エギ竿

釣具、特に竿とリールは軽い方が良い。
無理な軽量化は著しい耐久性の低下を云々……という点は、こと自作品においては無視することが可能である。
使うのも自分、折るのも自分、直すのも自分だから。

前置きが長くなったが、自作エギング竿である。




ブランクスはマグナムクラフト社サクラマススペシャル8325を使用。
このブランクス、無負荷状態ではかなりの張りであり、ティップを天井に押し当てて曲げる、お部屋性能実験では硬い。
しかし、3.5寸のエギ(アオリーQ19グラム程度)をセッティングすると、ブランクスはしなり始める。

マグナムクラフト社のブランクスは、高弾性カーボンの使用が売りである。
今回使用したブランクスは35トンと40トンカーボンのコンポジットとのことである。
高弾性カーボンを使用しているが、製法自体は低レジン製法等ではない従来のもののため、上記の様な張りを感じるが、実際は柔らかいという特性を有するのではないかと推測される。
私のエギングのほとんどが、日本海の秋イカのみであるから、あまりに硬い竿は必要ない。しかし、シャープで軽い竿が理想である。
なので、このブランクスは理想的であるといえる。



リールシートはVSS16をアップロックで使用。
先に述べた軽量化を追求するなら、チタン竿と同じipsシート、もしくはskシートを選択すべきなのだが、繊細に細く握り込みたいという理由でVSSシートを採用。アップロックなのは、エギをしゃくる際にフロントグリップを握るため。
なお8325に付属のハンドルパイプの外径が13.5ミリ、VSS16リールシートの内径が13ミリであるから、リールシートの内径を削らないと接続は不可である。
ガイドは富士社のエギング用KRコンセプト(11ガイドのものチタンsic)を使用。
 

富士社のカタログの8フィートエギングロッドの設定通りにセッティング。
カタログ通りにセッティングして、軽く曲げてみて特に不具合もなかったため、そのままの設定で組み上げた。

今回はガイドセットを使用したが、ティップ部の設定がKガイドの4.0である。
これまで使用していた市販品エギングロッドはLDBガイドだったのだが、小口径Kガイドと高弾性ブランクスと相まって、ガイド数は#1に10個と多いのだが、かなりのシャープ感。
ちなみに、LDBガイドがセットされた竿はもっちりとした粘りのある感じ、少しダルな感覚を覚える。

今回のエギ竿では使用ラインはPE0.6(4ブレイド)+リーダー1.5~2.5をSFノットで結束し使用することを想定。
トップガイドのみトルザイトリングの3.5を使用した。トップガイドのパイプ径が1.2ミリまでしかなく、8325のトップ径も1.2ミリであったため、ティップ部を削り込み装着した。
エポシキコートしたとはいうものの強度低下は免れないが、折れたって構わないのだ。それよりも軽量化による究極の運動性能を求めている。

エンド側のグリップは調整中である。
バランサーとしてゴムキャップを付けるか否か、実際に使用し検討する。軽量化至上主義なので、極力バランサーは採用したくはない。

当該エギ竿、未だ未使用、近日シェイクダウン予定。

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