【続・めぐりあい】なんにしろ、スイッチは突然に

ぶっちゃけ、釣りに行く気は失せていた。

「失せた」というと言葉は悪いが、前話の秋田からその後の新潟へと話を戻せば、帰路で2ストップしてしまった上に高速を降りてからも渋滞にハマり、帰宅後に道具の片づけも出来ていなかった。

その翌日の夜だ。

土曜ではあったが、昼間片付けに費やす時間も取れず、夜は夜でこんな。

なんにしろ、出張先ではシーバスモードになってはいたが、ホーム三浦半島ではまだ成りきれず。

「とりあえず、片付け諸々するか

」

そんな中

「そーいや、買ったはいいが使ってねぇぞ」

ベストの肩ベルトの長さを固定する為、袋に入ったまま新潟まで持っていったものの、開封せずに戻ってきていた。

ただ、違う用途も頭に浮かんでいたり

むしろ、そっちを先に試してくなった。

譲って頂いた故に長過ぎる肩ベルトの長さ調整。

丈はどうにかなったが、ベルトが異常に長いまま履いていたLLのソックスウェーダーを再生（笑）

こんなことをしていたら、具合がどうなのか確認の意味でも履きたくなった。

「よし、釣りに行こう！」

不意なことから突然スイッチオン。

いざそうなると空のままだったスプールにラインさえ巻いた（笑笑）

ストッキングウェーダーを履くとなれば、行先は小磯。ぶっちゃけ、今やるべき釣りでもなかったのだが。しかし、南下系プリのゲームが始まる前にヒラはヒラで釣れていたので、多少『フィネスヒラ』には気がいっていたり。

とは言え、ヒラという感じでもなかったこともあり、思い立ったようにポイント通称《素通り》へ。

確かに潮は殆ど動かない夜ではあったが、潮位変動が大きい時よりも魚さえ入っていれば、その分シャローには留まり易いはず。この場を狙うには上げ止まりの潮位も丁度良い上に、現場についてみれば予報以上に多少吹いていた北風に背を向けられる。

開始暫くは反応なく、一旦磯の表面へ。

これまた予想以上の波が入り、フィネスではやり難さもあり数投で元のポジションに戻った。

あと30分もすれば上げ止まりではあったが、潮位的にはベスト。早速出たバイトは突然でもなく、いつも通りのタイミング！

が、掛けれず。

それでも後が続く。

ゴクッ
（ベイトフィネスだと、バイトのイメージはこうなるw）

ファーストランが止まらず、針掛かりが悪かったようでフックが伸びて戻って来た（泣）

魚さえ入っていれば群れていることも多い場の為、あとは獲り直すのみ