『外洋』の鱸 (2014.2月)

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泣く子も凍える厳寒期、続いて2月。

先月末の失策デイゲームで終わった故郷・M地区の大テトラ帯に再び。

残してしまった課題は2つ。



『高活性の喰わないチェイス』

『速い展開の超接近戦』



超接近戦はナイトゲームの湾奥・超小場所で既に経験。

2~3m先や足元で掛けるゲーム。

ほとんどの場合がテールのフック1本だけに掛った状態で、

エラ洗いやテールウォークから『過酷条件・即ファイト』が始まる。

非常にバラシが多くなるので、

『ドラグ調整』と『緩急のロッドワーク』で瞬間の対応をすることが重要だった。


今回はこの要素に更に『速い展開』を要求していく。

ひとつは『デイゲームの速さ』。

これはデイゲームで基本的な考え方。

もうひとつは『ストラクチャーに潜り込ませない速さ』。

足元周辺の大テトラ帯は大きな脅威。

なので掛けたらパワーファイトで引きずり出したい所だけど、

前回同様に掛けたら即エラ洗い→バラシの可能性も非常に高い。

考え方はあくまでも『ナイトゲーム・超接近戦』、

そこに『速いドラグ調整』と『速いロッドワーク』をプラスしてみる。

(今流行りの『レバーブレーキ』が効果的なのかもしれないけど、

個人的にはセルテートに『クイックドラグ』がオプションされないか期待)




『喰わないチェイス』に関してはあれこれ色々試してみる。

肝心なのは『少しずつ変化させていく』という考え方。

​特に冬のデイゲームは水の中が良く見えるのでスーパーチャンス。




2014.2月初旬 『外洋』 1day

北北東の風1、流れは相変わらず殆ど無い。

防寒着の中は汗でしっとり、

偏光グラスは曇りとの戦い、

そんな2月にしては非常に暖かい日。

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穏やかに波があるといった具合で、

水質はややクリア気味。

天気も非常によく、光量も多い。

居るならこの大テトラ帯で出来るストラクチャーとそのシェード。

光量の多さがその恩恵を最大限に活かしてくれると願う。


前回とほぼ変わらない状況。

違うのは100m右手から悪魔の男 D・K氏がプレッシャーを高めてくるという不安材料だけ。



08:30

ミノー系で探り始めようかと迷って、

前回HIT実績のある『冷音』、

今回は14gで前回のやや上から始める。


やや沖方向から斜めに撃った数投目、

ギア4の波動をしっかり明滅させながら引いてくると、下からゴンっ!!

だけど想定していたドラグを鳴らすことが出来ずフックアウト。

なのでもう半分ドラグを緩める。

明滅の間隔もコンマ数テンポ長くして喰いやすい『間』をつくる。


数投目、

沈みテトラを過ぎたところでゴンっ!!

高性能のドラグが魚をしっかり反転させる。

潜り込まれる前にスプールを抑えて合わせる。

今度はドラグを締めて引っ張り出す。

一瞬の出来ごとだけどイメージはそんな感じ、1HIT。

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08:46 前回獲り損ねた奴。今回はなんとか作戦勝ちの50後半。


超接近戦のエラ洗いを抑えた『ドラグ調整』が獲らせてくれた1匹。

初期設定は5kg無いと思う、

3kgとか2kgとか。

でも数字よりも感覚で調整出来るようになる方が現場向き。






気付かないフリをしていたけど、

調子付かせたくない男も何度か掛けている。

気が付くと後ろに…

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09:06 厄介な男が勢いづくので、遠くからパチリ。


ディープ系ミノーに反応が良いらしい。

でもBR@STの巻き→ジャーク→トゥイッチにはチェイスするばかりで喰わせきらない。

もうひとつ下なんだけど、

残念ながらマーゲイはリップが欠けてるし。



いろいろ試しながら結局『冷音14』に一巡。

波動を更に強くしてギア5。

速すぎるかなってスピードもしっかり追いかけて追加HIT。

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09:40 残念ながら70に届かず、本日最大。


トゥイッチとかジャークでは姿勢を崩し過ぎるのか、

チェイスすらしない。

ロッド下向きでギア4~5・高波動の明滅、

抜いた時もティップの戻りがルアーを殺さない。

そんな感じを常時保つとバイト。


波動が足りないのかモンキー69とかミニエントとかでも出せない、

水質がクリア過ぎるのかスピンテール系でもない、

今日は冷音14がドンピシャって状況。


さっき撃った所を逆から通すともうひとつHIT。

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09:53 十分満足の50UP。


たぶん同じようにストラクチャー内に居て、

でも頭の向き(ストラクチャーの向き)で喰いやすい・にくいがあるのだろう、

そんな感じのHIT。


ラスト1HITは猛追してきた『良型チヌ』。

…が、ドラグ調整を失敗。

シーバス設定ドラグは足下にガッツリ潜り込まれてフックアウト。

ドラグ調整が全然間に合わなかった。

(セルテートのクイックドラグカスタムを本気で密かに期待したい)




そんなこんな魚は高活性だった2月1day。

たくさんのチェイスを喰わせきれず、

残念ながら課題まだまだ持ち越しのまま本日はHTIME OUT。




2014.2月初旬 『外洋』 2day

次の週、

同じく雨後の同じタイミングで同じ場所。

前回ほど暖かくないけど寒くない日。

色々な小さい条件の変化を考えながら決定打を検証したいけど、

がっつり2時間半粘ってチェイスすら見ず、ノーバイト。


本当はこういう渋い日にこそ喰わせきらないと全然ダメ。




2014.2月初旬 『外洋』 3day

なので予定を詰め込んですぐに無理やり追加。

…としたいけど、

無理やりにも限度があってタイミングは夕マヅメ。

出来る限りの条件だけをあてはめる。


出発時は灰雲が多かったけど到着時の光量は絶好。

ただし北北東の風・5以上。

(この『5』というのは5m/hって意味じゃなくて、自分の中で『風表は釣りにならない』って決めてた数字)

その風を鋭角に斜めから受ける感じ。

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朝から続くいいサラシ具合に、

夕マヅメの日がさらに背後から影を作る。

スーパーチャンス…は1時間波を被っても喰わせきらず。



見切り終了を決断しかけて南側の堤防。

『爆風』と呼ぶに相応しい風、

そしてうねった波が5m下の海面を上げ潮にのって上下4m前後させる。

ギリギリ危険はないけど気を抜けない感じ。


何度も岸壁にラインを取られながら必死で撃って行く。


堤防中盤、

ほぼ足下、冷音14がすでに海面に見えてる位置で1バイト。

喰った瞬間まで確認したけど合わせまでは入れられず。


50mくらい進んで今度はPB-24のまたまた水面直下にバイト。

じっくり潜らせてしっかり合わせ、やっとやっと1HIT。

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17:20 波の高低差でネットランディングは苦戦必須、久々抜き上げ40後半。


今日のパターンは掴みかけた気がしたけど、

色々不備が多くてTIME OUT。


次回、同じ場面に出くわしたら、

今度はロッドレングスとルアーセレクトの他に『脱帽』で備えたい。





2014.3月初旬 『外洋』 4day

2月中旬・下旬はあっという間に通り過ぎて、

『外洋』追加釣行は3月入り。


同じような好条件で高活性の日。

PB-24と冷音で2バラシ、

壊・マーゲイの替えが売ってなくて代替え『ソルティ シャッディング-X』
に2本+数チェイス。

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08:52 魚は高活性、デーゲームでもギア3・強波動で50UP。

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09:41 これもギア2・スローな強波動が効いた、ガッチリ体高の70UP。



チヌも結構出ているようで、

いつ春シーズンが始まってもいい条件が整いつつあるよう。

けど課題は消化されない所か、

もうひとつ増えてしまった感じ。








いつまでも厳寒期と思っていたけれど、

水の中の春はどうやらもうすぐソコまで近付いている。

高活性はこれから続くかもしれない。


釣行毎にしっかり整理して、次の釣行ではもう少し答えに近付きたい。
















 

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