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▼ 【ただのメモ】津波から逃げる
- ジャンル:日記/一般
- (ただの日記)
唐突ですが、みなさんは津波怖くないですか?
太平洋側で海釣りをしている俺個人としては、めっちゃ怖いです。
怖いので、「どうすれば津波から逃れられるか?」を考えました。
今日のログは、いつも長いのに増して超長いです。
これ読んで朝マズメを逃しても責任は取りませんのでご注意ください。
あと、これは俺の・俺による・俺のためのメモを「誰かにとって安全を考えるきっかけになれば…」という意図でブログという形で公開しているだけに過ぎません。
参考になると思う部分は大いに取り上げていただきたいところですが、「この記事を鵜呑みにして津波から逃げ遅れた」なんて事になっても、boozは一切責任を取れませんので、その点はご留意ください。
あくまでも、契機と捉えてください。
自分の身は自分で守りましょう。
なぜこんなことを急に考え始めたかというと、俺が最近通い始めた阿武隈川(もう名前言っちゃう)は、
・釣り場から駐車場までの距離が長い
→地震に気づいて車で逃げようとしても、車に到達するまでに時間がかかる
・周囲に平野が広く続く
→水平に逃げても遮るものがない
という場所で、実は津波に対して結構無防備なところなのです。
(まあ、河口域ってだいたいそんな場所だと思いますが)
釣りしてる最中に「グラっ」ときたら…
そう考えると、夜も眠れません。そのせいか、仕事中眠いです。
俺は、マゴチ釣りに夢中で津波から逃げ遅れるなんて最期は嫌なので、一応まじめに考えました。
①敵を知る〜どの程度の津波が来るのか?〜
あんま楽観的なことは言いたくないのですが、我々が生きている間に、3.11クラス以上の津波に襲われる可能性はかなり低いと思います。
というわけで、「最悪、3.11クラスが来ても逃げきれる」という備えをしておけば大丈夫かと。
では、3.11の津波がどんなもんだったのか?
最近俺が釣りに行っている亘理町の例を見てみます。
3.11の津波で、亘理町はその面積の半分が浸水したそうです。
わかりやすく言うと、常磐自動車道やJR常磐線よりさらに西まで浸水した地域もあるとのこと。
海岸から5km程度の範囲を飲み込んだことになります。
[亘理町 地域防災計画 第2編 津波対策編 第1章 総則]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-224820.pdf)
また、亘理〜山元にかけては、津波の痕跡高が最大13.6mあったという調査報告もあります。
[宮城県仙台地方振興事務所 農業農村整備部 被災概要]
(http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/109737.pdf)
さらに、亘理町の浸水実績としては、海岸に極近い場所で最大6.0〜7.0m程度という数値があります。
[平成26年2月 亘理町 津波避難計画]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-222512.pdf)
ちなみに、情報がちょっと古いのですが、宮城県が出した試算によると、
・単独宮城県沖地震の場合
津波到達時間:地震発生後 55.7分
津波の最高水位:1.3m
・連動宮城県沖地震の場合
津波到達時間:地震発生後 55.5分
津波の最高水位:2.0m
※いずれも亘理町における数値
[宮城県第三次地震被害想定調査報告書 5−4予測結果] (http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/57522.pdf)
だそうです。
つまり、以前から「約37年周期でくるぞ!」と言われている「宮城県沖地震(M7.5〜M8程度)」クラスの地震が来た場合、宮城県としては亘理町に1〜2m程度の津波を予測していたわけです。
というわけで、3.11の津波も考慮して、安全係数として大きく2倍を取ったとすると、亘理町においては現実的なところとして4m級の津波に備えておく必要がありそうです。
ここで、俺のミッションは
・高さ4m級
・到達時間50分程度
の津波から逃げる、ということになるのではないかと勝手に考えています。
※なお、仙台湾は遠浅のため、津波のスピードが遅くなるのでこの時間です。
南三陸や雄勝などは、深場から一気に海岸に至ることと、震源域に若干近いことがあり、亘理町周辺より遥かに速い20分台で津波が到達します。
県北部で釣りをする方については、50分も猶予がないことを念頭に置いてください。
②自分の通うフィールドを知る
阿武隈川の河口域は、グーグルマップで見るとこんな感じです。

この砂浜状の地形、いたるところに釣り人が入ります。
仮に、堤防から一番遠い場所で釣りをしていたとします。
ここから堤防までは、直線距離でおよそ400m程度。
400m走の世界記録は43.18秒。走りやすいコースでこれ。
運動不足の一般人、老若男女入り混じっていることを考え、まあ我々では平均70秒くらい?
まして、ウェーダーをつけてる人、荷物たくさんの人であれば、倍はかかると考えてください。2分半くらい?
そして、走りづらい砂地。スピードなど出るはずがなく。さらに倍はかかるでしょうか?5分程度?
ということで、何の根拠もない試算ですが、「グラっ」と感じてから堤防に登り切るまで、短くても5分かかるとします。
ちなみに、徒歩のスピードを80m/分とすると、400mを5分で歩けますが、砂地と荷物で歩きにくいと考えると、倍の10分程度はかかると考えるべきかと。
こんど試しに、堤防から釣り場まで歩いて何分かかるか測ってみます。
なお、上記の試算はほんとテキトーです!
この値は鵜呑みにせず、心配な方は自分で測ってみてください!
個人の身体能力や当日の天候、荷物の量等々、タイムを左右する要因はいくらでもあります!
③情報を適切に解釈する
ケータイやスマホで受信できる「緊急地震速報」は、最大震度が5弱以上の揺れが予測される場合に、震度4以上の揺れが見込まれる地域に対して発表されるものです。
まず、この段階で「強い揺れが来る!」ということに気づくはずです。
「海岸近くで強い揺れ=津波」という意識のもと、まずは逃げる心構えを作ったほうがいいです。
ちなみに、ケータイやスマホで緊急地震速報を受信するには、端末側での設定が必要です。
主だったキャリアの端末での設定方法はこんな感じだそうです。
[NTT DoCoMo]
(https://www.nttdocomo.co.jp/service/areamail/usage/index.html)
[au]
(http://www.au.kddi.com/mobile/anti-disaster/kinkyu-sokuho/jishin-sokuho/)
[Softbank]
(http://www.softbank.jp/mobile/service/urgent_news/howto/)
[Y! mobile]
(http://www.ymobile.jp/service/urgent_mail/)
津波注意報・津波警報・大津波警報の閾値について。
予想される津波の高さが
3メートルを超える…大津波警報
1メートル〜3メートル…津波警報
0.2メートル〜1メートル…津波注意報
[気象庁ホームページ 知識・解説>津波警報・注意報、津波情報、津波予報について]
(http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html)
となっています。
出された情報の種別から、逆に津波の予想高さを考えることができます。
ちなみに、津波の発生が予想される場合、気象庁は地震発生から3分以内にこれらの注意報・警報を出します。
「グラっ」と来てから、遅くとも3分後には身の振り方を決めることになります。
ただ、これは個人的な意見ですが、注意報とか警報とか出るのを待たずに、揺れを感じたらすぐに避難行動を開始するべきです。
あるいは、ケータイやスマホで緊急地震速報が出るような場合、揺れが落ち着いたらすみやかに海岸から離れることです。
仮に「なーんだ津波注意報すら出なかったじゃん。必死こいて逃げちゃったよw」となっても、それは笑い話で済みます。
が、逆の場合はそうは行きません。
それに、先ほど「津波注意報・警報は地震発生から3分後」と書きました。
しかし、津波からの避難は、その1分が明暗を分ける場合もあります。
行動は早めに起こすに越したことはありません。
②の項目で、釣り場〜堤防間の所要時間をおおまかに5分程度と見積もりましたが、3分あればその行程の半分を消化できます。
④逃げ道を探しておく〜普段から!〜
津波発生時の逃げ方の思想として、
・津波が来ない距離まで逃げる(水平避難)
・津波が来ない高さまで逃げる(垂直避難)
という二通りが考えられます。
どちらの避難を選択するかは、そのとき自分がいる場所によります。
海のすぐ近くにいる場合は?
遠くに逃げる道を探すより、近場に高台を探すほうが賢明だと思います。
阿武隈川河口(南側)の地区は、亘理町によって「荒浜小学校」「荒浜中学校」の各3Fが避難場所に指定されています。
[平成26年2月 亘理町 津波避難計画]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-222512.pdf)
※②の項目の航空写真も参照
あまり建築には詳しくないのですが、一般的な小学校の3階の床面は、地上からだいたい10〜15m程度の高さに作られているのが多いと聞いたことがあります。
荒浜小・中学校の作りもこれに準ずるものとすれば、3.11クラスの津波であってもなんとか凌げそうです。
なお、阿武隈川河口域の堤防の高さは、T.P.(東京湾平均海面)から7.2mだそうです。
最悪、堤防までたどり着ければ凌げそうな気はします。
[国土交通省 東北地方整備局 阿武隈川下流直轄河川災害復旧事業]
(http://www.thr.mlit.go.jp/sendai/jimusyo/jigyou/pdf/h28/06.pdf)
遠くに逃げるのは?
海岸付近に押し寄せた津波は、100mを10秒程度のスピードで進みます。
時速にして36km/h。ちょっとした車並みのスピードですね。
走って逃げても追いつかれます。
車で逃げるなら追いつかれない?
まあ、逃げきれる確率は低くないと思います。
ただ、みんな焦って車を運転します。道が混みます。事故ります。
個人的にはこの選択肢はナシかなーと。
「地震発生から津波到来まで50分程度の猶予がある」と知っていれば自分は落ち着いて運転できますが、周りの人がそうとは限りませんから。
なお、俺の価値観は「いいじゃん、車が流されても。生きてりゃまた買えるよ。それに死んだら釣りできないし。」です。
高台に留まれば命が助かるというのなら、車くらいくれてやりますよ。
ということで、阿武隈川河口で釣りをしているときに地震に襲われたら、
a. 焦らずに堤防に登る
b. 余裕があれば、より高い小学校・中学校の3Fを目指す
のが最も助かる確率が高そうな気がします。
今回はたまたま阿武隈川について書きましたが、自分が足を運ぶすべてのポイントについてこういうことを考えておくべきなんじゃないかなーと、地震大国に住む者の一人として思うわけです。
あと、地震を感じ取ったら、あるいは津波注意報や警報などの情報を手に入れたら、周りの人にも大声で教えてあげることが大切だと思います。
例えば、釣りに夢中で地震の揺れに気づかない人が居るかもしれません
スマホのバッテリーが切れていたり、車に忘れたりで情報を手に入れられない人も居るかもしれません。
俺みたいにガラケー使ってて情報が手に入りにくい人も…
もちろん、自分の身を自分で守ることが最優先ですが、自分だけ助かればいい、というのは違うと思います。
みんなで助かって、またみんなで釣り場で会えるよう、お互いに声を掛け合いたいものです。
以上、冒頭の予告通り、超長い文章となりました。
このログが、わずかでも皆様の安全意識向上のきっかけになれば幸いです。
ここまで、釣りの時間を削ってまで一字一句しっかり読んでくれた人にいいことがありますように。
あと、くどいようですが、これはあくまで俺のメモを公開しているだけです。
このログの内容を鵜呑みにして助からなかった、なんてことになっても、俺は責任取れません。
最終的には、自分であれこれ調べて、自分なりの身の守り方を見つけてください。
太平洋側で海釣りをしている俺個人としては、めっちゃ怖いです。
怖いので、「どうすれば津波から逃れられるか?」を考えました。
今日のログは、いつも長いのに増して超長いです。
これ読んで朝マズメを逃しても責任は取りませんのでご注意ください。
あと、これは俺の・俺による・俺のためのメモを「誰かにとって安全を考えるきっかけになれば…」という意図でブログという形で公開しているだけに過ぎません。
参考になると思う部分は大いに取り上げていただきたいところですが、「この記事を鵜呑みにして津波から逃げ遅れた」なんて事になっても、boozは一切責任を取れませんので、その点はご留意ください。
あくまでも、契機と捉えてください。
自分の身は自分で守りましょう。
なぜこんなことを急に考え始めたかというと、俺が最近通い始めた阿武隈川(もう名前言っちゃう)は、
・釣り場から駐車場までの距離が長い
→地震に気づいて車で逃げようとしても、車に到達するまでに時間がかかる
・周囲に平野が広く続く
→水平に逃げても遮るものがない
という場所で、実は津波に対して結構無防備なところなのです。
(まあ、河口域ってだいたいそんな場所だと思いますが)
釣りしてる最中に「グラっ」ときたら…
そう考えると、夜も眠れません。そのせいか、仕事中眠いです。
俺は、マゴチ釣りに夢中で津波から逃げ遅れるなんて最期は嫌なので、一応まじめに考えました。
①敵を知る〜どの程度の津波が来るのか?〜
あんま楽観的なことは言いたくないのですが、我々が生きている間に、3.11クラス以上の津波に襲われる可能性はかなり低いと思います。
というわけで、「最悪、3.11クラスが来ても逃げきれる」という備えをしておけば大丈夫かと。
では、3.11の津波がどんなもんだったのか?
最近俺が釣りに行っている亘理町の例を見てみます。
3.11の津波で、亘理町はその面積の半分が浸水したそうです。
わかりやすく言うと、常磐自動車道やJR常磐線よりさらに西まで浸水した地域もあるとのこと。
海岸から5km程度の範囲を飲み込んだことになります。
[亘理町 地域防災計画 第2編 津波対策編 第1章 総則]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-224820.pdf)
また、亘理〜山元にかけては、津波の痕跡高が最大13.6mあったという調査報告もあります。
[宮城県仙台地方振興事務所 農業農村整備部 被災概要]
(http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/109737.pdf)
さらに、亘理町の浸水実績としては、海岸に極近い場所で最大6.0〜7.0m程度という数値があります。
[平成26年2月 亘理町 津波避難計画]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-222512.pdf)
ちなみに、情報がちょっと古いのですが、宮城県が出した試算によると、
・単独宮城県沖地震の場合
津波到達時間:地震発生後 55.7分
津波の最高水位:1.3m
・連動宮城県沖地震の場合
津波到達時間:地震発生後 55.5分
津波の最高水位:2.0m
※いずれも亘理町における数値
[宮城県第三次地震被害想定調査報告書 5−4予測結果] (http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/57522.pdf)
だそうです。
つまり、以前から「約37年周期でくるぞ!」と言われている「宮城県沖地震(M7.5〜M8程度)」クラスの地震が来た場合、宮城県としては亘理町に1〜2m程度の津波を予測していたわけです。
というわけで、3.11の津波も考慮して、安全係数として大きく2倍を取ったとすると、亘理町においては現実的なところとして4m級の津波に備えておく必要がありそうです。
ここで、俺のミッションは
・高さ4m級
・到達時間50分程度
の津波から逃げる、ということになるのではないかと勝手に考えています。
※なお、仙台湾は遠浅のため、津波のスピードが遅くなるのでこの時間です。
南三陸や雄勝などは、深場から一気に海岸に至ることと、震源域に若干近いことがあり、亘理町周辺より遥かに速い20分台で津波が到達します。
県北部で釣りをする方については、50分も猶予がないことを念頭に置いてください。
②自分の通うフィールドを知る
阿武隈川の河口域は、グーグルマップで見るとこんな感じです。

この砂浜状の地形、いたるところに釣り人が入ります。
仮に、堤防から一番遠い場所で釣りをしていたとします。
ここから堤防までは、直線距離でおよそ400m程度。
400m走の世界記録は43.18秒。走りやすいコースでこれ。
運動不足の一般人、老若男女入り混じっていることを考え、まあ我々では平均70秒くらい?
まして、ウェーダーをつけてる人、荷物たくさんの人であれば、倍はかかると考えてください。2分半くらい?
そして、走りづらい砂地。スピードなど出るはずがなく。さらに倍はかかるでしょうか?5分程度?
ということで、何の根拠もない試算ですが、「グラっ」と感じてから堤防に登り切るまで、短くても5分かかるとします。
ちなみに、徒歩のスピードを80m/分とすると、400mを5分で歩けますが、砂地と荷物で歩きにくいと考えると、倍の10分程度はかかると考えるべきかと。
こんど試しに、堤防から釣り場まで歩いて何分かかるか測ってみます。
なお、上記の試算はほんとテキトーです!
この値は鵜呑みにせず、心配な方は自分で測ってみてください!
個人の身体能力や当日の天候、荷物の量等々、タイムを左右する要因はいくらでもあります!
③情報を適切に解釈する
ケータイやスマホで受信できる「緊急地震速報」は、最大震度が5弱以上の揺れが予測される場合に、震度4以上の揺れが見込まれる地域に対して発表されるものです。
まず、この段階で「強い揺れが来る!」ということに気づくはずです。
「海岸近くで強い揺れ=津波」という意識のもと、まずは逃げる心構えを作ったほうがいいです。
ちなみに、ケータイやスマホで緊急地震速報を受信するには、端末側での設定が必要です。
主だったキャリアの端末での設定方法はこんな感じだそうです。
[NTT DoCoMo]
(https://www.nttdocomo.co.jp/service/areamail/usage/index.html)
[au]
(http://www.au.kddi.com/mobile/anti-disaster/kinkyu-sokuho/jishin-sokuho/)
[Softbank]
(http://www.softbank.jp/mobile/service/urgent_news/howto/)
[Y! mobile]
(http://www.ymobile.jp/service/urgent_mail/)
津波注意報・津波警報・大津波警報の閾値について。
予想される津波の高さが
3メートルを超える…大津波警報
1メートル〜3メートル…津波警報
0.2メートル〜1メートル…津波注意報
[気象庁ホームページ 知識・解説>津波警報・注意報、津波情報、津波予報について]
(http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html)
となっています。
出された情報の種別から、逆に津波の予想高さを考えることができます。
ちなみに、津波の発生が予想される場合、気象庁は地震発生から3分以内にこれらの注意報・警報を出します。
「グラっ」と来てから、遅くとも3分後には身の振り方を決めることになります。
ただ、これは個人的な意見ですが、注意報とか警報とか出るのを待たずに、揺れを感じたらすぐに避難行動を開始するべきです。
あるいは、ケータイやスマホで緊急地震速報が出るような場合、揺れが落ち着いたらすみやかに海岸から離れることです。
仮に「なーんだ津波注意報すら出なかったじゃん。必死こいて逃げちゃったよw」となっても、それは笑い話で済みます。
が、逆の場合はそうは行きません。
それに、先ほど「津波注意報・警報は地震発生から3分後」と書きました。
しかし、津波からの避難は、その1分が明暗を分ける場合もあります。
行動は早めに起こすに越したことはありません。
②の項目で、釣り場〜堤防間の所要時間をおおまかに5分程度と見積もりましたが、3分あればその行程の半分を消化できます。
④逃げ道を探しておく〜普段から!〜
津波発生時の逃げ方の思想として、
・津波が来ない距離まで逃げる(水平避難)
・津波が来ない高さまで逃げる(垂直避難)
という二通りが考えられます。
どちらの避難を選択するかは、そのとき自分がいる場所によります。
海のすぐ近くにいる場合は?
遠くに逃げる道を探すより、近場に高台を探すほうが賢明だと思います。
阿武隈川河口(南側)の地区は、亘理町によって「荒浜小学校」「荒浜中学校」の各3Fが避難場所に指定されています。
[平成26年2月 亘理町 津波避難計画]
(http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/24,27476,c,html/27476/20140619-222512.pdf)
※②の項目の航空写真も参照
あまり建築には詳しくないのですが、一般的な小学校の3階の床面は、地上からだいたい10〜15m程度の高さに作られているのが多いと聞いたことがあります。
荒浜小・中学校の作りもこれに準ずるものとすれば、3.11クラスの津波であってもなんとか凌げそうです。
なお、阿武隈川河口域の堤防の高さは、T.P.(東京湾平均海面)から7.2mだそうです。
最悪、堤防までたどり着ければ凌げそうな気はします。
[国土交通省 東北地方整備局 阿武隈川下流直轄河川災害復旧事業]
(http://www.thr.mlit.go.jp/sendai/jimusyo/jigyou/pdf/h28/06.pdf)
遠くに逃げるのは?
海岸付近に押し寄せた津波は、100mを10秒程度のスピードで進みます。
時速にして36km/h。ちょっとした車並みのスピードですね。
走って逃げても追いつかれます。
車で逃げるなら追いつかれない?
まあ、逃げきれる確率は低くないと思います。
ただ、みんな焦って車を運転します。道が混みます。事故ります。
個人的にはこの選択肢はナシかなーと。
「地震発生から津波到来まで50分程度の猶予がある」と知っていれば自分は落ち着いて運転できますが、周りの人がそうとは限りませんから。
なお、俺の価値観は「いいじゃん、車が流されても。生きてりゃまた買えるよ。それに死んだら釣りできないし。」です。
高台に留まれば命が助かるというのなら、車くらいくれてやりますよ。
ということで、阿武隈川河口で釣りをしているときに地震に襲われたら、
a. 焦らずに堤防に登る
b. 余裕があれば、より高い小学校・中学校の3Fを目指す
のが最も助かる確率が高そうな気がします。
今回はたまたま阿武隈川について書きましたが、自分が足を運ぶすべてのポイントについてこういうことを考えておくべきなんじゃないかなーと、地震大国に住む者の一人として思うわけです。
あと、地震を感じ取ったら、あるいは津波注意報や警報などの情報を手に入れたら、周りの人にも大声で教えてあげることが大切だと思います。
例えば、釣りに夢中で地震の揺れに気づかない人が居るかもしれません
スマホのバッテリーが切れていたり、車に忘れたりで情報を手に入れられない人も居るかもしれません。
俺みたいにガラケー使ってて情報が手に入りにくい人も…
もちろん、自分の身を自分で守ることが最優先ですが、自分だけ助かればいい、というのは違うと思います。
みんなで助かって、またみんなで釣り場で会えるよう、お互いに声を掛け合いたいものです。
以上、冒頭の予告通り、超長い文章となりました。
このログが、わずかでも皆様の安全意識向上のきっかけになれば幸いです。
ここまで、釣りの時間を削ってまで一字一句しっかり読んでくれた人にいいことがありますように。
あと、くどいようですが、これはあくまで俺のメモを公開しているだけです。
このログの内容を鵜呑みにして助からなかった、なんてことになっても、俺は責任取れません。
最終的には、自分であれこれ調べて、自分なりの身の守り方を見つけてください。
- 2016年6月1日
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