【白衣のＫＡＪＩさんソルト日誌】熊本Seabass～熱かった17時間の戦い～

先日は毎月恒例の福岡出張へと行ってきた。
毎月仕事で行っているから、遊ぶ時間なんてないのだが、移動中に久々に天神界隈を歩いた。

もうすっかりと街はクリスマスムードに包まれており、活気に満ち溢れていた。
そんなクリスマスムードを見ていると今年ももう終わりが近づいていることを実感する。

今年は納得できる一年だったのか？と自分に問えば、即答は現状出来ない。

まだまだやれたんじゃないか？と思うと一抹の寂しさを歩きながら感じた。
とは言え、1ヶ月以上2016年もまだ残っている。

今年の大晦日に良い一年だったと振り返れるように悔いの無いよう仕事に釣りに頑張らないといけない。

今回は先月末に行われた熊本シーバスパーティーの話しをしたい。

熊本シーバスパーティーは熊本の山本釣具店が開催する熊本のシーバス大会。
昨年からスタートし、今年の参加者は何と261名という大きな大会であった。

僕は今年初めての参加。
熊本でまともに釣りをすること自体相当久々なのだが、たまには大会に出るのも良いと思い、参加することに決めた。

数日前からずっと当日どういう行動、ポイント選択をやっていくのか？ということをずっと考えていた。

正直261名は予想を遥かに上回る人数だったが、少なからず150名程度はいるだろうと予測はしていた。

僕の中では熊本市内河川は予測参加者数を考慮すればポイントに入ること自体厳しいだろうと考えていた。

そこで、南に下りいきなり初の河川にはなってしまうが、目をつけたのは球磨川だった。

ここまで下ればきっと人も少ない筈。
そう考えていた。

当日少し早目の昼過ぎに出発。
早目に現地入りし、場所を押さえてしまう予定だった。

しかし、そうも上手くは行かなかった。
この日下道で熊本に向かったのだが、途中震災の影響で迂回しなければならなかったのだが、大渋滞が発生していた。

僅か10km進むのに2時間程度要してしまったのだ。
この影響で予定よりキーアイテムを受けとる時間がかなり下がってしまい、スタートが大幅に遅れてしまった。

これは不味い。

すぐに現地へ出発したが、到着がまず19時スタートにも関わらず20時過ぎ。
案の定、遅れた影響でマップから探していたポイントはどこも先行者あり。

5～6ヶ所回ってようやく1ヶ所明暗部の空きを見つけ、釣り開始。

流れがそこそこ速い為に底も硬く抜かりそうには無かった為に、初場所だがいきなりウェーディング。

まずは、ミノーで表層からと教科書通りの釣りで始める。
なんせ下見もしていない、投げたこともない河川、正直魚の動き、パターンも全く把握できていない。

ミノーで反応得られず、シンペンのデッドスロースラロームにチェンジし、明暗に流し込んでいくと、バイトが出た。

しかし、乗らず。
バイトが出たのは一本目の橋脚付近。

すかさずルアーをチェンジし、TRACY15をつけた。恐らくシンペンで乗らなかったのは流れが速く、シーバスが上手くルアーを捕らえられなかったのだろうと予測。

ならば、流されるスピードを落とせば、乗る筈。鉄板だけれども、表層をキープし、同じ場所にルアーを送りこむと今度は捕らえた。

サイズはセイゴだが、とりあえずホゲを逃れるファーストフィッシュを手にした。

サイズは35cm・・・

熊本市内ほどの潮位差はないが、それでも3mを超える干満差。
この明暗部はシャローフラットで水位が下がるに連れてかなり前に出ることができ、流芯を攻めることができた。

しかし、その後は魚が下がったのかTRACY15でもう一発バラシた後はバイトが出なくなった。

ここで再度移動をかけた。
夜が深まってもやはり人が多く、場所が空かない。

オープンエリアですら、流れが入っている場所やベイトがいる場所には人が多い。

散々ポイントを巡って上流に移動し、とりあえず歩いて目ぼしいポイントを探していると、何やら水が落ちる音が耳に入ってきた。

その場所まで行ってみると瀬だった。
これは幸運だと瀬を撃つことにした。

狙いは瀬尻。アップからドリフトで瀬尻に送り込むのが有効だろう。

ルアーは少し悩んだが、玉石の多い場所だったこともあり、鮎はいるに違いない。そう思いジョイントベイトのビアユをセットした。

これが的中し、3投目で喰ってきた。
明らかに明暗で釣ったセイゴとは違うファイトをみせた。

激流の場所だった為に、流れがキツく、強引にいけばフックが伸びるリスクがあった。

緩みに誘導しつつ、下流側に下り、丁寧にやり取りをした。

そして、エラ洗いを交わし漸くネットに納めた。
初めてのフィールドでは上出来と言える71cmを手にした。

さっきのセイゴでは勝負にはならないと思っていたこともあり、正直ホッとした。
初めてのフィールドは魚を出すことさえ難しいのだが、流石の熊本、ポテンシャルが高く、思った場所に着いていてくれた。

更なるサイズアップを求め、投げ続けていくが、瀬回りではこの一本のみ。

魚があまり着いていなかった。
ここから河口周辺に移動をかけようと思ったが、見て回った場所3ヶ所に全て先行者あり。
なかなかポイントに入れない為に休憩とした。

深夜一旦休憩で熊本に行った際には大体寄るお弁当のヒライ。
ここのイートインコーナーは安くて旨い。

多様なメニューがあるが、この日は好物のラーメンをセットで頂いた。

熊本に行かれる際にはお勧めの店で、深夜も営業しているのが、アングラーには嬉しいところだ。

食事を獲った後は再度ポイントを見て回ったが、目ぼしいところは空いておらず、悩んだ末に、熊本市内へと向かうことにした。

到着後1時間程仮眠をとり、朝方にまずは地図から見つけた市内河川のポイントに入ったが不発。

続けて移動し、かなり久々と久々となる河川へと足を向けたがここも出ない。

昼前に一度温泉へと向かい、ベタついた体をスッキリとさせた。
この温泉は以前寺本さんに教えて頂き、熊本に来た際にはよく利用している。

ただ、今回は余裕がなく、20分程度で上がった。次回はゆっくり浸かりたいものだ。

今回の大会の制限時間は15時。
もうこの時点で残された時間は2時間を切った。

時間が正直足りない。
ただ最後まで諦めはしない。
釣れようが釣れまいが、15時まできっちりやろうと考えていた。

俺は簡単に諦めることが嫌いだ。

最後の最後に選らんだフィールドは約3年ぶりとなる河川。
干潮前後のタイミング。

ここは牡蠣瀬があちこちに点在し、流れが刻々と変化する。
透明度は極めて低い濁りのキツい川である。

その透明度の低さ故にデイゲームの実績も高いフィールド。
はっきり言って、来たことはあるが、正確な瀬の位置は全く覚えていない。

まずは見えている瀬の周囲を撃っていく。
本当はミノーが有効な感じがするが、瀬の位置も把握できていない状況では根掛かりが多発してしまう。

そこでシャルダスをメインでやっていく。瀬の上もこれなら引っ掛けることなく、ブレードでアピールしながらもスローに引ける。

この透明度の低さからみてもスローで上を引っ張れるシャルダスはドンピシャでハマるルアーだろう。

とにかく瀬回りをドンドンやっていった。ロッドを立てて、レンジを表層でキープしながら流れに逆らわない程度で引いてくる。

すぐに答えは出なかったが、大会終了一時間程度前にやはり瀬に着いたシーバスがヒットした。

瀬尻から突き上げてのバイトだった。
これが今大会最後の魚になりそうだ。

牡蠣瀬にリーダーが触れればラインブレイクの可能性が極めて高い。

一気にそして強引に浮かせてネットイン。

結論から言うとこれがやはり今大会の僕の僕のラストフィッシュとなった。
ラストフィッシュは目測50cmクラス。

計測するまでもなく、すぐにリリースした。

そして、15時に大会は終了。
粘ったが、ランカーは出せず。

その後17時くらいにtomoじろう氏と落ち合い、ラーメンを頂く。

18時からの閉会式に参加し、久々の方にお会いし、お喋りに花を咲かせて今大会は終了となった。

翌日リザルト表が出ており、僕の結果は261人中39位。
71cmでもこの順位。

何と上位24名までがランカーという凄まじくハイレベルな戦いだった。

今回の反省点は目ぼしい場所を押さえられなかったこと。

来年は今年よりも早く出発し、デイで下見をした上で、いい場所にエントリーしたいなと思う。

それでも、アウェイで70UPを含む5ヒット3キャッチとある一定の満足感は得られた。

一時間睡眠で頑張った甲斐はあったかなと思っている。

また来年、腕を磨いて参戦したく思う。

そして、数日後・・・
再度熊本の今度は海に行ってみたが、この時はホゲてしまった。