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対象魚
▼ 日本の漁業と釣り人
- ジャンル:日記/一般
以前「日本の漁業は崖っぷち」という片野 歩さんによるコラムを読んだ。
そこから感じたこと、考えたことを今回は記する。
日本の漁業の現状は悲惨である。
様々な問題を抱えている。
あまりに沢山の問題があるが、最大の問題は以下であると個人的には思う。
「漁業が盛んな北欧では科学的根拠に基づき、しっかりと水産資源の管理がなされているが、日本はほぼできていない。」
北海道のニシン、ハタハタ、三陸のキチジ、ニホンウナギ、クロマグロ等は乱獲によって資源を大きく減少させたことで有名だ。
その他にも日本は幼魚や稚魚も平気で水揚げしてしまう。
要するに今のままでは「持続可能な漁業」ができないのである。
つまり現段階では日本の漁業は何の魅力もない産業なのだ。
資源管理ができていない日本の漁業者は「収入を増やす(水揚げ金額)」ために「より多くの漁獲(水揚げ数量)」を行う。
当然その結果資源は減り、結局漁獲量も減り、収入も減るという悪循環に陥る。
一方北欧やアメリカ等の漁業先進国では、上記のように科学的根拠に基づき、厳密な資源管理がなされている。
科学者等の有識者からアドバイスをもらい、魚種ごとに漁獲枠が決まっている。
しかもこの漁獲枠は有識者からのアドバイスより大幅に抑えられている。
なので獲りすぎるということは殆ど無い。
つまり「供給過多」がない分「収入も資源も安定」するのだ。
むしろ漁獲枠が減少すれば、単価が上昇し、漁獲が減ってもそれが収入減になるどころか、かえって手取りが多くなる。
要するに漁業先進国では「水揚げ数量」が重要ではなく「水揚げ金額」が重要なのだ。
こういったことを先進国の漁業者はよく理解している。
先進国も過去の失敗を教訓に、今日の制度を確立してきた。
とはいえ、決して難しい制度ではなく、極当たり前のことをやっているように思う。
「持続可能な漁業」のためにはまずは資源が最優先。
そのためにはどうしたら良いか?
資源を守りつつ、収入を安定させ魅力的な産業にするにはどうしたら良いか?
現在の経済システムを考えれば、自ずと先進国のとっている制度に行き着く気がする。
一方日本は・・・・
なぜこういった当たり前のことができないのか不思議でならない。
おそらく様々な要因があるだろうが、大きな要因の一つに「日本人は資源の問題に極めて疎い国民」であるからだ。
要するに我々消費者の意識改革が早急に必要なのだ。
例えばアメリカのモントレー水族館は、魚の資源状況を色別でわかりやすく示しているそうだ。
「Seafood Watch」というガイドで、緑(Best)、黄色(Good)、赤(Avoid=食べるのを避けるべき、に分類されている。
またサンフランシスコのスーパーでは赤(Avoid)の魚は売っていない。
これらも至って当たり前のことをやっているだけだ。
数の少ない魚は食べない。
資源保護を考えれば至極当然だ。
なのに日本では未だにレッドリストのニホンウナギの蒲焼き等の加工品が多く売られ、消費者もそれを求めている。
現状のままでは日本の水産物は、残念ながら大半が赤(Avoid)になってしまう恐れがある。
これは本当に重要な問題だ。
ニホンウナギがレッドリストに加えられたのは、皆様御存知だと思う。
レベルは「絶滅危惧1B(近い将来、野生で絶滅する危険性が高い)」だ。
そんなウナギが普通に店頭に並んでいては、危機感を持つわけがない。
とういか、店頭に並んでいる事自体が異常である。
なので、消費者に関心や危機感を持たせるために、荒治療になってしまうが「資源が回復するまでウナギの稚魚の全面禁漁」を実施してはどうか。
おそらく関係業種はもちろん様々なところで、かなりの経済的ダメージを被ることになるだろうが、それが教訓になれば安いものだ。
たった一種の資源枯渇が、これだけのダメージを人間社会に及ぼすということを皆学べる。
まさに以前にも書いた「生態系サービス」だ。
自然環境や生態系のバランスが崩れれば、我々人間は大ダメージを喰らうのだ。
上記のようにウナギの稚魚を禁漁にすれば、養鰻関係やウナギ屋等はかなりの数倒産するだろう。
だが、そもそも先見の目を持たず、ウナギに依存していたのだから仕方ない。
ウナギに依存していたのが悪いのだ。
まぁ、今の人間本位の経済システムではここまで思い切ったことはできないだろうが、何かしら大きな効果をもたらす手を打たなければ、いずれウナギは絶滅し関係業種の倒産等は免れないだろう。
いずれにせよ、ウナギの完全養殖が軌道に乗る前に、ウナギが全滅しては意味が無いので、早急に資源保護はしなければならない。
そうなれば、結局関係業種等はダメージを受けることになる。
コレばかりはやはり仕方ない。
最後に釣り人だ。
釣具店の釣果情報や、実際私自身も釣り場で見かけたが、おすそ分け分を入れたとしても明らかに釣り過ぎな人がなんと多いことか。
日本の漁業と同じでたくさん獲れて「大漁!大漁!」と喜ぶ時代はとうの昔に過ぎているのだ。
漁業関係者が資源を考えるのは当たり前だが、釣り人も同じく考えなければならないと思う。
正直釣り人が釣る魚の数は微々たるものだと思う。
しかし、己の欲求の赴くままに数を釣り続けることは、後先考えずひたすらニシンやハタハタを獲りまくった昔の無知で無教養な漁師達と何も変わらない。
たとえ微々たる数でも、資源のことを考え「ほどほど」でやめることは非常に大切だ。
釣り人は釣りをしない人より水産資源に関心があるはずだ。
だからこそ資源についてもっと真剣に考え、その大切さを子どもや家族をはじめ様々に人に伝えてほしいものだ。
ブログをやるなら、釣行記や買い物の報告、家族ネタ等の記事ばかりでなく、もっと有益な記事も書いてほしところだ。
最後に余談になってしまうが、ブログやSNS等の不特定多数が閲覧可能なメディアに家族の写真を載っけられる人ってなんなんだろう。
例えば家族にスポーツや音楽、絵画等々のプロになりたいみたいな人がいるなら、メディアへの露出は理解できるが、それ以外で露出させるなんて到底私には理解できない。
そこから感じたこと、考えたことを今回は記する。
日本の漁業の現状は悲惨である。
様々な問題を抱えている。
あまりに沢山の問題があるが、最大の問題は以下であると個人的には思う。
「漁業が盛んな北欧では科学的根拠に基づき、しっかりと水産資源の管理がなされているが、日本はほぼできていない。」
北海道のニシン、ハタハタ、三陸のキチジ、ニホンウナギ、クロマグロ等は乱獲によって資源を大きく減少させたことで有名だ。
その他にも日本は幼魚や稚魚も平気で水揚げしてしまう。
要するに今のままでは「持続可能な漁業」ができないのである。
つまり現段階では日本の漁業は何の魅力もない産業なのだ。
資源管理ができていない日本の漁業者は「収入を増やす(水揚げ金額)」ために「より多くの漁獲(水揚げ数量)」を行う。
当然その結果資源は減り、結局漁獲量も減り、収入も減るという悪循環に陥る。
一方北欧やアメリカ等の漁業先進国では、上記のように科学的根拠に基づき、厳密な資源管理がなされている。
科学者等の有識者からアドバイスをもらい、魚種ごとに漁獲枠が決まっている。
しかもこの漁獲枠は有識者からのアドバイスより大幅に抑えられている。
なので獲りすぎるということは殆ど無い。
つまり「供給過多」がない分「収入も資源も安定」するのだ。
むしろ漁獲枠が減少すれば、単価が上昇し、漁獲が減ってもそれが収入減になるどころか、かえって手取りが多くなる。
要するに漁業先進国では「水揚げ数量」が重要ではなく「水揚げ金額」が重要なのだ。
こういったことを先進国の漁業者はよく理解している。
先進国も過去の失敗を教訓に、今日の制度を確立してきた。
とはいえ、決して難しい制度ではなく、極当たり前のことをやっているように思う。
「持続可能な漁業」のためにはまずは資源が最優先。
そのためにはどうしたら良いか?
資源を守りつつ、収入を安定させ魅力的な産業にするにはどうしたら良いか?
現在の経済システムを考えれば、自ずと先進国のとっている制度に行き着く気がする。
一方日本は・・・・
なぜこういった当たり前のことができないのか不思議でならない。
おそらく様々な要因があるだろうが、大きな要因の一つに「日本人は資源の問題に極めて疎い国民」であるからだ。
要するに我々消費者の意識改革が早急に必要なのだ。
例えばアメリカのモントレー水族館は、魚の資源状況を色別でわかりやすく示しているそうだ。
「Seafood Watch」というガイドで、緑(Best)、黄色(Good)、赤(Avoid=食べるのを避けるべき、に分類されている。
またサンフランシスコのスーパーでは赤(Avoid)の魚は売っていない。
これらも至って当たり前のことをやっているだけだ。
数の少ない魚は食べない。
資源保護を考えれば至極当然だ。
なのに日本では未だにレッドリストのニホンウナギの蒲焼き等の加工品が多く売られ、消費者もそれを求めている。
現状のままでは日本の水産物は、残念ながら大半が赤(Avoid)になってしまう恐れがある。
これは本当に重要な問題だ。
ニホンウナギがレッドリストに加えられたのは、皆様御存知だと思う。
レベルは「絶滅危惧1B(近い将来、野生で絶滅する危険性が高い)」だ。
そんなウナギが普通に店頭に並んでいては、危機感を持つわけがない。
とういか、店頭に並んでいる事自体が異常である。
なので、消費者に関心や危機感を持たせるために、荒治療になってしまうが「資源が回復するまでウナギの稚魚の全面禁漁」を実施してはどうか。
おそらく関係業種はもちろん様々なところで、かなりの経済的ダメージを被ることになるだろうが、それが教訓になれば安いものだ。
たった一種の資源枯渇が、これだけのダメージを人間社会に及ぼすということを皆学べる。
まさに以前にも書いた「生態系サービス」だ。
自然環境や生態系のバランスが崩れれば、我々人間は大ダメージを喰らうのだ。
上記のようにウナギの稚魚を禁漁にすれば、養鰻関係やウナギ屋等はかなりの数倒産するだろう。
だが、そもそも先見の目を持たず、ウナギに依存していたのだから仕方ない。
ウナギに依存していたのが悪いのだ。
まぁ、今の人間本位の経済システムではここまで思い切ったことはできないだろうが、何かしら大きな効果をもたらす手を打たなければ、いずれウナギは絶滅し関係業種の倒産等は免れないだろう。
いずれにせよ、ウナギの完全養殖が軌道に乗る前に、ウナギが全滅しては意味が無いので、早急に資源保護はしなければならない。
そうなれば、結局関係業種等はダメージを受けることになる。
コレばかりはやはり仕方ない。
最後に釣り人だ。
釣具店の釣果情報や、実際私自身も釣り場で見かけたが、おすそ分け分を入れたとしても明らかに釣り過ぎな人がなんと多いことか。
日本の漁業と同じでたくさん獲れて「大漁!大漁!」と喜ぶ時代はとうの昔に過ぎているのだ。
漁業関係者が資源を考えるのは当たり前だが、釣り人も同じく考えなければならないと思う。
正直釣り人が釣る魚の数は微々たるものだと思う。
しかし、己の欲求の赴くままに数を釣り続けることは、後先考えずひたすらニシンやハタハタを獲りまくった昔の無知で無教養な漁師達と何も変わらない。
たとえ微々たる数でも、資源のことを考え「ほどほど」でやめることは非常に大切だ。
釣り人は釣りをしない人より水産資源に関心があるはずだ。
だからこそ資源についてもっと真剣に考え、その大切さを子どもや家族をはじめ様々に人に伝えてほしいものだ。
ブログをやるなら、釣行記や買い物の報告、家族ネタ等の記事ばかりでなく、もっと有益な記事も書いてほしところだ。
最後に余談になってしまうが、ブログやSNS等の不特定多数が閲覧可能なメディアに家族の写真を載っけられる人ってなんなんだろう。
例えば家族にスポーツや音楽、絵画等々のプロになりたいみたいな人がいるなら、メディアへの露出は理解できるが、それ以外で露出させるなんて到底私には理解できない。
- 2016年8月24日
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