強いです 防水性も確保できます また総合的に見てクオーツはその機構が量産に向いているので製造コストが安くでき、価格も手頃なものが多いです
ただし、グランドセイコーやザシチズンといった高価格帯のクオーツもあり、これらは一年で10秒から5秒程度しか狂いません 吟味された水晶振動子だけが使われ、しかも時計内で一日に数千回温度測定し、気温による誤差を調整しているらしいです
腕時計内で温度測定してるとか最初は驚きでした
で、今の段階での結論を言いますと
魚釣り用の時計としては、クオーツのほうが優れていると思います 衝撃耐久性がやはり機械式とクオーツでは差があると思います 防水性はどちらでも高められたものがありますのでこちらは甲乙つけられません クオーツ式のダイバーズウオッチが最適解のような気がします
今は空前の機械式腕時計ブームです 時間を知る道具としてスペック的に優れているクオーツよりも機械式のほうが人気があります 性能の劣る道具のほうが珍重され、それよって価格も高いという不思議な現象が起きています
魚釣りのリールで例えると、電動リールがクオーツ、それ以外が機械式みたいな感じですか 大きなマグロをかけた後、巻き上げ機のメカの力を利用して魚を寄せるのと、モーターの力を借りずに最後まで自力でハンドルを回して魚を獲る違いみたいな感じです
魚を確実に獲ることが釣の目的であるとするならばドラグ力まで精密にプログラムされたコンピュータ制御の電動リールのほうが優れているかもしれません、魚釣りはその過程を味わう趣味とも言えるので、最後まで自力で獲った魚のほうに価値がある みたいな感じでしょうか
話がさらに脱線しますが、日本の主要リールメーカーにダイワとシマノがあるように腕時計にもセイコーとシチズンというメーカーがあるのも偶然の一致?でしょうか 面白いです
といろいろ書いてきましたが、単純にカシオのGショックでいいじゃんと言われると、否定できないのも事実です 笑
上はセイコーの機械式ダイバー、下はザシチズンの機械式です
追記:上記文章の中でクオーツ時計を世界で初めて発明したのはセイコーだと書いていますが、正確にはクオーツ時計の発明ではなく「実用できるクオーツ式腕時計として世界で最初に商品化に成功した」という表現がより正確に近いので、ここで謹んで訂正させていただきます。
ご指摘いただいた方、ありがとうございました。
- 2021年1月11日
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時計、カッコイイですね。
流石センパイ、オトナです。
オイラは、最近腕時計、重いのでやめて、体内式の時計をよく使ってます。
ハラドケイです。
よく狂います。
とくちゃん
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