リールシート剛性と反響感度

8325#1を使ったチタンティップ竿



にはリールシート内部にカーボンパイプを入れてハンドル剛性を高めてみた



アーバーにはカーボンロービングを瞬間接着剤で固めたものをカーボンパイプの両端に設置して空洞を確保した。

これにIPSリールシートを被せて固定したのだが、ハイブリットアーバーに直にIPSリールシートを被せたものよりかなり響く。
というか、ハイブリットアーバーに直にIPSを接着した竿はあまり響かなかった。最終的に塩ビ?か何かそれほど固くないリールシートを直に接着すると反響させるのはなかなか難しいのかも。
カーボンパイプを使うと+5グラムは重くなるけど、響きは段違い。

あとはブランクスの薄さも反響には影響が大きいと感じる。
マグナムクラフト・ライトゲームスペシャル5919(今はないのかな?)で作ったチタンティップよりも8325#1で作ったチタンティップのほうがブランクス自体の響きが違う。

それからアーバーであるが、今回はカーボンロービングを瞬間接着剤で固めたもので作成した。利点は内外径の調節に削る作業がいらないのでカーボンの粉を吸わずに済むこと。そして、そこそこ固いこと。時間に余裕があればロービングをエポキシ接着剤で固めたほうが耐久性は出ると思う。ただ固まるまでテンションかけ続けるのが大変。5分硬化タイプなら瞬間接着剤と引っ張ってる時間はあまり変わらないかな?
カーボンの粉は吸わなくて済むが、瞬間接着剤で固まったロービングの繊維が細かいトゲのように固まり石綿みたいになるので、それを吸い込むと粉より体に悪そうなので注意が必用だ。カーボンテープならトゲのような繊維は出ないかも。しかし、性能面でタコ糸を固めたものとロービングを固めたものに大差はないと思う。「カーボン」ってだけで高感度そうな気分がするだけで。
アーバーについて、バスプロの今江克隆選手がテムジンを作る際、アーバー各種を各プロに試させた結果、コルクアーバーのものが最も感度が良い、という評価となったので初代テムジンにはコルクアーバーが採用されているという話を何かで読んだ記憶がある。ブランクスとの相性もあるが

空気を含んだ軽くて固い素材

がアーバーには最適なのではないかと思う。エポキシで固めた集積コルクも空気は含んでると思う。硬度はエポキシの銘柄に依存するがカチカチにすれば結構な感度を得られるのでは。
最終、リールシートにはEVAなりコルクなりのグリップが着くのでブランクス自体からの振動は柔らかいそれらで減衰されてしまうのだが…ブランクスに磯竿みたいにプレートシートをくくりつけた竿が実際は感度が得られると思う。シマノのロッドみたいにエンド側を一体形成で太くしてプレートシートを付ければ感度は最高と思うけど、見た目がアレで釣人が釣れないか。





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