検証18 ベイトはドラグが弱いのになぜ大物が獲れるのか?

  • ジャンル:日記/一般
検証大好きマンです。
持論絶賛展開中ですが、温かい眼差しでお願いします。
あるときSNSで22kgのヒラマサが釣れた投稿を読みました。写真を見るとベイトタックル。格好良い!!!
ただ、ジギングリールとかではなく、カルコン400。
え、そんなに糸巻けないし、ドラグもスピニングに比べたら弱いはず…
調べてみると、糸巻き量はPE4号260m。
スピニングで言えば6000番以上8000番以下。
マックスドラグは8kg。

…8kg??????
これは機種によっては4000番でも出せる値である。

以前YouTubeでスピニングで20kgオーバーを獲っていた動画では、ドラグ設定は15kgとかだった。
それに比べればなんでこんなロードラグでモンスターヒラマサが捕獲できた???

いろいろ考えると、ある考えが浮かびました。

魚を獲るには
魚が向こうを向いているとき「ランを止める」こと
魚がこっちを向いているとき「寄せる」こと
が必要。
この2つの働きをリールのどういった性能が担っているか?
①ランを止める→ドラグの働き。
②寄せる→ハンドル(巻上げ力)の働き。

もしかして
スピニング→①が得意で②が苦手。
ベイト→②が得意で①が苦手。
ということでは!?
どっちかが得意なら魚は獲れるということなのかな?

…というわけで、ドラグについては数値としてわかっているので、今回は、スピニングとベイトの巻上げ力の違いを検証してみました。

検証方法は、約3kgのバッグを約1m巻き上げる、というものです。

選手のデータです。

スピニング代表
19ステラsw14000XG
糸巻き量PE6号300m
最大ドラグ25kg
ハンドル長80mm

ベイト代表
エランスーパーワイドパワー
糸巻き量PE6号200m
最大ドラグ14kg
ハンドル長75mm

ハンドル長は若干ステラの方が長いです。
てこの原理(モーメント)的にハンドルが長い方が巻上げパワーが大きいです。
スペックだけ見ると、スーパーワイドパワーはスピニングでいう8000番クラスのリールでしょうか。
ドラグはスピニングの8000番の方が全然強いですが。

まずはスーパーワイドパワーから。
さすがに重い…!3kgは重い。
重いですが、2秒くらいで案外スルッと巻上げられました。

次はステラ。
最高の巻きの軽さでなんとか上がるのでは?
やってみます。
…全く上がりません。
ハンドルの持ち方を変えたりしてみても全くダメです。

スピニングとベイトで巻上げ力がこんなに違うことに驚きました。
ましてやスペックだけでいえばステラの方が二回り大きい番手でした。
これは構造上のことなんだと思います。

で、タイトルの件ですが、ベイトはきっとその巻上げ力で、魚の頭を向こうに向かせずに寄せる能力に長けているんでしょう。だからドラグ8kgでモンスターを獲れるんだと思います。

検証結果
・ベイトはドラグが弱くても獲れる。巻上げ力がすごいから。
・ベイトは巻上げ力がすごいので魚に向こうを向かせにくい。つまり走られにくいので、糸巻き量がそんなになくても、まぁ大丈夫。
・スピニングは全てその逆。





コメントを見る