『三寒四温』と昔の人は本当によく言ったものだと感心せずにいられない、

ポカポカ南風と寒々北風が不定周期で交互に行き交う３月。


汗ばむ日中と凍える深夜が入り乱れ、

それでも平均気温は微々ながら春へ春へと傾いている。


大地の生命感は一層濃くなり、

色鮮やかな命の者モノ達が、

待ちわびた春の訪れに浮き足立っているようにも感じられる。


まだまだ冷たい早春の河川に浸って、

まだまだ鈍い感覚でそんな『命達の高揚』に少しずつ神経を尖らせてみる。




２０１５年　３月　中旬　河川

上げ潮も下げ潮も僅かな日の深夜、

ベイトの存在を把握出来ないまま『釣れてるだけ』の河川へ三度。


『釣れてるだけ』で満足しないと贅沢の極みではあるけども、

詰めていくほどに面白たらしめる『釣り』の境地に立ちたく、

大事度の低いモノを順に『犠牲』にしていく別途行程。

けれど、

犠牲に出来る自分の僅か過ぎるモノに気付かされた時、

本気度の底が見えた気がして正直ガッカリしたりもする。



ソレはさておき、

何も判っていないからこそ通い倒す程に面白さのある今夜の出撃も、

少しも無駄にならないように１mmでも前向きに。

今やっていることがどれだけチープだとしても、

それは皆がやってきた『当たり前』とされることへの確信であるし、

誰もやらねーよ、そんな事･･･それはソレで良い。

とにかく『自分で前へ』。


上げ潮も下げ潮もそんなに効かないはずなので、

ソレよりも深夜以降から攻めやすくなる時間帯から入水。

上げ中盤のダラリとした心地良い流れ。

決してしてよく言う『流れが効いてる』という状況ではないタイミング。

先行者は対岸に１人。

南風がささやかに１～２。

程々に濁りが入って、

たまに水面が生命存在感在る小さな音を立てている。


前回釣行より色々考える。

ソル友・スケベ氏からも『バチ喰ってる？』のアドバイス。

嬉しいアドバイスを十二分に考慮しながら、

あれこれやって見るけれども反応させきれないまま１時間。

最初のHITは流れに乗せて十分沈みきったであろうマリブ78・流。



０２：３９　マリブ７８・流


けれど単発、難しい。



上流側に移動して流れが当たる側と流れ込む側をやっていく。

ここでは反応すらさせきらず、下流側へ。



上げもいよいよ後半・佳境。

マリブ78・流の同じパターンで上のレンジにコツっとバイト。

いつもの微バイトをなんとか合わせて追加HIT。



０４：００　同じくマリブ７８・流



水面もざわめき出して雰囲気が出てくると、

同じパターンで同じバイトに少し小さい子。



０４：１３　マリブ７８・流のパターン炸裂



ヨレヨレでドーンと撃ち込んでみるけれどそうではなくて、

回収中に不意の追喰い。



０４：３２　ヨレヨレ・巻



これはたまたまな感。


けれど、

流れ出るヨレの雰囲気は魚をしっかり寄せ付ける様相、

いよいよ時合いな感じも。


パンチラ系にはまったく無反応、

もうひとつマリブ78・流の同じパターンでもうHIT。



０５：０５　マリブ７８・流にて再び



今夜はマリブにバイト集中。

けれどそろそろ上げ止まり、

78の射程内で反応が出なくなる。



同じパターンのひとつ下をマリブ92・流で撃ち流し込むとHIT。



０５：４０　マリブ９２・流に本日最大


下で待ってるのが居た。


そして、

何か吐き出した、これは…











同じ所を同じパターンでじっくりやるとスグにもうひとつ。



０５：５３　マリブ９２・流に２発目、こちらが本日最大？



コイツも何か吐き出した。





バチ･･･ではなさそう。


何発か掛け損なった技ありショートバイトの後に本日最後のHIT。



０６：１０　マリブ９２　ラストHIT



まだ雰囲気を残すもののこれ以上のバイトを引き出すことが出来ず、

東の空が十分明るくなった頃にTIME OUT。





今夜、

何が判って、何が判っていないのか、

今は解らなくても、

いずれ解るのだろうと信じて、

今日もまた海に行く。