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▼ 沖堤防を楽しもう
いきなりですが、津田一文字に渡船を利用してやってきました。
津田一文字は、徳島市の沖合にある沖堤防です。
全長一キロ以上あるL字型の堤防で、新町川と勝浦川の両河川の河口に位置しており、外向きにはテトラ、内向きは足場のよい堤防の形状をしています。
写真の左側が沖向きで、テトラの大きさは沖堤防の割に小さく低めなので、テトラに乗っての釣行・移動が可能です。
一方陸側は堤防のみの形状で、非常に足場がいいですね。水面までの高さは3~4m程度ありますのでタモは必須です。
写真では見えませんが、約一キロ先に赤灯台があり丁度勝浦川の河口になります。
一方L字の短い方は先端まで約400m、うっすら白灯台が見えます。
こちら側は途中から堤防の左右にテトラが入っています。
写真右側は赤灯台向きのテトラより少し足場が高いですが、十分釣行可能です。
左側のテトラは足場が低く、満潮時には海面に浸かってしまいますが、潮位が下がるとテトラに乗ることが可能です。
このテトラに乗る場合は、必ずフェルトスパイクのシューズにしてください。ゴム底やビブラムソールなんかだと結構滑ります。
ちなみにこちら向きは、大型船が通る航路にもなっていますので、大型船が通る際の波にはご注意を。
私は仕事の都合上、土日に休みをとる機会が少ないので基本平日に利用しています。
平日だと、ルアーアングラーは一人だけというのがほとんどです。
この日も、お客さんは私を含め二人。後から二組来られていましたが、それでも私以外は全員エサ釣り師でした。
これだけ広いエリア、独り占めですから渡船代1500円は安いものです。
私自身餌釣りもしますので、フカセや穴撃ち、カゴ釣りなどで訪れますが、今回はルアーでシーバスを狙います。
この日は中潮、満潮3:43・干潮10:12・満潮16:43
渡船で5:00出船し、迎えを14:00にお願いしました。
私は、自分で決めた時間の中でどのような組み立てをするかをざっくりですが決めて釣行に臨みます。
今回の場合だと、10:00までの下げの時間バイブレーションを使った釣りでテンポよく探る。赤灯台がある一キロのテトラ側をランガンします。
干潮から上げの時間は、ミノーを使った釣りで下げで探った面とは違う所をランガンしようと思っています。
さて使用するルアーですが、こんな感じ。
タックルは、
ロッド : ワールドシャウラ 2953R-3
リール : ステラ 4000XG
ライン : アプロード ソルトマックスGT-R 2号
リーダー : アプロード ソルトマックス ナイロン 30LB
先発は、アイマ シュナイダー18。テトラに立っていろんな方向にキャストし、流れと魚の反応を見ていきます。
完全に日が昇っているので、少しレンジを下げてみようとシュナイダー28に変えてみます。
潮上にキャストし着水後すぐにリトリーブ開始し、ちょうど自分の正面に帰ってくるように調整しながら探ってみます。
何度かシーバスのチェイスがありますが、バイトに至りません。
沈めすぎかなと、トレイシー15にチェンジしますが反応なし。
シュナイダー18に変え探っていると、手前のテトラ帯に入る直前でヒット!
そんなに大きくないですが、テトラ際で突っ込むので結構よく引きました。
前日買ったばかりのシュナイダーで釣れたので、結構うれしい。
この後シュナイダーの重さ違いと、トレイシーの重さ違いをそれぞれ使い比べてみました。
トレイシーの方が重量は軽いけど、シュナイダーの方が軽い力で引けるので、速く引くならシュナイダーのフロントアイにセットするのがいいみたいです。
どんなルアーもそうですが、各ルアーごとに得意な速度域があります。
鉄板バイブでも、ブルブル引いてしまうとわかりにくいですが、ブルブルを感じるか感じないかのギリギリの速度域で引くと、ちょうどいい感じになると思います。
この後、バイトはすべてシュナイダーに偏りましたが、この日この時間はシュナイダーの速度域やレンジがハマっただけで、潮が変わったり日が変わればアタリルアーは変わると思いますので、同じような鉄板バイブでも何種類かあると状況に合わせられるかもしれません。
シーバスの反応・チェイスを見ているとレンジを入れてルアーの後ろに付かれると食ってきません。
一見シーバスが足元まで追ってきて反応が良さそうですが、テトラに追い詰めて最大の捕食チャンスなのにバイトに至らないのは、アングラーのからの見た目より状況にあっていないと判断すべきです。
気持ちレンジを上げて引くと、テトラ帯に入るところで下から食い上げてバイトしてきます。
なので、遠投せず20mほどキャストし着水後すぐにリトリーブ開始。
高速でブルブルさせながらではなく、潮に当てる程度の速度で引く。
丸呑みです!毎回そんなにうまくはいきませんが、いいサイズのシーバスが食ってきてくれました。
丸呑みされるとリーダーがざらざらになってしまいます。
今回の魚はそこまで大型ではありませんでしたが、大抵大きい魚はテトラ際で食ってきて、テトラの間に入ろうとします。
強引なファイトが必要な場面、またロッドがのされないように耐えているときにどうしてもリーダーがテトラに擦れる場面があります。
リーダーは太めをお勧めします。
今回失敗だったのは、初めて使うルアーは純正フックで試しているのですがシュナイダー18のフックが8番で不安だったのですが、案の定いい魚が掛かったときにフック伸ばされちゃいました。
ドラグもいつもより弱めの2.2Kgにしてましたが、やっぱり小さいフックはタックルバランス的には厳しいです。
それでも何匹かは無事キャッチ出来ました。
追尾して帰ったシーバスはもう一度キャストしても釣れないけど、バイトがあって乗らなかった場合は、ルアーチェンジしてもう一度投げると案外ヒットしました。
シュナイダー18からシュナイダー28へチェンジしてヒットというのが何度かありましたね。
追尾してくると、シーバスが居るのが分かりますしルアーを追いかけてきたという事実によって、もう一投したらヒットするかもと思いますが、もう一投するならルアーを変えるべきです。
同じルアーを同じコースに何度も通すのは、ちょっともったいないです。
さて沖堤の魚は潮の動きが悪くなると一気に食いが悪くなります。
永遠キャストし続けるのもありだとは思いますが、時には息抜きも集中力を維持するには必要です。
なにせ9時間も一文字にいるのですから、休憩も必要です。
寒い時期ならジェットボイルでお湯を沸かしてラーメンがいいですが、これからの時期はざるそばかうどんあたりがおすすめ。
このシマノのバッカン、蓋の所に段があって滑りにくいのでご飯を食べる時に便利です。
休憩の際には、ラインシステムやフックのチェック・交換をしておきましょう。
これからの時期、朝は涼しくても日が昇ると結構暑かったり、曇ってて風があると日中でも想像以上に涼しかったりします。
私は、天気予報で雨の可能性がありそうであればレイン、晴れであれば早朝用と日中用の服を用意しています。
すぐに帰ることができない渡船なので、準備しておくと快適に釣りが楽しめます。
あともう一つ、ランガンで一キロも歩くとクーラーボックスをどこかにおいておくことになるので、途中で飲み物がなくなってしまっても結構な距離を歩かないといけません。
そこで、ライジャケの背中に簡易クーラーを入れて予備の水分をもっていきます。
腰のドリンクホルダーが空になったら背中のドリンクと入れ替えると最大ペットボトル3本は持ち歩けます。
クーラーボックスに寄ったタイミングで、ドリングを入れ替えればそこそこ冷たい状態を維持できます。
これからの時期、水分を切らすのは危険ですから必要より多めに水分は用意しておきましょう。
さて沖堤防で潮通しがいいといっても、常にガンガン流れがあるわけではありません。
上げ潮に関しても、干潮からの動き出しは日中であってもチャンスタイムですし、潮の動きもすこぶるいいです。
このタイミングで、デイゲームのミノーを使った釣りをやってみます。
ミノーも先日買ったばかりの、コスケ110・130とサスケ裂波120・140。
コスケは初めて使いますし、裂波はかなり久しぶりです。
流れに対してアップにキャストし、自分の正面に帰ってくるように引いてくる。
変化をつけないとバイトが得られないので、ロッドアクションを入れてみる。
アクションを入れるタイミングは、手前の5m。沈んでいるテトラ帯に入るかどうかという距離感で左右にダートさせる。
ロッドで弾いた後にしっかりスラッグができるように、意識的にロッドを操作してみました。
足場が低い所は裂波120が、高い所では裂波140が操作しやすいですね。
そして面白いようにバイトが出ます。
まっすぐリトリーブするだけでは見向きもされませんが、ミノーを左右に弾いてやると多い時には3匹ぐらいのシーバスが食いあがってきます。
潮が走っている時間が限られているので、写真はそこそこにガンガンやっていきます。
めっちゃバイト出るんですけど、私が下手なせいでバラシまくりました。
それでも複数本ヒットに持ち込めましたので、上出来でしょう。
その後、カタクチの動きを観察していると、どうやってシーバスが捕食しているのかを見える場面が何度かありました。
その捕食モードに入ったシーバスが釣れないかなと、いろいろやってみましたが全く反応してくれません。
シーバスが居て、ベイトを捕食しているのに食わせられない。まだまだ修行が足りないようです。
アプローチの方法はいろいろあると思いますが、今回私は自分の立っているテトラ帯のストラクチャーにベイトを追い込んで食わせるイメージで釣りをしてみました。
バイトしてくるのが手前なので、必ず立ち位置は少し下がった位置からキャストしましょう。
それと、ヒットした後にどのあたりでファイトしてどこでランディングするかを確認しましょう。
最後に、足場がいい所が多いといっても沖堤防です。
特にテトラ帯での釣りは、危険が伴います。
万が一落水してしまうと、陸に比べると潮も速く太い流れがあります。
たまにライジャケを脱いで釣りをされている方を見かけますが、危険をしっかり認識して楽しく釣りをしましょう。
私は今の時期でしたら、こんな格好で沖堤防に渡ります。
ちょっとおかっぱリに比べると、渡船利用の沖堤防は敷居が高いようなイメージがあるかもしれません。
私も始めはちょっと敷居が高いイメージでした。
でも一歩踏み出してみると、面白い釣りが待っているかもしれませんよ!
- 2020年6月5日
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