検証⑨ゴリラタックルにフィネスルアーはイケるのか?

  • ジャンル:釣行記
検証大好きマンです。メンタル弱めなので、「そりゃないわぁ〜」という意見をお持ちの方も、温かい心でお読みください。

どうしてもやりたかったことがあります。
「強気青物タックルで10cmくらいの小さいルアーを投げて、スモールベイト食いのフィッシュイーターを釣る」
もちろんライト寄りのタックルをもうワンタックル持ち込めば済む話ですが、財務大臣の許可が下りない…笑
それに「釣り場にワンタックル」に謎のカッコよさを感じます…
それにベイトのサイズとフィッシュイーターのサイズは必ずしも比例しないと思っています。
もしライトタックルに怪物がかかったら…
もしフィネスルアーにアタる状況でフィネスルアーで食わせ、ゴリラタックルで勝負できたら…

今回の検証は、魔改造ジグキャスター106H+フィネスルアーで釣れるのか?です。

まず前提として、僕の考えは、「タックルの太さは魚都合の釣果に関係ない(リーダーを除く)」です。
タックルが太いと繊細な操作が難しくなる(「できない」ではないです。「難しくなる」です。)ので、人間都合の釣果には関係あると思います。これは詳しくは過去の検証記事に書いてあります。
あと、「魔改造ジグキャスター」とは、ダイワのジグキャスター106Hに、「折れたバットやスコップを再生できるなんとかテープ」を、シマノのスパイラルXのように巻き付け、強度アップを施した、アホみたいな竿です笑笑
60°角度で7kgのボーリング玉、持ち上がります。

今回の釣行は秋の磯、爆風の風裏避難釣行です。
しかも新規開拓ポイントなので、何もかもがわからない…笑
駐車場探しと入磯ルート探しから始める始末…
釣り座に立ったのは9時…マズメのマの字もなく望み薄…
…と、まさかの鳥山大発生中笑
追われてるベイトを目視すると7〜10cmほどのキビナゴのような…
そんなベイトに合わせたフィネスルアーを投げるためのライトタックルは持ってきてない笑
このゴリラタックルでやるしかない。
そう、まさにこんな状況をなんとかするために、今までああでもないこうでもないと、やってきたんです。

タックルデータ
ロッド 魔改造ジグキャスター106H(強気)
リール BG5000H(強気)
ライン PE4号(強気)
リーダー ナイロン50lb(強気)
フック 青物用のプラグやジグ用のゴツイシングルフックのみ(強気)

この強気タックルで投げる弱気ルアーはヘビーショット105(30g)です。モンスターショットより弱々しく動いて、スローに巻けてよく飛ぶシンペンです。
これを使えば食わせられるのではないか?

でもどう考えてもタックルバランス的に問題がある。

まずリーダーが太すぎではないか?
はい。太すぎです。ただ、その太さを逆利用して、さらに弱々しくスローに誘うことができるのではないか?
ただ、以前100lbとか80lbとかを使ったら、動きもクソもなくなったのを覚えています。
ヘビーショット105なら50lbリーダーが本当に限界ギリギリでアクションを生かせる太さのような気がします。なのでリーダー問題はクリアー!!(クリアしてないと思いますが、クリアしたことにします笑)

次に、フックをどうするか?
細身のシンペンなので、青物フックを使うと、トレブルはフックが重すぎてお話しになりません。僕はシングルフックオンリーアングラーなのですが、いくらシングルフックとはいえ、いや、シングルフックだからこそ、同じサイズ感のフックだとトレブルよりゲイプが広いため、ボディにフックが絡みまくります。というか、前後のフックアイに付けたフック同士でも絡みまくります。
…どうしよう泣
そこで、ジャンプライズ井上さんがやっていた、「キハダ狙いイワシボール攻略のためのシンペン使用でのラインアイ部アシストフック1本仕様」を思い出しました。
フックアイにはフックは付けず、ラインアイのみにジギングのようにアシストフックを付ける方法です。
この方法なら、上記のようなトラブルを回避しつつ、小さいルアーにも大型のフックを搭載してルアーの性能をそこまで損なわず釣ることができるのではないか?
ただ、不安要素もあります。
井上さんはもうワイサイズ大きいシンペンでやっていたので、ヘビーショットに使えるのか?

やってみました。

使えました。

釣れました。

45cmくらいの小ぶりなイナダですが、ちゃんと青物です。フッキングは上顎に決まっていて、完璧でした。フックに合ったライン、ラインに合ったロッド、ロッドに合ったリールとドラグ値というようにタックルを設計していけばいいのだと思いました。
以前、ジャンプライズの井上さんが「フック強度によってドラグを決める」というようなことを話していました。
タックルを設計するとき、まずフックを決め、そこから逆算して考える。
極論、フックとラインがあれば釣りはできる。
より重要なのはフック。
ただ、今回のセッティングはミノーには使えません。リップが邪魔になってしまうからです。
ミノーでもこのような「ゴリラタックル+フィネスルアー」のセッティングができるように、これからいろいろ検証し、やってみたいと思います。
あと、フックは魚を掛ける以外にも、ルアーのバランサーとしての役割もあるので、ルアーによっては、フックアイにオモリを付ける等の工夫が必要かもしれません。
今回は井上さんのアイディアにだいぶ助けられました。

…というようなことをいっっっろいろ考えて試した末に獲った1匹。
嬉しかったああああああ…

今回の検証結果
「ゴリラタックル+フィネスルアーでマイクロベイト食いを釣る」ためには、「シンペン+ラインアイにシングルアシスト1本セッティング」が有効。



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