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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

春が来ない川の怒り

この日本は四季がある、長い冬は終わりやがて春となる。

渓流の釣りを愛好する者には、待ち遠しい季節。

各地で始まる、渓流釣りの解禁である。

それは、日本の内水面の釣りにおいて初夏の鮎釣りと肩を並べる、大きな節目、春の風物詩。

渓流釣師は解禁と共に春が来て、禁漁と共に晩夏を終え秋を向かえる。ところが、東日本大震災、福島第一原発の事故から、春が来ない川がある。

昨年、2012年の春、福島、宮城、栃木などの県域で、解禁の見送り、延期が相次いだ、そしてこの春もまだ、慣れ親しむホームの川で釣りをする事、その当たり前の権利を奪われた、渓流釣師達が大勢いる。

海の釣りしかしない人にも、影響の少ない関西、四国、九州や沖縄に住む人にも、この事実を知ってほしい。

原因は放射性物質の拡散、耳にタコが出来るほど聞いた「セシウム」その、淡水魚への影響、安全性の問題である。

僕は、今まで一切、震災に関する記事を書いてこなかった。
言い訳をお許し頂くとして、理由は、多くの人命に関わる惨事、国難の事態に、釣りどころの話ではないからだ。

あの日、多くの人命や財産、なんの罪もない街の人々の幸せな暮らしは、一瞬にして、あの黒い水の塊、悪魔の爪により、掻き毟り取られ、荒野と瓦礫の山にすり替えられてしまった。

そして、原発の事故。

その部分に、僕の様な人間、つまり一般の釣師がどうこう言う部分では無いと考えて、今日まで発言を自粛してきた。

それでも、春が来ない苛立ちと怒りは徐々に熱を帯びるばかり。

何を今更と思われるかもしれないけど、偉そうに、お前は何様だ?と言われる覚悟は僕には出来ている。

確かに僕は金や時間を使って助けてあげる事は出来ない。
僕も明日の飯を食うために必死に生きてるつもりである。

ただ、無関心ではない、忘れちゃいない。

この国への祈りや想いは大切なものだと思っている。

あの日、自粛、自粛と唱えた釣り人よ、俺には関係無いと吐き捨てた、無責任な釣り人達よ。

今でも自粛しているのか?今でも関係ないのか?と問いたい。

僕らは、出来る事を出来るだけするしか無い。

未来が萎縮してしまわない様に、歯を食い縛って、生きるしか無い。

世の中の釣り人さんよ、何時の間に、復興は終了したのか?

北日本は、未だに被災中なんだ。

紀伊半島や北部九州を襲った豪雨、一夜にして家屋を流された人々。
どれも、忘れちゃいない。

海は平和かもしれない、影響が何も無い地域は何も無いかもしれない。


でも、忘れないで欲しい、復興はしても、風化させちゃいけない。


地元の川で春を迎える事の出来ない、北日本の多くの釣り仲間へ。

一日でも早く、春が訪れますように。

遠く九州から祈っています。

そして最後にこのログを今回、最も伝えたい方々。

逃げた鮭を釣ったり、禁漁地域で釣りをする者へ。

もう一度、考えなおして下さい。

貴方の心に神はいますか?良心はありますか?

僕は貴方の姿を見たわけではありません。

でも、釣人は、その釣りたいという欲は、そんな一面を持っています。

だから、何時までも何も変わらない。

ささやかながら、この思いを貴方の胸に届けます。

お願い致します。




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