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古賀 亮介‐snif

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PEラインを凝視してみた。

  • ジャンル:釣り具インプレ
  • (道具)
色んな物を検証したり、写真撮って見ていったりしてる中で、
ちょっと面白い画像が撮れてしまったので。

6hdc4zazjes93jkxi9no_480_480-7b5ed2d0.jpg
5本のPEラインの接写画像。
もっつぁんのマイクロスコープを使うともっと凄そうなのだけど、
これでも十分わかるっすね。
いくつかテストしたい事があったのでこんな事してたんですが、

同時にリーダー組んでみて、
引っ張り強度のテストなんてのも後学の為にやってみました。
いずれも、使用した部分ではなく、未使用部位です。

上から
よつあみWX8の1.0号
A社PE4本編み0.4号
B社PE4本編み0.4号
よつあみWX8プレミアムの0.4号
サンラインPE-EGI ULT0.4号

一番上を除く4本を2.0号8lbフロロでリーダーで組んで、
ジワッと引っ張って切る。ってのを5回
ガツンと引っ張って切る。ってのも5回


一番上
比較基準例として置いてみたヨツアミのPE1.0号
基準なので以下略。
引っ張りテストは一応、これだけフロロ4号16lbの強度でやって、
ノットが微妙に失敗かなっていう1回だけノットから切れて、
あとはフックが伸びたり、フック側の結束でブレイク。
ガツンと引っ張って切るってのは、手袋してても痛いので中止。
手首弱いんです、僕(笑)


上から二番目
太さは程々イイ感じなんだけど、強度が無いなー。
そしてやたら高切れするよなー。
切り口も変だ。そんな事を感じて、すぐに巻き替えた某社A。
未使用部位なのに、よく見るとササクレが・・・(´・ω・`)
左の方にあるの見えますかね。
10回中10回ともメインからブレイク。
試しにやってみた1.5号リーダーでも同結果でした。
ゴメン。無理。


真ん中
リールに巻いた時点で、スプールから溢れて違和感。
巻き量がおかしかったので、その場で自宅保管品になってしまった某社B。
返品したかったけど記念に取っといた。(´・ω・`)
2.0号フロロ10回中10回、リーダー無事。
当然っちゃ当然ですね。太いんだもん。
3.5号14lbフロロでも3回やってみてOKだったので、
1~2段階太いっていう前提の認識を持って、選ぶんならアリかなぁ。
太さに対しての強度は当然のレベルかなーと。
使用感っていう別の面で、ちょっと合わないので僕は選びませんが。

こういう、号数に対して強度が異様に強いライン、海外メーカーは割と多いのですけど、今回並べてるのは、僕が使ってみたいって思って買った国内の製品です。


ココからはポジティブな感想なので品名も出してます。

下から二番目
よつあみWX8プレミアム0.4号
3か月、結構ハードに使って高切れ知らず。
あまりにもダメージを感じないので、最近釣行ごとのノットの結び変えすらしないで使い続けてるんですけど、それでもノットから飛んだことは、いまだに1度もなし。
今、太さも強さも国内でもっとも信頼のおける極細PEだと感じている。
値段は髙いけど、選び続けるだけの理由は感じますね。
お財布だけが問題ですwww

引っ張りテストは、2.0号10回中10回リーダー無事。
3.5号14lbフロロでジワッと引っ張って、5回中1回ノットで切れた。
強度12lbって表記なので、不満はナシ。
0.4号で12lbって、実際この線径をキープしてる製品では、
僕が触った限り他に見当たりません。

少々ノットが荒くても締め込みがきっちりしてれば十分強度が出てる。
今のとこ、極細PEの中で一番クオリティー高い事を確認。


一番下はサンラインPE-EGI ULT0.4号。
よつあみより一段細いみたい。
2.0号フロロで、10回中8回リーダー無事。
切れたのは瞬間的な負荷を掛けた切り方での2回。
そのうち1回は手袋の摩擦が原因かな。手元でブレイク。
0.4号で3.3㎏強度ってのは、かなり安全マージンとってありますね。
実際は多分もうちょい強いです。

このライン、実践使用してみての体感の時点で、
強度も耐久性も僕の感覚には十分合格で、
お金ない時はこっちでもイイかなーって正直思っちゃってる。
何より、お手頃なのに240mの長尺規格があるってのが非常に素敵。
FGで結束した時、ハーフヒッチを雑にやるとちょっと弱いみたい。
削らないようにキレイにノットを組むことが大事。

まぁ、その辺りは、全ての極細PEを扱ううえでの、基本注意事項なので、
何を使うにも、ノットの精度と、沖で引っ掻けるゴミには要注意ですな。


ノットといえば、僕は実践ではFGノットの他に、
重たいメタルジグやプラグを投げない時限定で、
トリプルサージャンズノット改を最近よくやるようになりました。

モノフィラ同士の結束時では3回巻きの所を、
細PE+細フロロでは、プラス2回多めに巻いて、濡らしてしめるだけ。

非常に単純なノットだけに、
この絞め方のクオリティーで、強度に影響するので、
必ずキレイに絞める。

FGの1/5くらいのスピードで出来るし、闇場でも手の感触だけで出来る。
強度もアジ、メバルには尺クラスにも十分耐えるくらいはあるので。
短めのリーダーでやるような、キャロやボトムワインド、
それからフィネスプラグなんかの釣りは、このノットでイイかなと思ってる。



最後に、PEラインの規格。

写真で見て分かる通り、この線径ってのはどうやっても均一にならない。
編上げの構造であるから、ある程度は仕方ないとしても、繊維の太さ、号数、デシテックスなり、デニールなり、っていう基準は各ラインメーカーさんで統一してほしいな。



今回面白い結果を見ちゃったB社の営業さんに、
実は以前お話を伺う機会があった。

その時に直球でこう訊いてみたんです。
『太いですよね?』って。

するとその営業さん、
『あー。やっぱりそうですか。
うちのライン、製造スタート時点の元の繊維の太さで、号数表示してるんですよ』って。

『それって、編上げる前の繊維ってことですか。
それを編上げて、更にコーティング掛けますよね?
製品の“太さ”は特に見ていないってのは、
つまり表示が他社と同じでない、それが折り込み済みになるって事ですか?』

『そうなりますねぇ。
繊維の重量と完成品の重量でチェックしているので、
実際の太さがちょっと他より太い可能性もあります。
けど、強いでしょ?うちのライン。
初心者の方でも安心してお使いいただけます。』

『(・・・天然か・・・ちょっとか?コレ)(--;』


単純に強くしたければ、強さで選ぶ。
そこはすんなり一段太くしようってなる。
けれど、細い糸がほしい理由があるから、
極細の号数をこだわって選ぶ消費者がいる。

信じて買って、違和感を感じる人は使わなければいい?
プロの道具じゃない?初心者に安心?そんな事も仰ってましたかね。

冗談じゃない。
酒の席で伺ったお話とはいえ、引っかかってたんです。
ライトゲームって、ラインの細さで出来る釣り、出来ない釣りってのが出てくるんです。

感覚、ズレてますよ。



と、まぁ、
作ってる側がそんな感覚だったりするケースも存在します。
ビックリしたというか、呆れました。
リアルな太さの認識を持って使ってみたら、
線径ムラやササクレも感じないし、質は十分に良いんですけどねぇ。
惜しい。

確かな目を持たなければ・・・と強く感じた次第です。

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