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小笠原母島遠征2017/05(その1)


あの衝撃の遠征から1年になる。
去年のGW、初の小笠原遠征。
母島では毎日超大物がヒットするも、まったくキャッチすることが出来なかった。
あれ以来、今回のリベンジ釣行に向け着々と準備をしてきた。
準備といっても、同じようなサイズの大物釣りの経験は出来ないので、主に道具関係の準備だが。

去年は超大物タックルとヒラマサタックルだったが、今回は超大物タックルを買い足し、出番の無かったヒラマサタックルは止め、超大物タックル2セット体制とした。
換えスプールを買い足して、大物にラインを持っていかれても、釣り続けられるようにした。
ルアーも20cm以上を大幅に買い足し。出番の無かった16cm以下を減らした。
行程も去年は父島4泊と母島3泊で組んだが、今回は父島は泊まらず、母島6泊として完全に母島での大物釣りにターゲットに絞った。

今回はメンバーがだいぶ増えた。
前回は釣りは私独りだったが、会社の釣り仲間が2名参加し、FIMOアングラーのPさん、たいらさんの2名が同じ時期来られていたため合流した。
人数が多いのは一人当たりの取り分は減るが、渡船を頼みやすくなり、良い面の方が多い。
ヒットパターンも探しやすくなる。

4月29日朝11時に出航し、まずは24時間の船旅で父島へ。

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まだ新造して1年経たない、新おがさわら丸は非常に快適。
仲間と飲んだくれながら、あっという間に翌30日、父島到着。
初対面となるPさん、たいらさんとも合流し、まずは父島で昼食。
名物の亀料理をいただく。

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そして午後のははじま丸で母島到着。

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昨年大変お世話になった網走さん、Kさんとも再会。
宿にチェックインして、日暮前に時間があったため、目と鼻の先のイソンボも釣れちゃう堤防にアタックしてみるが、堤防に渡る巨大テトラを攻略できず、日没によりあえなく撤退し終了。

<5月1日>ーーーーーーーーーーーー

この日から本格的な母島釣行のはじまり。
5月6日に母島を経つまで、まるまる5日は釣りができる。
そして本当にありがたいことに、最初の2日間は網走さんに渡船を手配いただいた。

渡船の集合時間が遅めだったので、ちょこっと堤防でエギング。
釣れればキロアップかと思いきや、まさかの推定200gのおチビちゃんでした。

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さて、いよいよいきなりのメインイベント。沖磯への渡船だ。
メンバーは、遠征組の5名と、現地組の網走さん、昨年も沖磯でご一緒したKさん、Oさん、そして母島育ちのアングラーOMさん。
期待を胸に沖へ繰り出す。
我々遠征組みと網走さんが降りたのはホカケ岩。
ちなみに現地組3名は二本岩に下りたもよう。

ホカケ岩は昨年乗っていて、勝手知ったる磯。
大抵日中は魚の反応乏しく、夕方に豹変する磯だ。
降りて直ぐのアサイチチャンスタイムはトップを投げまくるも反応なし。
とりあえず去年と一緒で、早々にジグに切り替え根魚を狙う。

もちろんトップでドカンと出るのも楽しいのだが、意外とジグで根魚を釣るのも好き。
数投で直ぐ答えが出た。

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魚種不明。バラハタもどきで、ベラの一種だとか。
大きさは60cm近いか。
こんな釣りは地元の人はまったく興味が無いようだが、かなりの引き味でこれはこれでかなり楽しい。
内地でこの引きを味わおうと思ってもそう簡単ではないが、ここではイージー。
とりあえずボウズ逃れしたので、まじめにトップの釣りに戻る。

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その後は反応の無い時間が続き、流石の網走さんが唯一ドカンと出したもののキャッチには至らず。
日も傾いてきた。
15時を越えると、この磯のチャンスタイム到来。
休み休みだった皆も集中して投げ始める。
流石網走さんはまたドカンと出した模様。
たいらさんも上手で、バイトは複数回得られたそう。
そんな中、私の会社の釣り仲間のSさんがヒット!
なんと御年62歳ながら、今年初めてマグロに挑戦してしまうという、スーパーポジティブな方。
手前まで寄せてうっすらとマグロの魚体が見えていたのだが、残念ながら手前の沈み根の張り出しにラインが絡まり、結局ラインブレイク。

本当に惜しくて残念。
私はというと、皆がいろいろ起きる中、全くかすりもせず時間切れ。

その日の晩は島の居酒屋で、全員集合し懇親会。
楽しい夜を過ごせた。

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<5月2日>ーーーーーーーーーーーー

この日も渡船。
網走さんが仕事で参加出来ないのに、船の手配をしていただけた。
本当に感謝である。
メンバーは遠征組の5名。
そしてこの日はなんと、名礁サワラ根が空いており、乗ることができた。
乗ってみると、なかなか足場が狭く、超大物釣りにはかなり厳しい感じ。
足元も微妙に水中で根が張り出している。
早速トップから開始。
開始早々反応あり、足元まで追ってくるカンパチが見えた。
その後、頻繁にカンパチのチェイスや、沖目で何かが出たりするも誰もヒットせず日も高くなってきた。
さすが名礁だけあり、前日の磯と違い魚の反応がコンスタントにあり楽しい。
しかし、これだけ魚の反応があるのに乗らない!
前日の磯で気付いていたのだが、水温が思いのほか冷たい。
気温も低めで今年の寒さは異常とのこと。
この低水温のせいなのか、皆も反応があっても乗せられないもどかしい時間が続く。

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かなり日も高くなってきたころ。
足場は皆でローテーションしていて、ちょうど自分は最も足場の狭いところで投げていた。
RUDE230というダイビングペンシルを超遠投し、ダイビングの2回目だったであろうか。

ドッバーン!

どデカい水柱が上がる。
そして自分の腕に伝わる衝撃。

「ヒット!」

渾身のアワせを3発叩き込む。
すると突然ものすごい勢いで走り出す。
勢いが強すぎて体が海へ落ちそうになるが、足場が悪くふんばれない。
するとテンションが緩んだ。
魚が向きを変え、斜め手前に走っているようだ。
ありったけの速さでリールを巻き取る。
ラインが水を切り裂き、猛烈な勢いで海を斜め手前に走ってくるのが見えた
あっという間に魚は右手の沈み根に到達したようで動きが止まる。
と思ったら、こんどは瞬時に斜め下に強烈に走り出す。
あまりの引きの強さに加え、足場の悪いこともあって、とても立っていられない。
たまらず立て膝を磯につき耐える。
そこでようやく魚の動きが止まった。
すこし我に返る。

立ち上がろうかと思うが、また走られるのが怖くて躊躇する。
「下に降りますか?」
Pさんがアドバイスをくれる。
立ち位置の下に小さな水平のスペースがあり、一段降りれる。
足元の水中には少し根の張り出しがあるので、それをかわすためにも水際に立つことが必要で、そこに降りてみる。
降りている最中に魚が右手からゆっくり左に移動しはじめた。
普通ならここでリフトアップさせるべきなのだろうがびくともしない。
魚はゆっくりと自分の真下を通りすぎ左に移動。
そして左のちょっと大きめに張り出した根にラインが擦れ、魚も止まった。
さあどうしようかと思った瞬間、まだ魚に余力が残っていたようで、突然また猛烈な勢いで走り出す。
思わず竿がのされる。
まずい、と思った瞬間。

プチン!

残念ながら根ずれにてラインブレイク。

本当にヤバいやつだった。
去年の推定25キロ前後のイソンボの引きとは異質。
とんでもない速さとパワーだった。

自分の技術も体力も、まったく歯が立たなかった。
というか、ヒット後の強烈な引きと走りで、自分は完全に気持ちで負けていた。
去年、推定で2回マグロのヒットがあったが、ここまで強烈ではなく、立っていられないというレベルではなかった。


しばし呆然とし、一息ついたが、まだまだ昼前。
ここで休んではいられない。

(その2へ続く)







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