ターニングポイント2 http://www.fimosw.com/ 釣果情報・シーバス、メバル、イカ、チヌ、青物、ヒラメ、マゴチ...ソルトアングラー支援サイト、日本最大のWEB釣り大会『凄腕』、釣り動画fimoTVなど(会員登録無料) ja ロッド開発 Tulala 91スピニング http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvjdr2udg 2020-05-29T00:00:00+09:00  


やっとここまで来たなぁ・・・という感じ。

Tulala Staccato 91 Straw setting
以前リリースした89の「ロッドは曲がってなんぼ」というコンセプトは踏襲しつつ、ウェーディング以外の釣りでも使いやすいように「ちょっと長く、ちょっと強く」したスタンダードシーバスロッド。
例によって、ストローク量(入り量)とボトム(止まる位置)に徹底的に拘った。
ウェーディングモデルで作った89より、魚を止めるときのロッドのタメが効く。
また、キャストウェイトも20g付近と89より重めで、ブレのおさまりも早めに設定したことで、ストローガイドセッティングと相まってキャストフィールは格段に向上している。

ロッドの開発はメーカー毎に色々なやり方があると思うけど、私がTulalaでやらせてもらっているやり方は使用目的が最優先。
そこに合わせてあれこれやりながら、最終的なスペックやらなんやらが決まってくる。
だから、91という長さも(仮)で始まるだけであり、短かったら92になるかも知れないしその逆もまたあり得る。
一般的な強さの表記であるL(ライト)とかML(ミディアムライト)とかM(ミディアム)とかも、最初から「これで出します」という指示はない。
だから、プロトロッドに名前(表記)が入るって事は、そういう右往左往する段階を終えた証(あかし)だと思っている。
 
ベイトロッド開発と被っていたこともあり、自分が不器用なせいで少し遅れぎみになっちゃったけど、やっとブランクが確定するところまでこれた。
あとはコスメと若干のガイド調整レベル。
(実はこれがまだ大変なのだがw)

残念ながら年内発売に間に合わないのが確定したけど、それは発売時期よりも大事な事を優先したのだから仕方がない。
 
あくまでも、「自分が欲しいロッドを作る」という部分からブレないのが、Tulalaの竿の良いところだと思う。
もちろんマーケティングという面では正解とは言い難い(笑)
だけど、「マーケティングだけが正義」っていうのはちょっと寂しいと思うんだよね。
 
より多く売ることは商売として確かに大事なんだけど、その正義にのみ支配されたら「どこのメーカーも同じような竿しか出さない」って事になるだろうし、そう言う世界観が趣味である釣りの世界を支配してしまったら、果たしてそれで面白いのだろうか・・・という思いがある。
もちろん大切だし大変な事なんだけどね、多くの人が欲しいというものを理解して売るってのは。
 
ただ、大衆的に売れるためだけを目的とした音楽と一緒で、「お前らはこれで良いんだろ?」という目線だけは嫌なんだよなぁ。
 
ロッドもそうだしルアーもそう。
その作り手の思いが乗っている道具って、クセはあるかも知れないけど心に響く味わいの様なものがにじみ出る。
それが大衆的ではないとしても、もしくはたまたま大衆的になった物であろうと。
 
もちろん、解かってもらえるための努力はするけど、自分にもユーザーにも嘘はつきたくはないものだ。
 
まぁ何にせよここまで来れたのは、Tulalaの設計者が根気良く付き合ってくれたから。
そしてそういう開発チャンスを与えてくれた、メーカーにへ本当に感謝。
 
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工藤
解除されました http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvjpoyvwi 2020-05-26T00:00:00+09:00  

 
もともと河川敷のサイクリングコースみたいなものがあり、普段からランニングや散歩の人がちらほらと見える所だったけど、この1ヶ月は特に人が多い。
 
契約メーカーからの自粛要請もあるけど、それ以上に「一般の人から釣り人へ向けられる目」を気にすると、やはりこのタイミングではまだここで釣りはしたくないなぁ・・・と思った。
 
不要不急というあいまいな表現しかできないこの国のかたちは仕方ないとして、その中で生活する我々にできる事は何なのか。そしてやりたい事が出来ない国であってよいのか。
 
「あいまいな表現」になる理由は、人権の尊重という憲法上の大義名分によるものなのに、そのあいまいさによって一部の人が「モラルという凶器」をもって他人の人権を奪う。
 
この一ヶ月半は、そういう危ういバランスの中でこの国はどちらに落ちるのだろうか・・・という判断をする為の期間だったのかもしれない。
答え合わせは、数か月後の再発か数年後の収束かは分からない。
けど、明らかに去年までの日本とは少し変わった気がする。
 
どこまでも上辺の理解で行くなら、この先の経済復興の為にみんなで頑張りましょう!と言うのかも知れないけど、この先にまた何回かの緊急事態宣言が発生するたびに人々は「またみんなで我慢して家にこもりましょう!」と言えるのだろうか・・・と心配な部分がある。
我慢が美徳であったこの国は、きっとそういう試練も乗り越えるのだろうか。
 
そもそも人を信じるというよりも、権力や集団に従順という資質があるから、少数意見や特異な物を嫌がる気配がある。
だから行政が、安心の為に「地元民ですステッカー」なんてものを真面目に作ってしまうのだ。
「どんな冗談だよw」とか「このステッカー考えた奴、なかなか笑いのツボが解かってるね~w」なんて言っていたら、「これは良いですね!」なんて言うメディアが生まれてしまう始末。
正気と思えない事が日常的に起きるものなのだな、非常時とは。
 
さて、これを書いている間に日本の首長が、「全国の非常事態宣言を解除します」と言っている。
 
まぁ、解除後の釣り人としての考え方は前回書いたので省くとして、実際に釣りにはいくのか行かないのか?は、そりゃぁもちろん行くのですが、ではその情報はどうやって出すべきか。
 
私個人としては、商業アングラーは出していくべきだと思う。
というか、以前も言ったけど、個人的にはロッド開発(しかもスケジュール的に急ぎ)があったので「不要不急ではない釣行」は地味に行っていた。
 
ただ、開発業務(フィールドでのテスト)とプロモーションや販売促進活動は別で考えていたので、後者の販売促進という名の釣果自慢は自粛するのが良いと思い、この一ヶ月半はブログに書くこともSNSにあげる事もしてこなかった。
 
ひとつ、昔の事を思い出す。
 
小学生の頃に間抜けな理由で足を骨折した同級生が居て、仲良しのみんなが片足でケンケンをしだすということが在った。
子供なりに「足を骨折して可哀そうな友人の大変さを共有しよう」といういじらしい気持ちで一日を過ごした。
ケンケンしない同級生には、「お前もやってやれよ」と促し、やらないなら仲間外れにするぞという勢い。
 
それを見ていた担任の先生は、帰りの会でピシャリとそれを注意した。
「そんなものは優しさではありません」と。
 
その頃は「もう疲れたからやめたいなぁ・・・」と思っていた不真面目な私は、あまり意味を深く考えずに「あぁ助かった」ぐらいにしか思っていなかったけど、実はあの先生はとても大切な事を教えてくれていた。
 
自立とは何か。
そして、優しさとは何か。
 
帰りにその怪我をした友人のランドセルをみんなで変わりばんこでもって、長い下校の道のりをゆっくりと歩みを揃えて帰ったのを今でも覚えている。
 
 
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工藤
緊急事態宣言が解除された後 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvvm4kmuy 2020-05-22T00:00:00+09:00 (2020/5/21現在)
 
関東の一都三県は足並みそろえましょうとか、各県知事が言っているのも「まぁ意味は分かるが」と言ったところ。
埼玉・千葉・神奈川はそれぞれに都心部のベットタウン的な位置から始まり、やがてそれぞれに発展してきた経緯があるので、「人がもたらすウィルスの移動数と距離」を考えれば、この一都三県は確かに運命共同体かもしれません。
そうなると、都道府県という自治体の区切りではなかなか独自の判断も難しいかもしれませんね。
 
実際に私も、仕事で東京、埼玉、栃木、茨木、群馬あたりをよく使いますが、正直言うと東京へ行くのはあまり罪悪感がありません。
決して良い(正しい)話ではないのでしょうが、東京北部も埼玉南部も同じだろ・・・という感覚です。
自治が違うだけでね。
 
県という単位で当たり前に生きてきたから、今回の騒動でも県単位の方針というものを普通に受け入れていたけど、時間がたつほどに違和感があるなぁ・・と思うようになってきた。
まして国境もないウィルスという驚異に対し、こんなに狭い国土の日本という国でもっと小さな単位の都道府県での差異って、どれほどの有効性があるんだろうかって。
 
ある人が、「~~県は解除で良いなぁ。埼玉も解除すればなぁ・・・東京はダメだろうけど」と言っていて、あぁやっぱり日本人って「集団」とか「組織」に属するのが好きなんだなぁ・・・と実感しました。
 
さて、最新ニュースではパンデミックの危機は去ったかのように伝えるメディアもありますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
(そもそもマスコミを信じて良いのか?という問いは無しで、数値で判断するに)
 
確かに新規感染者数は減ったかのように見えますね。
200人/日以上出ていたのが一桁になったのですから、そりゃぁ良かったなぁと思うかもしれないのですが。。。
しかし、ほんの2ケ月前を覚えているでしょうか?
 
中国やほかの国の話しだと思っていた日本で、初の感染者が数人出てきた時に、感染者の「恐らく感染したであろう後の行動経路に日本中が騒然となったことを。
 
その時の数人と、現在の新規感染の数人。
そこに何か意味の違いがあるとは思えないのです。
 
ですから、私の大嫌いな東京都知事が「しばらく!今しばらく!」と言っていても、「まぁ確かに、今しばらくだよねぇ」という事で、気を抜いてはいけないなと考えるようにしています。
いやぁ、ホント嫌いなんですけどね、あの日和見ババぁだけは。
 
自粛解除=終わり(出口)ではないね。
(どっかの国政進出を視野に入れた知事が「出口対策」みたいな分かったような言葉を使うから、みんな出口が見えたよ~って言っちゃうんだろうけどサァ)
 
今後もマスクは手放せないし、普段から医療問題を抱えているような離島への遠征も遠慮するしかないし、列になって密になる釣り場に行くとかはもってのほか。

しばらくはそういう行動が求められちゃうのは仕方無いですね。
 
でも、勘違いしてほしくないのですが、行政が「自粛解除」と言ったところで、そんなものにすべてをゆだねる気もないのと同じく、逆にヒステリックに「自粛=家の中で息をひそめてろ」という気もサラサラないのです。
 
都道府県という自治の区切りも、法律の解釈もウィルスには関係ない。
だから自分とその周りの人を守る事を、「自分で考えるしかない」という現実なので、最大限の注意と配慮をもって「自分のやりたい事(欲)を行う事」は悪でもなんでもありません。
 
「解除になったから安全だ」と思っているならば、チョットそれには早すぎまっせ!という話しでした。
釣りへ行くにも、「対人接触」をまだまだ避けての行動が必須。
 
そうやって、「責任をもって、やりたい事をやる」ってのは、実はウィルス云々の前に当たり前の事だったりもしますが(笑)
 
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工藤
口笛を吹きながら http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcv7de7k8k 2020-05-19T00:00:00+09:00 業種は製造業で、プラスチックの射出成型と金型の作成を行っているのだけど、お客様は複数業種に渡る為に、どこかが減ってどこかが増えるという事でバランスを保っている。

このご時世でありがたい事で、東日本震災の時も思ったけど、本当にお客様に恵まれているなと。
 
そんな事もあり、平日はいつもと変わらずにフルタイムで出社をしている事もあり、家の中に閉じ込められている子供たちのストレスを、土日に一緒に近所へ出かける事で発散する事にしている。
 
と言っても自粛要請期間(埼玉県)なので、遠くへ出かける事や人込みに近寄る事もなく、近所の田んぼへ出かけるのだ♪
 

 
子供達と一緒に、網をもって近隣田んぼの用水路をランガン。
 
例年通り、このゴールデンウィークを境に各田んぼへ水が引かれる。
実はこれも一斉にすべての田んぼに供給されるのではなく、ブロックごとに水が引かれるエリアが割り当てれている。
今日は~~地区の誰々さんちあたりから~なんて感じなので、それに合わせて本水路から支水路へ順番に水が引かれていく。
全体にいきわたるまでに、約1週間かかる。
 
その為に、ガサガサでの一番の狙いである「升(マス)」と言われる支流分岐点の四角い穴の狙いどころも移動していく事になる。
この升は、水が通過すると一時的にチャンバーとなるために、流されてきた様々な生き物がストックされるのだ。
そして一番おいしいのは、一回水を引いた後に水路が枯れた升なのだ。
 

 
バークレイ、釣れるよねww
 
下の子も、やっと自分で糸を垂れる事が面白くなったようで、サイトで真っ赤チン狙いに熱中。
 

 
子供なりに「こういう所にいっぱい居るんじゃないか?」と、あっちやこっちの升やトンネルをひたすら巡回していく。
そう言う発想力は大きくなってからも大いに役立つのだろうなと。
 
インターネットで落ちている情報で、あそこが釣れてるココが釣れていると右往左往する釣り人よりも、よっぽど子供の方が釣りの楽しみ方を知っているなと思った。
 

 
お昼には富士見市役所近くの和風ラーメン凪へ。
 

 
店内は狭いので、外へテーブルをだしてくれた。
 
テイクアウトも始めたらしく、外で食べっていたら何人ものお客さんが来て、商品を受け取って帰っていく。
みんな電話で予約しているとの事。
荒川やビン沼、新河岸川へ釣りに来た際には、ぜひ寄ってくださいませ。
 

 
獲ってきたザリガニやエビを、実家(裏)の池に密放流。
これでいつでもザリガニ釣りが出来るな(笑)
 
コロナウィルスでいろんな予定も変わってしまった。
大きな予定も小さな予定も。
でも、そんな中でも生きていくしかないんだから、できるだけ楽しめる事を見つけていければ良いなと思う。
 
誰かの文句、誰かの悪口。
そんな事ばかりいってると、幸福はすぐに逃げていくからね。

苦しい時こそ、笑ってるほうが良い。

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工藤
ハンドメ作成5 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvmfgtta7 2020-05-15T00:00:00+09:00 まさか5回になるとは思わなかったなぁ。
 
その1はコチラから。
その2はコチラから。
その3はコチラから
その4はコチラから
 
さて、前置きが長くなるとまた終わらないので、前回からの続きをさっさと。
 
ボディーのシルバーの後にドブツケを1回やってから、顔のアルミを張る。
顔はメイクの最重要ポイント!と、ビルダーの皆様が言いますw
 
先ずはデザイン。
 

 
紙にアウトラインを引いて、ペンで顔を書く。
どういうのが良いかは、正直言って私には解からないけど、自分が納得いけばいいんじゃないかなと思う。
また、模倣(マネ)をするのも良いと思う。
模倣というのは全ての画家が通る道。
 

 
紙をアルミテープにあててカットし、ポンチを使って目の部分を先に抜く。
 
なお、顔のアルミをボディーの色を塗る前に貼るのは、最近の私の好みの問題。
昔は色に顔が沈まない、くっきりと顔だけが浮かぶのが好きだったけど、最近は全体的な調和で色を上からアルミに乗せるのが好き。
順番は、ボディーアルミ→ボディーシルバー→顔のアルミ→色付け→目玉入れ。
もしも「いや、顔はハッキリ出したいから、色を乗せない!」と思うなら、この工程は後に回せばいいと思う。
 

 
ポンチの穴に合わせ、アルミを張る。
ボディーの時と同じように、台紙を半分だけ剥がして目を先に合わせれば、そんなに難しくない。
あ、そうそう、線や文字は、シャーペンで書く。
 
その後、シャーペンのシリコン部分を使って、しっかり伸ばしながら張る。
 

貼ったら、エッジの部分を1000番で研ぐ。



そしてドブツケ2回。
もちろん、毎回砥ぐ。
 

 
理由は段差を出来るだけなくしておきたいから。
これをやるかやらないかで、仕上げのセルロースの回数に影響が出る。
なお、顔を張る前に一回ドブツケをしたのは、この時に色流れで顔にシルバーが回るのを防ぐため。
 
8時間の乾燥をしたら、色を塗る。
 
色はお好きに(笑)
 

 
今回はこの順番で塗った。
まぁ参考程度に。


 
注意点は、とにかく厚塗りを避ける!
垂れる云々ではなく、この後の工程でひび割れが起きたりするので、とにかく全体的に薄く色を乗せるようにする。
(セルロースの収縮に引っ張られる)
 
なお、私のエアブラシは超安物だw
缶スプレーよりも良いなぁ~程度。
 

 
そんな事よりも、この「吹き付けお試し板」の方が重要。
塗装は、希釈(濃さ)と圧力と吐出量のバランスなのだけど、色を作ったら必ずいきなり塗らずに一回この板に吹いてみる。
どれぐらいの握り&速さだと、どうやって垂れるか・・・を知っておくのは大事。
 
遠くからパラパラとやれば失敗はないと思われるかもしれないが、そんな事やっていると何時までも色はノラナイしサイドに回った塗料がアルミを台無しにする。
 
この「色塗り」はホント経験を積むしかない。
 
まぁ、何度も失敗するのも良い経験だと思う。
失敗したら、ラッカーシンナーでふき取って、顔を張った後のドブ漬けのとこからもう一度やれば良いだけ。
 
色が乾いた(薄いから30分も在れば乾く)ら、目玉を付けちゃう。
 

 
下に瞬間接着剤を使い、かなり強い力で押し付ける。



次にセルロースセメントを50%程度にシンナーで希釈(多めに作っておく)し、吹き付け→乾燥を繰り返し、「色の上にセルロースの被膜」を作る。
なお、ツルツルの仕上がりにする必要はないけど、厚みを出すイメージは在ったほうが良い。
 
これは最後の魔の工程、仕上げのセルロースドブ漬けの為の準備。
セルロースのメリットは、下地を強い溶剤で溶かすことで結びつきが強くなり、積層にならないので剥離が起きない事。
しかしこれはデメリットとして、ドブ漬けの際に溶かした下地を一緒に引っ張て来てしまう(俗にいう色流れという症状)事になる。
 
その予防は3つ。
 
ひとつが、色の上に先にセルロースを吹き付けでぬっておけば、セルロースはもっていかれるけど色は流れないで済むという事。
その為に、上の工程でセルロースを塗った。
 
次に、リターダーで希釈をしてセルロースを薄くしておく。
粘度が強いとドブ漬けから抜いた時にボディーへのセルロースの残りが多く、より投げれやすいからだ。薄くしてサラサラにすると、下地を引っ張りにくい。
通常、リターダーで薄める。
シンナーの場合は乾燥工程で湿気の影響により白濁しやすいから。
 
そして最後に、技術での予防。
ドブ漬けからルアーを抜くときに、超ゆっくりと抜く。
ボディーに着いたセルロースが、水面に逃げてくれるイメージでゆっくり抜くと、余分にくっ付いてこないので色が流れない。
これは結構効果が大きい。
 
まぁ、健闘を祈る。
 
これで完成。
最終ドブ漬けは、8時間乾燥で4回やった。
ごくわずかに色流れは発生したが、それはベリーの「シルバーが多く乗っていた場所」だった。
まぁ、それほどでもないので、修正なしで使う事にする。
 


アイの塗料は、ナイフでカリっとやれば、すぐに取れる。
この時に、下地を刺してしまわないように気を付ける。
もしやっちゃったら、爪楊枝で瞬間接着剤かセルロースセメントを盛る。
 
二日乾かしてから、フィールドへ♪
 

これにて、今回のハンドメイドルアー作成工程の説明はお終い。
 
作製中はあまり気が付いていないけど、こうやって文章で起こすと「工程の数」というよりも、その工程の中に感コツがいっぱいある事に気が付く。
 
本当はもっと全部書きたいなぁ・・と思っていたけど、キリがないので本当に気を付けている事だけを記すことにした。
今までに沢山のハンドメイドの本や資料を見てきた。
そして幸いなことに、私の周りにはプロからアマまでハンドメイドビルダーが沢山いて、みんな快く「普通は秘密」という部分を教えてくれる。
 
それで知ったのは、「10人いれば10人のやり方がある」という事実だった。
そして、みんなが理屈を持っている。

そう、絶対はない。
 
物を作るって事は、手を抜けば手抜きの仕上がりになるし、拘ればこだわりの品物になる。
だから、一番最初に書いたと思うけど「何を作りたいか」がすごく大事で、行き当たりばったりで欲しいものは手に入らない。
 
もちろん最初から欲しいものは手にはいる筈もなく、そこへ到達するのは難しいと思う。
もちろん私も、山を登るところまでも行かず、登山道の一歩を踏み出したところ。
だけどその一歩が、ルアーフィッシングを知る為の始まりの一歩となる。
 
まぁ、堅苦しい事は抜きで、楽しんでみてもらえれば♪
 
おしまい
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工藤
ハンドメ作成4 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvxwtw428 2020-05-12T00:00:00+09:00 まぁまぁもう飽きてきたと思うけど・・・引き続き、ハンドメイドルアー作成の工程概要。
このひたすら長い工程を繰り返すのが、ハンドメイドルアーの作り方なので、実際に作っている方もたまに飽きる(笑)
 
でも、出口が見えない工程も、続けていく事で必ず最後の終わりが見えて来る。
「ずっと変わらない」という気持ちは、「進んだものが見えない」から起きる事だけど、そこで癇癪(かんしゃく)を起こせば、ここまでの努力が全て泡と消える。
 
最後まで気を抜かない事が、何事も大事。
そして、たぶん次回で完成する予定♪

その1はコチラから。
その2はコチラから。
 その3はコチラから
 
前回はボディーのアルミを張って、ひたすらコーティングをしたところまでをやった。
 
コーティング終了の目途は、アルミの段差が無くなるまで。
なお、たぶんテープではなくアルミ箔ならば、11回ものドブ漬け工程は必要ないと思うかもしれないが、そう言う場合は塗装後のドブ漬け回数が増える事になる。

理由は、フックによるボディーの攻撃での穴あきを防ぐため。
 
小さいルアー(フックが小さい)の場合はそんなに気にならなかったけど、デカいルアーを何回か作って思ったのだが、とにかくフックの攻撃性がやばいのだ。

特にキャスト後の着水時。
これは表面だけを攻撃するのではなく、セルロース被膜の下のバルサにまで一発で到達してしまうほど。
その後にあれこれやって思ったのは、いくら表面を硬くしても下地が弱いと貫通してしまうという事。

最終的な被膜作りの回数というよりも、とにかく基礎を強くしておくことが大事。
表面を強くすると最初は良いのだけど、一発ひびが入ってからの崩壊が早い。
下地の基礎を強くすると、ちょっとした表面剥離だけでおさまる事が多い。

あと、割れにくい。(←これ、凄く大事)
 
本当に強度が欲しいなら、下地も仕上げも回数を増やせば、セルロースセメントは硬いので、確かに強くなる。
しかしこれは逆に言うと、重くなっていくという事実がある。
バルサの利点は、軽い事。
その最大のメリットを、外側にまとうセルロースセメントの重量で殺してしまうのはちょっとなぁ・・・という気持ちとの葛藤となる。
 
その為に、下地一発目をすべて瞬間接着剤でやってみたりと色々やったけど、いまだに納得のいく答えは無い。
あ、いや、答えは既に知っているんだけど、その手段はお手軽ハンドメイドではなくなってしまう事になるので。
まぁ、この記事を見てハンドメ色々とやった上で、その答えにそれぞれ個人で到達してください。
私はそれしかないだろうなぁ・・と思っている。
 
さて、続きを。
 
また砥ぐ。
 

 
セルロースからシンナーが抜ける際にできる、柚子肌を800番でしっかりと水研ぎをする。

つるんつるんの光沢のない物体に変わったら、目(アイ)を入れるための穴をポンチで掘る。

良く紹介されているのは、顔のアルミを張ってからの場合が多いけど、私はいくつかの理由があってもうこの段階で下穴を掘る。
ひとつは、顔を張った後に掘ると、修正だのなんだのでアルミ(顔)に傷をつけやすい事。
もう一つが、アルミはセルロースの剥離が起きやすいので、コーティング後にキレないポンチを使うとセルロースがパリッと剥離するから。
 

 
画像のポンチは、特別に加工して作ったもの。
通常売っているポンチは「内径の穴の寸法」で表記されていて、外側にテーパーが付いている。
これは革製品の穴あけに使われるのがその理由で、掘り込みの深さによってバルサをつぶしていく為に径が大きくなることが在る。
それが嫌で、外径ストレートで中にテーパーが付いたポンチを作った。
 
もしも通常売っている物でやる場合(私もサイズによっては使ってる)は、深さと外径を確認し、入れたい目の大きさにしっかりと合わせる事を忘れないように。
 
ポンチの時の注意点は、とにかく直角。
 

それも2方向からの直角。



じゃないと、目を入れた時にあっちこっちを向いてしまう。
 
片目を入れたら、反対も。
 
この時に位置がずれるのが不安な場合は、マスキングテープを張っておいて仮位置を先に下書きをするといくらかはうまくいく。
ちなみに私は、未だに巧くいったこと(左右均一)はない。
また、シェイプが左右均等でないと、この時に気が付くはず。
 
で、ポンチ後を、ナイフで剥がす。
 

 
これはそんなに難しくない。
グサッと行って、ポキッととる。

もしもうまくいかないならば、もう一回ポンチを入れればすぐにできる。
 

 
空いた穴の底面を、シャープペンの裏で押し付けて平らにする。
エッジをつぶさなければ、何使っても良い。

なお、ルーターを入れれば面は奇麗になるけれど、寸法は変わってしまうので注意。
あと、意外と左右の深さは大事で、完成した時にガッカリ来ることが多いので、「ポンチに深さの記をマスキングでしておく」のもあり。
 
 
くりぬいた後に、瞬間接着剤をしみこませる。
 

 
これは腐食(浸水)の防止。
 

 
ココで一回、入れる予定(もしくは1サイズ下)の目を仮で嵌めてみる。
だいぶルアーぽくなってきたなぁ・・・と思う瞬間。
 
 
で、余韻に浸り過ぎずに目を外し、一回ドブ漬けをする。
これは掘った部分の慣らしの為。
 

 
この先のドブ漬け工程は全て、この目にたまるセルロースセメントをティッシュでふき取りながら行う事になる。
 
次に、下地塗装なのだが・・・
 

 
まさかの缶スプレーを使う(笑)
 
マルっと全体的にシルバーで仕上げるのが目的。
あと、個人的に「鱗模様にダスト感を出したい」のだ。
 
乱暴に背中とお腹を塗ってしまうと、当然サイドのアルミ部分にもスプレーの塗料が回り込む。
それをペーパーでこすって取る。
 

 
すると、鱗模様を入れた時のアルミの凹みに入った色が残る。
この感じが最終的に生モノっぽい感じになって好きなのだ。
 
なお、缶スプレーではなくエアブラシでやっても良いのだけど、このスプレーは「シルバーの癖に一発で染まる」という特性がある。
ただし、石油2種という恐怖がある。
セルロースは石油1種の成分とは融合するが、2種とはあまり相性が良くない。
ゆえにこの後のドブ漬けではしっかりと色流れが起きる。
まぁ下地だし・・・と手抜きなので真似する必要ない。
(でも、これで剥離はしたことないんだよね)
 

 
このちょっと寂れた感じが好きなだけ。
最終的に色付けて仕上げると、なんとなく弱った魚のイメージになる。
 
さぁ、次は顔貼って色ぬって仕上げてお終い!
 
つづく
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工藤
ハンドメ作成3 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvv63cwvb 2020-05-08T00:00:00+09:00  
その1はコチラから。
その2はコチラから。
 
前回までに、デザイン→削り出し→内部構造→シェイプ→下地コーティングと進めてきた。
正直言うと、ルアーとしての機能の根幹の部分はここで終わりと言って良いと思う。
実際に「個人的に知りたいアクションのプロト」というレベルの場合は、アルミ張ってUVレジンで仕上げて、色ぬってお終いにしてしまう。
 
UVレジンの利点は、乾燥時間が15分(!)なのと、一発で厚みを出せる事にある。
この後に説明するが、通常のセルロースセメントで仕上げていく工程だと、とにかく乾燥の為に時間が掛かるのだ。
今回のルアーは一回のコーティングで0.1gほどのセルロースが乗る。
これはルアーの表面積や形状、そして「セルロースセメントの種類と粘度」によって大きく変わるのであまり参考にならないかもしれないけど、アルミテープと下地とのギャップを消すためには、11回のドブ漬け(と、ペーパー掛け)が必要だった。
一回の乾燥が6時間(夏なら最短4時間でもできる)で、GW中という事で頑張ると一日に2~3回は出来る。
それで何だかんだで4日。
それがUVでは2回×15分で済む。
(バルサに吸われるので、下地を瞬間接着剤で作る。これも超楽ちん。)
 
ただしUVは決定的な弱点がある。
それは、足付きが全くない事。
足付きはどっかで説明したと思うけど、ようは下地への喰いつき具合の事で、UVレジンは下地や塗料を溶かしてくっ付く(接着剤と同じ理屈)という事は一切ない。
その為に、一か所傷が入るとそこから脱皮をするように全部剥がれてしまうのだ。
 
良く動くルアーにとってフックサークルは絶対に避けられないのだけど、そこから一気にはがれてしまう。
また、水には強いけど、ルアーの膨張(バルサ内部の水分の膨張)に対して非常に弱く、アイの部分から亀裂や気泡が発生することが多々ある。
 
ルアーが大きくなればなるほど、剥離には悩まされることになり、レジンの硬さは良いけど実強度的には不十分・・・という判断をした。
個人的には6cmまでのルアーにしか、実用性のある強度が確保できないと思っている。
(逆に、6cm以下の渓流ルアーとかなら十分に使えるとも言える)
 
よって、今回は実用するルアーなのでめんどっちいけど、セルロースセメントで最初から最後まで仕上げていく事にした。
 
 
下地に貼るアルミの切り出し。
 

 
なんてことはない。
適当に形を出してハサミで切るだけ。
 


鱗に関しては、色々とやり方がある。
一般的なのは単目のヤスリにアルミホイルを押し付けて、模様を転写する方法がある。
私もたまにやる。
ただ、この前そのヤスリに接着剤たらしちゃって・・・
 
という事で、最近はアルミテープ(ノリ付きという事です。難点は厚みがある事)にナイフで線を入れている。
 

 
これはこれで、あとでペーパーを掛けた時に味が出て好きなパターン。
 


貼る時のコツは、裏紙を半分まで剥がして、ボディーにあてながら修正する事。
 

 
テールの位置はそんなにずれる事は無いと思うので、しっかりと押さえてからゆっくり残りの裏紙をはがして、左右が同じ何時になるようにする。
 
そんな難しい事ではないけど、手を抜くと完成品でがっかりするw
 

 
中心から外側へ、アルミテープを伸ばしていくように張り付けていき、最後にナイフの裏でエッジ部分をしっかりと潰す。
この時に力を入れすぎると、テープのノリが出て来るので注意。
 
画像撮り忘れたけど、顔の下になる部分と、テールの部分に瞬間接着剤を付けてから余分をふき取る。
これは剥がれ防止の保険と、段差消しの両方の意味合いでやる。
バルサ→セルロース→サフェーサー→セルロースときて、いきなりアルミが入ってくる時点でセルロースサンドの中に超絶な異物が入るのだ。
凄く嫌なのだけど仕方がないので、気持ち抑えでの瞬間接着剤。
 
 
アルミに1000番のペーパーを掛ける。
 

 
特にやる必要はないかもしれないけど、セルロースセメントの喰いつきの為の足付け。
あと、エッジをなるべく薄くしておく。
 
水研ぎでアルミの粉が出て汚れる(シロがグレーになる)けど気にしない。
最後に水洗いして、しっかりと乾燥させる。
 


そしてここから、ドブ漬けマラソンの開始。
 
上下ひっくり返しながら11回。
目途は、アルミテープの境目の段差が「許せるぐらい」で無くなるまで。
 


なお、途中で何回か、800番での水研ぎを入れる。
この時に下地まで出さないように気を付ける。
実は今回、頭の部分で一ヵ所、削りすぎてサフェが出た。
こういうミスが、後々の仕上がりと強度を落とす原因になる。

 

あと、今回初めてアクセルのセルロースセメントを使ってみた。
けっこうシャブい?
良くも悪くも一回の被膜が少ない印象。
また柚子肌がきついので、磨きの回数が多かった。
メーカーによって硬さが異なるので、漬ける回数は目的に合わせて変える事が大事。
また、場合によって希釈(シンナーで薄める)するのも必要。
 
4日後・・・
まぁ良いか?という所まで来たので、次は目を入れる穴を掘る作業。
 
つづく
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工藤
ハンドメ作成2 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvvw9yaev 2020-05-05T00:00:00+09:00 ご興味あれば、その1からどうぞ。
 
 
では引き続き、ざっとした説明で。
張り合わせまで終わったので、今回は形状のシェイプから。
 
5 シェイプ
 
恐らくハンドメをやるうえで、この作業が一番のメインに思っている人も多いと思われるシェイプ。
確かに私も、やればやるほどに「ほんとにそうだった」と思う(笑)
 
シェイプは二つの考え方を持ってやるほうが良い。
ひとつはそのまんま、好きな形状を作る事。
もう一つはこの後に来る、「塗装工程の為の準備」という考え方。
 
よく、どんな形にすればいいか?という質問もあるけど、形状を作るのは「好きなように作る」というか、その作り手の意志を表現する事なので、正直言うと好きにやれば良いんじゃないのかなと思う。
手抜きだろうが奇抜だろうがコピーだろうが、それは「それを作りたかった」で済む話なので。
 
子供の頃にやった粘度遊びと一緒でしょう(笑)
 
 
先ずは、側面の頭側とテール側をカットする為のラインを書く。
 

 
一番最初のアウトラインの工程でサイドビューは形状が出来ているはずなので、ここえはトップビューの削りたいところだけを書く。
 

 
そのラインの外側をナイフで切る。
間違っても、内側に入れてはならないので、先端から少しずつやる事。
この次のヤスリのシェイプでは、思ったよりも削る事が出来るので、凸っている分には全然問題ない。
 
ただ、ここでより細かく奇麗にやれれば、当たり前だけど次の工程は楽になる。
要するに「どっちで時間を使った方が、早くできるか」を天秤にかければよい。
 
なお、形状確認は、上から見た形より、正面と真後ろから見て、シルエットが長方形であることの方が大事。
これが平行四辺形になっていると、たいがいはうまく泳がない。
背中とお腹のPL(パーティングライン/張り合わせ部の事)に段差がある場合も、シェイプしていくとよく平行四辺形になる。
 
あと気を付けておくのが、ウェイトを入れた場所を切りすぎない事。
この後のシェイプでもさらに薄くなっていくので、やりすぎるとウェイト部に穴が開いてしまう。
もしも開いちゃったら、粉末状になったバルサ(切り抜きの時とかに出た削りカス)をそこに居れて、上から瞬間接着剤(絶対に液状を使う事)を流せば応急処置にはなる。
まぁでも、「失敗した」と思って、作り直した方が良いけど。
 
前後左右、上面下面から見て、まぁいいやと思ったら、次はヤスリの出番。
ちなみに私はナイフは一切使わない時もあるぐらい、ヤスリを多用する。
友人のプロビルダーは逆に、ほとんどをナイフで終わらせると言っているので、この辺りは場数の問題だと思う。
 
ではヤスリ。
一発目は「形を作る為」のヤスリ掛け。
 

 
ペーパーの100番を手のひら大の大きさにカットし、大きく面で当てていく。
一か所一か所チマチマやらない。
とにかく大きく早く動かすのが肝。
 
バルサに100番だと、かなり削れるので力も掛けない。
なお、紙ヤスリは「木工用」と「金属用」がある。
また耐水と絡研ぎもある。
 
「番手の大きさ」で使い分けるのが良い。
まぁ木だから最初から木工用で良いんだけど、無けりゃなんでも良いんじゃねぇか?という気もする。
ただし、仕上げでつかう800番などは耐水でないと、作業がちょっときつい。
なぜならば、水につけて砥ぐからだ。
 
なお、たまに「キレイな面を出したい」時には鉄の棒ヤスリを使う時もある。
 

 
ココでも長方形を意識する。
左右対称のバランスがアクションを生むので、手を抜かずにやる事が大事。
後で修正できるから・・・と思うと、とんでもなく手間がかかるので、形状はいまやっておくこと。
 
ナイフ→100番→380番→800番と、シェイプするための道具は細かくなっていく。
800番で100番の修正をすることは現実的に出来ないし、そこで100番をもう一回入れたら380→800と、全工程がやり直しになる。
 
だから手を抜かずに頑張りましょう。



形状が出たら、次は背中とお腹のR付け。
 
さっきはヤスリを面で使ったけど、次はRで使う。
この辺りは感覚なので、やりながら覚えて欲しい。
 
コツはさっきと同じで、チマチマやらない事。
頭からテール、テーㇽから頭、途中で部分的にやらずに大きく使う。
 
これを左右上面下面の4ヵ所やって、左右対称をチェックしながら好きな形にする。
 
側面のヤスリ掛けで左右対称に出来ていれば、そんなに難しくはないはず。
ただ、真正面から見た時の背中の出来栄えはアクションにものすごく影響するから気を付けて。
ハンドメなので完璧は難しいけど、あまりに左右非対称の場合はアイチューンでも直せないぐらい曲がっちゃうので、それは失敗作と呼ぶ。
 
最初はうまくいかないので、納得いくまでやるしかない。
でも、「作りたかった形状」を作る工程はここまでなので頑張って。
 
形状が決まったら、次は「塗装工程の準備」に入る。
 

 
100番でボソボソになっているバルサの肌を整える為に、320番で全体をシェイプしていく。
このシェイプが終わると一回目の下地作りの「セルロースセメントへのドブ付け」がある。
 
100番で削った時の傷を、どこで埋めるかの問題で、380番を使わなくてもセルロースの回数を増やせば消せない事は無いが、ものすごく時間が掛かるうえに、コーティングが均一に乗らないというデメリットもある。
その為の320番。
無ければ400番でも良いし、出来れば中間に200番を使うともっと良い。
 
基本的にヤスリの目を消す為には、前工程の倍の番手を使うのが理想とされる。
仮に100番の目を800番で消そうとすると、ものすごく時間が掛かるのは誰もが分かるはずだ。
その理屈で、100→200→400→800→1600となるが、800以降はペーパーではなくコンパウンドなどを用いる事が多い。
磨きという工程は、労力と時間を計算し、適切な番手を選ぶことで最終工数を減らすことができる。
 
でも、バルサって結構サクサクと切れるから、私は200番は省略している。
 

 
奇麗になったかな?
 
木目の美しさを見られるのは、ビルダーの特権。
色塗りたくないなぁ・・・ってたまに思ってしまう。
 
6 下地作り
 
さぁ、ここからドブ漬け工程に。
 
と、その前に、一回重さを測っておいたほうが良い。
これは後程貴重なデータになる。
今回のルアーは18.3gだった。
ここからコーティングや塗装をしていくと重くなっていくので、削りの段階での重さを残しておけば、次回作る時の再現性が高くなるし、ウェイト変更の時にも参考になる。
 

 
ドブツケ→ディッピングとも言われる作業。
 
塗装前のこの工程は、2つの理由がある。
ひとつは塗装をするときの肌を作ることで、もう一つはルアーの強度を出す為。
 
ルアーの強度は、塗装後のディッピングで出ると思っている人は多いと思う。
実際に私も追う思っていたけど、下地の強度が出ていないと「衝撃でひび割れる」事が多くなる。
また、フックがボディーに刺さりやすくなる。
 
特にサイドにアルミを張ると、その下のバルサにセルロースがしみこむことは無いので強度は何時までも弱いままになり、表面のコーティングが割れやすくなる。
その為に、下地はちゃんとやっておいた方が良い。
 
イメージはゆでたまご。
 
一回目のドブ漬けは、30分ほど漬けておく。
こうすることで、バルサにセルロースセメントがしみこんでいくので、強度的にだいぶ違う。
このときにシンナーで希釈したものを使うと、より浸み込みやすい。
人によっては50%ほど希釈するらしいけど、私は揮発の事を考えるとそこまで薄める必要もないかなと思っている。
 
6時間以上乾燥させて、二回目以降は着けて出す程度のドブ漬け。
これを頭とテールの交互に4回ぐらいやれば、バルサにしみこまないで艶が出始める。
 
ちなみにこの後に、回数を増やすほど強度も増すかもしれないけど、今度は重さが出てしまう。
この兼ね合いが難しい。
私は「バルサの利点は軽さが生み出すレスポンス」という考えがあるのと、この後にやるサフェーサーを吹いての巣穴埋めとアルミを張った後のドブ漬け回数を多くするので、今回は6回でお終い。
ちゃんと6時間ごとになんかできないので、24時間に3回×2日。
 

 
8時間置いて乾燥の確認をしたら、サフェーサーを吹く。
このサフェーサーを吹く理由は、巣穴や小さな凹みを見つける為と、下地の白を兼ね備えている。
もしも巣穴も凹みも無いよ!というならば、やらないほうが良い。
なぜならば、セルロースセメントとセルロースセメントの間に、サフェーサーという異物が入り込むことになるから。
 
乾燥したら砥ぐ。
 
砥げば解かるが、けっこう凹みや傷がある。
またPLに巣穴も出来ていたりするので、最悪の場合はパテを使って埋める。
その後に400番で研ぐ。
 

 
ちなみに全部水研ぎ。
バルサの地肌が出ている場所が無くなってからのペーパーは、全て水研ぎを行うので耐水ペーパーが必要。
 
で、またサフェーサーを吹いて、均一な肌を作る。
 

 
800番で軽く水研ぎし、一回ドブ漬けをする。
このドブ漬けは、アルミ張った後にドブツケする時の「サフェーサーの色流れがアルミに入らないようにする為」のもの。
 
肌を慣らすために、800番で水研ぎ。
これはやる必要はないかもしれないけど、足付け(塗装がより強く着く為に、下地に細かい傷をつける)の意味合いで、今後の工程では毎回やっている。(セルロースは下地を強い溶剤で侵して着くので、特に必要ないかもしれない)
ちなみに艶はなくなるけど、ディッピングすれば元に戻る。
 
それともう一つ、アルミ張る面は、特に平らにしておくほうが良い。
アルミも色々と種類があって、恐らく多くの人が使う家庭用のアルミ箔の場合、かなり薄い事もあり「下地の凸凹」が表面に転写されてかなり残念なことになる。
これを張り直しの為に剥がすと、全部砥いでまたサフェーサーからやり直しになってしまう。
ココで手を抜いてサフェーサーを吹かないと、下地の色が均一の白にならない為に塗装で薄塗りが出来ない。
だから、この下地の最終仕上げは、とにかく丁寧にやったほうが良い。
あぁ、ちなみに私は、それが嫌なのでノリ着きのアルミテープを使ってます。
 
ココまでで、下地作りが完了。
この段階である小さな傷や凹みは、もう直すことが出来ないと思ったほうが良い。
塗装で埋めちゃえば・・・って思う時もあるけど、ぜったいに埋まらない事を知った。
それやるほど、失敗する。
納得いかない場合は、その傷を取れなかった工程に戻ってやり直すほうが賢明。
そして、直せば直すほど、重くなって行く。
 
ちなみに私は、「これぐらい別に良いや」の方が多い(笑)
 
次回はアルミ張って、コーティングして、色を塗る工程。
GW終わっちゃったりして。
 
つづく
 
 
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工藤
ハンドメ作成1 http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvf64v77y 2020-05-01T00:00:00+09:00  
ぜひぜひ、挑戦してみて!
そんなに構える必要はないから。
 
確かにハンドメイドルアーは、奥深い匠な世界という一面もある。
私の知り合いにも何人もいるけど、どれも素晴らしい作品を生み出すその制作過程は、さすがだなぁ~と感心する事ばかりだ。
 
でも、彼らも始めた時からそういったハイクオリティーなルアーを作り出したわけでは無く、今のように情報が溢れる時代のずっと前に、試行錯誤しながら多くの失敗を繰り返して今に至るのだ。
 
そう、誰もが最初は初心者。
頭の中で描いたものを形にするってことは、そう簡単な事ではない。
だからこそ、このハンドメイドルアーの世界は面白いのだと思う。
 
今回は私がやっているハンドメイドルアーの作成方法を紹介しようと思う。
以前に少し書いたけど、もう少し細かい部分も書いてみる。
 
私がハンドメイドルアーを作る理由はいろいろとあるけど、やはり一番は、作って泳がせた時に、「思っていたルアーが出来た♪」というのが楽しいからだ。
よって、仕上がりの美しさや強度よりも、まずはアクションや機能を重視したルアーを作る。
そう言うつもりで、参考にしてもらえればいかなと。

売り物作るぜ!という人は、今回の作り方を参考にして、もっと強く美しく作るには・・・を考えてみれば良いと思う。
実際に私も、そう言うやり方もたまにやっているし。
今回のはとにかく、初心者がさっと作る為のやり方。
 
まぁ、最初はなかなか難しいかもしれないけど、ぜひチャレンジしてこの世界の楽しさを味わってほしい。
 
 
1 アウトライン
 
先ずはなんと言っても、何を作るかを決めること。
※超ピンボケすみません(汗

今回は、最近凝っているリップレスクランク♪

そのアウトラインを厚紙に書いてハサミで切り、予想するウェイト位置をポンチ(目玉抜く時に使う、革製品に穴開ける道具。最近は100均でも売ってる。刃先がしょぼい時はヤスリで研ぐ。)で先に抜く。
これが台紙となる。
今後何回か、同じ形状でウェイト違いなどを作る可能性があるなら、この台紙を大事に取っておく。(私も古いものでは20年前の物とかもある)
 
この台紙を使ってバルサに下書きをし、ナイフや電動工具を使って切り抜く。
ちなみに私は電動糸鋸使っている。
なお、バルサの厚みは好きなように。
薄いバルサを使って4枚合わせというやり方もあるけど、今回はスタンダードな2枚合わせなので、仕込むウェイトの厚みを考えて8mmを使った。
 
ナイフの場合は、バルサの目とナイフの刃の向きを気を付けて。
せっかく書いたアウトラインに対して直角に入れないと、バルサの上面は線上でも下は小さく切れていたりするから。
 
 
2 ウェイトホール作成
 
台紙をきちっと合わせて、左右の同じ位置にマーキングしてウェイトホールを掘る。

ここで「え?早くね?形状先じゃないの?」と思った人が多いかも。
私はとっとと早く作りたいので、この手順でやっている。
というのも、奇麗に形を作ってから、ウェイトやワイヤー仕込もうとすると、センター出すのが結構手間なのだ。

かなり正確に左右対称に作らないと、せっかくきれいに作った形が、ぴったりと合わない事が良くあるし、何よりも両面テープ剥がすのが嫌(笑)
また、接着工程でのミスが起きやすく、シェイプに掛かった時間を無駄にしたくないし。
 
だから先に全部仕込んで、その後から形状を作る。
これなら絶対に真ん中に来る。

 

ウェイトホールは最初に卓上ボール盤で仮穴を掘る。
この時点でバルサは左右同じ厚さなので、掘り込み量をストッパーで設定しておけば、絶対に無駄に掘る事は無い。
卓上ボール盤は、展示品を1万円で買った。
無けりゃ別に彫刻刀でも良いかと。
 
 
その穴にウェイトを乗せてグリグリやると、あとが付く。



ウェイトは、最近は「中通しおもり」を使う事が多い。
理由は後出。
 
鉛の色が付いたところをルーターで削る。
 

 
穴を広げるのが目的で、深さは絶対に変えない。
 
ルーターも格安で売っている時代。
私のは、20年前にシリンダーのポート加工する為に買ったものw
 
バルサ両側をはめ込んで、隙間なくピタッと行くまでちゃんと丁寧に。
 

 
左右の穴が掘れたら、アイ(ワイヤー)が出る位置のバルサをしっかりと左右合わせる為にカットやヤスリ掛けをする。



ココで手を抜くと、あとでシェイプした時に段差取りで苦労する。

3 ワイヤー作成と張り合わせ
 
ウェイト入れて左右バルサを重ねて、アイの位置の段差がない事を確認したら、次はそのアイをステンレスワイヤーで作る。
 
私はグルグル巻きで売っている、軟鋼のステンレスワイヤーを使っている。
理由は「安い」「曲げやすい」「どこでも売っている」から。
これで「シーバスでやられたこと」は無いのだけど、でっかいシイラとかはどうだろね。
でも、初心者には絶対にお勧め。
硬質ワイヤーは確かに良いかもしれないけど、私が初心者の頃に一番難しいと思ったのがこのワイヤー曲げで、何度も何度も失敗をして来たし、今でもまだうまくいかない時もある。
そのたんびに高額なワイヤー捨ててらんねぇでしょ(笑)
 
長さはルアーの倍を取ればだいたい問題ない。


 
気を付けておくのは、ワイヤーの長さ=重さって事。
もし複数生産するつもりならば、この段階でのカットの長さは実測値で管理しておいた方が良い。
じゃないと、完成品で重さのバラつきが必ず出るので。

曲げは、精密ドライバーや釘を使うのが紹介されているけど、しょうじきココだけは専用工具をお勧めする。

ワイヤーを曲げる、専用のプライヤーが各社から出ている。

私が使っているケイバワイヤーループプライヤーは、ホームセンタで2,000円ぐらいで売っているので絶対に買い。
これが無いとハンドメ作る気が無くなるぐらい、重宝している工具。
ちなみに硬質ワイヤーの太いのを、小さい穴径で曲げようとしたら折れたので注意。
 
よって、安い軟質のワイヤーを勧める。
 

 
適当にグニャグニャやってこんな感じになる。
抜け強度を気にするならば、ラインアイとテールフックのアイの、ワイヤー折り返し部分をPE ラインでグルグル巻いて、瞬間接着剤で固定すれば問題ない。
まぁ、今までそんな事やらんでも抜けたことないけど。
 
あと、センターアイの手前でワイヤーを、「中通しオモリの穴を貫通させる」のは絶対にやったほうが良い。
というか、その為の中通しオモリ。
 
初心者でハンドメルアーがちゃんと泳がない理由の一つに、「ウェイトが左右に対してセンターに来ていない」というのがある。
今までいろいろとやってみたが、このやり方が一番簡単で正確なのでお勧め。
他所ウェイトホールの開け方でしくじっていても、そんなに間違ったことは起きないと思う。
これで泳がなかったら、シェイプだけを疑ったほうが良い。
 
4 張り合わせ
 
先ずは接着剤を付けずに、仮組み(マスキングテープで良い)して万力で挟み込む。
 

 
両側にバルサ材を張り付けた万力を使うこと。じゃないと後がついてしまい台無しになる。
 


この万力は卓上ボール盤にセットでついてきたやつ。
万力が無くても、100均で売っているバイスを3つぐらい使えば十分。

けっこう締める。
目的は、バルサにアイを食いこませる(へこませる)為にやる。
丁寧にあとをつけて、それを掘るのが普通かもしれないけど、今回使ったワイヤー径までのなら後から修正できるので掘る必要はない。
 

 
開くとこんな感じ。

ここでアイの位置をチェック。
バルサの節や硬さの不均一さによって、アイがセンターに来ない場合がある。
(片側がへこみすぎる)
それは接着後に修正するのでこの段階では放っておくのだけど、軽く「凹んでないほうのバルサをナイフでカットしておく」事もたまにやる。
これは、あとの修正が楽になる為。
細いワイヤー径の時はほとんどやらないけど、大きいルアーで径が太い時はやったほうが良い。
 
ココまでできたら接着剤を塗布する。
 

 


100均の瞬間接着剤。
いちおう気を使って、木工用にした。
 
瞬間接着剤は色々と種類があるけど、それぞれに粘度が異なる。
木工用はゼリー状とサラサラの中間で、しみこみすぎず伸びも丁度いい感じ。
 
で、また万力。
 

 
既に一回、仮組の締め込みでウェイトとワイヤーの部分は凹んでいるから、最近のガンプラのように左右のズレも起きにくい。
実はこれ、後のシェイプの工程に大きく影響するので大事なところ。
大きく左右がずれると、かなり「思っていたものと違う形になる」可能性があるから、意外と神経質にやっている。
 
ココで一服。
ちゃんと乾かすのが大事。
 
ちなみに、この工法は、形状をシェイプした後からは絶対にできない。
なぜならば、万力で占めるとバルサは変形してしまうからだ。
 
接着待ちを10分、万力から外してからアイの調整。
 

 
さっきの仮組で「アイがセンターにない」所や、角度が曲がっている(これが結構ある)のをラジペンで修正をする。
この時に、バルサのボディーを傷つけないように注意!
もしやっちゃったら、シェイプで無理に無くそうとせずに、最後にパテで仕上げた方がよっぽどマシ。

あぁそうそう、ここまでで電動工具が3つ出てきたけど、もちろん別になくても作れる。
あれば楽なだけ。
電動糸鋸はナイフ、ボール盤は彫刻刀。
ただ、ルーターは何かと便利なので買ったほうが良いと思う。
バルサなら高回転もパワーもそんな要らないから、安いので十分だと思う。。

さて、アウトライン作成から張り合わせまで約30分。
つぎはいよいよシェイプに入る。
 
つづく
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工藤