プロフィール

山田 大輔

千葉県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/5 >>

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:57
  • 昨日のアクセス:94
  • 総アクセス数:853176

QRコード

「1」で、いい。

昔も今も
けして器用な人間では無い。


2つや3つを同時に進行させたり、
求めたりする事が苦手でも有り、
好きなスタイルでは無い。


「1つの事しか出来ない」
むしろ、そんな自分が好きでもあり、
それを納得するまで突き詰める事が好きな人間である。





「1」で.いい。





軽い熱病に侵されながらも、
久し振りに河川に浸かる。



巻き返しの風は、
焼けた大地の熱量をまとい
月夜の河面を走る。





締め付ける水圧。
左足に怪我をしている事を悟る。



少し変化した川底を進む。




けして、多くは望んではいない。



「逢いたかった。」


ただその為だけに、水圧を掻き分け
歩みを速める。








「熱帯夜」


一瞬息が詰まるような熱風。







ふと、遠い昔を思い出す。



「熱かった夏の、まぼろし」




「永遠に感じた五分間の告白」

「永遠に続く、片思い」






若かった。

ただただ若かった。










あの頃も、こんな熱風が
俺を包み、通り過ぎて行った。



先日の撮影中に、不覚にも思い出した遠い昔を
また、思い出してしまう。





きっとあの時も
恋に恋していた訳ではなかった。



ただ、
「1つだけ」が欲しかった。




それは
月だけが知っている。

b4xiwukvjxvicn6munoj_920_483-fff2ba17.jpg






不調な年とは言え、
恵まれたフィールドのお蔭で、
今年も既に30枚以上のトシナシと出逢っている。


正確な釣果数は数えてはいない。
むしろ数などは、どうでもいい。




それは、大量に捕るのが目的では無く、

「その1枚との出逢い」



そこに至るまでの、過程が大切であり、
これこそが、悦びなのだと

年々俺の心の中の割合を占めて来ているからである。




「釣り上げたら、再会を願いリリースする」



ソコまでが一連の物語。


1話完結だ。




だから、
何匹も連れ回す様な無粋な事はしない。




「一人の人間と、一匹のトシナシの物語」




それで、良い。





フックにしても、
最近はシングル1本で良いのではないかとも、思い始めている。




1本のロッドと、1本のフック。




難易度が上がるとは感じてはいない。





これで、
しっかりとしたバイト&フッキングが出来ないならば
俺の負け。


それで、良いんじゃないか?









ギターは、
ピッキングポイントによって
そのトーンを変える。

その、微妙なポジョンや、タッチの違いで
「感性」を奏でる。





バブレーション ゲームも、
喰わせの間や、誘いの強弱。
アプローチポイントの差。

それによって、釣果に差が出る。



「釣りも何処か似ているのかも、知れない」
そんな事が、頭をよぎった。








しかし
久し振りの河川は、そんな俺を拒絶する。





何時間投げたのか?


何キロ歩いたのか?




月は次第にその姿を隠す。






それでも良い。

それが、良い。












気が付くと、いつの間にか
吹く風は、心地好く変わっていた。





流れは、血潮。

波動は、鼓動。

奏でる両手が、川と同期していく。






月光が差す度に、濃さを増す影法師。




ゆっくり、ゆっくり
全てが動いていく。


まるで、
「刻が止まってしまった」様な錯覚が
俺の身体を支配していく。






やがて
揺らめく水面が、1つの物語を語り始める。






「遠雷の様な、衝撃」


NIGHT HAWKが弧を描く。





俺はその先の存在を静かに感じている。





それは、
河川で出逢った
何百、何千の中の「ただ1つの命の存在」






「やっと届いた想い」




mshdf3dupnuoygucybwf_920_518-92794a40.jpg



rkce2fy4jmu39st3mbe7_920_752-9fdb73b1.jpg




pbifwdo94a3m58ovt8ct_518_920-5c891650.jpg
BlueBlue【Narage 50】甲殻スモークタイガー






「1で、いい」







この、1枚と出逢うために此処に居る。





そして、この1枚も、
何時までも、「この夏の記憶」として
俺の心の中で語り続けらていくのだろう。









「永遠に続く、あの夏」のように。














45r8dz6i5h2cvkukdisc_518_920-74fc997e.jpg


でもまあ、
もう1枚いっときましたが。



「2なら、なお良い。」




うん。
そーゆーこと。(笑)











TACKLE
APIA【foojin'Z】NIGHT HAWK 85MX
BlueBlue【Narage 50】甲殻スモークタイガー



APIA
http://www.apiajapan.com/sp/

BlueBlue
http://bluebluefishing.com/m/









コメントを見る