第6回サバイバルキャンプ5

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さて、予想外にレベルの高い戦いとなった「料理対決」の夕食のあとは、毎年恒例の酒のつまみ対決がスタートする。正式名称は「The 酒の肴選手権」。

ルールは簡単、参加選手が日本酒に最高に合うと思う酒の肴を持参し、みんなで日本酒を飲みつつ、その肴を一品ずつ吟味し採点する。最も総合点が高く日本酒との相性が最高と思われるつまみを決定するというもの。特に日本酒の味を一段深くするような肴というのがテーマであり、重要な評価の観点となる。


今回の対決に参加したのは、エキスパート、たるざけさん、ポッキー、フランクの4人。1人ずつ順番に出品していくのだが、まずは自分のイチオシの肴について、プレゼンをする機会が与えられる。自分が持参した逸品がいかに酒の味を引き立てるか、素材の素性やら、作り方のこだわりやら、エピソードやら、とにかくその素晴らしさを各自大真面目に語るのである。このプレゼンがなかなか馬鹿馬鹿しくて楽しい。


プレゼンをひとくされ聞いたら、地酒と合わせながら試食。今回の採点者は5名。


今回の酒のつまみ対決のエントリーと出品は以下の通り。


No.1. エキスパート
「瀬戸内産牡蠣の燻製と、同じく牡蠣の塩レモンオイル漬け」
ここで一発逆転、女子の黄色い声を独り占めしたいエキスパート。ワインやビールでは定番のつまみだが、国産の高級品を出品。果たして日本酒との相性はどうなのか。



No.2 たるざけさん
「長崎産 究極のカラスミ(桐箱入り)」
もはや説明不要、泣く子も黙る肴の王者からすみ。つまみ界のラスボス。釣具で言えばステラ、いやモアザンブランジーノか。さすがたるざけさん、威風堂々ここでスーパー仁くんを出してきたな。



No.3. ポッキー
「長野産椎茸の濃口醤油煮と、梅肉なめたけ」
意外にも出張先での土産物を出してきたポッキーちゃん。大丈夫なのか?敵は強いぞ!?



No.4. フランク
「手作りの青海苔豆腐と、椎茸の竜田揚げ」
ここでも手作りの料理を出品してきたフランク。できたての温かい肴はポイントが高いか!?1人飲みする酒好き女子が作った肴だけに、期待大。


早速試食する。

たるざけさん持参のカラスミは、言うまでもなく日本酒とドンピシャ。濃厚な旨味が地酒の渋さとケミストリーである。さすがの切れ味で、これはもう言うことなし!これがあの運河をのたくっている忌々しいボラの卵巣とは、毎度のことながらとても思えない。しかもこのからすみは、卵巣が成長しすぎておらず、ねっとりと食べごろの旬をとらえていた。





エキスパートの持ってきた瀬戸内産牡蠣の燻製。もちろん間違いなく美味かった。塩レモンオイ漬けも目先が変わって
なかなか面白いつまみ。ただ、オリーブオイル漬けになっているのでどちらかというと日本酒よりやはり白ワイン向きか。日本酒と合わせるには、もう少し牡蠣の野性味がほしいところ。


ポッキー出品の椎茸の濃口醤油煮は、いかにも田舎の土産物売り場に並んでいそうな厚紙のパッケージに入っており、見た目から想像のつく味とたかをくくっていた。しかし期待を裏切って、かなり濃い味つけがなかなかいいつまみに。梅肉なめ茸も酸味がほろ酔いの舌には新鮮な刺激。思わぬ伏兵出現したぞ。





そして、フランクが出した揚げたての椎茸の竜田揚げが、これまた超〜美味だった!やはり揚げ物はアツアツを食べるに限る。ちょっとだけ垂らした醤油がまた絶妙。青海苔豆腐も優しい味で酒の強さを包んでくれる。普段から1人でどれだけの酒量を消費しているのか心配になる美味さ。





我々は1品づつ点数をつけ、採点表に記入していく。採点者5人が全品に点数をつけていく。


なかなかの好対戦となった今回の酒のつまみ対決。得点を集計した結果、今年の対決は、椎茸の竜田揚げを出したフランクと、意外にも椎茸の濃口醤油煮を出したポッキーが同点優勝となった。個人的にはカラスミが完全に抜きん出ていたように思ったが、玄人好みの味に好みの差が出たよう。


そんなこんなで、この頃には酒の量もなかなか。いい感じで酔いが回り、エキスパートはお約束のダウン。この人はすぐ寝る。まあそれだけ飲めばね。


口を開けて寝るとマサヒロが口に饅頭を詰めるイタズラをするので、口を閉じて寝るよう学習したらしい。さすが、ヒグマの森をかいくぐって釣りしているだけあって、防衛本能高いな。





そうこうしているうちに夜も12時を回る。しかし初日の夜はまだまだ終わらない。


次の企画はこれまた恒例の昆虫採集である。3人ずつチームになり、懐中電灯片手に40分一本勝負。
2人で1チームになり、用意スタートで狩りに出る。深夜だが、常夜灯付近を中心に虫を集めていく。

40分後。それぞれが成果を抱えて集合場所へ。
今年の昆虫採集は大漁で、カブト虫にノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、キリギリスなどがわんさか集まった。


虫が大嫌いの子羊は、相変わらずカブトムシすら触ることができないが、バケツの中で動き回る虫を見ていることはできるようになったようだ。初回を思えば成長したな。


昆虫採集のあとはログハウスに戻り、その後も涼しい部屋の中でビール。酔いの回った身体に冷たい喉越しのビールが美味い。


深夜3時。眠気に勝てない者から就寝となった。こうして夏休みの夜がふけていく。


つづく

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