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関根崇暁
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「BlueBlue 海を愛する人へ―」
「Where's your Blue?」
株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。▼ 今夜も釣に行けない人へ
先週も、今週も、今日も、釣に行けなかった、仲間達へ。
僕もそのひとりです、ご安心下さい。
ある意味では釣り難いが、ある意味では筑後川の有明鱸に近づく為の条件の一つ、曇天、満月、大潮。
（福岡県海洋技術センター 有明海テレメーター2013，02，26）
2月下旬、水温10～11℃、最高のシチュエーションだ。
この時期、この地合、このルアー、見えているが。
行くか行かないかで言えば、結論、今、釣には行かない。
釣には行かない、それも自由のひとつ。
今の僕には、事情があって出撃は出来ない。
3月中は2月同様のバチ由来の釣で十分いけることはわかっているから、ファーストフィッシュは来月に見送る事にした。
幾度と無く、入退院を繰り返してきた、我が子も、現在2歳10ヶ月。
生まれてからの入院回数24回、手術１回、検査入院3回。
当然、その父親が釣に没頭する時間など無く、病院、自宅、会社、今は保育園、その行き来だけで一年の大半は終わる。
僕は、ほぼ釣行数と同等にログを上げるから、それが月に1～2回、下手をすれば0回で終わり、釣行数で言えば年に20日、釣行の平均時間で言えば3～4時間だ。
それで魚が釣れないか？と言えば、十分釣れる。
十分釣ったか？といえば、ぼちぼちですねと答えるだろう。
僕の年齢が40歳、あと30年現役で釣が出来るとすれば、600日もある。600回出撃すれば、それなりに結果は出るだろうから焦る事は無い。
それに我武者羅にルアーを投げ続けて、釣してきた約30年。それを考えたら、もう、一般的な釣り人の一生分の釣りをしてしまったのかもしれないなとは思いつつ、何時かもっと自由に釣に行ってみたい。
出来れば、断片的でも良いから世界を見てみたい。
釣に行きたい気持ち、その情熱は、釣に行けない時間を過ごす事で熱を帯びる。
情熱の先に見た夢は、見れるものなら見るべき、掴めるものなら掴むべき、もし掴めないのなら何かを手放すべき、何かを手放せないならバランスを考えながらチャンスを伺うべき、今出来る事を小さくて面倒な目を背けたくなる様な、目の前の問題を超えるべき、愚痴は何も生まない。
そうして愚痴が群れるほど醜い場所は無い。
会社の喫煙所なんていうのがそんな場所だったりするのだけど、仕事が出来る奴はそこで群れない。
話はそれたけど、釣に行けなくても準備や戦略は幾らでも考える事が出来るから、今、釣りに行けない事で焦る事も無ければ、今までを悔やむ事も無い。
健康な子供、病気の子供、障害を持つ子供、難病の子供、もはや永くは生きられない運命の子供、色々ある。
その命が、何処かで光るようにしてあげるのが、親の努め。
先はわからないけど、今、出来る事を尽くすのが、必要な事。
それを放棄して、「それでも釣りに行く」とは僕は出来ません（笑）
「それなら釣りを止めろ」と言われてしまったら元も子もないですからね。
今日は病院のベッドで子供との時間をたくさん過ごす事ができた。
そして多くの子供が病気と闘っています、なぜ他の子の様に学校に行ったり、友達と遊んだり出来ないのだろう？と悔しい気持ちもあると思います。そして、病気の子供を持つことで、釣りや娯楽の時間など、考える余裕も無い方も、大勢いるのです。
そんな方々へ、こんな僕でも釣りはしています、そう伝えたいと。
今夜は思ったわけです。
何時か釣りに行く為に。
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- 2013年2月27日
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