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Harmonix Staccato82 LSS-HXを舐め回す

  • ジャンル:釣り具インプレ
  • (道具)





ハーモニクス82、購入から数ヶ月経過。しばらく使い込んでみたので、ここらでその感想をば。

 



 
 

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以下、インプレ。



 
 







・使用環境

 
ロッド : Harmonix Staccato 82 LSS-HX
リール : '15 TWINPOWER C3000HG
ライン : PowerGame #0.8
リーダー : morethan LEADER X'treme "F" 16lb.
ルアー :4~24gのプラグ、ジグヘッド、メタルジグ、餌木

主な使用場所:港湾部、小・中規模河川、干潟
 

※すべてオカッパリでの使用









・重量
 

まず手にして最初に感じるのは、レングスの割にずっしりとしたその重量(カタログ値178g)。


グリップエンドにFuji製バランサーが2枚。


 
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試しに1枚(3/8oz)抜いてみたが、元々この竿自体、バット〜グリップ部にマスが集中しているので、特に大きな差は感じられなかった。

メーカーに意図を確認してみたところ、「使うリールの重さによって使い分けてください」、、、とのこと。


また、全ガイドにトルザイトリングが搭載されており、これが重心をバット寄りにさせる要因の一つになっている。

この作用により、振り抜けの軽さや、後述するティップの柔らかさを補う「ハリ」を助長しているように思える。


以前使っていたFoojin'X 87LXがカタログ値で121gだったのに対し、2ozも重くなっているのにも関わらず、そこまでの違いを感じさせないのは、やはりバット~グリップ部にマスが集中していることによる錯覚だと思う。





・レングス

 

8.2フィート。自分のように小・中場所をメインにしつつも、たまにオープンウォーターでやるにはちょうど良い長さ。
 

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特徴的なグリップ部は、リールフットから下が34cm。


 
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変則2ピースのおかげで、仕舞寸法(161cm)が長く、持ち運びに若干難あり。





・テーパー

 

ファストテーパー。しかし、極端に柔らかいティップに対し、ベリーもそれなりに柔らかいことから、負荷を掛けた時の支点の移行が早い。

余談だが、クソ重たいビニール袋を引っ掛けた時、グリップ部までベンドしてたw






・キャスト

 

カタログスペック上、適合ルアーウェイトはMAX21gだが、垂らしを長めにしてベリー~バットに乗せて投げれば、1ozくらいまでは投げられそう。

このメーカーの場合、カタログ値は「ストレス無く投げることが出来るウェイトの目安」と捉えて問題ないように思える。

どの竿にも言えることとして、同じウェイトのルアーでも、メタルジグやバイブレーションのように体積が小さく、スウィング時の空気抵抗が少ないものと、ファットなミノーのようにスウィング時の空気抵抗が大きいものとでは、キャストフィールに大きな違いが表れるが、この竿はその違いが特に顕著。






・飛距離

 

あくまで87LXとの比較になるが、反発力が強い竿ではないので、弾き出すイメージで投げるとあまり飛ばない。

どちらかと言えば、鞭をしならせて打ち付けるイメージに近い。

そもそも、飛距離が必要な場所で使うような竿じゃない。






・操作性

 

ティップの性格から、ある程度重量があるルアーや、引き抵抗が大きいルアーをキビキビ動かすのには不向きな面があるが、引き抵抗が少ないペンシルやジグヘッド、小型バイブレーションの操作感はすこぶる良い感じ。

ミノーのジャークなんかは、パシパシとビンタを張って飛ばすような感じではなく、ティップで振り向かせてベリーで飛ばすイメージ。


直接的な操作性とは意味合いが異なるが、バランスから来る「疲れにくさ」も挙げておく。








・「全部のせティップ」

 

この竿最大のウリ。感覚的にはグラスロッドのそれに近い。

その名の通り、「魚が触れてから先」で絶大な効果を発揮する。ヒット直後のエラ洗いが少なく、無駄に暴れさせない為、結果バラしにくい。

ラインとティップの境界が曖昧に感じる程に、とにかく柔らかい。

喰い込みの良さの代償として根掛かり易いかも。







・感度

 

昨今のビンビンなロッドと比べると、はっきり言って、お世辞にも感度が良いとは言えない。

このクラスの竿には飾りとしか思えない補助グリップが付いてる時点で、感度とか求めちゃいけないw

一方で、感度を犠牲にしても余りある程に、ティップの恩恵により「拾える」バイトが多いのも事実である。









・パワー
 

大きな魚をたくさん掛けたわけじゃないし、確証めいたものではないんだけど、意外と魚が浮くのが早い。的確に相手の体力を奪っていくような感じがする。
 

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全体的にライトな味付けではあるが、高弾性特有の嫌なカリカリした感じがあんまりしないので、曲げ込んでいっても安心感がある。

全体的によく曲がり、魚に対し適度な負荷を掛け続けられるので、ドラグを強めに設定出来る。

潜在的なパワーは想像以上のものがありそう。ただし、当然のことながら大型の魚をストラクチャーから引き剝がすような瞬間的なパワーはない。



 

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曲がるが故の弊害なのかもしれないが、ガイドスレッドにクラックが入り易い?










・まとめ
 

「やれば出来ないこともないコト」を列挙すればキリがないが、そんなのはどんな竿にでも言えること。

逆に向いているコトを挙げるならば一点、「巻きの釣り」だと思う。



シーバス釣りにおいて、「巻きの釣り」というのは基本中の基本だけど、ソコに重きを置いている竿って実は少ないんじゃないかと思う、うわべだけなのは別として。

魚が「触れるまで」と「触れてから」のどちらを重要視しているか、、、圧倒的に市場に多いのは前者で、消費者が求めているのも前者だと思う。でもそれって結果的に魚を遠ざけている気がしてならない。

飛距離と感度を欲しがるが故に、不必要な程のパワーとハリを与えた結果、相反する「魚が触れてから先」で起こる弊害を、魚を浮かす為のパワーだと誤魔化しているシーバスロッドが多いんじゃ?

掛けるまでのプロセスに優位性があるのは認めるが、掛けた後は魚が暴れる要素でしかないよねw

これまで筆者が使ってきた竿の多くがそんな感じだったせいか、この竿を使い出してからバラシが減ったことが最大の収穫だと思う。

魚が「触れるまで」と「触れてから」、そのバランスを考えた時、ある意味で中途半端なこの竿は、絶妙な立ち位置なのかも知れない。



 

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小型、軽量ルアーに特化しており、止水域や流れが緩い場所で、セイゴ〜フッコサイズをメインに釣るのに適している。

地元の小場所をテンポよく、かつ大事に拾っていく釣りにはもってこいだが、出張遠征等で使用するには持ち運びのしづらさも含めて不向きである。

しかし、その逆として、「ナンデモタックル」として見た場合、未知の場所で手堅く魚信を味わおうと思えば、絶妙な力加減を持っている。

 



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ハーモニクス82。不意の大物に備えつつ、手近な魚と遊ぶ竿として、魚種を問わず1本でアレコレ遊ぶ竿として、また、自分の竿が激しく曲がる様を眺めるのが好きな人にとっては、コイツは非常にオススメですぞ♨



 

 













 

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