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連続しない小説~moment~



どうも春というのは、ザワザワして仕方がない。
急速な変化が要求され、活動を始める季節でもある。
これは地球の法則であり、生き物がソレに抗うことは無い。

特に植物は定位することで、その思想に寄り添い、性質は顕著に現れる。
風、雨、あるいは動物や昆虫によって勢力を拡大していく。

にわとりたまごの話しになってしまうが、動物や植物が互いに活用しあっていることを考えると、地球の生き物の進化は奇跡的である。

高名な学者が書いたモノの本によると、宇宙空間に生物が生まれ、現状の地球上に存在する生物のように進化する確立を例えるならば、プールの水に水流を発生させ、時計の部品を落とす。
そして、その水流のみで時計を組み上げ完成させる。
そのくらい奇跡的な事だという。
あくまで、地球で進化した人間の言うことだが。
確実に言えることは、私の釣果の確立より少しだけ低い。


春がザワザワすると言えば
鼻の具合が悪くなる2月中旬がソレの合図ではあるのだが、何年か前より坑う事を止める事にした。
素直に受け入れる事で症状は軽くなり、それなりに凌いでいる。

地球のプログラミングされた流れに身を任せる事は大事だ。
このまま行けば、次のステップで新たな進化を獲得し、花粉から脱却出来るかもしれない。
逆らっては駄目なのだ。


水の中も例外なく「次」が要求され、太古の昔よりのルーティンが確実に行われる。

雪が溶け、渓魚といわれる魚達も動き始める。

渓流と言うと、我々釣り人にとっては良く口にし、イメージする映像は大体お決まりなのだが、釣りをしない人々にとっては一般的ではなく、渓流という単語は一生の内に何回発音するのだろうか。


渓魚といえば、ポピュラーなのはアマゴという魚。

このアマゴという魚は、何割かが海に下りマスになるそうだ。
このような衝撃的な話を知ったのは、まだおぼこい小学生の時だっただろうか。

若い頃、居酒屋のオヤジから聞いた話しなのたが、独身の男を男ヤモメと言う言葉がある。
諸説あるのだが、マスになるのは卵を抱るメスで、山に残っているのはオスという事から来ているらしいのだが、男アマゴでは無いところを見ると、酒匂川より上の地方で出来た言葉である可能性高い。

今になって思い起こしてみると、そのオヤジは今の私より若かった。
あくまで、年齢的にだが。

アマゴとヤマメの違いは、朱点の有無で判別する事は有名だが、進化の過程で獲得した今を残すために、お互いが判別出来るようにしたとしか思えてならない。
ここに、魚は色を識別できる確固たる証明を感じさせる。
寿命は、3~4年というが、同族の中には一年で一生を完結する鮎や、500年以上生きたサメなど、その時間軸は様々。
四天王と下天にいる人間の寿命の様でもある。

人間50年~「敦盛」や、「邯鄲の夢枕」が頭をよぎる。
人生50年ではなく、人間50年という所が味噌であり、府に落とす所なのだろう。


だからこそ、と言っては何だが
たかだか50年程しか生きていない事を踏まえても、少しばかりの人間としての成長、それを進化?いや、進歩といったほうが適切なのか、経験を一枚一枚それなりに重ねて、些少ながら厚みは出ている気はする。

のはずなのだが、童心を抱えて道具一式を車に積み込み、むしろ若干の先祖帰りを繰り返し、全く進歩の無い釣行を重ねる。
呆れた顔で見送る女房を尻目に、一瞬の悦びを得ようと、今日も水辺へ向かうのである。



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