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村岡昌憲
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▼ 【style】 スズキを守ろう
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スズキを守ろう
スズキという魚は釣り人にとってはとても人気のある魚だけど、漁師にとってはある程度大事な魚でこそあれど、決して価値が高い魚では無いようです。
マダイやヒラメなどのように、水産試験場で様々な研究が為されていないことがそれを証明しています。
だから、いまでにスズキの生態については分からないことも多々あります。
身近にいることもあり、獲れるときに獲る。
浜値がいい時に獲る、もしくは何も獲るものが無い時に獲るのがスズキ、というのが漁師なのでしょう。
だけど、僕らスズキ釣りの人間にとって、スズキというのは無くてはならない大切な魚です。
僕は高校2年生の夏に初めてルアーでスズキを釣りました。
小学生の頃から、ハゼやカレイや穴子といった江戸前の魚をエサ釣りで釣っていた釣り少年の僕に、ある日出会いが訪れます。
それは葛西橋右岸での出来事。
いつものように、常連のじいさんたちとたわいも無くハゼ釣りをしていたのです。
やがて夕暮れが近づき、常連さん達は次々と帰って行きます。
部活で釣り場参上が遅れ、エサも余っていたし、上げ潮もまだ続いた(ハゼ釣りは上げ潮が抜群の時合いです)ので、そのまま日が暮れてからもハゼ釣りをしていました。
そこに、1人のルアーマンが現れました。
「スズキを狙うんだ。」
挨拶のような会話を少ししてから、ルアーマンは僕の上流側にいき、ルアーを投げ始めます。
その時の僕自身は、スズキを釣るということ自体は決して珍しいことではありませんでした。
初夏から河口で網で獲れるテナガエビをちょん掛けにして、埠頭の角にフカセ仕掛けで中層に沈めると、それはもういくらでもってくらい、スズキが釣れるのです。
個人的にはクロダイやアイナメが釣りたくてやっていたのですが、うんざりするほどフッコやスズキの猛攻に遭うのが恒例でした。
食べても美味くないし・・・。
ルアーマンが魚を掛けました。
満月のようにしなるロッド、エラ洗い、なんか勢いがあって楽しそう。
そんなのを横目で見てると、70cmほどのスズキが揚がりました。
「こんな簡単に釣れるんですね!。」
明日、ルアーを持ってきてみよう。
そう思った記憶があります。
今思えば、この瞬間が自分の人生を大きく動かした瞬間でした。
ルアーを投げたことも何度か経験がありました。
中学生の頃、僕らの釣り仲間に、転校生が加わりました。
釣りトップは読んでいたし、TFC(トップフィッシングクラブ)にも当然入っていたので知識はあったけれど、西東京の石神井公園から来た彼のルアーフィッシングの話はとても新鮮でした。

当時の釣りトップ。画像はマーレインフィニトゥスフィッシングガイドさんより拝借
なんせ、江東区にはいない雷魚やバスの話。
彼の案内で石神井公園にバス釣りに行ってみることになったのです。
なけなしの小遣いで買ったクランクベイト(色はホットタイガー)
ベイトタックルなんて無いので、投げ竿で。
1投目に対岸の木の上に引っかかりました。
黄色の蛍光色のライン(そう、我らがクインター)が伸びに伸びて、枝もわっさわっさと揺れて、最後はクインターが新緑の湖上にヒラヒラと舞い落ちました。
生まれて初めて木に向かってキャストした経験でした。
何にも釣れなかったけど、ルアーに興味を持った僕は、それ以降、家の近くにあった東京サンライズでルアーを何個か買いました。
今でこそ、大手量販釣具店がプロショップ顔負けの品揃えをしているけど、当時はルアー釣り用品はプロショップにしかいなかったのです。
その一つがレッドフィンだったように思います。

画像は、bugscpe dirlyさんより拝借
そして、次の日の夕方、サビサビのフックでボディまで茶色になったレッドフィンを僕はキャストします。
河口から吹く南風のせいで、レッドフィンは全く飛びません。
だけど、ものの数投だった記憶があります。
ゴン!
そこから夢中でファイトすること、1分ほど。
橋の真下にあるサンドバー(懐かしい!)にずり上がったスズキは75cmほどでした。
そこから僕のスズキ釣りは今に至るまでの物語になります。
釣った魚は2万を超えると思いますし、大型も2尾のメーターオーバーを含め、たくさん釣ることができました。
プロアングラーとしての活動も多くの人にご支持頂いて、全国各地でスズキ釣りをさせて頂く嬉しい環境にあります。
そんな今に至る過程で、確信になっていった考え方があります。
それは、僕らのスズキを守っていくことがとても重要だという考え方です。
実際の話として、釣り人が釣ったスズキを生かそうが殺そうが、資源としてはそんなに大きな影響がありません。
漁師が獲らないことによるスズキの増え方(皮肉にも原発事故の汚染エリアはたった2年でスズキだらけになりました。)に比べれば、本当に影響力は低いのです。
だけど、釣り人はスズキという資源を守っていかなくてはいけないという確信があります。
それはなぜか。
それは、スズキという資源を守るという考えでは無く、
・ルアーに反応するスズキ
・僕らの目の前に来る(沖では無く、シャローや川が好きな)スズキ
上記の遺伝子というか、性質を持つスズキを守っていかなくては、スズキはいずれ釣れなくなっていくという考えです。
僕がルアーのスズキ釣りを始めた頃、房総や伊豆半島は大型スズキの宝庫でした。
狩野川なんかでは、冬になるとメーターオーバーがかなり釣れましたが、今では見る影もありません。
同じように、釣り場や釣り方などが開拓され、スズキが釣れると有名になるフィールドで長続きするところはありません。
みんな釣って殺してしまうからです。
水産業としてのスズキ、釣り人が釣ることのできるスズキ。
この2つを分けて考えることが重要では無いかと思います。
釣り人が釣ることのできるスズキを殺していけば、いずれはそのポイントから釣り人が釣ることができるスズキがいなくなる。(漁師が獲るスズキはそんなに減りません)
僕がスズキ釣りを始めて23年(平成25年現在)。
昔はアベレージが80を軽く超えていたとか、毎年何本かメーターオーバーが出ていたとか、過去の話になってしまったケースは全国に枚挙がありません。
そんな例をたくさん見てきました。
守るという考え方
スズキを守るにはリリースしかありません。
僕らは釣り人である以上、スズキを釣ることが大好きなわけです。
数も型も望むだけ釣りたいものでしょう。
それにブレーキを掛ける必要は無いと思います。
スズキを釣ることに罪悪感を感じる必要はありません。
だけど、スズキを守るために、
1.釣ったら、必要な分だけをキープして、残りは逃がす。
2.必要な分が無い時は、全てを逃がす。
この考えを持つことがとても重要では無いかと思います。
リリースのやり方は、後にリリーススタイルで詳しく述べます。
リリースについてはJGFAがタグ&リリースという活動をしています。
釣りの腕を競う意味での、ラインクラス毎の記録魚の審査・認定などがJGFAの活動意義ですが、それらの魚の資源を守る活動にも積極的なところです。
現在も多くの会員が高い意識で活動しています。
ご興味ある方は個人会員として参加されてみると面白いかもしれません。

川のスズキは特に強い意識で守る。
川に入るスズキは毎年海に出たあとも同じ川に戻ります。
しかも同じポイントに戻る確率がかなり高い。
それらの事実もJGFAの活動によって明らかになってきています。
大分県では、清末さんや平松さんを初めとするレジェンドによって、多くのリリース&再捕記録があります。
が、そのデータを見ながら、もしその魚をリリースせずに、殺していたら、、、と考えてみるとぞっとするものがあります。
川のスズキは90%以上がメスです。
80cmを超えると100%近い確率でメスです。
そして、海にいるメスより大型で、より多くの卵を産みます。
川のメスを殺せば殺すほど、その川の資源が減ります。
再捕記録が多いということは、個体数が少ないという意味を表しています。
100匹いて、その1匹を釣ってタグ&リリースして、次にその1匹を釣るチャンスは1/100。
1匹いて、その1匹を釣って、タグ&リリースして、次にその1匹を釣るチャンスは100%
高い再捕率というのは、資源量としては危機と言えるでしょう。
また後日に、自分がそのポイントで釣るためにも、リリースをするという考え方をぜひ持つようにして下さい。
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- 2013年7月8日
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