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▼ ロッド選びのイロハ バンブー
- ジャンル:日記/一般
前回はグリップの長さについて
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvss9dpdw
要素3 マテリアル
ロッドのマテリアルの話しになると、高弾性だの新素材だの・・・と言う話しになりがちですが、本当にその素材は必要か?の方が大事です。
現在釣り竿には様々なマテリアルが用いられていますが、ルアーロッドにおいてはほぼカーボン(炭素繊維)を樹脂で固めたものが用いられています。
しかしその昔は、タケなどの天然素材が使われてきました。
タケはとてもしなやかで、縦方向への強さも十分であり、今現在でも好んで使う(作る)人もいます。
また、タケにもさまざまな種類と特性があり、その個性をセクション別に分けて用いたりもします。
これは現在の一部ロッドメーカーが、セクションごとに工法やカーボンシートを別々に作成して組み合わせる事と同じです。
じつはそんなに新しい技術ではなく、はるか昔の紀州竿なんかでも用いられていましたという事です。
ただ、カーボンであまりやらない理由は、コストの問題(工数)が発生するからです。
タケの自然な独特な曲がり、そして天然素材ゆえの一本一本の個性のあるロッドは、工芸品としても非常に良いものではあるのですが、重量はそれなりに重く、価格も高額になりがちです。
まぁそれでも、個人的に一本は持っていたいなぁ・・と思うマテリアルです。
余談ですが、私のじいちゃんが、この竹で作る和竿師だったようです。江戸前のハゼや青ギス竿を作っていたみたい。なんで「みたい」と言うか。それは・・・小学生の頃に亡くなりごっそり遺品で頂いたのですが、何の価値も知らぬ母親がそっくりそのまま廃棄してしまったからです。
報復で母親の大事な琴や和服を燃やしてやろうかと思いましたが、価格を聞いてビビッて止めましたw
次にマテリアルでよく聞くのが、ガラス繊維のクロスシート(平織/朱詩織)を丸め、樹脂(エポキシ等)で固めた、一般的に「グラス素材」という物があります。
おそらく多くの人が知るように、重い、感度が悪い、弾性率が低い(※個人的に弾性率と言う言葉が少し違和感があるのですが、一般的によく使われているので今回も用いています)と言われるものです。
しかし最近では様々な工法やロッド設計の進化によって、この素材の持つ「しなやかさ」というか「柔軟性」という低い弾性率が非常に見直されています。
個人的には「やっとか」という想い(笑)
と言うのも、この20年はひたすら「軽量」「高弾性」「高感度」という謳い文句と言うか、素材自慢の広告ばかりを見せられてきたのです。
しかし個人的には「ある魚を釣る為に必要な、適切な曲がりと強さ」の為には、素材の軽量高弾性のみを追求していたのではダメなんじゃないのか?と思っていました。
これはこの後に説明するカーボンシートのマテリアルがダメだというのではなく、またグラスだからよいという事でもありません。
何が言いたいかと言うと、「素材がもたらす効果を理由付けしてモノを売る」というロッドではなく、「何かを釣りたいがために適切なマテリアルを選択して作る」と言うロッドが重要なのではないかなと思うのです。
そういう意味でTulalaで最初に作らせて頂いたスタッカート89は、徹底的に「欲しい曲がりと強さ」の事を考えた上でマッチするマテリアル&工法を選択しました。
結果、選んだのはカーボンですが、あのファーストテーパーしか売れないと言われていた時代に、「ロッドは曲がってなんぼ」という一石を投じた思いです。
その後、各社から似たようなコンセプトが発売されました。その中には確かにただ古い設計で・・・というか曲がるだけでどうしたいのか?という物も多かったのですが、いくつかの素晴らしいロッドも生まれました。
そういう意味で、素材中心のロッド競争の時代から、ユーザーに目を向けた変換がに、すこしは力添えできたのかもしれないと思います。
ちなみに、ロッドは曲がることが一番大事なのではありません。
「魚を釣る為に」曲がってから止まってくれないと・・・なのです。
このニュアンスは伝わりにくいかもしれませんが、道具が大事なのではなく魚釣りが大事なのであり、その為に適切かつ高精度な道具を求めているという事です。
これを勘違いして、道具の物性のみを追求する事は意味がないのです。
その為に、様々な技術や素材の進化が、大きな役目を果たします。
1980年代に確立されたカーボンと樹脂を合わせる技術(カーボン自体は昔からある)の確立と、その後の進化はやはり私たちの釣りに大きな恩恵をもたらしています。
この進化は現在も留まることを知らず、様々な工法や素材組合せが生まれています。
ではそのカーボンとはどんなものか・・・です。
つづく・・・・・・・・・・・・・・・・
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvss9dpdw
要素3 マテリアル
ロッドのマテリアルの話しになると、高弾性だの新素材だの・・・と言う話しになりがちですが、本当にその素材は必要か?の方が大事です。
現在釣り竿には様々なマテリアルが用いられていますが、ルアーロッドにおいてはほぼカーボン(炭素繊維)を樹脂で固めたものが用いられています。
しかしその昔は、タケなどの天然素材が使われてきました。
タケはとてもしなやかで、縦方向への強さも十分であり、今現在でも好んで使う(作る)人もいます。
また、タケにもさまざまな種類と特性があり、その個性をセクション別に分けて用いたりもします。
これは現在の一部ロッドメーカーが、セクションごとに工法やカーボンシートを別々に作成して組み合わせる事と同じです。
じつはそんなに新しい技術ではなく、はるか昔の紀州竿なんかでも用いられていましたという事です。
ただ、カーボンであまりやらない理由は、コストの問題(工数)が発生するからです。
タケの自然な独特な曲がり、そして天然素材ゆえの一本一本の個性のあるロッドは、工芸品としても非常に良いものではあるのですが、重量はそれなりに重く、価格も高額になりがちです。
まぁそれでも、個人的に一本は持っていたいなぁ・・と思うマテリアルです。
余談ですが、私のじいちゃんが、この竹で作る和竿師だったようです。江戸前のハゼや青ギス竿を作っていたみたい。なんで「みたい」と言うか。それは・・・小学生の頃に亡くなりごっそり遺品で頂いたのですが、何の価値も知らぬ母親がそっくりそのまま廃棄してしまったからです。
報復で母親の大事な琴や和服を燃やしてやろうかと思いましたが、価格を聞いてビビッて止めましたw
次にマテリアルでよく聞くのが、ガラス繊維のクロスシート(平織/朱詩織)を丸め、樹脂(エポキシ等)で固めた、一般的に「グラス素材」という物があります。
おそらく多くの人が知るように、重い、感度が悪い、弾性率が低い(※個人的に弾性率と言う言葉が少し違和感があるのですが、一般的によく使われているので今回も用いています)と言われるものです。
しかし最近では様々な工法やロッド設計の進化によって、この素材の持つ「しなやかさ」というか「柔軟性」という低い弾性率が非常に見直されています。
個人的には「やっとか」という想い(笑)
と言うのも、この20年はひたすら「軽量」「高弾性」「高感度」という謳い文句と言うか、素材自慢の広告ばかりを見せられてきたのです。
しかし個人的には「ある魚を釣る為に必要な、適切な曲がりと強さ」の為には、素材の軽量高弾性のみを追求していたのではダメなんじゃないのか?と思っていました。
これはこの後に説明するカーボンシートのマテリアルがダメだというのではなく、またグラスだからよいという事でもありません。
何が言いたいかと言うと、「素材がもたらす効果を理由付けしてモノを売る」というロッドではなく、「何かを釣りたいがために適切なマテリアルを選択して作る」と言うロッドが重要なのではないかなと思うのです。
そういう意味でTulalaで最初に作らせて頂いたスタッカート89は、徹底的に「欲しい曲がりと強さ」の事を考えた上でマッチするマテリアル&工法を選択しました。
結果、選んだのはカーボンですが、あのファーストテーパーしか売れないと言われていた時代に、「ロッドは曲がってなんぼ」という一石を投じた思いです。
その後、各社から似たようなコンセプトが発売されました。その中には確かにただ古い設計で・・・というか曲がるだけでどうしたいのか?という物も多かったのですが、いくつかの素晴らしいロッドも生まれました。
そういう意味で、素材中心のロッド競争の時代から、ユーザーに目を向けた変換がに、すこしは力添えできたのかもしれないと思います。
ちなみに、ロッドは曲がることが一番大事なのではありません。
「魚を釣る為に」曲がってから止まってくれないと・・・なのです。
このニュアンスは伝わりにくいかもしれませんが、道具が大事なのではなく魚釣りが大事なのであり、その為に適切かつ高精度な道具を求めているという事です。
これを勘違いして、道具の物性のみを追求する事は意味がないのです。
その為に、様々な技術や素材の進化が、大きな役目を果たします。
1980年代に確立されたカーボンと樹脂を合わせる技術(カーボン自体は昔からある)の確立と、その後の進化はやはり私たちの釣りに大きな恩恵をもたらしています。
この進化は現在も留まることを知らず、様々な工法や素材組合せが生まれています。
ではそのカーボンとはどんなものか・・・です。
つづく・・・・・・・・・・・・・・・・
- 2020年8月28日
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自分も高弾性至上主義みたいなのには、疑問を持ってました。
確かに高感度で軽量なロッドは、それはそれで良いものだと思いますが、自分の好みかと言われれば、そうでも無いなと。
実際、アタリを取ることが大切な船キス用の竿はカーボン穂先よりもグラス穂先の方がしっくり来ますし、トラウトで愛用しているコータックのロッドも独特のソフトさが好みで手放せません。
どちらにも共通して言えるのは、パリっとした竿よりも、追従性のある、ソフトさを持った竿のほうが、魚も違和感なく食ってくるような気がします。
さばみそ
神奈川県