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▼ 西方見分録2 静岡、愛知
- ジャンル:日記/一般
- (雑記)
魚は足でつれ。
シロギス釣りの格言である。
この言葉は青物釣りなどを除いて陸からのルアーフィッシング全般にも当てはまるとおもう。
陸からのルアー釣りを極めるなら足を強化しなくてはならない。
ならトコトンやってやろう。歩きながら釣りをするのだ。
冒険家の植村直己は南極横断という夢を達成すべく、その予行演習として同距離となる北海道~鹿児島をあるいた。
では私も海外に釣りの舞台を移すまえに自分の足のみでどこまでやれるのかひとつ試してみようと思った 。機械の力さえ使わない完全な独力でどこまでできるのか自分をテストしようというのだ。
また、釣り遠征の目的地を海外に移すまえにじっくり日本の海岸を見てみたい気持ちもあった。
歩きながらの釣り。
やろうと思えばだれでもできること。
だけれど非常に効率が悪いので誰もやらないこと。
誰もやらないなら実際にやってみてどんなものだか試してみよう。
自分がどこまでやれるかわかればそれは今後の遠征においてきっと役にたつだろう。
そして今回の歩き旅は始まった。
経路
熱海ー函南ー沼津ー富士ー静岡ー藤枝ー島田ー掛川ー袋井ー磐田ー浜松ー湖西ー豊橋ー田原
期間
10/17~10/24
歩行距離
約220km
釣行場所、釣果
田原市赤羽根港 シーバスばらし
10/16父島発、伊豆大島経由竹芝桟橋行きのおがさわら丸に乗船中の私は今回の旅の経路について考えていた。
ゴールは下関、到着日は12/15とは予め決めていたがそれ以外は事前に一切決めておらず、旅行中のことはその場その場で判断しようときめていたからだ。
おがさわら丸は年に数回久里浜や大島、八丈島などに寄航する便があるのだが、なんと当日の便は運の良いことに大島寄航便であった。
艦内放送で大島寄航であることを知った私は即座に大島で下船することを決めた。
大島で降りて、そこから熱海に渡れば東京、神奈川をショートカットできる。
神奈川出身の私はなるべく知り合いに会いそうな場所を通りたくなかったのだ。
神奈川には真っ当に社会人として世のため貢献している同窓生や前職の同僚がたくさんいる。
そんな彼らに遊んでばかりで落ちるところまで落ちた自分の姿は見せたくなかった。
そんなわけで、おがさわら丸には大島で別れをつげ、大島から高速船で熱海へ。
高速船内には上物釣師がたくさんいてその荷物からは強烈なコマセ臭がする。
自分のことは棚にあげて"釣りびとは迷惑な人達だなぁ"などとおもう。
ルアーをやる人と思われるグループも何組かいた。
一昔前は大島にルアーのみで渡るひとはほとんど見なかったが、これも時代の流れだろう。
熱海からはひたすら西へむかい渥美半島を目指す。
そして渥美半島からフェリーで紀伊半島に向かい紀伊半島を海岸沿いに歩いて行くことにした。
ちなみに出発時点では釣具はリールしかもっておらず、持ち物は
・衣類
・雨具
・歯ブラシ
・髭剃り
・カセットコンロ
・文庫本2冊
のみ。
歩き旅は初めての経験なので荷物は最小限にして必用なものがあれば買い足していくことにしていくことにした。
一日目は熱海の隣町、函南の道の駅でビバーク。
夜は寒いので翌日にホームセンターでアルミマットと寝袋を購入。
テントも一緒に買おうか悩んだが、これがあるとザックの重量が一気に増し、歩く意欲を削ぐことになると予想されたため今回の購入は見送った。
歩き始めて2日目にはもう足が痛くなるし、45Lのザックはとても重く感じる。
少しでもザックを軽くして歩き易くするために気休め程度だが早速余分な服と文庫本を捨てた。
一日の歩行距離は大体30kmちょっと。
上記した植村直己は一日60kmペースとのことだったので、出発前は30kmなんて余裕などと考えていたがこれはとんでもない間違えであった。
足が筋肉痛になるは足裏のマメが潰れるはで全然前に進めない。さらにはザックが重いせいか、30分も歩くと首の辺りの脊椎が痛み始める。
もうとにかく痛いところだらけ。
昔、朝から晩まで体を動かしていた時期があったので筋力、体力には自信があったのだが、これは歩き始めてすぐに過信であったことを思い知らされた。
またもうひとつの重大な問題は睡眠。
昼夜関わらず眠くなったら寝ようと考えていたのだが、静岡、愛知は昼でも夜でもどこでも必ずといってもいいほど人がいて全然寝られない。
この区間ではおそらく一日の平均睡眠時間は1~2時間くらいしかとることができなかった。
何より夜間は思いのほか冷える。露天ではとても寝られない。
静岡駅の地下通路ではホームレスと枕を並べて寝ようとしたが、その日は週末ということもあり終電の時間を過ぎても人通りが絶えない。
ショーウインドの前で踊る若い男。
その男を見つめる若年層のギャラリー。
とにかくうるさい学生の集団。
飲み会の帰りなのか、こちらもやたらと騒がしいサラリーマンの集団。
深夜の地下で様々な人達を見上げる。
彼らを見ながら昔の自分を思い出す。
私にも飲んで騒いで仕事のストレスを発散させている時期があった。
だが今は自由に生きているのでその種のストレスは全くない。
その代わりというか代償というか、とにかく今現在私は一番低いところから彼らを見上げている。
通行人の様子を窺ってみても彼らと視線が合うことは無い。
ま、生き方は人それぞれだな。
そう思って寝ようとしてみたが、やはりその日も寝つけなかった。
国道1号を西に向け歩いていると磐田で釣具チェーンのイシグロを発見した。
ここでワゴンセールで売られていた特価のルアー2個(12cmのFミノーと9cmのシンキングペンシル)と全長2.7mの振り出し式コンパクトロッドを購入。これでいつでも釣りができるようになった。
ちなみにロッドはルアー用ですらないが、スズキくらいの魚ならポイントまでルアーが届けば何とかなるだろう。
結局この区間では渥美半島の真ん中辺りにある赤羽根港でしか釣りをしなかったが何とここで開始30分ほどでシーバスがヒット。
エラアライでシンキングペンシルが飛ばさればれてしまったが、幸先の良いスタートとなった。
ちなみにここでヒットルアーのシンキングペンシルを無くしてしまったのでこのあとしばらくルアーはミノーのみとなる。
磐田から浜松には南米系と思われる人達がとても多かった。
製造業が盛んな地域なので労働力が必用なのだろう。
古めかしい商店街は日中でもシャッターが降りている店が目立つ。
逆に老人ホームやデイサービスなどの介護福祉系の施設は新しくきれいで大規模のものがたくさんあった。
この国の先行きになんとなく暗澹としたものを感じる。
渥美半島は個人的に未踏の地であったが、耕作地が広がる片田舎で歩いていて気持ちが良かった。
砂浜の海岸はサーフィンが盛んらしくサーフショップも多い。
また、釣りも盛んらしく海岸に釣人が並んでいる様子がみられた。
私も参加したいところであったが、本格的に釣りを開始するのは紀伊半島からにしようと決めていたので先を急ぐ。
渥美半島の先端から伊勢湾を挟んで対岸の三重県鳥羽まで伊勢湾フェリーが就航している。
季節などによってダイヤはちがうが毎日10往復くらいしているのでいつ到着しても次便までそれほど待つ必用はない。
人ひとりなら片道1500円と価格もリーズナブル。
船内はきれいで時間も片道2時間と短い。
9:30発の便にのり、座席に座ると直ぐに寝入ってしまい、目が覚めると鳥羽の街が見えていた。




シロギス釣りの格言である。
この言葉は青物釣りなどを除いて陸からのルアーフィッシング全般にも当てはまるとおもう。
陸からのルアー釣りを極めるなら足を強化しなくてはならない。
ならトコトンやってやろう。歩きながら釣りをするのだ。
冒険家の植村直己は南極横断という夢を達成すべく、その予行演習として同距離となる北海道~鹿児島をあるいた。
では私も海外に釣りの舞台を移すまえに自分の足のみでどこまでやれるのかひとつ試してみようと思った 。機械の力さえ使わない完全な独力でどこまでできるのか自分をテストしようというのだ。
また、釣り遠征の目的地を海外に移すまえにじっくり日本の海岸を見てみたい気持ちもあった。
歩きながらの釣り。
やろうと思えばだれでもできること。
だけれど非常に効率が悪いので誰もやらないこと。
誰もやらないなら実際にやってみてどんなものだか試してみよう。
自分がどこまでやれるかわかればそれは今後の遠征においてきっと役にたつだろう。
そして今回の歩き旅は始まった。
経路
熱海ー函南ー沼津ー富士ー静岡ー藤枝ー島田ー掛川ー袋井ー磐田ー浜松ー湖西ー豊橋ー田原
期間
10/17~10/24
歩行距離
約220km
釣行場所、釣果
田原市赤羽根港 シーバスばらし
10/16父島発、伊豆大島経由竹芝桟橋行きのおがさわら丸に乗船中の私は今回の旅の経路について考えていた。
ゴールは下関、到着日は12/15とは予め決めていたがそれ以外は事前に一切決めておらず、旅行中のことはその場その場で判断しようときめていたからだ。
おがさわら丸は年に数回久里浜や大島、八丈島などに寄航する便があるのだが、なんと当日の便は運の良いことに大島寄航便であった。
艦内放送で大島寄航であることを知った私は即座に大島で下船することを決めた。
大島で降りて、そこから熱海に渡れば東京、神奈川をショートカットできる。
神奈川出身の私はなるべく知り合いに会いそうな場所を通りたくなかったのだ。
神奈川には真っ当に社会人として世のため貢献している同窓生や前職の同僚がたくさんいる。
そんな彼らに遊んでばかりで落ちるところまで落ちた自分の姿は見せたくなかった。
そんなわけで、おがさわら丸には大島で別れをつげ、大島から高速船で熱海へ。
高速船内には上物釣師がたくさんいてその荷物からは強烈なコマセ臭がする。
自分のことは棚にあげて"釣りびとは迷惑な人達だなぁ"などとおもう。
ルアーをやる人と思われるグループも何組かいた。
一昔前は大島にルアーのみで渡るひとはほとんど見なかったが、これも時代の流れだろう。
熱海からはひたすら西へむかい渥美半島を目指す。
そして渥美半島からフェリーで紀伊半島に向かい紀伊半島を海岸沿いに歩いて行くことにした。
ちなみに出発時点では釣具はリールしかもっておらず、持ち物は
・衣類
・雨具
・歯ブラシ
・髭剃り
・カセットコンロ
・文庫本2冊
のみ。
歩き旅は初めての経験なので荷物は最小限にして必用なものがあれば買い足していくことにしていくことにした。
一日目は熱海の隣町、函南の道の駅でビバーク。
夜は寒いので翌日にホームセンターでアルミマットと寝袋を購入。
テントも一緒に買おうか悩んだが、これがあるとザックの重量が一気に増し、歩く意欲を削ぐことになると予想されたため今回の購入は見送った。
歩き始めて2日目にはもう足が痛くなるし、45Lのザックはとても重く感じる。
少しでもザックを軽くして歩き易くするために気休め程度だが早速余分な服と文庫本を捨てた。
一日の歩行距離は大体30kmちょっと。
上記した植村直己は一日60kmペースとのことだったので、出発前は30kmなんて余裕などと考えていたがこれはとんでもない間違えであった。
足が筋肉痛になるは足裏のマメが潰れるはで全然前に進めない。さらにはザックが重いせいか、30分も歩くと首の辺りの脊椎が痛み始める。
もうとにかく痛いところだらけ。
昔、朝から晩まで体を動かしていた時期があったので筋力、体力には自信があったのだが、これは歩き始めてすぐに過信であったことを思い知らされた。
またもうひとつの重大な問題は睡眠。
昼夜関わらず眠くなったら寝ようと考えていたのだが、静岡、愛知は昼でも夜でもどこでも必ずといってもいいほど人がいて全然寝られない。
この区間ではおそらく一日の平均睡眠時間は1~2時間くらいしかとることができなかった。
何より夜間は思いのほか冷える。露天ではとても寝られない。
静岡駅の地下通路ではホームレスと枕を並べて寝ようとしたが、その日は週末ということもあり終電の時間を過ぎても人通りが絶えない。
ショーウインドの前で踊る若い男。
その男を見つめる若年層のギャラリー。
とにかくうるさい学生の集団。
飲み会の帰りなのか、こちらもやたらと騒がしいサラリーマンの集団。
深夜の地下で様々な人達を見上げる。
彼らを見ながら昔の自分を思い出す。
私にも飲んで騒いで仕事のストレスを発散させている時期があった。
だが今は自由に生きているのでその種のストレスは全くない。
その代わりというか代償というか、とにかく今現在私は一番低いところから彼らを見上げている。
通行人の様子を窺ってみても彼らと視線が合うことは無い。
ま、生き方は人それぞれだな。
そう思って寝ようとしてみたが、やはりその日も寝つけなかった。
国道1号を西に向け歩いていると磐田で釣具チェーンのイシグロを発見した。
ここでワゴンセールで売られていた特価のルアー2個(12cmのFミノーと9cmのシンキングペンシル)と全長2.7mの振り出し式コンパクトロッドを購入。これでいつでも釣りができるようになった。
ちなみにロッドはルアー用ですらないが、スズキくらいの魚ならポイントまでルアーが届けば何とかなるだろう。
結局この区間では渥美半島の真ん中辺りにある赤羽根港でしか釣りをしなかったが何とここで開始30分ほどでシーバスがヒット。
エラアライでシンキングペンシルが飛ばさればれてしまったが、幸先の良いスタートとなった。
ちなみにここでヒットルアーのシンキングペンシルを無くしてしまったのでこのあとしばらくルアーはミノーのみとなる。
磐田から浜松には南米系と思われる人達がとても多かった。
製造業が盛んな地域なので労働力が必用なのだろう。
古めかしい商店街は日中でもシャッターが降りている店が目立つ。
逆に老人ホームやデイサービスなどの介護福祉系の施設は新しくきれいで大規模のものがたくさんあった。
この国の先行きになんとなく暗澹としたものを感じる。
渥美半島は個人的に未踏の地であったが、耕作地が広がる片田舎で歩いていて気持ちが良かった。
砂浜の海岸はサーフィンが盛んらしくサーフショップも多い。
また、釣りも盛んらしく海岸に釣人が並んでいる様子がみられた。
私も参加したいところであったが、本格的に釣りを開始するのは紀伊半島からにしようと決めていたので先を急ぐ。
渥美半島の先端から伊勢湾を挟んで対岸の三重県鳥羽まで伊勢湾フェリーが就航している。
季節などによってダイヤはちがうが毎日10往復くらいしているのでいつ到着しても次便までそれほど待つ必用はない。
人ひとりなら片道1500円と価格もリーズナブル。
船内はきれいで時間も片道2時間と短い。
9:30発の便にのり、座席に座ると直ぐに寝入ってしまい、目が覚めると鳥羽の街が見えていた。




- 2018年11月12日
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