▼ 遠くて見えない水平線
- ジャンル:日記/一般
高さ120mの煙突に階段で上がった後、あがった息が苦しくてしばらく座り込んでいた。病み上がりにこの運動はちょっときつかった。
だが、背後の高原を吹き抜けた風がそのまま海に降りてくるそのライン上に僕はいて、草の臭いがするさわやかな風が熱のこもった体温を冷やしていく。
こんなに心地よい風を感じたのは久々だった。やっぱり九州はいいなぁ。
快晴の大分の空は碧くて高い。
この空の高さは夏の高さだ。
この空の碧さは夏の碧さだ。
紺碧の海が空に映す碧さは、何より好きな色の一つだ。
シイラを探す船の途上も良いけど、これだけ高いところから見る碧い海もいい。
だけど、高いところから見る水平線は遠くてよく見えない。
それが寂しくて悲しくて涙が出そうになる。
高校生の時、バイクをフェリーに乗せて太平洋フェリーで九州に向かった。
昼間、デッキの上でいつになったら水平線に着くのかワクワクした。
だけど、水平線は海図にはないと気がついた。概念であると。
一人一人の心の中にあるのだ、と。
一人一人誰でも必ず持っていて、だけど決してたどり着けない。
追いかけても追いかけてもたどり着けない。
想いに似ている。親への想い、子への想い、愛する人への想い。
どれだけ近づけるのか。
人生にそんなものがあってもいいかもしれない。
僕は水平線が好きになった。
シイラの季節がやってきた。
- 2006年6月17日
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