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対象魚

ハタハタ漁と資源量

  • ジャンル:日記/一般
そろそろ秋田あたりではハタハタの沿岸漁が始まる時期だ。

当然この冬も大不漁だろう。

正直未だに沖合・沿岸共に漁をしているのが不思議でならない。

また、消費者も秋田県民を中心にいい加減ハタハタを有難がるのはやめた方が良い。


ハタハタも日本がいかに漁業の資源管理が出来ていないかが分かる魚種だ。

・漁獲枠が実際の漁獲量より大きいケースが多い
 ↑
 捕り過ぎを助長する。

・漁獲量が漁獲枠をオーバーする年も
 ↑
 結局摂り過ぎている。

・2021年から漁獲枠を廃止し漁獲日数を新設
 ↑
 資源管理もまともに出来ない漁師等の漁業関係者に漁獲量を委ねるという暴挙。


他にもまだまだある。

ハタハタ漁には「全長15センチ未満の採捕禁止と放流」という規制(おそらく今も)があるのだが、正直どうやって選別しているのか不思議でならなかった。

そこで、とある沿岸ハタハタで商いをしている方に聞いてみると、

・網目を大きくしているが、魚で目が詰まってほとんど意味がない。

・最優先は「販売に適したサイズを箱詰めし、漁協へ上げること」なので、魚はいったん陸に揚げそこで選別。なので小さいサイズは殆どが死んでいる。

また、山形県漁業協同組合の話だと、

・15センチのスケール(定規)がある。

・ほぼ底曳網で獲るが目合を規制している。魚取部(うおとりぶ)を2寸目使用している→小さい魚は抜けていく。(実際は上記のように上手くいかない)

・出荷制限300ケースとしている。特大・大中・小のランクがあり、当然大きい物から選別するので小さいサイズは放流される。

・小さい個体の漁場は使用しない→安価の魚を漁獲しても稼ぎにならないから

・1箱に入る匹数を管理している→15cmの個体の重量を測り「5k入で何匹以上は出荷できない」など極力小さい魚体は出荷しない様にしている。(完全ではないが・・・・)

結局は商いをされている方の答えが全てで、小さいサイズは殆どが死んでいるのが現状だ。

規制などあって無いようなものだ。


さらに言えば、秋田県ハタハタ資源対策協議会が2022年10月に公表した資料には、

「近年の漁獲低迷は、海洋環境の変化に伴う資源変動が主たる要因と考えられ、現状では、親魚を多く残すことが、産卵を介した次世代のハタハタの十分な増加につながるとは予測し難い。一方、1歳魚以上の獲り残しは、翌漁期以降に、さらに成長して漁獲されることが期待できる。」

と、資源管理をまともに出来ないことを棚に上げ、漁獲量・資源量の少ない原因は「海洋環境の変化」と馬鹿なことを言い、挙句、親魚を残しても海がこんな状態だから繁殖は上手くいかないという、全く科学的根拠のない暴言を言う始末。

では、親魚を見境なく捕ったら産卵はどうするのか?

産卵する魚が減れば、資源が減るのは当たり前。

何を考えてこのようなコメントを出したのか、全く理解できない。

1歳魚以上~のくだりも意味が分からない。捕られなかった魚が成長するのは当たり前。


まぁ、このように現状の日本ではハタハタの資源量回復は見込めない。


もしかすると、日本海のどこかにハタハタのホットスポットがあり、人知れずどこかで産卵をしているかもしれない。

とはいえ、現に大不漁が続き水温上昇等の海洋環境の変化もあり、資源量は少ないとみるのが妥当だろう。


本当に国や漁業関係者、消費者等にはいい加減目を覚ましてもらいたい。


最後になるが、未だにハタハタパターン(上越・中越の)で浮かれている釣り人はいるのだろうか?


※この投稿は「日本海北部系群のハタハタ」の話です。
 

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