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検証①スペーサーシステム

  • ジャンル:釣行記
初投稿です。完全主観です。備忘録を兼ねてます。

僕はルアーフィッシングを初めて5年になります。
それまで堤防からのサビキ釣りとか、ファミリーフィッシングは大好きでした。
友達の弟が凄い釣り師で、その人がサーフからデッカいヒラメを釣った写真を見せてくれたのがきっかけ。
それからしばらく師事しました。「サーフヒラメやりたいならまずはシーバスでルアーのイロハを覚えるといいよ!」と言われ、初めてのルアーフィッシングはまさかのナイトウェーディングでした。足がすくんだのを覚えてます。
それから3回目の釣行で、2月でしたが、75cmのシーバスに出会いました。ほぼ師匠の言った通りにやったら釣れました。自分でもびっくりするくらい心臓バクバクでした。僕の大好きな赤塚健一さんが、「中毒に近い」と表現してますが、今になって思うと、このときのこれが「発症」だったと思います。

さて、前置きは長くなりましたが、ルアーのイロハをあらかた身に付けた4年前。
師匠は基礎の基礎だけ教え、「あとは自分でやってみて」っていうタイプでした。僕も自分でやってみるタイプですので、すごく僕に合った教え方でした。ありがたい。
ふと、衝撃的なネットの記事を見ました。

https://tsurihack.com/4348

PE0.6号でブリ??そんなバカな!!!!!?と思いました。
PE0.6ーPE2.5 20mーナイロン30lb 2ヒロ
というシステムです。細糸の恩恵は飛距離、弱点は強度というのが一般論ですよね。
ただ、個人的には、スピニングで細糸だと飛距離出しづらいと思っています。僕は結構柔らかい繊細な指をしているので、細糸だとキャスト時痛くて、しっかり振り切れません。
これは後でわかることですが、キャスト時指が痛くなく、しっかり振り切れることもスペーサーの恩恵でした。

今回の検証は
①スペーサーシステムの恩恵を調べる。
②スペーサーシステムなら細糸でも大物に対応できるのではないか。
の2点です。


…となってくるとまず細糸で心配な強度。
釣り中一番糸への負荷が掛かる瞬間はいつか?

恐らくキャストの瞬間とランディングの瞬間かな、と。先ほど書いたシステムだと、その2つの瞬間にはPE2.5を中心とした強度となるシステム。なるほど、と思いました。
ファイトはドラグワークでいなしながら行う。確かにこれなら細糸でもいける!と思いました。ファイトがいけさえすれば飛距離の恩恵(何より飛ぶと快感笑)を存分に味わえるだろう。

早速釣行へ。6月のデイウェーディングシーバスです。
そのシステムでブリならシーバスにはこのくらいかな?とPE0.4ーPE1.5 15mーナイロン16lb 半ヒロのシステムで臨みました。0.4の引張強度は、確か3.5kg前後の物でした。なら1.0kgくらいのドラグ設定でいけるだろう、と。
※このときはまだ「リールによってはドラグ初動時高負荷が掛かること」「ドラグ放出時のスプール内の糸擦れによる強度低下」を理解していません。

結果は60cmくらいのデッカいマゴチと60cmくらいの本命でした。
キャスト時スペーサーのPE1.5が抜けた瞬間、「あれ?糸消えた???」と思うくらい音が静かになり、音からも遥か彼方の着水点からも飛距離が段違いなのは明らかでした。
感覚的には
しゅん!しゅるるるるるるるふぁーーあれ?糸消えた?ちゃんとあるわwーーーー………………………………あれ?まだ出てる…………ちゃぽん
若干の追い風とはいえ、12cmのFミノーが着水点見失うくらい遠くへ飛んで行きました。

弱点を理解すればメリットしか感じなかったので、スペーサーシステムはずっと採用し続けてます。本線を0.5にしたり0.6、0.3といろいろ検証しましたが、0.6が強度的にも飛距離的にもバランスが良いという結論になり、そこからはランカー狙いだろうがイナダ狙いだろうが全部0.6+1.5〜2.0のスペーサーシステムでやり通してきました。
強度不足でのラインブレイクは1度もありません。
オープンエリアでドラグ緩めの釣りなのでそりゃあそうですが…笑
ただ、0.6ならドラグ2kgまでなら普通にかけます。このシステムで10kgぐらいはありそうなエイのスレがかりも、時間は15〜20分かかりましたが、上げました。

釣行を重ねるうちに、スペーサーシステムのもうひとつの恩恵に気付きました。それは「水圧によるラインブレイクの回避」です。
友達がボートシイラで「ドラグ緩すぎてライン切られた」という話を聞きました。最初何を言ってるのかわかりませんでした。
どうも、リールのドラグがカバーしきれないところで、水圧?水の摩擦?によるラインブレイクが起こることがあるらしいです。
※画像1参照
このように潮流と魚の引きが逆になったりすると、ドラグが対応する前にノット部に圧がかかり、ラインブレイクする、ということがあるようです。

スペーサーを入れておけば水圧ブレイクを回避できます。

ここでまた考えが浮かびました。
逆に、スペーサーは水に浸かる部分の長さだけで十分なのではないか!?
シャロー帯ならもはや数mで十分ではないか?

…十分でした。笑
今まで強度によるラインブレイクはゼロです。

そこでもう一つ、スペーサーの恩恵があるかもしれないことに気付きました。
ファイト時の首振りなどによる瞬間的な負荷への対応です。
簡単に言うと、糸が伸びることによるショックの吸収です。
この話をするには、まずタックルの中でのショック吸収機能について考える必要があります。
魚に近い順に、ショック吸収機能を果たしているものは
リーダーーメインラインーロッドードラグ
だと思います。ショアでPEの釣りだと、メインラインのショック吸収機能はあまり期待できませんが、ショック吸収してなくはないはずです。若干ですが、伸びます。
僕は前から疑問でした。「糸がどのような挙動で伸びているか」ということが。
以下持論です(持論をさも一般論のようにのたまう癖があるのでご注意ください…あくまで完全主観の文章ですので…笑)
糸の伸びの挙動を理解するのはすごく大事だと思います。糸がどこからラインブレイクするかという話に繋がるからです。
もちろん、タックルのブレイクはフック〜スプールまでの一番弱い箇所で起こります。

フックーフックとルアーの接続具ールアーとラインの接続具ーリーダーのノットーメインラインとリーダーのノットーロッドー(ドラグ)

根がかりのことを考えるとフックが一番弱いタックル設計がベストですよね。ただそうするためには太めのタックルで飛距離をちょっと犠牲にする必要がある。
…などとああでもないこうでもないとバランスを天秤にかけて、設計するのが面白いわけですが。

スペーサーシステムは根がかり時は何がなんでも外す、そもそも根がかりをしないことが前提です。ランディング時強いシステムなので、リーダーの強度はスペーサーに合わせてます。となるとどうしてもスペーサーとメインラインのノット部が最弱になってしまいます。なので根かがりブレイクの時は10mくらいのラインの水中投棄することになってしまいます(ブレイク時は罪滅ぼしに拾えるだけ釣り場のゴミを拾って帰ります(ブレイクしなくてもやってますが…))。

話が逸れましたが、糸は一体どう伸びているのだろう。
①引っ張った瞬間全体的に均一に伸びている。
②引っ張った瞬間は引っ張られた箇所のすぐ近くが伸びていて、その伸びた部分がまた隣の部分を引っ張り、その部分がまた隣を引っ張り…というように伸びが段々連鎖していき、最終的に全体が均一に伸びる(多分最終的に全体が均一に伸びるまでの時間はPEなら限りなく一瞬、ナイロンなら若干時間がかかる)。

僕は②だと思っています。
つまり、糸への負荷は、瞬間的には、先の方にのみかかっている、という考えです。
そもそもアングラー側にはロッドという高性能ショック吸収機能体があるわけですし。
ドラグが効き出すまで若干のタイムラグがあるわけですし。
糸の先の方に負荷がかかっている…とくれば、スペーサーシステムの恩恵は、そういうことです。

以上がスペーサーシステムへの考えです。
わかったことをまとめると、
スペーサー役割まとめ
①キャスト時、ランディング時の負荷に対応
②メインを細くできる上に、キャスト時、指が痛くなく、飛距離アップ
③水圧ブレイクを回避
④魚が引いたときにかかる瞬間的な糸の先の方の負荷に対応
⑤オープンエリアなら大物も獲れる。シーバスならストラクチャー絡みでも獲れる。タックル強度設計の最弱部を超えないドラグ設定が大事。
⑥0.6ならドラグ出されまくってスプール擦れのブレイクでもしない限り2kgくらいまでドラグOK(もちろん劣化しまくった糸は×)なので、ノットさえちゃんとしてればこのシステムで大半の大物はどうにかなる。

過去に検証したことを書いてみました。

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