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▼ ロッド選びのイロハ CFRP
- ジャンル:日記/一般
前回からロッドのマテリアルの話し。
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvphkzfg2
今回はロッドマテリアルにおけるカーボンとは何か?です。
まずロッドにおけるカーボンとはカーボン繊維の事を差し、炭素繊維の事を言います。
カーボンとはかなり広義の意味があるのですが、一般的にそのジャンルでの話しをしているうえで良いと思いますので、この先もカーボンと言います。
ではそのカーボン繊維とは何なのか?
一般的に2種類の材料を加熱処理を施すことで、カーボン繊維を作り出します。
まぁ「現在」はあまり釣り人が意識をする必要はありませんが、この2種類をPAN系とピッチ系と言います。
通常、PAN系はしなりがあり、ピッチ系は硬く弾性率が高い物になります。
という事で、「現在」はほぼPAN系。
ただし・・・ピッチ系の分部使用があるのではと思ってます。
これは私には判りません。
これでできた細いカーボン繊維を、1方向で束にします。
イメージで言うなら、乾燥パスタが束ねられている状態。
その束(たば)にした状態ですでに様々なグレードがあります。
もちろん本数から、繊維の焼き方まで、すさまじい組合せが出来ます。
で、このカーボン繊維の束ですが、これ自体ではただのカーボンの繊維の塊なので、釣り道具とはなりません。
次にこれを、樹脂と組み合わせます。
通常、樹脂と言うのは2種類あります。
常温では個体(ペレット)であり、熱を入れると溶けて液状化し、冷えるとまた固まる「熱可塑性」の樹脂。
ルアーのABSとかがこれです。
成形機という巨大な注射器にペレット(固形)を入れ、高温で溶かしながら高圧で金型に射出し、金型に熱を奪わせて固形化する技術です。
樹脂製品の多くのルアーはこうやって作ります。
(全部じゃない。一部はこの後説明する熱硬化性を用いる物もある。例えば発泡ウレタンとか)
もう一つの樹脂は、熱硬化性と言われるもので、こちらは常温では液状であり、何かしらの熱を加えると硬くなり、「冷えても液状に戻らない」と言う特性があります。
一般的に有名なのが、車が好きな人は良く知っているFRPです。
このFRPもよく一言で言いますが、一般的に流通しているものはG(グラス)FRPと言われるもので、先に説明したガラス繊維のクロスシートを、熱硬化性の樹脂でベチャベチャと封じ込める事で強度が出ます。
ココまで書くともうお気づきかと思いますが、ロッドで使うカーボン繊維をまとめるのには、この熱硬化性のFRPが用いられます。
ですから、これはC(カーボン)FRPと呼ばれます。
余談ですが、「熱を掛けると硬くなる」の熱源は、別に巨大な窯だけではありません。樹脂に異なる化学物質を入れて起こる熱反応を用いた硬化方法があります。
よく2液と言われるものはほとんどがこれです。
もっと余談ですが、そもそも「樹脂」って何のこと?とい定義の問題もありますが、これを話すとblog2年分を使うので止めておきます。
なんせ、熱可塑性樹脂の射出成型と金型が私の専門分野なので。
はなしをもどして・・・
一般的に言われるロッドのカーボン素材とは、カーボン繊維とFRP(樹脂)を組み合わせた重複マテリアルという事です。
そしてこのマテリアルを作っているのは、ロッドメーカーではなく大手数社の素材メーカーと言われている会社が作っていて、それを素材として購入し「加工」をするのがブランクメーカーと言われるものです。
と、こう書くと、「なんだ、よくメーカーが新素材を開発!っていうのはウソか?」と思う人もいるかと思いますが、そこはちょっと待て!なのです。
このCFRPの世界は、実は一般的な工業製品とは異なる、ある一つの特徴があるのです。
つづく
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvphkzfg2
今回はロッドマテリアルにおけるカーボンとは何か?です。
まずロッドにおけるカーボンとはカーボン繊維の事を差し、炭素繊維の事を言います。
カーボンとはかなり広義の意味があるのですが、一般的にそのジャンルでの話しをしているうえで良いと思いますので、この先もカーボンと言います。
ではそのカーボン繊維とは何なのか?
一般的に2種類の材料を加熱処理を施すことで、カーボン繊維を作り出します。
まぁ「現在」はあまり釣り人が意識をする必要はありませんが、この2種類をPAN系とピッチ系と言います。
通常、PAN系はしなりがあり、ピッチ系は硬く弾性率が高い物になります。
という事で、「現在」はほぼPAN系。
ただし・・・ピッチ系の分部使用があるのではと思ってます。
これは私には判りません。
これでできた細いカーボン繊維を、1方向で束にします。
イメージで言うなら、乾燥パスタが束ねられている状態。
その束(たば)にした状態ですでに様々なグレードがあります。
もちろん本数から、繊維の焼き方まで、すさまじい組合せが出来ます。
で、このカーボン繊維の束ですが、これ自体ではただのカーボンの繊維の塊なので、釣り道具とはなりません。
次にこれを、樹脂と組み合わせます。
通常、樹脂と言うのは2種類あります。
常温では個体(ペレット)であり、熱を入れると溶けて液状化し、冷えるとまた固まる「熱可塑性」の樹脂。
ルアーのABSとかがこれです。
成形機という巨大な注射器にペレット(固形)を入れ、高温で溶かしながら高圧で金型に射出し、金型に熱を奪わせて固形化する技術です。
樹脂製品の多くのルアーはこうやって作ります。
(全部じゃない。一部はこの後説明する熱硬化性を用いる物もある。例えば発泡ウレタンとか)
もう一つの樹脂は、熱硬化性と言われるもので、こちらは常温では液状であり、何かしらの熱を加えると硬くなり、「冷えても液状に戻らない」と言う特性があります。
一般的に有名なのが、車が好きな人は良く知っているFRPです。
このFRPもよく一言で言いますが、一般的に流通しているものはG(グラス)FRPと言われるもので、先に説明したガラス繊維のクロスシートを、熱硬化性の樹脂でベチャベチャと封じ込める事で強度が出ます。
ココまで書くともうお気づきかと思いますが、ロッドで使うカーボン繊維をまとめるのには、この熱硬化性のFRPが用いられます。
ですから、これはC(カーボン)FRPと呼ばれます。
余談ですが、「熱を掛けると硬くなる」の熱源は、別に巨大な窯だけではありません。樹脂に異なる化学物質を入れて起こる熱反応を用いた硬化方法があります。
よく2液と言われるものはほとんどがこれです。
もっと余談ですが、そもそも「樹脂」って何のこと?とい定義の問題もありますが、これを話すとblog2年分を使うので止めておきます。
なんせ、熱可塑性樹脂の射出成型と金型が私の専門分野なので。
はなしをもどして・・・
一般的に言われるロッドのカーボン素材とは、カーボン繊維とFRP(樹脂)を組み合わせた重複マテリアルという事です。
そしてこのマテリアルを作っているのは、ロッドメーカーではなく大手数社の素材メーカーと言われている会社が作っていて、それを素材として購入し「加工」をするのがブランクメーカーと言われるものです。
と、こう書くと、「なんだ、よくメーカーが新素材を開発!っていうのはウソか?」と思う人もいるかと思いますが、そこはちょっと待て!なのです。
このCFRPの世界は、実は一般的な工業製品とは異なる、ある一つの特徴があるのです。
つづく
- 2020年9月1日
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