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【世界の釣り】 南半球はオオニベシーズンIN

皆さんおひさっ

オオニベデフレ スパイラル
平政會・ライトショアジギ担当
Bp仙人こと釣り基地です。

僕の住むオーストラリア・シドニーは、南半球に位置しています。
つまり、日本と季節が真逆です。
という事で、5月の今の時期は、日本の首都圏10~11月に近く、晩秋から初冬に相当します。

早朝の気温は9~12度
日中最高気温は大体20度+です。

この時期になると、シドニー湾内の水温は22℃を切る様になり、例のアレ…

【外道の王様】
【引きこもりヘラクレス】
が動き出す時期。。。。

そう・・・

コイツっす
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ヒッキーのくせに、やたら図体デカい
泣くと途端に喧嘩が強くなる(掛かるとRunがパワフル)

オオニベ【こちらでJewfishと呼びます】君

オーストラリアで水族館に行くと、大水槽の混合プールにコイツは居ます。
そして大体、水槽の底、隅の方にある凹みや岩の陰、穴ぽこにじーっとそのいぶし銀の巨体を潜めています。

コレが日中のオオニベ君。

そして夜になるとそれぞれの穴や隠れ家からのっそいと泳ぎ出し、自分の周りに来るイカや小魚を捕食します。
特にイカが大の好物。

それが夜のオオニベ君


泳ぐイカやお魚を捕食する肉食魚なので、決して泳力が弱い訳ではなく、ただ単に巨体を維持する為、

”必要な時以外、極力体力を温存している”

というのが実際の所でしょう。


で、その巨体を維持する為、起床直後(=日没前後)と就寝前(=朝まず目)に食事をする習性があり、食っちゃ寝メタボな生態から、更にどんどん巨大化します。

ここら辺で報道された最も大きなオオニベだと、1.5m・40kg辺りが最大です。

そんなサイズになると、釣りというより「狩り」に近い。
ボートからのオオニベ釣りでこのサイズが掛かると、ランディングまで40分前後掛かるでしょう。


自分の少ない経験だと、オカッパリで1mオーバーを獲ると、ファイト時間は最低でも20分から30分掛かります。
例え大きなのを釣っても、持ち帰ろうなどと考えてはいけません。優しくリリースが基本。

持ち運んだりしたら腰痛めます。(笑)


自分がホームグランドにしているシドニー内湾には、さすがにそこまでのサイズはめったに見ません。(ほんの時たま出ますが)
自分の狙うのは、主に80㎝前後~大きいもので1m位です。

ライトショアタックルでメータークラスが掛かると、

「コレ…本当にRun止められるのか…!?」

というスリルを味わう事が出来ます。

そして、晩秋から春先にかけ、このメタボマッチョのベストシーズン!

こちらでよく言われるオオニベの諺

Summer for Q'ty. (数釣りの夏)
Winter for Quality (サイズの出る冬)


その間で狂った様に釣れるのは何時よ?

今でしょっ!(笑)

という事で、自分は今週から青物ではなく、このBeast(怪獣)にターゲットを変更しました。


5月7日(月)
日の出前は気温が8度。
海沿いは風で体感温度が更に下がる為、モコモコに着込んで
4:20am始発電車に乗り込む自分。

タックルは対月曜・営業会議対策の為、並継ぎパックロッドではなく、テレスコ10ftで更にコンパクトに纏めます。
リールはDaiwa BGの3000番
ラインはPitbull 8の1.2号を200m
リーダーは25lb25lb

コレにメタルジグを最低限の個数と、ランガンシャフトやカーボンタモ枠等…を、マウンテンスミスのヒップバッグに詰めます。

ロッドとランガンシャフトはダイソー(こちらにも店舗があります)の書類ケースに入れている為、釣人に見えない所がポイント。


5:40am
何時もの勤務地近くの釣り場に到着。
まだ真っ暗なので、ヘッドライトの明かりを頼りに、ゆっくりとタックルをセットします。

6:00am

薄明るくなって来ました。
キャスト開始。
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この位のローライトな状況で自分がまず使用するのは
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ジグパラ・ショアスロー ゼブラグロー40g


ほぼ無風
下げ9分
潮目くっきり
ジグを躍らせるのは、この場所限定で【百戦錬磨】の自分。

釣れない要素が見当たりませんね。(笑)

30分後、
日の出

空が青く変化して来たと同時にヒット!

はいドン!​
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因みに、翌日火曜日(=昨日)もココでやってるのですが、

ぼよーん!
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びよーん!
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ぽよーん!
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75cmから82㎝位?
本格的にシーズンインすると、こんなモンです。

勿論、的確な潮目読みと正確なキャスト・カレント乗せの技術
そして最も重要な【当たり取りと合わせの技術】が必要です。

シドニーのアングラー達がこの魚に熱を上げ、中毒患者になってしまうのは、フッキングに至るまでのアプローチと技術に高度なレベルが要求される為。

ソルトルアーとしてのハードルの高さと、それを乗り越えた時に手にする魚体の巨大さ。・美しさに魅了されるのでしょう。

そして僕も間違いなく
【末期オオニベ中毒患者】
です。(笑)

ですが今回、自分が久しぶりにココにコラムを上げようという気になったのは、上記写真の様な80㎝クラスのいわゆる「チビニベ」が釣れてるからではありません。


チビニベの連続バイトをいなし続けて1時間。



…そして その時はやって来る…


沖に流れ出す流れと、入江から掃き出した流れの合わさる潮目の壁にピンで打ち込んで、着底までカウント40。

『お! 良い所に入った?(嬉)』

と思いつつ、ラインスラッグを取ってリール4/5回転の平打ちトゥイッチ2回&テンションフォー… 



…ゴツ…ゴ…



間髪入れず鬼合わせ!


コレ試験に出るから何度でも書きます

オオニベは鬼合わせマストです!



合わせが決まった直後からFirst Run
約20秒、鳴り続けるドラグ!

ドラグはラインブレイクギリギリでちゃんと出る辺りに設定しているので、Hアクションの10ftロッドがバットからへし曲がります。

お!?
コレは大きいかも

ヒラマサ君と異なり、オオニベファイトにおいて、このFirst Runに真っ向勝負はNGです。
相手がメーターサイズだった場合、まず止められません。

しかしマサと違い、この魚は根に向かう習性が無い。
思う存分走らせて『沖殺し』させてから取り込めます。
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もう訳判んない体位でRUNに耐えてます(笑)
JoJo立ちみたいになってます。


約60m程ラインを出された所で、ファースト・ランが止まりました。


スプールに触れると、摩擦で熱くなってる。。。

このリール…特にラインローラー大丈夫か…?


僕はこのリール(DaiwaのBG)でこの1年の間、かなりの本数の青物やオオニベを上げてますが、安いリールの割にタフです。
でも、さすがにこういうファイトを毎週数回続けると、来年の春までには次のリールを見つける必要が出てくるかもしれません。


Second RUNはそれほど爆走せず、以後はひたすら巨体を離岸流に載せない様にファイトする事約10分。


成敗!
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メジャーを持って来てない為、正確な大きさは判りません。
多分メーターには僅かに届いてないと思います。


う~ん
でも満足!
今朝は勘弁しといてやるっ


高活性の個体なので、リリース後も元気に泳いで行きました。


そしてこの後、そそくさとタックルを仕舞い、何食わぬ顔でオフィス街を歩いて出社。営業会議に参加する自分。




ふふふ…

魚臭い事以外、ほんの10分前まで自分がロッド持って岸壁にJoJo立ちしてた事など、誰も知る由も無い… 

だろう…?


興味のある方は、動画のリンクも張っておきます。
宜しければどうぞ。





(To Be Continued...)






 

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