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▼ 遠征で釣れない時は
- ジャンル:日記/一般
沖縄本島にシーバスが居るのか居ないのか。
調べた限りでは、漁でも獲れていない。
黒潮の位置、ベイトの種類、大型海洋哺乳類、そういう視野から見ると、こらぁかなり居ないなぁ・・・という気はしてきたが、何とかもう少しは粘りたいところ。
だけど釣れない。
なぜだろう?
そう、この、「なぜだろう」がある限りは、心が諦めていない証拠であり、まだこの先も楽しめる根拠になる。
さて、遠征釣りで釣れない時はどうするか。
そういう時は二つのアプローチがある。
A 現地の空気にひたすら馴染んで、フィールドに溶け込むように違和感を消す
B 自分の釣りの背骨になっているやり方を押し通す。
どちらが正解という事ではなく、2つのパターンがあるという事。
もちろん両方の考え方を、バランスよく出したり引っ込めたりするのが良いのだけど、ノレてない時はそれが迷いとなって表れることが多い。
今回はどっちだろうか・・・そんなことを考えているときに、沖縄県の某島にいる友人から電話が掛かってきた。
何度も一緒に遠征をしたその友人は、今はある島でカジキ(その他含む)漁をして生計を立てている。
実は今年の本島シーバス遠征の話しも相談していて、沖縄独自の海の考え方なんかはかなりアドバイスももらってきた。
「アホだな」とも言われているし、私も彼の事をアホと思う節があるが、こと釣りの思考に対しては数少なく本気で話し込める友人であり、そうやって数々の遠征を共に繰り返してきた。
で、その友人が言うのだ。
「喰ってるものが悪い」
は?
「いや、まずは、その現地特有の食材を食ってだな・・・」
沖縄ソバと泡盛は十分すぎるほど摂取してるけど・・・
「いやいや、そんな東京でもすぐに変えるもん食っててもw」
まぁ、ある意味、言ってる事は解かるのだ。
前出の2つのアプローチで言うなら、プランA はそういう部分が多分にある。
小手先の技の前に、釣り師としてやるべき事があるのだ。
なるほどね。
「じゃぁ送ってやる。毒があるから気をつけてなw」と言って電話が切れた。
なんのこっちゃ。
数日後、それはきた。
まさかのヤシガニ送ってきやがった・・・
おいおい、平気かこれ?高いんじゃないの?と思って聞いたら、裏庭で獲ってきたらしい(汗)
あ、そりゃぁどうも(嬉)
さてヤシガニ、「美味しく食べるにはどうするか」で色々と調べると、やはり普通のカニのようにボイルが良いらしい。
が、同時に「取れた場所によって、かなりの毒がある可能性がある」という事も知った。
そして、その毒にあたらない為の調理方法も調べ、食べてみることにした。
まず、茹でる。
塩多めの水から火をかけて、30分ほど。
そうすると、やはりカニのように赤くなる。
ちなみにヤシガニはカニではなく、ヤドカリの仲間だ。
あくが出たので、こまめにとった。
ザルにとって茹で上がったヤシガニの湯を切って、触れる程度に少し冷めてから、問題の毒の処理にあたる。
最初にカニ味噌を食べる時にやるやり方と一緒で、殻をはがす。
けっこう簡単。
次に柔らかいお腹の部分と、足が生えている硬い殻の部分を「手で引っ張って切り離す」のだが、この時にひねりながら丁寧にやる。
あれをコウするときのように、優しく優しく。
絶対に、ブチっとやらない事。
理由は次の手順に。
そうすると、お腹の部分と足が生えてる本体側の間に、一本の線が切れずに残るのだ。
まぁ切れちゃっても気にしない。
すぐに判るから。
これが、実は毒の元と言われている、「ヤシガニの腸」の部分にあたる。
もともとヤシガニ自体は毒をもつことはない生き物なのだが、人間の生活圏に住む雑食性ゆえに、ゴミや魚の死骸などを食べている可能性が高く、摂取している食べ物で腸に毒が溜まってしまう事があるらしい。
また、一説によると、ある植物を食べている場合も、同じく腸に毒を持つらしいとか。
その為、この腸を丁寧に外せば、毒にあたることがないと言われている。
よく見ると、食道からお腹へとつながっているので、本体側の食道部分をゴソっと外し、ゆっくりと袋状になっている胴体から腸を引っ張り出してやる。
この時に、もし切れちゃってもそんなに気にすることはない。
袋状の胴体部分は簡単にはさみで切れるので、肛門に向けて開いていくと中に「たっぷりのカニ味噌」と残りの腸が入っている。
もちろん腸は取り除き、カニ味噌はお楽しみになる。
後は、手足を殻から外して出来上がり♪
さてお味の方は・・・
美味い♪
味の濃いタラバというのを聞いていたが、確かにそういう気もする。
殻は超硬くて割れない・・・とは聞いていたが、ハサミが入りやすい方向があって、それに気が付けば割ることはできる。
いちおう、初物で毒が少し怖いので、子供達には身だけ食べさせた。
で、
大人の特権、一人カニ味噌酒!
良質で濃厚な味な事もあり、日本酒ではなくアルコール度の高い泡盛で。
いや~満足満足♡
これで次回はシーバス釣れるんでないかい?
※今回のヤシガニの食べ方・調理方法は徐毒を保証するものではありません。
また、ヤシガニは場所(島)によって保護されている場合があります。手当たり次第に獲って食べるのはやめましょう。
お盆休みでございます。
次回更新は休み明け。
皆さんも水の事故には特にお気をつけ、楽しい休暇をお過ごしください♪
調べた限りでは、漁でも獲れていない。
黒潮の位置、ベイトの種類、大型海洋哺乳類、そういう視野から見ると、こらぁかなり居ないなぁ・・・という気はしてきたが、何とかもう少しは粘りたいところ。
だけど釣れない。
なぜだろう?
そう、この、「なぜだろう」がある限りは、心が諦めていない証拠であり、まだこの先も楽しめる根拠になる。
さて、遠征釣りで釣れない時はどうするか。
そういう時は二つのアプローチがある。
A 現地の空気にひたすら馴染んで、フィールドに溶け込むように違和感を消す
B 自分の釣りの背骨になっているやり方を押し通す。
どちらが正解という事ではなく、2つのパターンがあるという事。
もちろん両方の考え方を、バランスよく出したり引っ込めたりするのが良いのだけど、ノレてない時はそれが迷いとなって表れることが多い。
今回はどっちだろうか・・・そんなことを考えているときに、沖縄県の某島にいる友人から電話が掛かってきた。
何度も一緒に遠征をしたその友人は、今はある島でカジキ(その他含む)漁をして生計を立てている。
実は今年の本島シーバス遠征の話しも相談していて、沖縄独自の海の考え方なんかはかなりアドバイスももらってきた。
「アホだな」とも言われているし、私も彼の事をアホと思う節があるが、こと釣りの思考に対しては数少なく本気で話し込める友人であり、そうやって数々の遠征を共に繰り返してきた。
で、その友人が言うのだ。
「喰ってるものが悪い」
は?
「いや、まずは、その現地特有の食材を食ってだな・・・」
沖縄ソバと泡盛は十分すぎるほど摂取してるけど・・・
「いやいや、そんな東京でもすぐに変えるもん食っててもw」
まぁ、ある意味、言ってる事は解かるのだ。
前出の2つのアプローチで言うなら、プランA はそういう部分が多分にある。
小手先の技の前に、釣り師としてやるべき事があるのだ。
なるほどね。
「じゃぁ送ってやる。毒があるから気をつけてなw」と言って電話が切れた。
なんのこっちゃ。
数日後、それはきた。
まさかのヤシガニ送ってきやがった・・・
おいおい、平気かこれ?高いんじゃないの?と思って聞いたら、裏庭で獲ってきたらしい(汗)
あ、そりゃぁどうも(嬉)
さてヤシガニ、「美味しく食べるにはどうするか」で色々と調べると、やはり普通のカニのようにボイルが良いらしい。
が、同時に「取れた場所によって、かなりの毒がある可能性がある」という事も知った。
そして、その毒にあたらない為の調理方法も調べ、食べてみることにした。
まず、茹でる。
塩多めの水から火をかけて、30分ほど。
そうすると、やはりカニのように赤くなる。
ちなみにヤシガニはカニではなく、ヤドカリの仲間だ。
あくが出たので、こまめにとった。
ザルにとって茹で上がったヤシガニの湯を切って、触れる程度に少し冷めてから、問題の毒の処理にあたる。
最初にカニ味噌を食べる時にやるやり方と一緒で、殻をはがす。
けっこう簡単。
次に柔らかいお腹の部分と、足が生えている硬い殻の部分を「手で引っ張って切り離す」のだが、この時にひねりながら丁寧にやる。
あれをコウするときのように、優しく優しく。
絶対に、ブチっとやらない事。
理由は次の手順に。
そうすると、お腹の部分と足が生えてる本体側の間に、一本の線が切れずに残るのだ。
まぁ切れちゃっても気にしない。
すぐに判るから。
これが、実は毒の元と言われている、「ヤシガニの腸」の部分にあたる。
もともとヤシガニ自体は毒をもつことはない生き物なのだが、人間の生活圏に住む雑食性ゆえに、ゴミや魚の死骸などを食べている可能性が高く、摂取している食べ物で腸に毒が溜まってしまう事があるらしい。
また、一説によると、ある植物を食べている場合も、同じく腸に毒を持つらしいとか。
その為、この腸を丁寧に外せば、毒にあたることがないと言われている。
よく見ると、食道からお腹へとつながっているので、本体側の食道部分をゴソっと外し、ゆっくりと袋状になっている胴体から腸を引っ張り出してやる。
この時に、もし切れちゃってもそんなに気にすることはない。
袋状の胴体部分は簡単にはさみで切れるので、肛門に向けて開いていくと中に「たっぷりのカニ味噌」と残りの腸が入っている。
もちろん腸は取り除き、カニ味噌はお楽しみになる。
後は、手足を殻から外して出来上がり♪
さてお味の方は・・・
美味い♪
味の濃いタラバというのを聞いていたが、確かにそういう気もする。
殻は超硬くて割れない・・・とは聞いていたが、ハサミが入りやすい方向があって、それに気が付けば割ることはできる。
いちおう、初物で毒が少し怖いので、子供達には身だけ食べさせた。
で、
大人の特権、一人カニ味噌酒!
良質で濃厚な味な事もあり、日本酒ではなくアルコール度の高い泡盛で。
いや~満足満足♡
これで次回はシーバス釣れるんでないかい?
※今回のヤシガニの食べ方・調理方法は徐毒を保証するものではありません。
また、ヤシガニは場所(島)によって保護されている場合があります。手当たり次第に獲って食べるのはやめましょう。
お盆休みでございます。
次回更新は休み明け。
皆さんも水の事故には特にお気をつけ、楽しい休暇をお過ごしください♪
- 2017年8月11日
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