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▼ 有明シーバスに関する調査結果
- ジャンル:日記/一般
先週捕獲したハイブリッドシーバスの件ですが、いろいろわかったので報告資料をば・・・。
ハイブリッド いわゆる交雑ですが、魚類で言えばシーバスに限らずギンブナやアイナメなどにも有るようです。
ことギンブナに関しては交雑が起こりやすく、ウグイなどの他魚の精子にも感化されるという事例が存在します。
一方で熱帯魚などではエンゼルフィッシュなどを中心に交雑による品種改良の事例がたくさんあるようです。
これらの「雑種」に生殖能力が有るか無いかという話ですが、エンゼルフィッシュの交雑のように近い種類の交雑種においては生殖能力を有しているものが多くなるようです。 逆に種類的に端と端になるに従い生殖能力がなくなったり弱くなったりするようです。
交雑1世代目を生物学的に「F1」と呼びます。
一般にF1は両方の生物の優性を受け継ぎやすく、強い個体となるケースが多いようです。
シーバスにおいても同様で、身体が大きく運動能力にも長けているような気がします。
ただし、F1には生殖能力が無いケースが多く、また、F1同士の生殖において発生するF2においては劣性遺伝が起こりやすいです。(ライオンとトラの交雑で「ライガー」なんてのが居ますが、これもほぼ生殖能力が無いようです。)
交雑種の有明種が爆発的に増えないのはこういったケースが絡んでいるものと思われます。
ただし、種としての優位性からF1が在来種とペアリングを組む確率が高くなるので、そのペアにおいては卵の孵化が発生しないということになります(=数が減る)。
これまでの歴史の中でマルスズキとタイリクスズキの棲み分けが出来ていた理由としては産卵時期のずれが有るようですが、何らかの理由で交雑が起きてしまった際にハイブリッドシーバスが発生するものと考えられます。 気象の状況によりこうしたことが何年に1度か起こるので生殖能力が無い種類が継続的に九州~山陰近辺に存在しているのではないかと予想されます。
とりあえず人間の手による交雑の事実が確定ではないということがわかりました。
ただし、四国エリアにおいてはイケスから逃げ出したタイリクスズキが定着し、マルスズキを駆逐している事実がありますの好ましくないということは間違い有りません。
まぁそれも含めて今の自然のバランスが成り立っているといえるのかもしれませんが。
fimoがこういった学術的な研究に対しても出資できるような組織になっていったらいいな・・・。
- 2010年6月25日
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