第6回サバイバルキャンプ6

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夜更かしをした翌朝は、のんびりと9時ごろ起床。階下ではすでに若者たちが起き出しているよう。さすがに誰もが食べすぎ飲みすぎの感があり、みんな動きは緩慢である。胃の動きも緩慢。そりゃあんだけ飲み食いすればね。


外はもう真夏の日差しが降り注いでいる様子で、蝉の声が絶え間なく聞こえてくる。


小一時間まったりして、この日はまず蕎麦屋からスタートである。さっぱりした蕎麦なら飲みすぎた胃にも良さそう。7月に来たときに、かなりいい蕎麦屋さんを見つけておいたので、今日はそちらをみんなに試してもらう。


二台の車に分乗。僕の車にはフランクとマサヒロが乗ったが、とにかくキャピキャピとうるさい。その2人にエキスパートがデレデレと話を合わせている。おっさん、あんまり無理すんなよw


真っ青な空から降り注ぐ夏の太陽が、青々とした水田を輝かせている。風が稲穂を揺らし、白い雲が流れていく。そんな田舎道を車で20分くらい走る。

蕎麦屋には11時ごろ到着したが、すでに駐車場には車がいっぱい停まっていた。店内はやはり満席。大人気のお店だ。しかし間もなく、小綺麗な畳敷きの広間の席に通された。

天ぷらと大ざるを注文。待つこと20分ほどで運ばれてきたのは、姿の美しい蕎麦。





かなり細めの十割蕎麦。のど越し、甘み、香り、どれをとってもとてもいい。みんな納得の様子だ。

蕎麦屋の多いこの地域。いろいろな店に行ったが、本当に蕎麦自体が美味い店は限られている。


座敷の広間で蕎麦湯までたっぷりと堪能した。



食事のあとは、まず食材集めからすることに。相変わらずの極端な渇水状態のため、残念ながら釣りは無理だとエキスパートが判断した。楽しみにしていたトラウトのちゃんちゃん焼きは今年は断念。


本日のディナーは僕が担当する。昨日のディナー対決の食材の残りを勘案しながら、全員に食材集めを指示。手分けするとあっという間に食材が集まる。


食材がすべて集まったら、一度ベースキャンプであるログハウスに戻り、食材を冷蔵する。
8月のまさに午後の一番暑い時間。身体を冷やすため、できるだけ水温の低そうな川に水遊びをしにいくことにした。この川の水は澄んで、手を入れるととにかく冷たい。


都会暮らしをしていると、自然の感触を忘れてしまう。僕らのようにいつも自然の中で遊んでいる人間が、普段なかなかそういう機会を持たないキノコ班のメンバーを1人ずつ、遠慮なく川に落としていく。久々の水の感触と冷たさに、大の大人がはしゃぎ回る。夏休みだね!


みんな川に流されてみたり、潜ったり、河原で風を感じたり、太陽の暖かさを感じたり、足の裏で砂の感触を確かめたり。自然の与えてくれる感触は、都会人の眠っていた生命力を蘇らせてくれる。



熱をもっていた身体が十分冷えたところでログハウスへ。皆シャワーを浴びたりビールを飲み始めたりする。

僕はそこから一気にディナー作り。みんなには、のんびり一杯やりながら待っていてもらう。きょうも夏野菜をたっぷり使って。





まずはさっぱりと白ウリの梅肉塩昆布和え。生のウリは身体を冷やしてくれる。そして地元ブランド豚の温しゃぶ麺つゆ煮。





お次は、モロヘイヤがこれでもかと入ったオムハヤシ。中はトロトロの半熟、かつモロヘイヤでネバトロ。毎年評判の一品。





そしてメインディッシュとして、アンガス牛のステーキに、スイートバジルとピンクペッパーを添えて。

他にも海老とキノコのアヒージョや、茄子の素揚げなど数品を、作ったそばから熱いうちに食べてもらう。そしてキンキンに冷やしたビールをガーッと飲む。


きょうのディナーは料理対決ではなく、ただひたすら美味いものをたらふく食べるだけ。例年なら釣りたてのブラウントラウトのスモークや、ちゃんちゃん焼き、ムニエルなどが出るところだが、今年は残念ながら魚は出せなかった。サバイバルキャンプというより、ただのグルメ旅行になってしまったが、自然には勝てない。


しかしみんな、ひたすら食べて、ひたすら飲んで、ひたすらおしゃべりを続ける。


この後は、スイーツ対決。どんなデザートが出てくるのか楽しみだ。



つづく

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