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▼ 【500日のサマー】飛行機映画シリーズ①
- ジャンル:芸術・音楽・映画
- (飛行機映画シリーズ)
※この記事はネタバレありです。注意!
こんばんは。ビックリマン高田です。
このブログの更新も久しぶり。
連日文章は書いてるんだけど媒体がTSURIHACKさんの原稿やトラセンブログになっていてこっちの個人ブログをなかなか更新できず。
あとはSNSの便利さにかまけてそちらでばかり更新してしまっているという状態にあります。
こっちのブログをなんとか活用できないものか…なんて思ってたところ思いつきました。
釣りと関係ないこと書けばいいんや!と。
もちろん釣りのこと書いてもいいんやけど、自分のやってる釣具作りや釣りツアーなどの仕事にあまり関係ないような、
個人の趣味とか、しょうもない話とかそんなものを吐き出すためのものにしようかと。
んで、その1回目がこれ。
飛行機で観た映画シリーズ。
仕事柄飛行機にはよく乗るので、映画を沢山観ます。そもそも映画は大好きで、前職の時には週一で一人で映画館に仕事後に足を運ぶほど。
最近はフィールドに出ずっぱりなのでなかなかそんなこともできなくなったけど、映画が好きなことには変わらず。
飛行機乗ったら疲れていても必ず観てしまうのです。
というわけでいきます
今回の映画
500日のサマー

※ネタバレ注意
解説
運命の恋を信じる男と信じない女が繰り広げる、ちょっぴりほろ苦くてユニークな恋愛コメディー。『セントアンナの奇跡』のジョセフ・ゴードン=レヴィットふんする男性の視点から、愛する人との異なる恋愛観に翻弄(ほんろう)される20代の男のリアルな姿をつづる。キュートな相手役には、『ハプニング』のゾーイ・デシャネル。初メガホンを取ったマーク・ウェブ監督はミュージック・ビデオ出身らしく、音楽から会話に至るまでセンスのいい演出が際立つ。
あらすじ
グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれしてしまう。ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと……。
出典:シネマトゥデイ
飛行機映画シリーズ1回目は500日のサマー。今回視聴したのはメキシコへのフライト。アエロメキシコの機中です。
そもそもね、この映画を観たのは1回目じゃないんですよ。
まぁそうですよね。2009年の作品で10年前のものだもの。
自分が最初に観たのは高校生を卒業する頃。
はじめて観た後に抱いた感想は「もう2度と観るか!」
その理由は後述するとして、
まずはザクッとしたストーリーを
運命を信じる男の子トム。彼は建築家を夢見ていたものの、現在はグリーティングカード会社で働いてる。
そこに社長の秘書として入ってきたサマー。彼女は運命を信じない女の子。
それでもトムとサマーは恋人という関係ではない。
"カジュアルな関係でいたい"サマーはその意思は崩さない。
一言でいえばサマーとトムはセフレの関係。
普通の友達じゃない。運命の人とのそんな関係が続きトムはある日、貯めていた感情が爆発してしまう…
まずね、なによりサマー役のゾーイ・デシャネルがかわいい。
俺は男なんですけど、トムと同じような状況に立ったらたぶんヤラれます。
思わせぶりだったり、それでもつかみどころがなくてなんかヤキモキさせられてしまうような女の子です。
このストーリーの主観はトム。トム目線でストーリーは進んでいきます。はじめて観た高校生の頃、思春期の多感な時期でこの映画を観ると、トムの気持ちが痛いほどわかります。
今まで感じたことのない感情を抱く女の子に出会ったら運命だと思い込んでしまうし、
デートもするしエッチもする。でも恋人じゃない俺たちなんなんだよ!って思うでしょうね。
それで高校生の自分が抱いた「もう二度と観るか!」と思った最大の理由。
サマーは映画終盤、トムと関係が途切れて別の誰かとすぐに結婚してしまうんです。
「え?誰のものにもなりたくないんじゃなかったの?」
しかもサマーはその人と結婚した理由について運命を感じたからとトムに言い放ちます。
「え、運命信じないんじゃなかったの?」
しかも婚約をトムが知ったのはサマーに招かれたパーティ。関係が途切れていたころに、突然誘われたパーティ。それも運命の人に誘われたパーティ。
期待に胸を膨らませ、理想の結末(もちろんサマーと話が弾み、屋上でキスをして…みたいな)を想像しながら向かったパーティで、サマーには相手にされず、指にはめた指輪を見て気が付く…という最悪な展開。
おまけに最後にはトムが建築物を一望できるから…という理由で好きだった場所に指輪をはめたサマーが現れて、手をそっと重ねて去っていく。
このビッチが!と高校生の僕は思いました。
まぁ映画の最初にこのビッチめ!とは監督が言ってることなんですけど。
でまぁこの酷いストーリー。
約10年後、26歳になって機中で観た時には少し違った感想になってました。
トムって自己中心だな。
そして気が付きました。サマーのような女の子に高校生の頃出会っていたならトムと同じような結末になってただろうと。
この映画のストーリーはトム目線で展開していくわけです。だから必然的に自分がトムになった気でストーリーが進んでいきます。それが映画のいいところなんですけど。
サマーの目線でこのストーリーを観た時に、トムは自己中だなと思いました。
トムのキャラクターが悪いとかじゃなくて、トムは素直でいい青年です。でもいつだって自分のことしか考えていないのです。
トムのいう運命の人は自分で勝手に決めつけたことであって、サマーからすればそれは何の意味もないこと。すなわち最初から2人は運命の人ではないのでした。
サマー本人もトムに最初からハッキリと「愛は絵空事」宣言してます。
面白いことにこれをしれっと指摘しているのはトムの幼い妹。
年齢的にこの子にこの役をやらせるのかよ!とも思いましたが、彼女がこの点についてはキッチリアドバイスしています。
男にはわからなくても女の子にはわかるのです。
トムは運命の人とサマーを決めつけ、自分が思う理想のサマーだけを見ていました。自己中心の極みです。
対してサマーはトムそのものをよく見ています。
バーでサマーをナンパしてきた男とトムがケンカをしたとき、サマーの表情は冷めきっていました。
決してイケてる系とはいえないトムと一緒にいるサマーを、ナンパに失敗した腹いせにバカにした男。明らかにケンカに慣れていない系男子のトムなのにその男に殴りかかったのです。
トムもサマーの前では腰抜けではない男、理想のトムを演じていたのでしょう。でもサマーが望むものをなにも見えていませんでした。サマーにとってそんな姿は逆効果です。
男としては痛いほど気持ちがわかるので、このシーンはとても胸に刺さるものがありました。好きな女の子の前で腰抜けと思われたくないですよね。
そしてトムの恋が成就しなかったもうひとつ理由。それはサマーから観た時にトムがどこまでも受け身なことでしょう。
トムはサマーに一目惚れしました。なのにすべての行動はサマーのほうから。
好きな音楽が同じとわかったのはヘッドホンから音が漏れているトムにサマーから話しかけたからです。最初にキスを仕掛けたのもサマーです。
受け身なんですねトムは。
なんで受け身になるかといえば答えは単純。コワイからです。
キスをせまったら嫌われるかもしれない、話しかけたら気持ち悪がられるかもしれない。
トムが臆病なのはカラオケパーティの後、絶好のチャンスが来ているのに「友人として好き」と答え、サマーを家まで送って行ったりそういう行動が出来なかったところからも伺えます。
モテる男はきっとそこでスマートに好きって言えるし、家まで送ることができるでしょう。
臆病で受け身なトムをコントロールできていたサマー。トムに飽きるのは時間の問題だったのかもしれません。
かといって、トムをバカにすることが出来る男ってどれだけいるでしょうか。大好きな女の子が相手だとして、臆病にならない男が何人いるのか。
トムは多くの男が持っている臆病さを体現した存在に思えますね。トムのこういうところが500日のサマ―をリアルな恋愛ストーリーに仕上げているのでしょう。
ちなみにサマーが次の相手と結婚を決めた理由。相手とのストーリーは詳しく綴られてないので想像の範囲ですが、サマーにとって運命の相手だったのでしょう。恋愛観を変えることが出来る、サマーのことをきちんと見ている。
トムとの差はもしかすると、きちっと好きと言えてパーティーの後、家まで送っていける少しの勇気を持っているか持っていないかだけの違いだったのかもしれませんが。
物語の最後、サマーと別れたトムは、グリーティングカード会社をやめて建築士を目指します。そこで出会ったオータムという女性。
トムはオータムに対して受け身ではなく、トムのほうから話しかけました。サマーとの恋愛を経てトムは成長することが出来たのか、それともまた同じことを繰り返してしまうのか。夏から秋へ。500日のサマ―を終えてまた新たな1日がはじまります。
最低なストーリーですが、そんな映画のラストシーンで少し救われる気がしますね。
季節は春夏秋冬。今回は「また忘れたころにもう一度観たいな」と思いました。10年で自分自身の価値観が変わったことを認識させられた機中の時間でした。
映画自体の演出はユニークで、時系列がバラバラと散りばめられてます。1日目の出来事の後、すぐに30×日目の出来事に飛んで、そこから2×日目に戻る…みたいな。
500日という期限をタイトルで最初から告げておくことにおいて、観客が物語の進捗を認識できるのもよかったです。
突然ミュージカルテイストになったり、心情を画の明るさと音楽で見事に表現しているのは、ミュージックビデオ出身の監督だけあって流石だなぁと思います。
パーティのシーンでは画面を真ん中で2つに分け、理想と現実の映像を対比させて見せる手法も、切なさが伝わってきました。
ネタバレたくさんですが、それでも観てほしい作品。機中はもちろんDVDでも手軽に観ることが出来る作品ですので、まだ観てないかたは是非。何度も観てるよという方はこの感想との相違を楽しんでいただければ幸いです。
観る人によって大きく感じ方が変わる映画の代表格だと思いますんで。。。ね
こんばんは。ビックリマン高田です。
このブログの更新も久しぶり。
連日文章は書いてるんだけど媒体がTSURIHACKさんの原稿やトラセンブログになっていてこっちの個人ブログをなかなか更新できず。
あとはSNSの便利さにかまけてそちらでばかり更新してしまっているという状態にあります。
こっちのブログをなんとか活用できないものか…なんて思ってたところ思いつきました。
釣りと関係ないこと書けばいいんや!と。
もちろん釣りのこと書いてもいいんやけど、自分のやってる釣具作りや釣りツアーなどの仕事にあまり関係ないような、
個人の趣味とか、しょうもない話とかそんなものを吐き出すためのものにしようかと。
んで、その1回目がこれ。
飛行機で観た映画シリーズ。
仕事柄飛行機にはよく乗るので、映画を沢山観ます。そもそも映画は大好きで、前職の時には週一で一人で映画館に仕事後に足を運ぶほど。
最近はフィールドに出ずっぱりなのでなかなかそんなこともできなくなったけど、映画が好きなことには変わらず。
飛行機乗ったら疲れていても必ず観てしまうのです。
というわけでいきます
今回の映画
500日のサマー

※ネタバレ注意
解説
運命の恋を信じる男と信じない女が繰り広げる、ちょっぴりほろ苦くてユニークな恋愛コメディー。『セントアンナの奇跡』のジョセフ・ゴードン=レヴィットふんする男性の視点から、愛する人との異なる恋愛観に翻弄(ほんろう)される20代の男のリアルな姿をつづる。キュートな相手役には、『ハプニング』のゾーイ・デシャネル。初メガホンを取ったマーク・ウェブ監督はミュージック・ビデオ出身らしく、音楽から会話に至るまでセンスのいい演出が際立つ。
あらすじ
グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれしてしまう。ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと……。
出典:シネマトゥデイ
飛行機映画シリーズ1回目は500日のサマー。今回視聴したのはメキシコへのフライト。アエロメキシコの機中です。
そもそもね、この映画を観たのは1回目じゃないんですよ。
まぁそうですよね。2009年の作品で10年前のものだもの。
自分が最初に観たのは高校生を卒業する頃。
はじめて観た後に抱いた感想は「もう2度と観るか!」
その理由は後述するとして、
まずはザクッとしたストーリーを
運命を信じる男の子トム。彼は建築家を夢見ていたものの、現在はグリーティングカード会社で働いてる。
そこに社長の秘書として入ってきたサマー。彼女は運命を信じない女の子。
トムはそんなサマーに一目惚れ。
ついに運命の人に巡り合えた!と心は踊る。
エレベーターの中で、好きな音楽が一緒だと判明してますますサマーに夢中になるトム。
後日、社員が参加するカラオケパーティでお調子者の友人が「トムがサマーに惚れている」とサマーに告げる。その流れで彼氏がいるのか?とサマーに聞くと
サマーは「彼氏は居ない。運命を信じない、そして誰かのものになりたくない。自由でいたい」と運命を信じるトムにはっきりと告げるのであった。
サマーはパーティの帰り際にトムに「好きって本当?それは友人として?」と聞く。
トムは「友人として好き」と答える。
「あなたって面白い人。お友達になりましょ!」とサマーは言い残してそれぞれ家へ帰って行った。
そんなパーティの後日、勤務中にサマーから前でキスをされるトム。ここから2人は急接近。
エッチもしちゃうし、イケアで"おままごと"デートまでしちゃう。
それでもトムとサマーは恋人という関係ではない。
"カジュアルな関係でいたい"サマーはその意思は崩さない。
一言でいえばサマーとトムはセフレの関係。
普通の友達じゃない。運命の人とのそんな関係が続きトムはある日、貯めていた感情が爆発してしまう…
まずね、なによりサマー役のゾーイ・デシャネルがかわいい。
俺は男なんですけど、トムと同じような状況に立ったらたぶんヤラれます。
思わせぶりだったり、それでもつかみどころがなくてなんかヤキモキさせられてしまうような女の子です。
このストーリーの主観はトム。トム目線でストーリーは進んでいきます。はじめて観た高校生の頃、思春期の多感な時期でこの映画を観ると、トムの気持ちが痛いほどわかります。
今まで感じたことのない感情を抱く女の子に出会ったら運命だと思い込んでしまうし、
デートもするしエッチもする。でも恋人じゃない俺たちなんなんだよ!って思うでしょうね。
それで高校生の自分が抱いた「もう二度と観るか!」と思った最大の理由。
サマーは映画終盤、トムと関係が途切れて別の誰かとすぐに結婚してしまうんです。
「え?誰のものにもなりたくないんじゃなかったの?」
しかもサマーはその人と結婚した理由について運命を感じたからとトムに言い放ちます。
「え、運命信じないんじゃなかったの?」
しかも婚約をトムが知ったのはサマーに招かれたパーティ。関係が途切れていたころに、突然誘われたパーティ。それも運命の人に誘われたパーティ。
期待に胸を膨らませ、理想の結末(もちろんサマーと話が弾み、屋上でキスをして…みたいな)を想像しながら向かったパーティで、サマーには相手にされず、指にはめた指輪を見て気が付く…という最悪な展開。
おまけに最後にはトムが建築物を一望できるから…という理由で好きだった場所に指輪をはめたサマーが現れて、手をそっと重ねて去っていく。
このビッチが!と高校生の僕は思いました。
まぁ映画の最初にこのビッチめ!とは監督が言ってることなんですけど。
でまぁこの酷いストーリー。
約10年後、26歳になって機中で観た時には少し違った感想になってました。
トムって自己中心だな。
そして気が付きました。サマーのような女の子に高校生の頃出会っていたならトムと同じような結末になってただろうと。
この映画のストーリーはトム目線で展開していくわけです。だから必然的に自分がトムになった気でストーリーが進んでいきます。それが映画のいいところなんですけど。
サマーの目線でこのストーリーを観た時に、トムは自己中だなと思いました。
トムのキャラクターが悪いとかじゃなくて、トムは素直でいい青年です。でもいつだって自分のことしか考えていないのです。
トムのいう運命の人は自分で勝手に決めつけたことであって、サマーからすればそれは何の意味もないこと。すなわち最初から2人は運命の人ではないのでした。
サマー本人もトムに最初からハッキリと「愛は絵空事」宣言してます。
面白いことにこれをしれっと指摘しているのはトムの幼い妹。
年齢的にこの子にこの役をやらせるのかよ!とも思いましたが、彼女がこの点についてはキッチリアドバイスしています。
男にはわからなくても女の子にはわかるのです。
トムは運命の人とサマーを決めつけ、自分が思う理想のサマーだけを見ていました。自己中心の極みです。
対してサマーはトムそのものをよく見ています。
バーでサマーをナンパしてきた男とトムがケンカをしたとき、サマーの表情は冷めきっていました。
決してイケてる系とはいえないトムと一緒にいるサマーを、ナンパに失敗した腹いせにバカにした男。明らかにケンカに慣れていない系男子のトムなのにその男に殴りかかったのです。
トムもサマーの前では腰抜けではない男、理想のトムを演じていたのでしょう。でもサマーが望むものをなにも見えていませんでした。サマーにとってそんな姿は逆効果です。
男としては痛いほど気持ちがわかるので、このシーンはとても胸に刺さるものがありました。好きな女の子の前で腰抜けと思われたくないですよね。
そしてトムの恋が成就しなかったもうひとつ理由。それはサマーから観た時にトムがどこまでも受け身なことでしょう。
トムはサマーに一目惚れしました。なのにすべての行動はサマーのほうから。
好きな音楽が同じとわかったのはヘッドホンから音が漏れているトムにサマーから話しかけたからです。最初にキスを仕掛けたのもサマーです。
受け身なんですねトムは。
なんで受け身になるかといえば答えは単純。コワイからです。
キスをせまったら嫌われるかもしれない、話しかけたら気持ち悪がられるかもしれない。
トムが臆病なのはカラオケパーティの後、絶好のチャンスが来ているのに「友人として好き」と答え、サマーを家まで送って行ったりそういう行動が出来なかったところからも伺えます。
モテる男はきっとそこでスマートに好きって言えるし、家まで送ることができるでしょう。
臆病で受け身なトムをコントロールできていたサマー。トムに飽きるのは時間の問題だったのかもしれません。
かといって、トムをバカにすることが出来る男ってどれだけいるでしょうか。大好きな女の子が相手だとして、臆病にならない男が何人いるのか。
トムは多くの男が持っている臆病さを体現した存在に思えますね。トムのこういうところが500日のサマ―をリアルな恋愛ストーリーに仕上げているのでしょう。
ちなみにサマーが次の相手と結婚を決めた理由。相手とのストーリーは詳しく綴られてないので想像の範囲ですが、サマーにとって運命の相手だったのでしょう。恋愛観を変えることが出来る、サマーのことをきちんと見ている。
トムとの差はもしかすると、きちっと好きと言えてパーティーの後、家まで送っていける少しの勇気を持っているか持っていないかだけの違いだったのかもしれませんが。
物語の最後、サマーと別れたトムは、グリーティングカード会社をやめて建築士を目指します。そこで出会ったオータムという女性。
トムはオータムに対して受け身ではなく、トムのほうから話しかけました。サマーとの恋愛を経てトムは成長することが出来たのか、それともまた同じことを繰り返してしまうのか。夏から秋へ。500日のサマ―を終えてまた新たな1日がはじまります。
最低なストーリーですが、そんな映画のラストシーンで少し救われる気がしますね。
季節は春夏秋冬。今回は「また忘れたころにもう一度観たいな」と思いました。10年で自分自身の価値観が変わったことを認識させられた機中の時間でした。
映画自体の演出はユニークで、時系列がバラバラと散りばめられてます。1日目の出来事の後、すぐに30×日目の出来事に飛んで、そこから2×日目に戻る…みたいな。
500日という期限をタイトルで最初から告げておくことにおいて、観客が物語の進捗を認識できるのもよかったです。
突然ミュージカルテイストになったり、心情を画の明るさと音楽で見事に表現しているのは、ミュージックビデオ出身の監督だけあって流石だなぁと思います。
パーティのシーンでは画面を真ん中で2つに分け、理想と現実の映像を対比させて見せる手法も、切なさが伝わってきました。
ネタバレたくさんですが、それでも観てほしい作品。機中はもちろんDVDでも手軽に観ることが出来る作品ですので、まだ観てないかたは是非。何度も観てるよという方はこの感想との相違を楽しんでいただければ幸いです。
観る人によって大きく感じ方が変わる映画の代表格だと思いますんで。。。ね
- 2019年5月30日
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