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古賀 亮介‐snif

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やりたい釣り一覧1(アジ)

アジ。

幼少期から親父に連れられ、
サビキでバカみたいに釣ってた僕は、
まともにルアーで明確にこの魚を狙うまで、
多くの御同輩、諸先輩と同じく、
『っていうても鯵でしょ?』と、完全にナメていたクチである。

キッカケはバス釣りの傍らで釣っていた
ついでの極細ライトゲームのシーバスの、
さらにそのまたついでのメバルから。

噂程度で聞いているが、アジも釣れるらしいからやってみるか。

当時、東京から数か月に1度、
釣りをするために半月程の休みを作っては、
いまだ捨てきれない、バスプロとしてやり直す計画の為の、
『リハビリ』を続けていた僕は、バスを追いかける日中以外の時間を、
違う釣りをして遊んでいた。

親父が毎度大量水揚げしていたエリアに行けば、
何とかなるんじゃないか?

まぐれでアジゴ釣った事もあったし、
餌で釣れるのなら、魚は居るって事でしょう?

そんな簡単な発想だった。

が、その冬の少し前から、なかなか負けを認めない親父が、
『釣れない。』と一言ボソっと時々寝言のように言うようになった。

地球規模の環境変化での、異常な低水温の影響か、
その後分かった情報で、そのエリアに何年かに一度の浚渫船が入り、
アジの捕食対象であるベイトがシャットアウトされた時期に重なったためか。。。

理由は定かではないが、とにかく最初の数年は、
何処を釣っても『よくわからない。』という答えしか出てこない。

釣れない釣りを寒い冬、夜空の下、数時間やり通しては、
ナイトシーバスのサイトフィッシングに逃げる。
そんな日々だった。
(当時はあくまでバス釣りの間の暇つぶしだった)

それから釣れたり釣れなかったりする年が、
繰り返し、何年か過ぎ。

事の変化は去年の今くらい。

ライトソルトにしっかり足を突っ込むキッカケに、姪浜の海で出会い、
当時バス釣り少年だった悪友胡麻ダレとの8年ぶりの再会などもあって、
ヤツに北九、大分と続けざまに、
『言い訳のできない釣れる釣り場』への案内を受けた。

『そう簡単に釣れはしないだろうけど…』、と、タカをくくって、
修行のつもりで色々と試してみると、
答えは全て、その日のうちに返ってきた。

北九では初めての釣り場で、最初の一投で中アジ。
大分ではいくつか回った先にたどり着いた漁港で、
いきなり尺近いアジ。

釣り場で出会う方々に、興味深い話をたくさんいただきながら、
自分なりに分析した日々。

『重いジグヘッドで遠投すれば単発で大きいのが釣れる。
軽いジグヘッドで丁寧に探れば、運が良ければ数も出る』

3度の集中修行で、なんだか掴んだ気がしていたこのテーマ。

間違いではないが決して正解ではない、このテーマを、
自身が生まれ育った海で試し、修行場の湾奥、及びその周辺で、
そこから何日も、ああでもない、コレも違う。
そんなトライアンドエラーによる、インプットの日々が続いた。


それからしばらく、冬の寒修行が続き、
キンと冷え切った夜に、突然暖かい夜風が吹いた午前0時。

それまでのエラーだらけの僕のこの釣りが、
突然目を覚ました時の到来があった。

普段なら、僕が一晩かけて3尾くらい釣る間に、
同じようなサイズの中アジ数十匹でクーラーを満たし、
半夜でとっとと帰ってしまうサビキの爺さん達が、
完全に沈黙していた『全く釣れない日』。

親父の『釣れない』前情報を、まんまと裏切って、
明けるまでの5時間。
ひたすら釣れ続け、何をやっても、
だいたいの選択肢が正解になる夜があった。
条件はただ一つ。アジが食えそうなルアーであること。

その夜をひとつの境に、さまざまな事が
突然霧が晴れるかのように、手に取るようにわかるような気になった。

潮流の善し悪しや、餌の有無の善し悪し、道具の善し悪し。
それら全ての、想像を絶するほど深く密接した因果関係。

当然それらは氷山の一角であり、
深夜の海中の出来事を24時間体制で
監視しているわけにはいかないし、(喩え、見ていたとしても)
『もう十分釣った』と、達観出来る域には、死ぬまで届く気はしていない。


これからも簡単に見失う夜が、何度も来るんだろう。

それでも、またゼロとイチの往復を繰り返し、
積み直して、答えを得る朝を迎えたくて、
僕はきっと、この先何年も、この釣りをやるんだろう。


まだまだ出会っていない『こんなところで釣れたアジ』
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僕の終わりと始まりは、毎年この時期に来るんじゃないかと、
先日の唐津籠りから、薄ら感じている。

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

本当の事は誰も知らないから、
何が本当なんて、言えやしないんです。

僕が作った歌の嘘の部分は、
ぼんやりとボヤけて、きれいな水色のよう。


めんどくさいこのログのオマケみたいなものとして、
今の僕に見えることを少しだけ。


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アジング。
僕の攻略バイブルの一つとして。

少なくとも3種の釣り分けがある。


ひとつ目は豆アジ。
比較的攻略は簡単で、道具次第なところも実際多いが、
無垢な大群を見つければバイトは容易に拾えるので、
まずは掛ける苦しみを味わう。

感覚が慣れて(数匹釣って飽きて)きたころ、
サビキ師が居ないかチェックしてみる。
港内に大量に豆アジが居て、
サビキでみんな周りがボコボコやってる中に突撃してみる。
場所によってはウルトラC難度のアミパターンに出会える。
コマセに寄っている(酔っている)アジを無理やり獲りに行くのは、
何とも病的に楽しく、時には0.3gのゼロテンション釣法などを駆使して、
やっと掛けれるかどうかの微妙なラインになる事もしばしば。
変態ライトリガー向けの釣りであることは間違いない。

先日、VANZさんとのコラボ釣行のラストで、
呼子港内で連日、24時間体制でひたすらサビキで釣られ続けている
なんとも可哀相なアジゴの群を撃ってみたが、強い横風も相まって、
極限に小難しい釣りになった。
それでも、レンジにしっかり送り込んで、
反応するリグ、操作法がピタッとハマった時は、ちゃんと釣れる。
2,3匹でおなか一杯になるんだけど。

南蛮漬け用のアジを受注した時は、
サクサク移動して活性の高いものを見つけるか、
素直にサビキでもやった方が早い。
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ふたつ目は
回遊の群を叩く釣り。
外洋から入ってくる群れのコンタクトポイントを叩くのがセオリーであり、
釣れてくるのは沖合いをグルグル回遊しているセグロが多い。
食味は土着のキアジに比べて落ちる。

回遊スポットを時期と地形で割り出して、
そのスポットの一等地らしき場所で、
夕方16時~20時くらいor朝方2時半~7時くらいまで、
釣り人側が張り付いていれば、
ある程度どんなリグでも群の規模に比例して比較的イージーに釣れる。

注意すべきは、その群全体の食性で、多くの個体が、
早い時間の釣れ始めはベイトフィッシュパターンから、
時間が経つにつれ、また、餌師のコマセなどで、アミパターンに変化したり、完全に姿を消したりしていく。

その群の中の大型は、回遊直後、一等地にすぐさま陣取る事が多く、
摂る食事も、群の大多数が好む極小の小魚やアミなどより、
10数㎝の小魚や、イシガニ、多毛類をそっと捕食することが多く、
群の回遊を確認直後から、リグをシフトさせ、
一発逆転サイズを狙撃手のように狙って獲れる快感は、
比較的容易なのに、非常に甘美なものである。
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スポットと時合いを想定してちゃんと打ち込めば、
このくらいの釣果は結構アッサリと出る。

また、この同じ釣りでキアジの集団がそこに差してないか、って事も、
毎回チェックするんだけど、今のところ全く同じで釣れた試しはなく、
潮のヨレなり、明暗の質(常夜灯or月光etc)、地形変化の質など、
微妙にズラした場所がそれに当たる場所になりやすい。
このキー項目は、まだまだ終わりの見えない調査中。


みっつ目は
上記の二つとかなり密接にリンクする、総合的なものになるけど、
居着きで育った沿岸のキアジを明確に絞って探す釣り。

成立しない地域も多いが、幸いな事に、
ホームの玄界灘エリアには、ショアから狙える射程内に、
細々とではあるが、立派に『釣る対象』として、
ゲームが成立する程度のストックがある。(今のところ)

普段、僕が唐津籠りでアツくなって追いかける対象はこの子たちで、
何らかの要因でバタバタ釣れまくる日があるかと思えば、
居るのか居ないのかもさっぱりわからない、
ディープな疑心暗鬼に囚われる日も、その10倍程度ある。

居留守が非常に巧く、居るはずのエリアで頑張って探しまくっても、
引きずり出すことは、そう簡単にはいかない事が多い。

リグの僅か0.2グラムの差や、ルアーのカラー、針の形状、
リグの操作法、スナップの有無、ロッドやラインの性質と、
アワセの仕方の使い分け(即合わせor段階的2段アワセ)
リーダー結節部の髭の切り残しの長さ数ミリに至るまで、
フッキングに影響が出たり、全く反応が変わったりして、
軽いほど良いとか、重いほど良いとか、
そんな単純にキマる日はなくて、凄く面白い。

活性の高い個体は、横の動きに反応しやすいという定説も、
一応あるにはあるが、群そのものが薄い場合が多く、
これまた当てはまらない日の方が多い。

その場に居るかわからない状況でも、アレコレ手を尽くし、
すべてがハマって、やっと出る1尾は格別。
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食味もセグロに比べ、格段に美味い。
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これは今の僕の頭の中の基本、基礎。
これからも更新され続けていく、僕の引き出しの一部であり、
今、僕が得ている何でもない基本メソッドで、
本にだって書いてあるだろうこと。

他にも研究中のメソッドがいくつかあるから、

毎年夏からこの時期までにコレを更新できることを目標に定めつつ。

ありがとう。

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