【千魚釣探】爆風のエリアトラウト

都心部からのアクセスがし易く、放流量の多さで定評のある管理釣り場がオープンした。毎年このエリアがオープンすると、季節が「晩秋から初冬に入るな」という感じがする。

とはいえ、このエリアに来るのは数年ぶりだった。
釣果も大事だが、ロケーションや釣り場に行くまでのワインディングロードを重視する私にとって「街から近い」という条件はあまり魅力的に感じないのである。
洗車したばかりのクルマが泥々になるし、トイレも簡易水洗とはいえ臭う。さらに場所取りをする人が多くて入りたいポイントに入れないなどなど・・・
あまりテンションが上がらなかった私は釣り人にあるまじき発言を繰り返してしまった。

現場について早速釣りを開始したが、最初は思った通り渋い。
オープンして間もないせいか、そこまで魚は溜まっていないようだ。
自然河川から取水しているこのエリアは場所ムラがあることでも知られている。

レンジや巻きスピードを調整してポツポツ釣っていると放流が入った。
放流カラーのスプーンに替えて気持ち早巻きしていたが、あまりバイトがない。

放流魚はその時々によって行動パターンが異なることがある。
水温の関係ですぐに馴染まないこともあれば、活性が高くても放流された区間に溜まったままのこともある。はたまた、集団で大移動することもあれば、バラバラになって移動する場合もある。

今回はどうやら放流後、しばらくは一箇所に固まっていたものの、その後は集団で大移動したようだった。
それを裏付けるように、放流後しばらくはポツポツと釣れたが、放流魚の反応が薄れるのが早かった。

そこでフレッシュな放流魚を求めてランガンしていくことにした。
この日は平日だったため、エリア全体が空いていた。これが休日となれば大混雑することもあるので、なかなかランガンというわけにはいかないのである。平日だからこそ出来る芸当と言えるだろう。

ランガンしていくと下流部のほうに放流魚が溜まっていることが分かった。
ここへ来てゴールド系のスプーンに入れ食い状態である。
ゴールド系に反応が薄れたら、今度はセカンド系のカラーに落とし釣っていくという教科書通りのスプーニングを展開していった。

昼食後は午前中から吹いていた風がますます強くなり、アタリを取るのが難しくなっていた。
爆風はこのエリアの名物であり、水面が波立っていたほうが釣れると言われているのだが、正直やりにくかった。
魚の反応も徐々にフェードアウトしていくような状況で、なかなか厳しかった。

それでも終了時刻まで粘ってしまった。
釣れなくても粘ってしまう、釣りにはそんな魔力があるようだ。

2016年12月1日
コメント(2)

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こんにちは！

前回ログではバス連発で良い釣りをされてましたね！
そして、今回はエリアですか(*^^*)やはり管釣りは混んでいるとイライラも溜まるし、平日の方が伸び伸びとやれて楽しそうです。
放流されるタイミングを考えたりネイティブフィールドにはない、またベクトルの違った複雑な要素がありますよね。カラーローテションにしてもパターンんが沢山あり奥が深い釣りだなぁと毎度感心します（≧∇≦）

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2016年12月7日

keen

神奈川県

sima

岐阜県

>keenさん
こんばんは。すみません、PCの不調と年末の忙しさでお返事が遅くなってしまいました。
管釣りはやっぱり平日が良いですよね。
平日ですと、放流が無かったりとかそういったデメリットもありますけど、ここのエリアは平日でも放流があるので最高です。
管釣りには管釣りのテクニックがあると思います。私はネイティブトラウトとは別の釣りと思ってやってますよ。ゲーム性がかなり高い釣りだと思いますね。

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2016年12月28日

一度、このエリア行ったことがあります。
結構、場所ムラがあるんですね。知りませんでした。
私はランガン出来ないと辛いです。飽きてしまいますので。
でもダム湖では我慢できます。これが不思議です。
魚が居るのが前提と居ないのが当たり前の違いでしょうか？？
やっぱり管理釣り場は平日に限ります。

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2016年12月1日

山猿

sima

岐阜県

>山猿さん
こんばんは。
このエリアは水流があることと、広いがゆえにけっこう場所ムラあるように思います。釣れないときは一箇所で粘らずランガンしていったほうが良いかもしれません。ただ釣れる場所は常連さんが場所取りしていて入れないことが多いですね・・・
おっしゃる通りで、魚が居るのが前提とそうでないとでは感覚の差が違うのかもしれません。人造のダム湖とはいえ、管理釣り場とは違いますし、対象魚もネイティブがメインですからね。
私も一箇所でジッとするよりランガンしてドンドン景色が変わっていく釣りが好きです。

絶滅危惧種について調べてみました。
もともとはスイスはグランに本部を置く国際自然保護連合（ICUN）が始めたものらしく、日本の環境庁（現・環境省）が加盟したのは1987年だそうです。日本国内に関しては環境省や地方自治体が取りまとめたレッドリストとレッドデータブックの2つが存在します。（前者は簡易的なもので、後者はより踏み込んだ内容となっています。）

絶滅危惧1種は1A種（CR：絶滅寸前）と1B種（EN：絶滅危惧）の2つに分かれます。前者が近い将来絶滅の可能性が高い種で、後者が前者ほどではないが絶滅の可能性が高い種になります。

絶滅危惧2種は（VU：危急）で、1B種ほどではないが絶滅の危険性が高く、環境の変化によっては容易に絶滅危惧種に成り得る種のことを指します。

イワナは絶滅危惧2種と情報不足種（DD）の両方にカテゴライズされていたり、基準がかなり曖昧です。2007年に発表されたレッドリストによればニッコウイワナは情報不足で、ヤマトイワナや紀伊半島のキリクチは地域個体群という評価がされています。この情報をどこまで信用していいかは疑問が残ります。調査そのものの歴史が浅く、全てが情報不足で魚類学者もヤマトイワナの実態に関しては真相に迫れていないようです。